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JIROの独断的日記
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2012年04月06日(金) 「橋下市長、市音楽団員の配転認めず『分限免職』 」←大阪市の「誇り」と思えないのですね。

◆記事:橋下市長、市音楽団員の配転認めず「分限免職」(読売新聞 4月6日(金)8時28分配信)

大阪市の橋下徹市長は5日、市が同日発表した施策・事業の見直し試案で「2013年度に廃止」とされた

市音楽団の音楽士36人の処遇について

「単純に事務職に配置転換するのは、これからの時代、通用しない。仕事がないなら、分限(免職)だ」と述べた。

市改革プロジェクトチームの試案では、音楽団を「行政としては不要」としつつ、市が正職員として採用してきたことから、

「配置転換先を検討」としていたが、橋下市長は

「分限(免職)になる前に自分たちでお客さんを探し、メシを食っていけばいい」

と述べ、配置転換を認めない意向を示した。

市音楽団は1923年に発足。国内唯一の自治体直営の吹奏楽団で、市公式行事での演奏や有料公演などを行っている。

市は公演収入などを差し引いた運営経費や人件費として年約4億3000万円(2010年度)を負担している。


◆コメント:大阪市有権者の民度を端的に示している。

大阪市は、2007年3月末で、消防局音楽隊を潰しました。

あの時は全国から署名が集まりました。私もブログに記事を書きました。

2007.01.08 大阪市消防音楽隊が経費削減の為、廃止されかけている。議員の政務調査費を減らしたらどうですか?/【変更】署名受付延長

しかし、結局廃止されてしまいました。橋下の「は」の字も関係のない、5年前の話です。

してみると、結局大阪市民の民度の問題でしょうね。橋下の言いぐさも、最近なんだかやたらと偉そうですよね。

「分限(免職)になる前に自分たちでお客さんを探し、メシを食っていけばいい」

大阪市音楽団の問題に限らず、最近の「橋下発言」を読むと、

あたかも自分が急に「偉大な人間」になったような錯覚に陥っているように見えます。

独裁者に近い心理状態で危険なものを感じます。


西洋音楽の本場、ヨーロッパでもオペラハウスなどは、もうかりません。本来、そのように成立したものではない。

オペラハウスや、オーケストラその他芸術団体は、資本主義経済体制が出来る前から存在していた組織であって、

民間企業のごとく収益の極大化を究極の目的として存在するものではない。

つまり、元々赤字で、今もこれからも赤字なのです。

しかし、その存在を市民が誇りに思っているから行政が補助しても、誰も文句を言わないのです。



大阪市音楽団って、東の佼成ウィンド、西の「市音」てぐらい、日本の二大プロ吹奏楽団なのですが、

そういう音楽演奏団体があることは、本来、大阪市の「誇り」として認識されるべきだと思います。

ただ「稼がないから」、クビ、という論理ならば、つまり経済的な基準だけで判定したら、

大阪市長自身1円も稼いでいない。大阪市の職員とて、同じ事。戸籍係が1円でも稼ぎますか?

まあ、こういう人を市長に選んだ大阪市民は、大阪市消防局音楽隊のときのことも併せて考えると、

この程度の民度の人達なのでしょう。 大阪市音楽団廃止に賛成の大阪市民を軽蔑します。

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