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JIROの独断的日記
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2012年05月04日(金) 【音楽】一週間に2回、コンサートに行きました。随分久しぶりです。

◆昨日(5月3日)、東京文化会館で、読売新聞主催:第82回新人演奏会というのを聴いて来ました。

若い頃、つまり独身で時間も給料も自分が好きなように使え、

健康だった頃は、こんな事はザラだったのですが、先日、

2012年04月28日(土) 【音楽】バッハ:「二つのヴァイオリンのための協奏曲」 を、初めて生で聴きました。(ココログ)

に書いた通り、中年以降病気をしてから、すっかりコンサートから足が遠のき、

数年前から、再び、稀にコンサートに行く気持ちになるようになりました。

それでも、全盛期に比べたら、全く比べものにならないほど、たまにしか、行かなかったのですが、

このゴールデンウィークは、28日(土)につづき、3日(木)にも、オーケストラじゃないのですけど、
読売新聞主催:第82回新人演奏会(駐:ウェブキャッシュ保存サービスにリンクしてあります。

に行ってきました。正直言って、これは随分と昔から毎年行われている催しらしいのですが、

私は初めてしりました。趣旨としては、
「原則として、今春、各音楽大学をトップクラスで卒業した、将来を嘱望される若手演奏家」

のいわば、「お披露目会」らしいです、昔から森麻季さんとか、東響のコンミスの大谷さんとか

後年、有名な演奏家になった方々も、この「新人演奏会」のステージに立ったのだ、と主催者側は自慢しておりました。

但し、出演者数があまりにも多いので、5月3日と4日の二日。しかも、一日目の3日(木)11時からの部と17時からの二部構成。

私が行ったのは、3日の午後の部でした。


◆他の方には失礼なのですが、お目当ては2人。

私が聴いた、5月3日17時開演の部だけで、何と23人が出演したのです。

これが全員のリストですが、



私がわざわざ聴きに行きたいと思ったのは、他の方には失礼ながら、

3番目に出演した、ヴァイオリンの清永あやさんと、

9番目に演奏した、金子三勇士さんです。


清永(きよなが)あやさんは、2005年、第74回の毎コンヴァイオリン部門2位の方です。

本選に於けるシベリウスのヴァイオリン協奏曲が非常に印象的だったので、一度生で拝聴したいとずっと思っていましたが、

関西の方なので、なかなか機会がありませんでした。


金子三勇士さんは、以前、この日記・ブログで何度も記事にしました。
2010.10.02 【音楽】絶対お薦め。ピアニスト金子三勇士氏のデビューCD。

2010.10.31 【演奏会評】金子三勇士氏、ピアノ・リサイタル(10月30日、於:トッパンホール)

2011.07.06 【演奏会評】東京音楽大学 ピアノ演奏会(2011年7月5日 トッパンホール)

金子さんが上手いのは先刻承知ですが、やはり生でハンガリー狂詩曲2番ですから、聴きたい、と思いました。


◆清永さんは、エルンスト:無伴奏ヴァイオリンのため6つの多声的練習曲第6番「夏の名残りのバラ(庭の千草)」という超難曲を見事に弾きあげました。

この曲知らなかったです。

ナクソス・ミュージック・ライブラリーで漸く見つけたのですが、重音は当たり前。

弓で弾きながらの左手ピチカートとか、ハーモニクスと地の音との重音とか、

とにかく、パガニーニでもこれほどすさまじいのは、書いていないのではないか?というぐらいの難曲。

プロのソリストといえど、あまりの難しさに滅多に弾かないようで有名なヴァイオリニストで録音が

あるのは、ギドン・クレーメルぐらいでは無いかと思います。

これが楽譜です。

エルンスト:無伴奏ヴァイオリンのため6つの多声的練習曲第6番「夏の名残りのバラ(庭の千草)」

「譜読み」で発狂しそうな難しさですが、清永さんは、あっさり弾いてました。

恐るべき実力と言えましょう。


これCDで適当なのが、ないです。iTunes Storeで一曲だけ買えます。

これ↓の7曲目。Variations on The Last Rose of Summerです。

http://itunes.apple.com/album/violin-recital-ricci-ruggiero/id387884985?ign-mpt=uo%3D5

まあ、聴いて下さい。


ハインリヒ・ウィルヘルム・エルンスト - Heinrich Wilhelm Ernst (1814-1865)作曲、

無伴奏ヴァイオリンのため6つの多声的練習曲第6番「夏の名残りのバラ(庭の千草)」



Variations on The Last Rose of Summer



よくもこれほど難しい曲を思いつくものだ、と呆気にとられるほどでした。

これをこともなげに弾く、清永さんも、言うまでもなく既に一流の名手です。


◆金子さんのリストには定評がありますが、ますます磨きがかかりました。

金子三勇士氏は、母君がハンガリー人(父上は日本人)です。

金子さんのCD発売記念、リサイタルをトッパンホールで聴いたときに、

お母様と少しお話させて頂きましたが、完璧な日本語をお話になります。

それはさておき、金子三勇士氏は、若干6歳からハンガリーに留学し、

飛び級で11歳にして国立リスト音楽院大学ピアノ科に入学。

2006年(16歳)ピアノ科全課程修了とともに日本に帰国後、東京音大付属高校から、

東京音楽大学ピアノ演奏家コースに進学し、今春卒業しましたが、

既にプロ・オーケストラのソリストに呼ばれたり、リサイタルを開いたりして

おられますから、実質的にはプロのソリストですけど、一応「今春音大を卒業した」演奏家には

違いないので、「新人演奏会」で弾かれたのでしょう。

他にもピアノ演奏がありましたが、東京文化会館大ホール全体に響き渡る音が出ていなかったのです。

「あれ、文化会館大ホールって、こんなにバランスが悪かったかな?」と思いましたがそうではなく、

金子さんがリストのハンガリー狂詩曲第2番を弾いたら、会場の空気が震えるようなフォルティッシモから

ギリギリのピアニッシモまで、そのダイナミックレンジの広さと、フォルティッシモでも決して音が割れず、

クライマックスに向けての盛り上げ方も、とにかく圧倒的な上手さ。ブラボーが飛んだほどです。


金子さんのデビューCD、

Miyuji plays Liszt リスト:ピアノ曲集

から、


ハンガリー狂詩曲 第2番



Franz Liszt; Hungarian Rhapsody No2 in C sharp minor



こんな長いの全曲を載せては本来申しわけないのですが、

これまでの自分のブログ経験からすると、ただ、「このCDは良いですよ?お薦めします」と

言っても、人々はなかなか買わないのです。


機会があれば、金子三勇士氏の演奏、このハンガリー狂詩曲などは、

生でお聴きになることを是非お薦めします。

文字通り、血湧き肉躍る、見事な演奏です。CDだけでは分かりません。

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