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活字中毒R。
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2006年12月31日(日)
「活字中毒R。」〜2006年総集編

本年も、「活字中毒R。」におつきあいいただき、ありがとうございました。
毎年恒例ですが、大晦日ということで、今年僕の記憶に残っていたり、反応が多かったものを10個挙げて、2006年の締めにさせていただきたいと思います。
(番号は便宜的につけたもので、「順位」ではないです)

(1)村上春樹の生原稿を「流出」させた男(3/10)

 「作家」「編集者」という仕事。そして、「立場」による人と人との関係の変化。有名作家と有名編集者、という枠組みを超えて、いろいろ考えさせられる話でした。


(2)「それであなたは何と思ったのかな?」という「文学的指導」の嘘

 「感想」をうまく書けるだけが「国語力」ではないのだ、という話。逆に「情緒が豊か」なだけで「国語が得意」だと思い込んでしまうのも、それはそれで悲劇なのかもな、と最近考えています。


(3)ある老舗ケチャップメーカーを救った、一行のコピー

 これはもう、「発想の転換」の素晴らしさに尽きると思います。こういうのって、なかなかできそうでできないんですよね。


(4)職業翻訳者にとっての「アンフェア」と「ネタバレ」

 「翻訳」という仕事の奥深さについて、大森望さんが書かれた文章から。「ただ日本語に訳すだけ」ではないのです。


(5)『ルパン三世 カリオストロの城』の功罪

 「ルパン3世」というキャラクターにとっての『カリオストロの城』の功罪。モンキー・パンチさんも、複雑な心境でしょうね。


(6)『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』は、なぜ、あんなに売れたのか?

 大ベストセラーを生んだ、さまざまなマーケティングの技術。山田真哉さんは「新書の売りかた」で、もう1冊ベストセラーを書けそうな気がします。


(7) 就職の面接で、「すごくおっぱいが大きいけど、得するの?」と聞かれたら……

 「圧迫面接」について。個人的には、いくら優秀な人材を見抜くためとはいえ、こんな質問を平然としてくる会社には好感は持てませんが……


(8)『エンタの神様』の「人気芸人のつくり方」

 まさに「番組によってつくられている」エンタ芸人たち。これを読むと、まさに「踊らされている」ような気がしてちょっと悔しいです。でもまあ、僕も宴会芸として使わせてもらったりしているんですよね。


(9)『花の慶次』誕生秘話

 名作『花の慶次』誕生にまつわる、作家と編集者の心の交流。マンガって、漫画家の力だけで世に出るものではないのだ、ということをあらためて感じました。


(10) 「黙殺」されている、超人気マンガ原作者の正体

 超人気マンガ原作者・倉科遼さんについて。これもひとつの「職人芸」ではありますよね。みんな、「前衛」を体験するためだけにマンガを読むわけではないのだし。


 2007年も、「活字中毒R。」は続きます。
 少し更新頻度は落ちるかもしれませんが、どうかお付き合いくださいませ。
 「いやしのつえ」のほうも、ひとつよしなに。


 それでは皆様、よいお年を!