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JIROの独断的日記
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2012年04月28日(土) 【音楽】バッハ:「二つのヴァイオリンのための協奏曲」 を、初めて生で聴きました。

◆ものすごく久しぶりに生の音楽を聴きました。

過去に何度か書きましたが、音楽は演奏する側は勿論、体調と何よりも「表現する為のエネルギー」が

身体に満ちていないとダメですが、音楽を聴く為にも絶対に「エネルギー」が必要なのです。

私は、遷延性のうつ病患者ですが、うつ病の「症状」の根本は「身体のエネルギーが極端に低下すること」

です。

ですから、うつ病の症状が重いときはもとより、ある程度軽くなってからも音楽を聴きに出かける

気分になりません。10年ぐらい「コンサート」へ行く気がしませんでした。

数年前から、少しずつですが、たまに行けるようになり、28日(土)、非常に久しぶりに、

少なくとも311の後は、初めて行って来ました。


一般に公開されていないコンサートだったので、演奏者などに関して詳しく書けないのを

ご了承下さい。


◆初めて「ドッペル」を生で聴きました。

我ながら、今頃気がついて驚いているのですが、録音では何百回聴いたか分からない、

バッハ:「二つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043」(通称、「ドッペル」)

を初めて生で聴きました。


私は26歳からヴァイオリンを習っていた時期がありますが、最後には「ドッペル」の第2ソロ・ヴァイオリンを

辛うじて、なんとか「弾いた」といってもいいかな?というぐらいになりました。


私の「努力自慢」ではありません。つまり、純粋に技術的にはそれぐらいだ、ということです。

プロになるような方は、多分、小学校に入学する前には弾けていただろう、と。

純粋に「テクニック」というか「メカニック」というか、その点では

プロにとっては、チャイコフスキーとかパガニーニとか、ヴィエニアフスキーとか

などとは比べものにならないぐらい「易しい」曲のはずなのです。



その所為かどうか分かりませんが、オーケストラ・コンサートのプログラムに

バッハ:「二つのヴァイオリンのための協奏曲

が載ることは、滅多にありません。ですから私は、いつも、
クラシックを聴き始めて40年になる。

などと自慢げに偉そうに書いていますが「ドッペル」を生で聴いたのは今夜が

生まれて初めてです。


それで分かりましたが、この曲はCDでばかり聴いているので、ソロが聞こえて当然ですが、

生だと、ソロがオーケストラに「埋もれる」つまり得てして聞こえないのです。

今日のソリスト。ソロの第一ヴァイオリンは外人さんで、ベルリン・フィルや、ロイヤル・コンセルトヘボウ

といった超一流のオーケストラに何度も呼ばれた方ですし、ソロの第二ヴァイオリンは

日本人で、やはり、長くソリストとして活躍しておられる方です。


しかし、驚きました。意外なほど、ソロ二人が聞こえないのです。

伴奏のオーケストラはこれ以上小編成に出来ないほど。つまり、

第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスがそれぞれ、
5人、4人、3人、2人、1人です。

バッハのソロ・パートの書き方にも原因がありまして、ソロ・ヴァイオリンが

後年の、例えばメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のように高音域で弾けば

聞こえやすいけど、バッハの「ドッペル」はD線といって、低い方から2番目の弦の

第2ポジションとか(良く覚えてませんが)、とにかく「楽器を鳴らし難い」音域なんです。

(私の知ったかぶりではなく、現役のオーケストラプレイヤーであるヴァイオリンの師匠が

やはりそのようにおっしゃていました。)


◆「感想文」ですから、「結論」はありません。

今日は、音楽を聴いた「感想」を文章にしているのですから、天下国家を論評する時にような

「結論」は、ありません。あえて結論らしきものを付け加えるなら、

普段は、なかなか聴きに行けませんが、生で演奏を聴いてみるのは

やはり、面白いし、大事だな、ということになりましょうか。


折角ですから演奏を載せましょう。第一楽章と第二楽章だけ載せます。


音源は、ヒラリー・ハーン(Hilary Hahn 1979-)のCD、バッハ:ヴァイオリン協奏曲集です。


バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043 第1楽章 : Vivace



J.S.Bach Concerto for 2 Violins in D minor BWV 1043 1st movement Vivace Hilary Hahn



バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043 第2楽章 : Largo ma non tanto




J.S.Bach Concerto for 2 Violins in D minor BWV 1043 2nd movement Largo ma non tanto Hilary Hahn



非常にテンポが速いです。ヒラリー;ハーンは1979年生まれだそうですが、

そのずっと前に全盛期を誇った名手で、ジノ・フランチェスカッティ(Zino Francescatti 1902-1991)というフランスのヴァイオリニストがいます。

フランチェスカッティも、難しいのを弾きましたが、バッハの録音を残しています。

J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲(ジノ・フランチェスカッティ)
です。

第一楽章だけですが、お聴き下さい。


バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043 第1楽章 (フランチェスカッティ)



J.S.Bach Concerto for 2 Violins in D minor BWV 1043 1st movement Francescatti



当然のことですが、テンポの設定により、同じ曲でも聴いた時の印象がこれほど変わります。

これは、これで、テンポは遅いけれども間延びした感じは受けません。知的で上品な演奏だと思います。


バッハは、少なくとも、私にとっては特別な存在です。別格です。

プロを目指している、生意気盛りのヴァイオリンの学生さんは
「ドッペル」なんか幼稚園で弾いたわい。

と思うかも知れません。確かに、パガニーニや、ヴィエニャフスキ作品のように(これはこれで素晴らしい作品ですが、)、

聴き手が「アッ」と驚くような派手なテクニックはありません。

音楽は、私ごとき素人がいまさら言うまでも無く「技術的に難しい作品ほど名作」ではありません。


私は、バッハのドッペル・コンチェルトや、バッハの他のソロ・ヴァイオリン・コンチェルトもそうですけど、

人生の何かを物語っている、悲しく、切ない。悲しいけれど、美しい。

そういうものを感じます。

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