逗子発・おさんぽ日和
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 『萬狂言−冬公演−』

昼過ぎから年に数回の恒例の狂言の舞台を観るために国立能楽堂へ出かけました。
お正月の能舞台は上部にしめ縄が張られていていつも以上に厳かな雰囲気で気持ちがいいです。

狂言や能の舞台ではその時季に合った内容の演目を演じることが多くあります。
今日の舞台でも愉快でおめでたい内容の「末広(すえひろがり)」や節分が舞台の新作狂言「鬼は内」、祝言曲である「松竹ノ語舞」などが演じられました。
更には同じく東京に拠点を置く山本家の方々の出演があったのも新春の華やかな感じがあって良かったです。

その中での今日のメインは小笠原匡さんによる「花子」披き(披き=重要な演目の主役の初演)。
現在42歳の小笠原さんは18歳の時に野村万蔵家に弟子入りした方。
関西方面の普及活動を一手に任されてジャンルを越えたいろんな舞台にもチャレンジしている小笠原さんを見ていると、「子どもの頃から狂言に親しんでいた訳じゃなくても素質があれば十分なんだな」と思います。
私は小笠原さんの狂言、それに声が大好きなので謡の多い今日の「花子」も期待していたところ、その期待以上の素敵な夫を見ることが出来て嬉しかったです。

これまで何人もの狂言師さんの演じる花子の夫役を見てきましたが、本当に皆さんそれぞれの個性が出ていて比較してみると面白いです。
小笠原さんはとても丁寧に演じていた正統派。
次は誰の花子を見ることが出来るか楽しみです。
早く野村扇丞さんの花子が見たいなぁ。

終演後はもれなく二人の狂言友達との新年会。
今日もずいぶんと盛り上がりました。
ああ楽しい。

−今日の番組−
素囃子「神舞」
「末広」 (果報者)山本則直 (太郎冠者)山本泰太郎 (すっぱ)山本則俊
祝言曲「松竹ノ語舞」 (松)野村萬 (竹)野村万蔵
新作狂言「鬼は内」 (男)野村扇丞 (鬼)野村万禄 ほか
「花子」 (夫)小笠原匡 (妻)野村万蔵 (太郎冠者)野村萬

(2008/2/2記)

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2005年01月06日(木) のんびりした日々
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2008年01月06日(日)

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