doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 成毛 滋 「暗闇の地獄の悪魔の炎」

成毛 滋 率いるFLIED EGGの『Dr. SIEGEL'S FLIED EGG SHOOTING MACHINE』(1972年発表, 2003年発売のCD)10代のある数年間、成毛 滋のラジオ番組『パープル・エクスプレス』を聞いていた。1982年(?)から文化放送で始まった、土曜深夜(日曜AM2時から?)の番組だったように思う。
番組のメイン・コーナー「Dr.シーゲルのギター講座」では、成毛 滋によるギターの実演と解説、女性バンドSHOW-YAのギタリストを始めとした、女性アシスタント兼ギタリストによる実演もあった。当時、洋楽初心者に近いうえ、ギターも弾かない私ではあったが、友人の薦めもあり、努めて番組を聞くようにしていた。
「日本人はリズム感がない」「日本のインチキ・ロック・ギタリストに騙されてはいけません」「スナップを利かせて弾く」などの成毛 滋の発言も、曖昧ながら記憶に残っている。

成毛 滋のラジオ番組『パープル・エクスプレス』のテーマ曲としても使用された「Purple Express」(作/演奏: 成毛 滋, 1977年録音)と、ラジオCM用に録音された「暗闇の地獄の悪魔の炎」(作/演奏: 成毛 滋, 1984年録音)を、最近ネットで約20年ぶりに聴いた。
特に後者は、私の音楽的嗜好とは違うものの、当時も今も大のお気に入り。懐かしさを通り越して、感激ものであった。

「Purple Express」「暗闇の地獄の悪魔の炎」他が聴ける→「CM」『Dr. Siegel's Archives - 成毛 滋のレア音源』より)
日本人に〈リズム音痴〉からの脱出は可能か!(成毛 滋 1972年)(「友寄隆哉 3 日本人とリズム感」より)

[2006年4月6日 追記]
2006/4/5(水)22:00〜22:25にNHK教育テレビで放映された『趣味悠々』「楽しく弾こう! 大人のエレキ・ギター」(第1回)に、成毛 滋が出演した。
音楽ライターの佐々木雄三が、1960年代のエレキ・ブームにまつわる話を著名人に聞くコーナーへの出演で、時間はわずか3分程度。ギターの演奏はなし。
ザ・ヴェンチャーズの帽子を被り、灰色の地味なセーターを着た成毛 滋は、ギタリストとしてカントリーから入り、個人的にはチェット・アトキンスとレス・ポールのコピーを毎日やっていたが、バンドとしてはザ・ヴェンチャーズの曲を演奏していたなどと話していた。私がテレビで成毛 滋を見るのは10何年かぶりだと思うが、その頃と比べると痩せたようだ。
ちなみに、成毛 滋は1998年4月27日のステージの後、体を壊してしまったらしい(病名不明)。そのため、運指の自由が利かないようで(腱鞘炎?)、ギター演奏を披露するのは難しい模様(『Dr.Siegel's Archives − 成毛滋のレア音源』の「Lone Axe Live」の一番下参照)。

【訃報】成毛 滋氏 逝く(『doo-bop days』2007年04月06日)

2005年09月19日(月)
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