Just for today !
re-invention



 教えること 育てること

明日から新年度。
赴任される先生方の机やロッカーを整える。
処理されずにそのままになっているものがいくつもある。
結局は思い切って捨ててしまうしかない。

新入生の名簿作成に大半の時間を費す。
どんな一年になるのか。
引き継いだ書類は大半が一太郎。
パスワードが掛けられた文書はWORDでは開けなかった。
Ver5〜9までは購入していた一太郎を
久しぶりに購入することになるのか。

片付けに見えた教頭先生から少しだけ話を聞く。
それぞれが不安を抱えていながらも,
それを見せずにやれることをやっているのだ。

記録されたノートに目を通すが・・・。
自分でも自分がダメだと思っている生徒たちに,
夢を持たせることができるかどうか。

オークションで落札したタイヤを交換がうまくいかず残念。
普通は保障・安心が価格に入っていることを知る。
単に安ければよいというわけではない。

夜,NHKの「わくわく授業」を見る。
『教えること育てること〜授業の達人の言葉から〜』
大村はま・荻須正義・斎藤喜博の3先生の映像と,
静大の堀田先生のポイントをとらえた短いコメント。
同じように生徒にゆだね学びの責任を持たせる展開でも,
そこから先まできちんと計算して,てびきを作成し,
生徒が伸びるための指導がある大村氏の授業。
齋藤氏の朗読も,これなら上手くなると実感できるもの。
荻須氏の言われる,生徒が主役と感じさせる技もなるほど。
今の自分の授業は,やはり甘いことを感じる。

飯島先生のMLでもコンピュータを活用することの意味
本質を問う内容が流れ,交流する場のあるよさを感じる。
数学教育の原稿の骨格がおおむね固まる。

2004年03月31日(水) 吹っ切れない思いを・・・


2005年03月31日(木)



 離任式

離任式。
久しぶりに会う生徒たち。
学年部の先生方が多く出る中,最前線で対応。
彼らの何を受け入れ,何を伝えるのか。
自分の中に覚悟や理念がどこまであるのか。
今までとは違った自分を作らなくてはならない。

午後,ようやく報告書が1つ完成する。
授業展開は悪くないが,結論が甘い。
二次関数の学習における変容を書ききれていない。

いくつか引継ぎを受けるが,よく分からないことが多い。
対外的な折衝・仕事増えることに。
きちんと整理して記録していく必要がある・・・苦手な話だ。

送別会では話が十分にできなかった。
特にお世話になった教頭先生とは,もう少し話がしたかった。

帰りにK先生と二次会。
ずいぶんお世話になったことをかみ締める。

2004年03月30日(火) 雨の送別会


2005年03月30日(水)



 来年度に向けての準備

久しぶりに登校。
教室やロッカー,机の引き出しを整理する。
ものや時間の管理をどうするればいいのか,
いつもながらに迷うもの。

卒業生によるイタズラが発覚。
気持ちの通じる生徒たちだけに残念な限り。
心に届く話がどこまでできるのか,自分の対応は今ひとつ。

来年度の話を校長から。
授業はできるようになったものの,不安は尽きない。
なるようになるしかない。
先を見通す余裕がないといけないと改めて思う。

松下財団の報告書の骨格を固め,
離任されるM先生に送別の手紙を書く。

帰宅後,S先生に電話。

2004年03月29日(月) 予想外の展開に驚く


2005年03月29日(火)



 雨の清里

朝から雨で,スキーは中止。
のんびりとした時間を過ごす。
月曜日の観光地は休みのところが多く残念。
おいしいお蕎麦屋さんを見つけたのがせめてもか。

2004年03月28日(日) 勝ちすぎない勇気


2005年03月28日(月)



 家族旅行

早朝より,仲良くしていただいている息子の友達家族とともに,
清里へ家族旅行。
道中,来年度からの自分の仕事を考える。
学校HPのUPができるようになるといいのかもしれない。
自分にできることを考えていこうと思う。

金曜日に雪が降り,この時期にしては雪が多い。
もっとも昼頃には雪は解けて春スキー状態。
ひと月前につかんだ滑りは健在。
荒れたゲレンデでも,きちんと滑ることができる。

寝る前に娘と話をする。
こんな時間があるのはありがたい。
花粉を気にしなくていい環境にも感謝。

2004年03月27日(土) ゆったりとした一日


2005年03月27日(日)



 拡散する内容を

報告書作成のため終日費やす。
2乗に比例する関数での生徒レポートに再度目を通す。
班毎ではあるが,生徒に追求をゆだねているため
おもしろい追求もあるし,逆に混乱している部分も見える。
これをどう集約すべきだったのか。
追求そのものが面白いので,そこに気をとられてしまっていたが,
数学的(科学的)に追求できるネタがいくつもあった。
予測を超えて拡散する内容から授業をする難しさ。
思い切ったことをやればやるほど,さらに時間がほしくなる。

久しぶりに妻の実家を訪ね,食事。

明日から三重の高校へ行く生徒に電話。
何を言っても,「ありがとうございます」の返事。
心配は尽きないが,最後は自分で切り開くしかない。
いい出逢いがあることを祈る。

時々パソコンの液晶画面にブルーの縦線が入るようになる。
フレームを押さえると解消するが気になるところ。

2004年03月26日(金) 家族と過ごす


2005年03月26日(土)



 進路関係の仕事おさめ

今日も部活をコーチに依頼。
来年度も引き続きコーチをお願いできるように
市教委に書類を提出。
進路関係の書類・文書もまとめる。
学級数が増える関係で,学習室を整備。
数学の教具を移動。ついでに教室の多くの本も。
片づけをすると,ずいぶん無駄なことをしていることに気づく。

公立再募集の発表は,無事合格の連絡。
さっそく校長室で合格通知書授与。
明るく希望に満ちた表情は,長かった不安な日々があったから。
これまでの誰よりもいい笑顔。
これで今年は166名全員が進学ということに。

進路結果をまとめ印刷。
提出用CDも作成して一応の仕事を終える。
何年か続けられたら,さらにいい仕事ができるのかもしれない。

松下財団や科研費の報告書作りは,あまり進まず。
岡山の川上先生からさっそく数学教育の原稿が届く。
初心者に向けてとなると,教材の内容よりも,
コンピュータの使い方がメインになりがちか。
原稿の内容が重ならないように,
それでいて自分なりの味を出せるようにしていこうと思う。

2004年03月25日(木) グラフ電卓研究会


2005年03月25日(金)



 突然の来客

清風高校の公庄先生から,今年のT^3年会についての文書が届く。
Workshop中心の会にしようという趣旨。
テクノロジーを活用する先生を増やそうという思いが
ひしひしと伝わってくる。

当番で終日学校へ。
要録のコピーを各学校へ発送し,進路関係の書類をまとめる。
さらにプリント類の整理で時間が過ぎる。
来年度の分掌について予想外の打診あり。
果たして自分にできるのだろうか。
クラスはもちろん,授業をほとんど持てなくなるらしき話も。
思ったようにはいかない人生。
でも,その中で何ができるのか考えていくしかない。

雨の夜,突然の来客。
なんと卒業させたクラスの男子生徒が9人!
聞けば,昨日も来たとの話。
内緒で自分を驚かそうとしていたらしい。
この会を企画したであろう生徒は残念ながら今日は欠席。
赤を基調としたネクタイまでいただきうれしい限り。
体育祭でのソーラン節のビデオを見た後,二人の息子と共に
ジオシェイプスで楽しむ。
正二十面体も,
5角形にしていくという構造を,
きちんと理解しているSくん。
6角形を4つ組み合わせた
思いがけない立体を作るKくん。
螺旋状に組み合わせて
動きのある立体にしていくTくん。
中学生らしさを楽しむひと時。
いろいろな生徒がいて,
それでも今もつながっている。
彼らには
本当に多くのことを学び
たくさん楽しませてもらった。

次のスタートをいつ切れるのか,
ちょっと心配にもなるが,
でも彼らのことだから,
きっと大丈夫だろう。

2004年03月24日(水) わからないことだらけ


2005年03月24日(木)



 要録点検

朝から学校へ。
指導要録の点検。
いくつかの項目に漏れがあることを発見。
事前に確かめをしておくことが必要。
読み合わせの後,高等学校ごとに分類してとりあえず終了。
鏡や受領書を作成しておく必要もある。
見通しが甘かったことを反省。

なんとなく落ち着かないのは,
来年に向けての動きが見え隠れするからか。

夜は学年部の最後の懇親会。
1年,いや3年間の労をねぎらう。
主任からいくつかの話を聞け,
見通しをもって学年部をリードしてきた自信が伺える。
4月からはどうなるのか。

2004年03月23日(火) 環境にやさしくない片付け


2005年03月23日(水)



 静岡へ戻り

特にどこにも寄らずに静岡へ帰ることに。
長野インターまでの道が渋滞。長野の方の運転はとても穏やか。
インター付近で竹風堂の看板を見つけ立ち寄る。

車の中で,M先生といくつか話をする。
静岡の外に出て,いろいろな人に会うことの面白さ。
衝撃的なことがないと,人は変わらないこと。
いろいろなことがあった一年。
激しいぶつかり合いもあった。
でも,こうして分かり合える部分がたくさんできた出逢いに
感謝したい。
M先生は転任されてしまうけれど,
またお声を掛けさせていただこうと思う。
数学を本気で考える仲間が広がることを期待。
帰りは4時間30分,昼過ぎには静岡に戻る。

昨日のことをいくつか振り返る。
筑波大附属の坂本先生が,
「なぜテクノロジーを授業で活用されないのか」という問いに対して
こんな答え方をしていた。
「学習で取り上げることが,クリックすると終わってしまう。パソコンを使うと場面は見れる。しかし大事なことはそれを作るのにどうしたらいいのかということではないか。数学は抽象的概念を作り出せることが大事なはず。しかしパソコンでは現象のみで終わってしまう。それぞれがばらばらに追求するので,課題はたくさんあるのに見過ごしてしまう。だから自分は使わないのだ。」なるほど。
こんな知見を乗り越えるものを示していこうと思う。

ちょっと運転疲れが残る。

2004年03月22日(月) さあ,仕事にかかろう


2005年03月22日(火)



 信州大の数学教育研究会

M先生,静大のIくんと共に早朝より車で長野
信州大の数学教育研究会へ。3時間40分の道のり。
さっそく,宮崎先生に出迎えていただく。

吉田先生の開会の辞から熱い。
「多難な時代の中で,一人一人の教員がどう生きるのか」
「何が問題で何を解決していくべきなのかを論ずる会に」


最初は宮崎先生によるATCM2004の報告。
代数教育をテクノロジーを使うと・・・という話。
文字式を理解することの難しさは感じるが,
そこにテクノロジーを導入することで,理解できるようになるのかは,
これからの研究課題というところか。

筑波大附属の坂本先生の「自立した学習者になってほしい」
という願いはよくわかる。
紹介された授業は,ねらいがかなり高度で数学の本質に関わるもの。
あなたの授業は数学的内容を伝達するにとどまっていませんか?
というメッセージを感じる。
「線分の二等分線の作図」レポートもすごいものが並ぶ。
単準な素材の中に,広がりがあるのはいい。
これは選択でぜひともやってみたいと思う。
またテスト後のノートや,授業終了時に書かせる授業indexもいい。
「タイトル」・・・学んだことに対して自分で決める
「トピック」・・・学んだ数学の内容(定理,勉強したことがら)
「教訓帰納」・・・数学を離れて学習全般に対して役立ちそうなこと
        そのヒントになりそうなこと。気づいたこと。
さらに「印象に残ったこと」を書かせておく。
書かせる時間があるのかや,どう集約するのか難しい問題はあるが,
でも面白い。
今まで自分は「新たな問い」>を書かせようとしていたが,
「教訓帰納」のようなものも,意識して書かせてみたい。

ディスカッションはなかなか難しい内容。
「数と式の指導における「理解」と「習熟」のバランスを目指して」
テーマは十分面白い。小・中・高・大とパネリストが話を出すが,
どうも議論になりにくい。
特に高校は,受験指導に走っているような感を受けた。
大学の話はもっと分からない話。
抽象論から具体に引き戻し,
話をかみ合わせようとする,宮崎先生のリードはさすが。
でも,何の発言もできないまま終了。

一般教員は,研究内容を聞きたいのではなく,
授業で使えそうな素材があるかどうかを知りたいのだ

というS先生のつぶやきも聞き逃せない内容。
Naocoの中澤さんの,
「結局授業が変わらなければだめで,
 そのための研究や研究会になったなければ意味がない。
 でも,日本の先生方はなかなか変わらない」

という言葉にも納得する。

「学力低下は起きるべくして起きている。当然の結果だ。
 それを許してきた自分達。
 文部科学省がそうしたから・・と言うのなら戦前と同じじゃないか。
 自分を含めたそれぞれが責任を痛感せよ。」

で始まった吉田先生のご講演はさらに熱い。
ここでも岡本先生の話が出されて,
自分がいかに幸せな環境で学んでいるかを痛感する。
「数学的な思考」と「一般的な思考」は違うと思い込ませている。これは教育の間違いではないか。普段の考えと変わっていないことを示したい。それは教室しかない。
という話も,共感できた。

さらに小口先生からCASIOのClassPad300の紹介。
これだけの紹介を一般の教員が無料でしているのに,
CASIOはどこまで売ろうと考えているのか。
それとも日本を見切っているのか。
普通に使える道具と感じるには,
日本語化されることが欠かせないと思うのだが。

終了後一度ホテルの戻り,さらに懇親会。
自分の目指している
「生徒が探求する数学とテクノロジー活用」の話をすると,
宮崎先生からは,
「生徒の問いを追求しない残りの9割の普通の授業に,
 何か変化はありましたか?」

という問いかけをされ,答えに詰まる。
恥ずかしながら,意識していなかった。
持論を普及(?)させるためには,派手な授業だけでなく,
詰め将棋のような実践の構築も必要。
まだまだやるべきことはある。
両角先生とも,今後について話ができる。
自分のやれることを,しっかりとやっていこう。
充実感のある一日。

2004年03月21日(日) ワンポイントレッスンで


2005年03月21日(月)



 休日に

久しぶりの休日。
息子をサッカーの試合に送る。
小さな大会だと思っていたが,県外からもチームが集まっていた。
ゲームの中で,どう動くべきなのか。
サッカーでは個々の判断に委ねられるものが多いが,
どうしたらいいのかを,どう伝えていくのか。
裏をとる動き一つをとっても,
小学生に指導するのは難しいことだろう。

来客あり。
さらに,アメリカの弟夫婦から電話。
この日記を見ているとのこと。
恥ずかしいが,心の架け橋になっているのならうれしい話。
とはいえ,十分に話を聞いてやれなかった。
本当は何かを話したかったのかもしれない。

午後,指導要録をおおむね完成させる。
次は報告書や原稿を書き上げなければ。

オイル交換など,長野行きの準備をする。

2004年03月20日(土) まずは目の前にあることを


2005年03月20日(日)



 祝 日本代表!

昨日の余韻が残り,早朝から目覚める。
昨日歌った「明日のために」「そのままの君で」など
卒業式では定番の合唱曲を数々作られている
松井孝夫先生に関するBBSを発見。
しかもご本人まで登場している。
こんな先生に指導されている幸せを語る生徒たち。

部活動で登校。春休みの練習日程を作成し直す。
コーチからは,寝技の極意をまた一つ指導される。
「寝技には無限の可能性がある」という言葉にも説得力がある。
花粉症がひどく,仕事にならない。
校内では来年度の動きが,少しずつ見えてくる。
システムの復元を図るが,これもだめ。
ネット上でトラブル回避の方法を探るが,見つからない。
どうしたらいいのだろうか。HDDを交換し再セットアップか。

夕刊を見てびっくり。
前任校で教えた”なっちゃん”がサッカー日本代表入り。
おめでとうメールを送るがアドレスを変えたようで届かず残念。
ネットで調べると,関連記事がけっこう出ていた。
さわやかでアクティブで,
それでいて人の痛みが人一倍わかるなっちゃん。
ひと回りもふた回りも成長していることだろう。
どこかで応援に行けたらいいなあ。

2004年03月19日(金) 感動の卒業式


2005年03月19日(土)



 感動の卒業式

眼覚めたのが午前3時。
ORANGERANGEの「花」が心の中で流れ続ける。
迷わず起きて,最後の学級通信を書く。
一人一人を思い出しながら,餞のコメント。
彼らに何を教えられたのかは自信がないが,
でも,彼らから教えてもらったことは確かにある。
仲間として関わることの大事さ。
あきらめずにつながろうとすること大切さ。
3時間半かけてクラスナンバーと同じNo.33が完成させる。

礼服に着替えて登校。
雲一つない,いい天気。生徒の前途を祝しているかのよう。
立春の日に咲き始めた白梅はほとんど散り,
代わりにパンジーやスノーボールが満開。
さっそく学級通信を印刷し,コサージを持って教室へ。
どのクラスも合唱練習。
卒業式で横一列になってクラス合唱をするというのは,
どのクラスもいい歌が歌えるからできること。
気合の入った練習。ステージ部門の直前のムードがよみがえる。
明日からはいなくなってしまう彼ら。
この一瞬に賭ける気持ちの純粋さ。

式は粛々と進む。国歌,校歌も迫力がある。
証書授与の返事もいい。
その後のパフォーマンスを止め切れなかったのは悔いが残る。
同窓会長からは異例の祝辞。
「これまでのK中ではこんなことはなかった。
 他の中学の卒業式でも,こんな経験はない。
 見ましたかみなさん,証書授与の返事の声の大きさ。
 そして,こぶしを握って座るこの姿勢。立派だ。
 彼らに拍手を贈って下さい。」

拍手を浴びて,満足げな彼ら。でも本当はここから。
いよいよ卒業生の言葉。
10月の文化祭終了後も歌い続けた各クラスの合唱をはさんで,
3年間のドラマが16人の生徒から語られる。
短い言葉の中に,真実があり,何度も熱いものがこみ上げてくる。
言葉に詰まる生徒もいるが,最後まで言い切る。
我がクラスの合唱も,まずまず。
いつもは元気なアルトのUさんが涙で歌えないものの,
彼らの今を象徴する一体感のある合唱。
拍手できないのが,なんとももどかしい。
そして,ラストは磨いてきた「明日のために
ハミングから,SくんNくんの声が響く。
それにリードされ学年全部の大きな波が体育館を振るわせる。
在校生の心にはどこまで届いたか。
最後まで冷静な主任の懐の深さにも感動。
見事な卒業式だった。

退場し,一人一人と握手。
生徒全員と笑顔でさよならが言えて何より。
最後まで気配りのある学級委員2名にも感謝。
さらに,やっぱり戻って校庭で最後のソーラン節。
さわやかに去っていく姿を見送る。
処理すべき仕事もあるのだけれど,
感動と満足感と脱力感で仕事にならず,
体育館のひな壇の片づけを手伝う。

人事異動が早くも発表される。
4月からは,またいろいろな出逢いがあることだろう。
前を向いて歩いていこう。

2004年03月18日(木) 終業式


2005年03月18日(金)



 最後の学年集会

気になる生徒が登校せず,また体調を崩す生徒も多く,
心配するところからスタート。

まずは最後の学年集会。
生徒代表の話がいい。自分を素直に表現できる仲間たち。
学年としてスピーチを毎日積み上げてきたことが大きい。
決して真面目な優等生だけでないのがまたいい。
自分のクラスは心優しい学級委員長が,
ストレートに1年間を振りかえる内容の心温まるスピーチ。
「真実はいつも弱い立場の人から語られる」という
学年主任の話も心にしみる。
気になる生徒も登校し,少しだけホッとする。

体育館に場所を移して,皆勤精勤の表彰。
皆勤30名,精勤40名あまり。これも立派。
先生方が一人一人話をして締めくくる。
最後に卒業式の練習をもう一度。
気持ちを込めてやるべきことをやれるのがいい。
この合唱もあと1日限り。しみじみと聞く。

弁当タイムでは,またまたトラブルあり。
ダメなものはダメなのだが,話を聞いているうちに,
彼らの優しさを感じる。
もう少し判断力がほしいけれど,根はいい奴らであることを確認。
いよいよ机椅子を新1年生の階に上げて,空っぽな教室。

放課後は再募集の書類作成と,進路結果の集計表作成。
進路関係の仕事も,きちんと終わるためには,
やるべきことがまだ山積み状態。

2004年03月17日(水) 焼き芋大会


2005年03月17日(木)



 公立後期入試

いよいよ公立後期入試発表。
緊張感のある中,朝から合唱練習。
コンクールでもないのに合唱練習を毎朝クラスで行うことが,
当然になっているのが実はすごい話。
このことの素晴らしさを生徒たち本当に分かるのは,
この仲間たちと別れてからというのも皮肉な話。
今日もまじまじと生徒達の表情を見る。

奉仕作業を2時間。
気が利く生徒達が一生懸命に働く。

そして合格発表へ。
難関校も全員合格するなど,予想以上にいい結果。
とはいえ,不合格の生徒も当然いて,
覚悟の上とはいえ,気が重い。
合格通知書の伝達式に遅れる生徒もいてさらに複雑な思いに。

終了後は,家庭訪問に何度か出掛ける。
考え事をしていたというわけではないが,事故に会いそうに。
ポンピングの働く急ブレーキとハンドル操作で間一髪セーフ。
最後は21時を過ぎるが,残念ながら会えない生徒も。
ここをどう乗り切るのかで人生は変わる。
卒業式前日の明日はどうなるのか。

Naocoの中澤さんから20日にも長野で面白い研究会があることを
教えていただく。(残念ながら参加できないけれど)
愛教大飯島先生の筑波での集中講義関係のサイトを見る。
この時代に生きているからこそできることに感謝して
できることをやていこうと思う。
自分の今の夢についての学級通信を作成する。

2004年03月16日(火) 授業が終わっていく


2005年03月16日(水)



 カウントダウンは続く

カウントダウンは続く。
このメンバー,この空間が一気に消えてしまうのが嘘のよう。
最後までボタンやシャツについて注意をしなければいけないのは,
なんともいただけない話だが,気持ちはどこかでつながっている。
卒業式練習も,いいムード。
クラス合唱も,ようやく本来の迫力を取り戻しつつある。
ここまで本当に時間がかかったけれど,これならなんとかなりそうだ。
証書授与の返事は・・・寂しい限り。

学級活動は,撮りためた写真をプロジェクターで見せるが案外不評。
ラスト10分でソーラン節を踊る。
誘われて2回,生徒と一緒に踊るがとてもついていけない。
共有できるものがある彼らは,本当に幸せな奴ら。
馬鹿になって,ムキになって楽しむ。
きっとこの先,同級会や同窓会をやるたびに踊るんだろうな。

午後は,卒業式の総練習。
式に対する思いの差が見え,生徒も教員もやりきれない思いに。
昨年の自分も,そんな一人だったのだろうか。
仕方がないこととは思いつつも・・・。
周りを信じる心がなければ,歌は歌えない。
そのつながりが,どこまでできるのか。
どちらの学年をも経験しているだけに,その違いは良く分かる。
卒業式がどこまで下級生の心を動かすものになるのか。
彼らもわかっていることなのだろうけれど。
乗り越える強さ,人と人のつながり,絆を育てなければ。
計算して作れるものではないが,そんな学年集団を作りたい。

帰りは再度合唱練習。盛り上げどころを作る。
90%は本気。100%にならないもどかしさ。
さらに隣のクラスと一緒にソーラン節。

放課後は,卒業生名簿の訂正と皆勤精勤の賞状の印刷に苦しむ。
位置を合わせることの難しさ。
いろいろな手法があるはずだが,
自分のパソコンでできないのがなんとも悲しい。

2004年03月15日(月) 錐体の体積


2005年03月15日(火)



 最後の1週間

いよいよ最後の一週間。
朝の合唱練習でも,生徒の顔を一人一人しっかり見る。
土曜日に作った文集を配布する。
1時間目はスピーチ。
テーマは「将来の夢と今がんばっていること」
夢を語れる人でいてほしいと願う。
希望を持っているかどうかで,生き方の密度は大きく違うもの。
2時間目からは卒業式の練習。
いよいよひな壇を使っての卒業式練習。
全員出席していないのは気になるところ。
答辞は全部で16人が話をし,織り込む歌は7曲。
本番が楽しみになる。
緊張感がいつも以上にあり,いい練習に。
午後は,卒業アルバム配布。約1時間のサイン交換。
思いを込めて言葉を書く。
思いが多すぎて,言葉が空回りすることも。
こういうときに常識的な動きができるのが彼らのいいところ。
さらに卒業記念品も配布する。
帰りの会では合唱練習に加えて,久しぶりに廊下でのソーラン節。
さあ,明日は何ができるのかな。

放課後は,通信表の打ち出しをはじめる。
エクセルの参照場所にエラーがあり,何度かやり直し。
慌てて教務主任が対応する。
個人が作るもの怖さ・限界を感じる。
通信表だけでなく,要録まで一括して処理できるシステムが
ほしいと思う。

2004年03月14日(日) ONとOFFの切替え


2005年03月14日(月)



 残りわずかの日々

早朝より登校し,指導要録を進める。
あと一息というところまで。
漢字コンクールの賞状にエラーを発見,作り直し。
3年間全15回連続満点合格は6人。本当に立派。
そのまま部活動へ。
3年生を送る会を兼ねて,久しぶりに3年生が登場。
久しぶりでも体が動く生徒と,動かない生徒。
この差は何だろうか。
花粉症がひどく,昼食会はパスさせていただく。

帰宅後,ノートパソコンをの再調整するが,
ネットワーク接続は相変わらずうまくいかない。
いよいよ再インストールでもする必要があるのか。
進路だよりのための3年生のアンケートを作成。
さらに通信票を進める。これもそろそろ仕上げなければ。
残りわずかの日々。
やれることをしっかりとやっていこうと思う。

2004年03月13日(土) なんとなくの土曜日


2005年03月13日(日)



 文集作りの土曜日

朝から文集作り。
4:00に起きて,思いを込めて自分の原稿を打つ。
8:30の集合には昨日休んでいた生徒も来て,全員の原稿が揃う。
文集作りに20人近くの生徒が集まってしまうのもすごいこと。
これまで蓄積してきた修学旅行や体育祭・文化祭の反省,
スピーチ原稿や道徳でのもの,写真などを元に一気に原稿を固める。
学級通信を入れるかどうか迷うが,やめておくことに。
それぞれに仕事を割り振り,ページを確定し,
3台の輪転機をフル稼働。生徒会本部の生徒がいて助かる。
途中,弁当タイムをはさんだが,90ページを超える文集が,
14時までに完成する。
最後まで勢いのあるクラスの面白いところ。

帰宅後,下の息子のサッカーを見に幼稚園へ。
ボールに突進し縦への突破を図る息子のプレイに苦笑。
オムツも取れないころ,床に頭を打ち付けて怒っていた姿と重なる。

幼稚園の担任の先生との話の中で,転入してきた生徒が,
実はこの幼稚園の出身だったという話を聞く。
早くに知っていれば,もう少し関われたのかもしれない。

娘と今話題の「ごくせん」のビデオと放送を見る。
「水戸黄門」+「ショムニ」の学校版といった感じの,
痛快かつ爽快な展開。
こんな先生にはなれないが,
生徒たちはこんな姿を大人に求めているのだろう。

2004年03月12日(金) 生徒のつまずきは多様


2005年03月12日(土)



 あと1週間で卒業

いつもよりちょっと早い朝の合唱。
集合状態は決して良くはないが,先に来た生徒が机を運んでいる。
いつもは遅れる生徒が時間通りに登校するなど,空気が変わる。
まじまじと,クラスの生徒を見ながら合唱を聞く。
自分たちの合唱を磨くことを楽しめる生徒たちとももうすぐお別れ。
寂しさが教室のムードを占め始める。

卒業式練習は証書授与。
いろいろな生徒がいるが,でもいい式になることだろう。
最後までなかなかクラス全員揃わないのは気になるが,
一人一人を何とか支えようという動きも見える。
第3時からは,いよいよひな壇のセッティング。
業者に混じって30人の男子生徒たちも楽しみながら働く。
教室では,証書授与の再確認をする。
第4時は合唱練習。
パワフルな男子がいないと,合唱ももう一息。
響き合いの大切さを感じる。

放課後は学年部会。
新年度の話になるが,どこまでこのメンバーが残るのか。
それでも最後まで手を抜かない主任の姿に脱帽。

翌日の学級文集作成に,多くの生徒が集まりそう。
表紙の用紙や背表紙テープを購入。
一日でどこまでできるのか。




2004年03月11日(木) 「学校がつまらない」という声を聞いて


2005年03月11日(金)



 感謝が足りない

球技大会。最後の学級対抗。
男子はサッカー,女子はバルーンバレー。
テクニックもあるが,それだけではない。
最後は気持ち。
特にゴール前での思い切りと繊細さのバランスは,人柄が出る。
サッカーが少年スポーツの中心になって10年余り。
上手い生徒が増えプレイの幅が広く,見ていて面白い。
以前は,圧倒的に上手い一人の生徒がドリブルでかわして
ゴールを決めるシーンもあったが,今ではそんなことはない。
大胆なプレイは,上手くいくと認められるが失敗すると辛い。
でも,それも勝負の一つ。
いろいろあったが最後はいい終わり方ができたかな。

最後にきて,だらしがなくなっているのは気になるところ。
感謝を持って,跡を濁さない終わり方,
次につながる終わり方ができることを願う。

午後は3年生を送る会。
本気で合唱することのすごさを,感じてほしいと思う。
気持ち一つで,人は変われるのだ。

松下教育財団の研究助成は今年は落選。
上手くいくことが当たり前に思っていてはいけない。
感謝が足りない自分であったことに気づく。
配慮が足りない自分ということでもある。
悔しさはあるが,この落選にも感謝したい。

2004年03月10日(水) 正六面体から正四面体


2005年03月10日(木)



 揺れる心の数々を

公立後期入試2日目。
卒業を前に,揺れる心の数々。
自分もそうだったんだろうなあと思いながら,
話をし,話を聞く。
一人一人,大事な一人。
教えること,鍛えること,自立を促すこと。
そして,最後は見守ることか。
今はどれも中途半端な思い。

2,3時間目はDVDの調子が悪く,何度も再生がストップ。
結局,機器本体の故障と分かる。

入試が終わり,帰校した生徒たちを迎える。
ホッとした表情をたくさん見る。
明日からが心配な生徒もいる。

花粉がひどく仕事にならない。
早退して,体を休めることに。

2004年03月09日(火) 数学する楽しさ


2005年03月09日(水)



 公立後期選抜

公立高校後期選抜初日。
県立K高校へ。
緊張感とやる気に満ちた生徒の顔を確認して登校。
今日は2時間,教室整備。
机椅子の足のゴミ取りから始まって,
ラベルはがし,掲示をはずし,ガラス壁をきれいにしていく。
活き活きと活動する生徒たち。あっという間の2時間。

午後からは近くの小学校で連絡会。
算数の授業を見せていただく。
授業というよりは自習。
机をグループにして教えあう。
小学校のことをもっと知らないといけない。

帰校する生徒たちを迎え,入手した数学の問題を解く。
今年の問題は可もなく不可もなく。
作っている観点は当然,中学校の授業とは違う。
問題文の条件が複雑になる傾向。

幾種類かの賞状を作成。
花粉症がひどく飛び,何をしていてもつらい。
仕事にならず,早めに帰宅。

2004年03月08日(月) 漢方的な支援


2005年03月08日(火)



 互いの生み出す空気を

朝の合唱練習は,集まりがいい。
きっとどこかで誰かが声を掛けているのだろう。
なんともいいメンバーに恵まれていることに感謝。

今日で教科の授業は終了。
M先生の授業は最後まで快調に進む。
四角形の重心を厚紙で作って試し,
最後のGCを使っての解説も手馴れたもの。
マウスで「ここが」と示してもわかりにくいことに気づく。
黒板で手で指さしていく方が分かりやすいのは,
指だけなく,結果として体全体でその位置を示せるから。
手で示すと,見えなくなる部分が出てくるのも,
実はいいことなのかもしれない。
マウスのポインターやレーザーポインターなどで示すのは
スマートだけど,見る人の気持ちが動きにくいようにも感じた。
だから,電子情報ボードやインタラクティブユニットがいいのだ。
これなら黒板同様に示すことができる。
また,授業では,生徒のうなずきや納得,疑問を示す,
「ああそうか」「へー」「どうして?」という
小さなつぶやきをはじめとした互いの生み出す空気を,
その教室にいるメンバーが互いに感じ合うことがとても大事。
それが授業を面白くしていくのだが,
パソコンの画面と向き合ってしまうと,その空気を見逃しがちで,
結果として一方通行の授業になりやすい。

午後は公立高校後期選抜のための事前指導。
4回目になるが,心をこめて言葉を選ぶ。
さあ,最後の大勝負。しっかりやってこいよ。

放課後は職員会議。いくつかの事柄を確認。
さらに研修は,多くの方に語ってもらう会にしていただき,
みんなが下を向いているだけでない会になる。
研修主任のH先生に感謝。
授業を本気で変えていく機運を作りたい。

花粉が本格的に飛び始め,何もしていないのに疲れてしまうが,
残された時間は限られている。
いろいろなことが一気に過ぎ去ってしまう。

2004年03月07日(日) 資源回収で生徒の笑顔を見る


2005年03月07日(月)



 ネット接続の不調

午前中は部活をやらせつつ,入試のための作文指導。
なかなかしっかり部活動を見てあげられない。
作文は,生徒のこれまでの生き方に触れたもの。
書き上げるまでは苦しいが,それを乗り越えることで,
また一つ確かな自分が見えてくるのではないかと期待。
別件で気になることも発見。さてさて。

帰宅後,昨日の東京でのことをまとめる。
相変わらずネット接続状況はうまくない。
いくつかドライバーを入れなおすが,そういう問題ではないらしい。
サスペンドから復帰すると接続できなくなり,
今のところそれを解消するには,
再起動を2,3回繰り返すしか方法が見つかっていない。
どうしてなのだろうか。
メーリングリストに送信したメールが7時間後に配信されるなど,
気になることが多い。

松下財団の成果報告書をすすめるも,
指定された形式がよくわからない。
はじめに,研究の目的,研究の方法,研究の内容
ここまではいいのだが,この後に
研究の経過,研究の成果と課題,おわりに
となっている。主張をどこに盛り込めばいいのか。
特に研究の経過は,日程的なことを羅列していいのか?
昨年度のものを,見てみようと思う。

2004年03月06日(土) 奇跡のトレーニングを読んで


2005年03月06日(日)



 Eスクエアアドバンス成果発表会

早朝より,雪の残る東京お台場へ。
さすがに新しく開発された都市。
今話題のフジテレビをはじめとした多くのビルが
近未来を予感させるもの。
午前中は,Eスクエアアドバンス成果発表会
教育産業関係者とテクノロジーに特化した教員の集まり。
受付付近でさっそく原さんにお会いする。
教育にITをという流れを作り出そうという
気迫にも似たものを感じる。
3年すれば,過去のものになってしまう中で,
今作ったものを今売らなくてはという思いもあるだろう。
標準化すれば,大きな利益がそこには出るのかもしれない。
自分のような者にも,何とか自社製品を売り込もうとする方々。

「はたして,e-黒板とe-教科書の活用は日常化するのか?」
と題したシンポジウム。
「物がないと使えない。でも,物があれば使うのか。」
作図ツールの集まりでの話題と,大差ない話題も多い。
群馬の上原さんの話は,コンパクトながら,
よくまとまってわかりやすい。
教師は案外教科書を使わない。
手元を見ているのでは,見せたいところを見ているのか実感がわかない。
また見せたくないところもあるからではないのか。

という分析に納得。
e-教科書とe-黒板なら,展開の中で教師が工夫できる。
しかも手元の教科書と同じ安心感が生徒にもある。
・・・なるほど。
e教科書は,1月の静岡での会に比べて,
操作感も格段に良くなったのではないかと感じる。
ただ,電子情報ボードを何とか標準化したいという思いはわかるが,
机を大きく動かして掃除をする日本の公立学校では,
あれだけ大きく重いものを常時置くわけにはいかないように思う。

岡山情報教育センターの太田淳一の話は
積み重ねられた実践に裏付けられ,分かりやすい。
IT機器が学校で活用されない理由を,
活用イメージのなさ・多忙感・苦手意識・価値・効果を知らない
とずばりまとめ,それに立ち向ってきたことを語る。
本気で普及に努めてきたことがよくわかる。
こんな授業をしたいという方向に話が向かうのもいい。

語っている本人は気がついておられないかもしれないが,
毎日新聞社 平野秋一郎氏の
e黒板は,増幅器。先生にとっては教える伝え方を増幅する。
先生がいいものを持っていれば,どんどん増幅してくれる。
チョーク一本で生徒を惹きつけられる人は,
さらにすごいものができる。

という言葉の裏にも,なぜITが普及しないのかが見える。

三菱総合研究所の吉村春美氏の
電子情報ボードを使うことで,
指導案作成と授業研究を効率よく行うことができる。

という着眼点は面白い。
確かにこれなら,多くの先生方とも話をしながら
教材研究ができる。

横浜市の佐藤幸江先生の
マニュアル化してしまうと,実は危ない。という話にも納得。
子供たちの実態把握と,教師のねらいがしっかりしていないとだめ。
見せるだけで子供たちが分かる気になってはいけない。
しかし,デジタルボードが常時教室にあることで
有効活用されていくのではないか。

というのはその通りかもしれないが,
これだけの金額のものが,のんびりと導入・普及されるとは思えない。

その後の全体会のシンポジュウムも刺激的な話が続く。
陰山先生は,もう次のことに着手している。
アイディアが次から次へと沸く方だ。
また,
先生と生徒の間を切り離すようなものは,どんな機器でもだめだ
という,東京の赫多先生の引用された発言にも納得。

これまでは,IT情報を共有化する場合,
すべてパソコンの中でやろうとしていた。
それは近くにいるのに,携帯電話でやり取りするようなもの。
生のコミュニケーションより強いものはないのだから,
そんなことをする必要はない。
また,IT機器を教師だけが使うのではなく,
生徒も道具として使う方向で考えないと,授業は面白くならない。
ただし,全員にパソコンを持たせなくてもいいのだ。
黒板のいいところは,教師も生徒も気軽に使えるところ。
内田洋行のインタラクティブユニットのようなものがあれば,
パソコン一台+プロジェクターでも,
生徒が操作する場面を作れるできるのだ。
黒板上でに発表する生徒が操作して,みんなで共有化できる。
作図ツールも,そうやって提示していけば,
生徒が自然に操作を覚えて,
自分でも操作できるようになるのではないかと感じた。
集団の追求の中で,生徒が黒板上で作図ツールを操作して
自分の考えを発表する・・・
そんな場面ができたらいいなあと思う。

IZUMI-COSMOの書き込めるマグネットスクリーンも含めて,
科研費や松下財団が通れば,検討しようと思う。


午後は,本郷にある東京大学で,beatというセミナーに参加。
お二人の講師の話を約3時間聞く。
Ben Williamson
(Learning Researcher, NESTA Futurelab/U.K.)
Sen-Ben Liao
(Center for Educational Computing Initiatives, MIT/U.S.A.)
ゲームを使って教育をとか,
バーチャル画像で物理の授業をという
全般的には自分にも分かる面白い内容なのだが,
英語での講演はさすがに辛い。
3割ぐらいの単語しか聞き取れない自分にはとても難しい。
クリヤーな日本語にしてくれる通訳の方の優秀さを感じるも
とても質問はできない。
帰り道を間違えて,無駄に1時間も歩く。
秋葉原や大きな本屋に立ち寄る元気も失せ,そのまま静岡へ。

やはり静岡は暖かい。

2004年03月05日(金) 3Dジオシェイプスで楽しむ


2005年03月05日(土)



 もう一息のところで

昨日の体育館でのクラス合唱があまりに情けなかったことから,
朝の合唱練習は,何とかしたいという気持ちの生徒が集まる。
感じていない生徒もいて,もう一息。
がんばる生徒だけががんばっても,いいものは生まれない。
最後の最後にクラスのことをどこまで大事に思えるのか。
学年として,どんな卒業式になるのか。

授業もいよいよあと2日。
一つのクラスでは,傍心と垂心の授業。
無理やり9点円に持っていったが,感動は伝わらなかったか?
一斉授業で練りあう普通の授業展開が上手くない自分。
考える面白さを,メインにしないとつまらない。
外心の話にすればよかったか。

M先生は,四角形の重心の話。
厚紙を使って作図し,つりあうかどうかに挑戦するのは面白い。
線の結び方も,星型八角形を作るように
2つ飛ばしで結ぶと簡単にできることをネットで昨日知り,
さっそくやってみる。
最後は二つに分けた図形の重心から全体の重心へ距離と,
二つに分けた図形の面積の関係をまとめ,
GCを使って検証する見事な展開。

昼休みは作文指導。
午後は学年合唱。本気になって響く声。
この境地まで中学生でもできるのだということを知る。
もちろん響かない心もいくつかあり対応。
その場しのぎとは思いつつも,揺れる心をそのままにもできない。

放課後は成績関係の入力をいくつか。
ここから一気に終わりへ向けてなだれ込むことになるだろう。

ネットワーク接続は依然として不調。
サスペンドするたびに接続できなくなり,そのままでは修復できない。
3回ほど再起動して,なんとか接続する。
さらに左のヒンジか破損。さっそく部品をオークションで落札。
ついでに,PCカードの部分の部品も落札し,修理することにする。
自分で修理できるのはいいのか悪いのか。

2004年03月04日(木) フレームは面白い


2005年03月04日(金)



 以心伝心とはいかない

それぞれが自分の存在を確かめたくて,落ち着かない一日。
その昔,自分にもそんなときがあった。
人をからかうことで,バランスをとろうとしていたり,
アウトローを気取って強がってみたり,
自暴自棄になってみたり。
自分の存在を認めてもらいたくてもがく日々。
自分なりの存在感をしっかりと見つけられるか,
そんなことをしていても存在感は得られえないことに気がつけば,
立ち直れるのだけれど,
気がつかない振りをして,自分で自分を縛っていく。
そんな自分も嫌なのだけれど,大人から干渉されるのも嫌。

即効薬はないし,それを求めてもいけない。
寄り添って心を砕いて,時には叱って。
迷いながらも精一杯の自分でいるしかない。
頭では分かっているつもりだけれど,
時としてそれが伝わらないのではという思いにもなる。
「ボクラはいつも以心伝心」とは,とてもいかない。

授業が終わりつつある。万感の思いにどこまで迫れるのか。

午後は卒業式練習。
入試前にこれだけ練習を行うのは初めて。
でも,そうしなくてはとても間に合わない今年の日程。
証書授与はまだまだ練習の必要あり。
学年合唱は,まだまだ楽しみ。
学級合唱は,クラスの今のムードをそのまま反映。
あのとき生み出そうとした「きみとみた海」を,
今の心の状況ではとても再現できない。
あと10日あまり。どんな終わり方ができるのか。
どんな合唱をして,彼らは去っていくのか。
自分だけではなく,生徒たちも感じていることだろう。

志願変更締め切り日。
高校教育課のサイトはなかなか情報がUPされず,
テレビ報道の方が先に。
この入試制度を決めた方々の想像したのとは別なところで,
生徒たちは苦しんでいる。

飯島先生から送られてきた学力向上フロンティア事業のまとめの
文章をじっくり読ませていただく。
思わず管理職にも,プリントアウトして配布。

2004年03月03日(水) 闘病日記?


2005年03月03日(木)



 自分の存在を知りたくて

自分の存在を知りたくて,人は生きるジタバタをする。
感謝する気持ちがどこかにないと,バランスを失ってしまう。
当たり前ながら,今日もいくつかのことがある。
どんな関わりができるのか。

進んでいるクラスの授業は,傍心円と9点円にまで話を広げる。
ラストの道徳は悩んだ末,
15歳・心の軌跡〜水俣病と向き合った中学生〜のビデオ。
命についてこだわってきた1年。まだまだかな。
帰りの会では,娘が生まれたときの話をする。

学年部会では,卒業式について確認する。
ここから一気に時間が過ぎていくのだろう。
やるべきことを片付けていかなければ。
気持ちとは裏腹に,花粉症のためか体調は良くない。
さらにネットワーク接続もトラブルが続く。





2004年03月02日(火) 胃痛治らず


2005年03月02日(水)



 いよいよ3月。

いよいよ3月。

授業は一気に三角形の5心。テンポのいい授業。
考えてみると,今年はプリントで授業を流すことがなかった。
それだけ刺激のある1年だったという証。

午後は卒業式練習。
横一列になって指揮者なしの学級合唱はさすがに難しいが,
学年合唱の迫力は健在。
ここからどう積み上げていくのかは楽しみ。

今日も気になることがいくつか。
自立への一歩。支え合うことができるかどうか。
こちらもどう積み上げていくかにかかっているのだろう。

放課後は学年委員会。こちらもラスト。
楽しいメンバーに感謝。

ネットワーク接続がどうもうまくいかない。
困ったもんだ。

2004年03月01日(月) 胃が痛い


2005年03月01日(火)
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