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JIROの独断的日記
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2012年03月22日(木) 福島原発4号機の使用済み核燃料プールが壊れたら、(東京も含めて)「おしまいです」(小出助教)

◆福島第一原発に関して一番小出助教が心配しているのが4号機。

4号機には、使用済み核燃料棒が、原子炉に入る核燃料の2.8倍1538本も今なお存在している。

使用済みではあるが、強い放射能を発している。水に浸かっている分には安心だが、

もしも、4号炉のプールが壊れて、燃料棒を冷却できなくなったらどうなるか。

多分、全ての核燃料が溶融し、そうなったら、あまりの放射能の強さに近寄ることも出来ず、

東京にも人が住めなくなるだろう、と言う話を小出助教はあちこちで繰り返している。

3月8日(木) テレビ朝日 モーニングバードの映像と音声。



小出裕章:4号機燃料プールが崩壊すれば日本は"おしまい"です






==以下、小出氏インタビュー部分文字おこし==

*「原発危機は続いてる」それでも再稼働は大丈夫?

ー2大政党が再稼働させようとしているが、福島第一原発事故は収束したのだろうか?−

小出「(4号機写真)見ていただいてわかるように、ここにプールがあって、

その底に使用済み燃料がたくさんたまっている。もしこれから大きな余震でも起きて

ここの壁が崩壊するようになれば、プールの水が抜けてしまいますので、

使用済みの燃料を冷やすことができなくなる。

そうするとどんどんまた更に溶けてしまうということになって、

使用済み燃料がたぶんすべて溶けてしまうだろうと思います。

そうなると使用済み燃料の中に含まれていた膨大な放射能が、

なんの防壁もないここから噴き出してきてしまう。」

玉川「地震がいつ来るかわからないわけですけれども、(地震が)来ないうちに

(使用済み燃料を)抜き出してまあ、横にプールでも作ってですね、移せばいいんじゃないですか?」

小出「ところが、使用済み燃料を空中につり上げるようなことをすると、使用済み燃料から膨大な放射線が飛び出してきていますので、

周辺の人たちはもう死んでしまうしかないというぐらいの強い・・」

玉川「そんなに強いんですか?」


小出「そうです。」

(スタジオ玉川氏の図解。通常時の場合の燃料を移す方法について)

小出「オペレーションフロアの上に、ここになんかクレーンのようなものが見えます。

これがクレーンで、巨大な容器をつり上げたりつり下ろしたりするためのクレーンなんですが、

もうこの建屋自身がもう爆発で吹き飛んでしまっていますから、もうこのクレーンすらが使えない。

やらなければいけないことはたくさんあって、

まずは使用済み燃料プールの中に崩れ落ちてしまっているがれきなどをどけなければいけない。

そしてどけた後に、巨大な容器を沈められるように、なんらかのクレーンのようなものを現場が動かせるようにしなければいけない。

ですから外から巨大なクレーンでまあ吊るということができるでしょうから、その準備をする。

そして沈めてもうたぶん何がしか壊れているであろう使用済み燃料をその巨大な容器に入れて、

またそれを外につり上げるということをやらなければいけない。ただそういうことを全部やろうとすると、

たぶん何年という単位が必要になるだろうと。」

玉川「そしてその何年の間にこわれるような、建物を壊すような地震が来たら、それは?」

小出「おしまいです。」

玉川「おしまいですか?」

小出「はい。」

==以上でインタビュー文字おこし終わり==


◆あまりにも恐ろしい状況なので、誰も考えようとしない。

小出助教とインタビュアーとのやりとりにもあったが、4号機の核燃料プールが全壊しないまでも

亀裂が入り、冷却水が漏れ始めるのは、既に何度も余震が起きて

使用済み核燃料プールが脆くなっている、と考えられるから、

311ほど強い地震が起きなくても、現実となりうる。

すると、近寄れないほどの強い放射脳がでるから、4号機の核燃料を冷やすこともできなくなり、

そうなったら、東京まで含めて被曝する、おしまいだ。ということだ。


あまりにも恐ろしいことで、人間はこれぐらい恐ろしいことは考えないようにしよう、とか、

聴かなかった、読まなかったことにしよう、という心の操作を無意識的に行うようである。


政府の計画では、4号炉からの燃料取り出しを怪死するのは来年の12月で、小出助教の説明だと、作業が出来るとしても

その工程は何年という単位の時間あ必要となり、その間に4号炉が壊れたらおしまいだ、という。


「多分、大丈夫だろう」と思いたくなる気持は分かるが、東日本大震災自体、千数百年に一度という

大地震で、「まさか」が現実になってしまったのであるから、もういちど「まさか」が起きないと考える方が不自然である。

原子炉が壊れることなど絶対にあり得ないと言っていた日本国の太鼓判は大嘘で、あっというまに4つの原子炉がどうしようもないほど

壊れる、という歴史的事実に鑑み、4号炉が破損することは、危機管理としては「有るだろう」と考えるべきだ。


そのときになって、東京から脱出しようとしても、皆パニックに陥り、道路は大渋滞し、飛行機で海外に逃亡しようとしても

そんなものは、チケットがアッというまになくなるだろう。

それ以前に、成田空港が十分に危険な(被曝する)場所にあるのだから、飛行機が今まで通り使えるとは、考えられない。

私だって、考えたくないが、最近の日本を見ると、あたかも「一億総『オストリッチ・コンプレックス』」に陥っている。

オストリッチとはダチョウで、、ダチョウは逃げ切れないという危険が身に迫ると、頭だけを岩陰に突っ込み、

状況を見ないようにする。見なければ事実は起きない訳ではないが、とりあえずそうやって、短時間でも恐怖から逃れようとする。

人間の心理にも似たようなことがあり、都合の悪いことは「聴かない」「読まない」「考えない」ことにすれば、

あたかも、本当にその「都合の悪いこと」が起きないような錯覚に「故意に」陥る。それをオストリッチ・コンプレックスというが

まさにそれではないだろうか。本当に自分や子供を守りたいなら、今のうちに海外にでも移住するしかないだろう。

Twitterを毎日眺めているが、人々があまりにもノーテンキなので、敢えて誰も考えたくない、しかし、

現実に起きる可能性が十分にある、「日本がおしまいになる危険」が実際に今この瞬間も存在していることを

敢えて、書いた。

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