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JIROの独断的日記
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2009年05月22日(金) 【音楽・映像】上手いトランペット吹き色々。/【番外】非常に上手い謎の女性ホルン奏者。

◆フィリップ・スミス(ニューヨークフィルハーモニック首席)

この人は、有名ですね。Philip Smithですが、Phil Smithと略して呼ばれることが多い。

自分のウェブサイトまで持っています。

1978年、副首席トランペット奏者として入団し、10年後1988年、首席奏者となり21年を経てなお活躍しています。

彼が、首席になって間も無いころ、仲間(NYフィル)の伴奏で、ハイドンのトランペット協奏曲を吹いた映像が残っています。

この人、いつも冷静で、絶対に間違えない。非常に卓越した奏者です。埋め込み不可なので、リンクを貼ります。

ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調より、第一楽章。



Phil Smith Plays Haydn Concerto 1/NYPO/Mehta



第二楽章



Phil Smith Plays Haydn Concerto 2/NYPO/Mehta



第三楽章



Phil Smith Plays Haydn Concerto 3/NYPO/Mehta



演奏後もケロッとしてます。ステージでも音楽には集中していますが、全然アガっていない。


因みに今年の一月、1981年に故・ダニー・ケイがニューヨークフィルハーモニックを指揮した映像を紹介しました。

あまりにも楽しいクラシックの映像なので、1人でも多くの方に見て頂きたいのです



その中で、ヴェルディのアイーダの有名な凱旋行進曲のトランペットをわざと無茶苦茶ヘタクソに吹いている場面があります。

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 8 / 17)ですが、この超ヘタクソをわざと吹いているのがPhil Smithです。

1分50秒あたりから、始まります。






上手い人が、こういう風に吹くのは、逆に難しいと思います。Phil Smithさん、けっこうサービス精神旺盛です。


◆イギリスの女性トランペット奏者、アリソン・バルサム(Alison Balsom)

この人は、最初に録音したCDが、Bach: Works for Trumpet なのですが、

この写真だけ見せられたら、まさかプロのトランペット吹きとは思いませんよね。

ものすごく上手いか?というと、今は全体のレベルが高いので、細かい所で少し粗さが目立ってしまいますが、

上手いですよ。私の年代の人間から見ると、こんな上手な女の子が出てくるとは想像も出来なかった。

フンメルのコンチェルト第3楽章を聴いて、見ていただきます。







こういう「セクシー路線のトランペット奏者」って、(別に嫌味でも皮肉でもなくて)初めて見ました。

しかし、くどいようですが、クラシックの世界はセクシーだけで食えるほど甘くない。

上手いからそれなりに評価されているのです。バルサムのハイドンとフンメルは、

Haydn, Hummel: Trumpet Concertosで聴けます。


◆クラシックも吹けるジャズ・トランペッター、ウィントン・マルサリス。

アメリカのウィントン・マルサリスは自分はジャズのトランペット吹きだという意識なのです。

ジャズの世界でも評価が高いらしいですが、これは私は正直言って良く知りません。

ジャズだろうが何だろうが、トランペットを吹く基礎は同じです。ジュリアードを出ているそうで、

演奏を聴くと、なるほど、と思います。まともに勉強した人であることが分かります。

ウィントン・マルサリスによる、フンメルのトランペット協奏曲から、第三楽章をどうぞ。

埋め込み不可なので、リンクでご了承下さい。


Wynton Marsalis Hummel Trumpet Concero in E 3rd Mov.



素晴らしいテクニックを持っているのみならず、クラシックを吹くときには、ちゃんとその流儀に従っています。

これは、文句の付けようがないですね(音色は人それぞれ好みが分かれるかも知れませんが)。

彼のハイドン・フンメルを録れたCDは、トランペット協奏曲集です。


ノルウェーの女性奏者、Tine Thing Helseth(ティーネ・シング・ヘルセス)。

このトランペット奏者は、ことし1月にご紹介しました。

【音楽】新しい才能の発見。女性トランペット奏者、Tine Thing Helseth(ティーネ・シング・ヘルセス)。

このときには、ハイドンの協奏曲から終楽章を演奏している映像にリンクしました。

今回見つけたのは、まず、フンメルの終楽章。同じ曲で聞きくらべるとそれぞれの奏者の違いがよく分かります。


Tine Thing Helseth: Hummel trumpet concerto, 3rd mvt



非常に正確なのです。それぞれの音の始め、発音が明瞭で、タンギングが綺麗です。

音程が良く、音質にムラがない。高音になっても音に緊張が生じないには、身体の力が抜けている証拠です。


この人、気に入ったので探したら、もう1曲、マルチェルロのオーボエ協奏曲、「ベニスの愛」という映画で第二楽章が使われて

有名になった曲ですが、これをトランペットで吹いています(それ自体は、モーリス・アンドレを含む多くのトランペット奏者が、

やっていることです)。単純にテクニックの難易度という観点からはフンメルの3楽章よりも易しいでしょうが、

非常に卓越した演奏です。


Tine Thing Helseth: Marcello trumpet concerto, 1st mvt.





この人、上手いと思うなあ。性別と無関係に。CDは前回紹介したときから変わらず、1枚しかありません。

トランペット協奏曲集 ヘルセス(tp)ノルウェー室内管弦楽団

ハイドン、アルビノーニ、ネルーダ、フンメルの協奏曲が収録されています。どれも良いです。


◆ロシアの天才「少年」も大分オッサン風になりましたが、とにかく上手い。セルゲイ・ナカリャコフ。

この人は14歳ぐらいで既にテクニック面は完全に出来上がっていて、滅茶苦茶上手いのです。

1977年生まれですから今はすでに30を過ぎていますが、日本中のラッパ好きが驚嘆した、ヴェニスの謝肉祭~ミラクル・トランペット

を録音したときには15歳の美少年でしたね。

このCDにも収録されている、アーバンの「ヴェニスの謝肉祭」の主題による変奏曲を大人になってから吹いている映像があります。

すっかり大人ですが、目の回るようなテクニックは相変わらずです。まず、それを。


いつでしょうね。明らかにサントリーホール。来日公演のテレビ放送の画像です。

画質音色ともに良くないけど、一度はご覧になるといいです。

Sergei Nakariakov,Carnival of Venice





あまりにも上手いので、テクニックだけに注意が向いてしまいます。

彼がフンメルの第三楽章を吹くと、どうなるか。


Sergei Nakariakov en Rosario, Argentina - 3 Mov. Hummel





これだけでは、断定できないのですが、どうも、テクニックは申し分がありませんが、

音がやや粗く聞こえるのと、フレーズの終わり方の処理などにややデリカシーが欠けるような気がしないでもない。

まだ若いので、音楽的に円熟することを祈ります。


◆【番外編】異常に上手い、スウェーデンのホルン奏者。ワーグナー「ジークフリート」のソロ。

5月22日はワーグナー(1813〜1883)の誕生日でもあります。

ワーグナーの代表作にして超大作、「ニーベルングの指環」は、全て上演するのに四夜(上演時間約15時間)かかります。


  • 序夜(第一日とは言わないのです):「ラインの黄金」

  • 第1日 :「ワルキューレ」

  • 第2日 :「ジークフリート」

  • 第3日 :「神々の黄昏」

この第2日「ジークフリート」第2幕で演奏される「ジークフリートの角笛」通称「ジークフリート・シグナル」

という大変有名で、難しいホルン・ソロがあります。

ドイツの「バイロイト音楽祭」で「指輪」を上演しますが、ヨーロッパのホルン吹きにとって、

「バイロイト音楽祭」で「ジークフリート・シグナル」を吹かせて貰える、ということは大変な名誉だそうです。



背景説明はこの辺にします。偶然見つけた、ものすごく上手い女性ホルン奏者がいて、この「ジークフリート・シグナル」を

演奏しているYouTubeの画像があるのです。

ストックホルム歌劇場管弦楽団のアンナミア・エリクソン(Annamia Eriksson)という人であることは判明しましたが、

CDも無い。この映像は、何かのプロモーション・ビデオのようなのですが、これ以外何も無いのです。

ただ、演奏が卓越して上手いので、世界中からこの動画にリンクが貼られていて、

「な、何なんだ?この人は?」という状況です。まあ、お聴き下さい。


Annamia Eriksson plays Siegfried's Horn Call by Wagner



他の演奏も聴かないと比べられませんけど、男性でもなかなかこれだけの太い安定した音を出すのは難しいのではないかと

思いますし、テクニックが完璧で、ヒヤリとさせられるところ(がホルンは多いです)が全く有りません。

驚嘆すべき上手さで、何故、もっと有名にならないのか、と思います。元々西洋音楽ですから、西洋には

これぐらいの人がいくらでもいるのでしょうか。特に北欧には知られざる金管の名人が多いのでしょうか。

先ほどのトランペットのティーネ・シング・ヘルセスはノルウェー、アンナミア・エリクソンはスウェーデン。

トロンボーンで「熊ん蜂の飛行」を吹く、クリスティアン・リンドベルイもスウェーデン。リンドベルイは有名ですが。

前述のとおり、この映像、謎でして、エンドロールまで付いていて、プロが撮影、録音したものらしいのですが、

商品化されているわけでもなさそうです。最初、駅の中で1人ポツンとホルンを持って立っているという演出も意味不明。

ジーパンにハイヒールで、ツカツカと何処かの宮殿(ヨーロッパはこういう場所沢山あります)のサロンに入ってきて、

いきなり、すごい上手さで「ジークフリート・シグナル」を吹くので、世界中のラッパ吹きがたまげて、ひっくり返っているようなのです。

詳しいことはよく分かりませんが、スウェーデン・ホルン協会のサイトに名前が載っていて、Stockholm Operaで吹いている、という

説明が有るだけなのです。

これほど上手いなら、協奏曲でも何でもよいのでCDを出して欲しいと思います。

番外編でした。

2日続けて音楽になってしまいました。

金曜の夜の間に更新する予定でしたが、疲れて寝てしまいました。悪しからず。

それでは、皆様良い週末をお過ごし下さい。

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2008年05月22日(木) 「大阪府職員の給与12%以上カットへ 組合は猛反発」←何を甘いことを言っているのだ。
2007年05月22日(火) 「<情報管理>年1回以上の個人面談を定期的に実施 防衛省」「ミサイル防衛情報も流出」←「面談」で情報漏洩を防げるの?
2006年05月22日(月) 「共謀罪、採決先送り 改正案の今国会成立は不透明に」←油断できないが、とりあえずホッとして、疲れた。
2005年05月22日(日) <金融庁>個人情報漏えい防止で みちのく銀行に是正勧告 ←たしか、金融庁もフロッピー半年で2枚紛失しましたね?
2004年05月22日(土) 「<小泉首相訪朝>蓮池、地村さん家族の計5人帰国へ」一回で5人か。
2003年05月22日(木) 不世出の名手、モーリス・アンドレ(トランペット奏者)
2002年05月22日(水) 外人は、謝らない。

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