■映画の感想です。映画館で観たもの中心。普通にネタバレしてるのでお気をつけください。
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2003年06月25日(水) ブロンドと柩の謎

東京では昨日で上映終わっちゃったんで今更感想書くのもアレなんですけど…。今週のレディースデイに観ました。さー今日は水曜だ何観ようかなーノートン君の「ミニミニ」が本命だけど「ソラリス」も気になるしーっていうか私マトリロもまだ観てないじゃん!…などと思いつつ結局こんな地味な作品を選んでしまう自分に乾杯。


1924年のアメリカ。時の新聞王W.R.ハーストが主催した船上パーティで起こる殺人事件のお話です。チャップリンを始め集ったのはゴージャスなセレブ達、ところが事件後彼等は皆一様に沈黙し、また、誰一人尋問すらされなかった。一体何があったのか?果たして真実は?


シチュエーションからして本格ミステリっぽいじゃん!と思っていたらそういうわけでもなくて、というのも、私は知らなかったんですがこれって実際にあった事件なんですってね。通称「オネイダ号の謎」。船の持ち主新聞王は「市民ケーン」のモデルになった人で、その他の登場人物も皆実名&実在だそうです。本当に全員が沈黙を守って幕を閉じ、今でも真相は闇の中。つまりこの映画の内容が一つの推測になっているわけです。だから犯人を推理するタイプのミステリだと思いこんで観てしまった私は正直少々拍子抜けだったんですが(オチも途中で読めちゃうし)、ちゃんと事件のことを知っていればそれなりに味わい深いものがあったのかもしれません。

まあストーリーのことはともかく、衣装なんかの20年代ちっくな雰囲気はなかなか良かった。性質は根本的に違うんだけども「ゴスフォード・パーク」とちょっと似た感じかな。ああいうのが好きなら楽しめるのではないかと。ちなみに私は結構好き。
それから主演のキルスティン・ダンストちゃんも、実は個人的にお気に入りだったりします。若いのに老け顔とか怖いとか色々言われてますが、いや確かに冒頭の、船室からチャップリンにガンとばしてる時の顔はこっちの身もすくむほどのものすごい迫力でしたが(笑)、でも今後地道に着々と歩んで息の長い女優さんになるんじゃないかなあと(なってほしいなあと)思っています。それに彼女は「スパイダーマン」みたいな役よりも、こういう時代物の方が絶対映える。ゴージャスなドレスに身を包むと「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の少女時代の面影が垣間見えるようでした。あの時のクローディア役はすごく良かったなー。ブラピとキスシーンを演じた最年少女優だよね、たぶん。

あと、監督のピーター・ボグダノヴィッチってオニール父娘の「ペーパームーン」の人なんだってね! へーえ。(ってそれだけかい) とりあえず公式サイトは→コチラ!



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ブロンドと柩の謎 【THE CAT'S MEOW】

2001年 アメリカ / 日本公開:2003年
監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
出演:キルスティン・ダンスト、ドワード・ハーマン、
エディ・イザード、ケアリー・エルウェス、ジェニファー・ティリー
(劇場鑑賞)


2003年06月22日(日) 8マイル

予告編の印象から割とシビアな内容だろうなあと予期していたので私としてはかなり硬派な心構えで観に行ったんですが、不覚にもエミネム萌え。だってウサギさんですよ!うさたんエミネム!寂しいと死んじゃうよほら抱き締めてあげないと!(違) いや私エミネムって名前くらいしか知らなかったけどこんなにかわいい人だったんですか。ちょっと小柄で華奢な感じで微妙にヘタレで(序盤だけね)おっきい瞳でじーっと見つめてたりしてなんかもう言動がいちいちツボでしたよ。それに左利き! …あーでも鍵開けるのも殴るのも右だったので左なのは書く時だけかもしれません。どうでもいい話ですね。すみません。


デトロイトのプレス工場で働きながらラッパーを目指すうさたんエミネムの自伝的ドラマ。もちろん予期した通りシビアな内容ではあったんですが、個人的にはもっと子供の頃からの半生を振り返るような感じかと思っていたのでこういうある一時期だけを切り取った作りになってたのはちょっと意外でした。よーーーく考えるとストーリー的な起伏は乏しいんだけども、それを十分カバーするだけの緊張感があるので退屈はしませんでした。あとやっぱ音楽が効いてる。とても良い意味で音楽映画だったと思います。ラップって、音楽と言語が融合したすごい即興芸術だよなあ。強弱アクセントを持つ英語の特性が見事に生かされていて、日本語はとてもかなわない。必死に字幕にしがみつくことしかできない自分が情けなかったです。

それはそうとキム・ベイシンガーの存在感はさすがでしたね。ダメな母親っぷりが何とも素晴らしく、出演してるシーンでは常に目を離せなかった。女優ですな!



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8マイル 【8MILE】

2002年 アメリカ / 日本公開:2003年
監督:カーティス・ハンソン
出演:エミネム、キム・ベイシンガー、
メキー・ファイファー、ブリタニー・マーフィー
(劇場鑑賞)



2003年06月20日(金) (番外編:読書感想「オスカーとルシンダ」)

うーんと、本の感想は本館の日記の方にアップするのが習わしなのでどうしようかちょっと迷ったのですが、映画関連ということで今回は例外としてこっちに書きます。いやそれでも「ダロウェイ夫人」なんかは向こうに書いたんですがね…ああこうしてだんだん境界が曖昧になってゆく…こうしてまた本館の更新が滞ってゆく…(言い訳)。



オスカーとルシンダ

ピーター・ケアリー 著 / 宮木陽子 訳

DHC出版 1999.1
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"OSCAR AND LUCINDA" by Peter Carey ,1988




言うまでもないことですが映画「オスカーとルシンダ」の原作です。映画を(ビデオで)観たのはおよそ二ヶ月前、感想は→こちら。その後原作を読みたくなって図書館で取り寄せてもらいちまちま読み始めたもののなかなか進まず(だって京極夏彦ばりに分厚いんだもんよ!)、結局貸出期間を最大限に延長してもらって無理矢理読了し、つい先程閉館ギリギリに返却してきたところでございます。待ってた方いらしたらすみません。

英国で厳格な父親に育てられた純真無垢なオスカーと、両親の遺産でガラス工場を買い取り経営しているオーストラリア育ちのルシンダ、不器用で上手く社会にとけ込めない二人のラブストーリー……いや、ラブストーリーと呼ぶには辛すぎるな。風変わりな二人の人生が交錯する瞬間を主軸としたシリアスドラマであり、宗教哲学でもあると申しましょうか。オスカーとルシンダそれぞれの生い立ちが非常に重要で、実際二人が出会う以前の物語にかなりのページが費やされています。

前回も書きましたが、彼等の共通点は社会に上手くなじめないことと、“賭け”に魅せられてしまったこと。それは例えば二人が出会ってまもなくオスカーが声高に主張した次の言葉に集約されるでしょう。


「神がわたしたちに要求しているのは現世に存在するあいだ、すべての一瞬を賭けることです……本当です! 生きているかぎりその一瞬、一瞬をかけなければならないのです。つまり神が存在するという証明できない事実にもとづいて、あらゆるものを賭けなければならないのです」
――― ピーター・ケアリー「オスカーとルシンダ」


「その瞬間、瞬間を」とまるで自分に言い聞かせるように何度も繰り返しながら、オスカーは人生の全てを神の判断に委ね自ら苦悩を抱え込んで生きてゆく。一方ルシンダにとって賭けと同様に人生のキーワードとなっているものは、ガラス。「弱さと強さを象徴」し、「だれかの心を映し出す」もの。少女の頃、“ルパート王子の滴”なる涙型の特殊なガラスが砕け散るのを目の当たりにし、彼女は涙を流します。

「ルシンダが泣いたのはもっとずっと単純な理由からだった。こんなにも美しいものが針で刺した風船のように、一瞬にして消えてしまうことが悲しかったのだ。しかし彼女の気持ちはけっしてそれだけのものではなかった。平手打ちを浴びせられたときのような失望感と相まって、人生を奥の深い豊かなものにする、ある種の感情を覚えたからだった。そう、それは驚異だった。それは麻薬のようにあとに引く感情だった。」
――― (同上)


けれども、物語の終盤で彼女は心から後悔することになるのでした。―― 「私の情熱のすべてが、知性のすべてが、修練が、愛が、結局は愚行を生みだすことにしかならなかった」。あまりにも不器用すぎる二人の、もどかしい愛。

映画の方の感想で「意外と重くてキッツイ」と書きましたが、原作はもっと重いというか、何て言ったらいいかなあ、決して暗くはないのに、救いがない。無論突き放される意外性は文学の醍醐味でありますからこれはこれで悪くないんだけども、わたくしは甘チャンなので、やっぱり映画の方が好きだったりします。まあ私の好き嫌いはともかく今回改めて感じたのは、映画作品としての「オスカーとルシンダ」、これはかなり見事な映画化であると断言してもいいんじゃないかということ。原作のエッセンスを無駄なく組み込んで、それでいてきちんと映画オリジナルの仕上がりになっている。完成度が高い。

もちろんそれには主演の二人の功績も大きいわけで…、と、ここから恒例のレイフ・ファインズ話が始まるわけですが、いや原作を読んでわかったけどレイフたんとケイト・ブランシェットはかなり完璧な役作りですよ! 仕草、気質、雰囲気、どれも申し分なし。特にレイフたんのオスカーっぷりときたらもう、どっちがオリジナルだかわからなくなるくらい完全にオスカーです(いやその言い方がわからんよ…)。貧乏揺すりとかカマキリみたいに手を胸のあたりでゆらゆらさせたりとか全部原作にあったんだね〜。それからベッドでシーツを噛んだりしてるんですよ!うぎゃー抱き締めたさ120%! ああダメだ。私の中ではますますオスカー=レイフです。なけなしの母性本能を総動員して偏愛中。


ところで映画「オスカーとルシンダ」のサントラで、レイフたんによるこの原作(の一部)の朗読を聞くことができます(kaiさん情報サンクスでした)。これがまた耳元で囁いてもらってるようで(勘違い)最高っすよ〜。



2003年06月16日(月) 「アバウト・シュミット」(+メモ)

感想の前に雑記から。

◆ 映画と全然関係ないんですけど最高に笑えます。

→George W. Bushism

かなり有名なサイトらしいんですが私は今まで知らなかった。さっき偶然辿り着いて抱腹絶倒。呆れるやら可笑しいやらでまだ「ラビリンス」と「一般常識」しか読めてません。いやよその国のこと言えた義理じゃないけどさ、大丈夫なんですかアメリカは! 例えばこれが近所のおじちゃんとかだったら「おおっ冴えたボケかましてるな…!」と感心するところですが仮にも一国の大統領ですからねこの人。


◆ イーサン・ホークの「テープ」やっと公開日決定!

ああやっと!やっと公開!わたくし去年の秋から待ってたんですのよ恵比寿ガーデンシネマさん!(→証拠) マイケル・ムーアとカウリスマキの大ヒットを横目で見つつ、もしやこのままなかったことにされてしまうのでは…と本気で不安に思っておりました。だって最初は「2003年陽春」とか宣伝してたじゃんー。もう夏だっつーの。
それで肝心の公開日は、来月です。7月5日(土)。楽しみ〜。でも前売り券どこいったかな…探さねば。


◆ あわわわ久々にジェームズ・スペイダーのニュースが!

びっくりした…。いや内容じゃなくて話題として取り上げられてることにびっくりしたよ…。「セクレタリー」効果で今後再注目されたりしたら非常に嬉しいんですが。ところで「ザ・プラクティス」ってNHK衛星で見られます?(見られません)


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ということでやっと感想。「アバウト・シュミット」。
会社人間として生きてきた男が定年退職。そこに妻の死と娘の結婚が重なり、彼は改めて自分の人生を振り返るとともにこれからの生き方を模索してもがき苦しむ、と。

う〜んこれは微妙だな〜。可もなく不可もなくといった感じでしょうか。意外だったのはコメディタッチだったこととロードムービーだったことの二点くらいで、あと内容についてはだいたい予告編を見て予期した通りだったのね。すごくストレート。もちろんそれが狙いだと言われれば文句は言えないんだけど、何か物足りないっていうか、もうひとひねり欲しかったです、個人的に。シュミットの感じている悲哀・切なさは上手く伝わってくるもののいまいちのめり込めなかった。…あーでも、私がまだ人生経験が少ないから醒めた目でしか見られないのかなあ。その辺は自信がないですが。

まあいずれにせよ、こういう平凡な男をジャック・ニコルソンが演じてるっていうのはちょっと面白いと思いました。あの髪型とか太り具合とか、ほんとにどこにでもいる人っぽくて良かったです。あとキャシー・ベイツのダイナマイトボディは迫力満点!必見だ! 最近流行ってるんでしょうか入浴シーン…(笑)。


実はちょうど私の父も今年で定年だったりします。ちょっといたわってあげようかと…一瞬思いましたがうちの場合は娘に結婚の予定もございませんので大丈夫だよな!(悪かったなチクショウ)



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アバウト・シュミット 【ABOUT SCHMIDT】

2002年 アメリカ / 日本公開:2003年
監督:アレクサンダー・ペイン
出演:ジャック・ニコルソン、キャシー・ベイツ、
ダーモット・マルロニー、ホープ・デイヴィス
(劇場鑑賞)




2003年06月09日(月) ハンテッド

あわわわ私としたことがちょっと柄にもなく忙しい週末を過ごしてしまいましたよなんか色々放置プレイですみません! とりあえず観た映画も溜まってるので感想書きます。本日は「ハンテッド」。

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何気に二度目の鑑賞です。最初に観たのはお正月…もう半年前ですか…月日の経つのは早いなあ…。
で、先程その時(1月に)書いた自分の感想を読み返してみたんですが、ぶっちゃけ今回も思ったことはほとんど同じでした。ということで→初回の感想をご覧下さいませ。以上!









というのもあんまりなので、リピート恒例の箇条書き感想を簡単に。

◇ お正月に観た時の記憶があまり残ってなくて、今回の上映前に、

私「へぇこれR指定だったんだ。そんなたいしたことなかった気がするけど。何がいけないんだろ? …あああれか、やっぱベニー君の鍛冶シーンを子供が真似すると危ないからか(ぷぷぷ)」
友「ち・が・い・ま・す!(怒) 彼があまりにもセクシーだから子供が見たら毒なのよ!」

などという会話をしてたんですが実際観てみたらどっちも違いました(当たり前)。結構バシュバシュ血が飛び散っていて、それに割と残虐だしこれは確かにR指定かも、と納得。

◇ ていうかこれトラッキングの映画だったんですか! 初回は前情報もパンフも解説も何もない状態で観たからそういうのわかんなかったよ。「(おとこ)、の武器はナイフだ!」っていう映画かと思ってた。(しつこい)

◇もちろんそれだけではなくて、戦争後遺症とか教官vs.教え子の関係とか手に汗握るアクション!(言い過ぎ?)とか色々見どころは作られているんですが…、いるんですが…、いるんですが………(黙)。せっかく男臭い演技派二人を主演に使っておきながらなぜこんな中途半端な印象なんだろう。ああ勿体ない勿体ない。

◇ なんか音楽の入り方とかがわざとらしくないですか。盛り上げ方が稚拙というか。

◇ それはそうとベニシオさんアクションしまくってるね!走る走る。動く動く。こりゃ確かに珍しいわ。華麗にハンドルをさばいているあたりまではよかったのですが、自転車で疾走してる姿はある意味衝撃でした(笑)。

ということで友人はもう一度観に行くそうですよ。頑張っておくれ。私も負けずに隙あらば「メイド・イン・マンハッタン」を観てやろうと思案中です。


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それと「ミニミニ大作戦」、ノートン君は別に警察側じゃないそうですね。前回適当なこと言ってすみません。これでもほんとに楽しみにしてるんですよ〜。公式サイト→コチラ!




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ハンテッド 【THE HUNTED】

2003年 アメリカ / 日本公開:2003年
監督:ウィリアム・フリードキン
出演:トミー・リー・ジョーンズ、ベニシオ・デル・トロ
(劇場鑑賞)



2003年06月05日(木) サラマンダー

これは過剰な期待を抱かなければそれなりに楽しめると思います。いや私は嫌いじゃないですよ! 何だろうなあこれは、たとえて言うなら昔懐かしき「トレマーズ」をシリアスにしてスケールも大きくして21世紀らしくVFXも駆使してみましたいかがでしょう、みたいな愛すべきB級テイストっていうか?えっ違う?
とにかくモンスター(正確には竜)パニックものです。古代地球上に君臨していた巨大竜のサラマンダーが突然現代に甦って人類を絶滅の危機にさらすというお話……なんだけど、いやあその甦り方がまた本当に唐突なところが最高でした(笑)。だって工事か何かで地下掘ってたら突然甦ってガオーって火を吹いて飛んでっちゃうんですよ。えぇちょっと今の何?!なんでロンドンの地下に?つーか何千万年もどうやって生きてたの?などとうかうか面食らってると、次のシーンではもういきなり20年が経過しすっかりサラマンダーが地上を支配していることになっているのでさらに面食らうことウケアイです。上映開始後わずか5分で有無を言わせぬこの展開。素晴らしい。まあ要するに竜出現のきっかけなんかどうでもよくて、サラマンダーが人類をおびやかしているシチュエーションになってからが本番だぞということなんだけども、この潔い強引な出だしが私はたいそう気に入りましたよ。

そんなわけでその後は荒廃した地上を舞台にわずかに生き残った人間vs.サラマンダーの戦いが繰り広げられます。ただしどちらかというと竜に怯えて暮らしてる状態から竜に立ち向かおうとする人間サイドの様子が中心に描かれるため、サラマンダー自体の出番は私が想像してたより少なかった。それでも出てくる時は火を吹いたりしてまあまあ迫力あるので、おおバハムート!ギガフレア!(違) とか思いつつ勝手な方向で楽しませていただきました。いや□社さんもこういうの作ってくれればよかったのに…今更ですけど…。


楽しみにしていた主演のクリスチャン・ベイル王子は、髭面だったため綺麗なお顔をきちんと拝むことができなくてちょっと残念でした。でもこの人、声がすごくセクシーですね!「リベリオン」を見逃してしまったことがやっぱり非常に悔やまれます。

しかしやはり今回特筆すべきはマシュー・マコノヒーでしょう。最初誰だかわかんなかったですよ! ていうかあれは絶対コリン・ファレルと競ってると思う。コリンちゃんのブルズア〜イが羨ましかったんだと思う。ま、可愛らしさではコリン・ファレルが断然上だけど(単なる依怙贔屓)、キレっぷりはなかなか良かったです。



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サラマンダー 【REIGIN OF FIRE】

2002年 アメリカ / 日本公開:2003年
監督:ロブ・ボウマン
出演:マシュー・マコノヒー、クリスチャン・ベイル、
イザベラ・スコルプコ
(劇場鑑賞)



2003年06月04日(水) (雑記:蕩心)

「メイド・イン・マンハッタン」三回目@日比谷

「まだ観てないんでしょ!結構面白いよ☆」と持ちかけ、「『ハンテッド』に行ってあげるんだからこっちにも付き合ってくれたっていいじゃん?」と脅し、しまいには「だって(銀座では)今週いっぱいで終わっちゃうんだよ〜観ておきたいんだよ〜」と泣きを入れ、今ひとつ乗り気でない友人を強引に日比谷映画に連れ込む私。三回目って!一週間のうちに三回って!馬鹿かお前は!

さすがにしつこいのでもう感想は書きませんけど、ここらでちょっと冷静になってみるためにも今日は己のレイフへの入れ込みっぷりを細かく振り返ってみます。例えば私はレイフのためにどれくらい映画館に足を運んだのか。

 ・「レッド・ドラゴン」……2回
   (レディースデイ1,000円×2)           2,000円
 ・「太陽の雫」……1回  (800円)           800円
 ・「スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする」……3回
  (前売り1,300円×1+レディースデイ1,000円×2)  3,300円
 ・「メイド・イン・マンハッタン」……3回
  (前売り1,300円×1+レディースデイ1,000円×2)  3,300円
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                  合計  9回    9,400円

厳密に言うと一回目の「レッド・ドラゴン」はノートン君目当てでしたが便宜上数に入れてます。しかし9回はちょっとすごいよね。ここ2,3ヶ月の間にレイフのためだけに9回だからね。金額的には、一万円以下ってことで意外と少ないような気もしますが、でもこれって単純に映画の料金だけであって、交通費とかパンフレットとか他にも出費は色々としてるわけですよ。
次にビデオ。過去の出演作を漁って一気に観まくったそのレンタル代(あるいはDVD購入代)もそれなりにいってると思う。2,3度借りたのもあるし。あとは古いパンフレットを探して買ったりとか、サントラ買ったりとか、原作本を買ったりとか、レイフがラベルに出てるからって飲めもしないワインまで買ったりとか(どうするつもりだ…)、そりゃもう見事に散財してます。で、ここが重要なんだけど、これって結局お金だけじゃなくて時間もそれだけ費やしてるってことなんだよね。実は映画やビデオ本編を観てる時間なんて微々たるもので、その後余韻に浸ってたり妄想に耽っていたりする時間が長いんです私の場合。ああどうしようレイフ・ファインズに生活を蝕まれている。短期間のうちに一人の男にこんなに貢いだのはわたくし初めての経験ですよ! この悪魔め。いやエンジェルです。(最新ネタ)



◇ ところで「メイド・イン・マンハッタン」の話に戻るんだけど、今夜の日比谷映画18:30〜上映は会場全体が妙にノリが良くて笑えました。みんなどうしたのあのテンション(笑)。

◇あと「ミニミニ大作戦」の予告編やっと観られた! でもこれノートン君は警察側なの? なんだーそっかーちょっと残念。犯罪者チームの方かと思ってたのにー。


ていうかkaiさんに赤い水玉のパンツ赤い水玉のパンツと刷り込まれた所為で(責任転嫁)、今日は観ていてずっと笑いがこみあげてきそうで大変でした。あのおっさんぽい私服の下が赤い水玉のパンツだったらどうしよう!とか、タキシード脱いで赤い水玉のパンツだったりしたらマリサもびっくりだよな!とか。ツボすぎます。


◇ちなみに私に無理矢理付き合わされた友人の感想。
 私「どうよ!ねえ!よかったでしょ!」
 友「うん、ジェニファー・ロペスって意外と可愛いね」
 私「そうじゃなくて!」
 友「ニューヨークの風景懐かしかったなあ」
 私「じゃなくてレイフは!」
 友「あーまあいいんじゃない。どこがいいのかわかんないけど」
 私「だってすごいと思わない?この前のスパイダーと雰囲気全然違うでしょ」
 友「……は?スパイダー…って何だったっけ」

話にならん。


2003年06月01日(日) X-MEN 2

意図的なのか何なのかわかんないけどアメコミ(マーヴェル)映画のオープニングってみんな似てませんかね。「デアデビル」も「スパイダーマン」もこんな出だしだったような。でも個人的にはこのシリーズが一番好きです。

ただ今回は二作目ということで、一作目を観ていないと面白くないかもしれない。完全に前回の状況を引き継いだ話の展開なんですよ。謎の大統領暗殺事件を発端にミュータント達の社会的立場の問題やミュータント同志の対立を描き、その一方でウルヴァリンの過去の秘密へも迫ってゆく、と。
んでこれは一作目の感想でも書いたんだけど、このシリーズって単純に「人類vs.ミュータント」の話でもないし、ただミュータントが世の悪を懲らしめ活躍するというだけの内容でもない、というところがちょっと面白いと思うのね。もっとこみいってるというか、つまり一義的には人類対ミュータントという図式があってそこで社会の中のマイノリティ(しかもその少数派の方が能力が高い)のことが扱われているんだけども、その中にはさらにミュータント内部での確執もある。こういう設定にしておくと話が単調にならずにすむし、それに、能力の違った新しいミュータントを登場させることによって色んな方向に話を膨らませやすいんじゃないかと思います。

あとビジュアルがとても良かった。ナイトクロウラーの瞬間移動とか看守が鉄分を抜かれるシーンなどは他で見たことがない新しい演出という感じで、こういうのって技術的なことはわからないけどセンスが良いんじゃないかなあ。ブライアン・シンガー頑張ってますね。割と好きです。ダム決壊シーンは「十戒」かと思いましたし(笑)。

ヒュー・ジャックマンはいい男でした。この人身体が素晴らしいよなあ。肉体が。肉体のバランスが。一作目より髪型に気合いが入ってるように見えたのは気のせいですかね。ちょっと城島茂リーゼントの変形みたいですが、でもオッケー! カッコイイからオッケー! 笑うとかわいい人だし「ニューヨークの恋人」系も捨てがたいんだけど(あの時の萌えっぷりは→コチラ!)こういうワイルドなのもいいよねー。アニマルとか言われちゃってキャー。
そして今回不覚というか意外だったのが、ガンダルフ…じゃなかったマグニートー、つまりイアン・マッケラン(最初からそう書け)が妙に格好良く見えてしまったこと。やっぱり魔法使いオーラを発しておりましたよ。上でも書いた鉄分抜き取り→鉄球操りのシーンとかすげーサマになってた。いや、あのヘルメットはいかがなものかと思いますけど。ところでアンナ・パキンちゃんはすっかり大きくなっちゃいましたねぇ。おねーさんは「ピアノ・レッスン」のイメージがいつまでも消えませんよ。もう10年前ですか…(遠い目)。


それと前から思ってたんだけど、サイクロップスは→ここにいるバンボンとかぶってると思う。ひょっとしてバンボンも目から光線出したりするの?うわっ怖っ! ハーボット設置してる皆さん、ログインするときは十分気を付けましょう。



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X-MEN 2 【X2】

2003年 アメリカ / 日本公開:2003年
監督:ブライアン・シンガー
出演:ヒュー・ジャックマン、イアン・マッケラン、パトリック・スチュアート、
ブライアン・コックス、ハル・ベリー、アラン・カミング、
アンナ・パキン、レベッカ・ローミン=ステイモス
(劇場鑑賞)


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