『fractrec launch / mouse on the keys 10th anniversary』
『fractrec launch / mouse on the keys 10th anniversary』@TSUTAYA O-EAST
mouse on the keys十周年+レーベル設立おめでとうございます〜! フルハウス! 演出からなんから確固とした世界観と鉄壁な演奏、いんやもうあまりにもすごいものを観るとゲラゲラ笑うよね……。川��さんが以前「デカいところより、UNITくらいのキャパがコンスタントに満員になるくらいの活動をしたい」と仰ってましたが、広いところでやるならやるで、その場所でしかつくれないステージを見せてくれます。建築にも強い傾倒があるそうなので、空間全体のことを考えてライヴの企画を練っているのでしょう。
「十周年おめでとうございます。いつから十周年なのかよくわかんないんですけど、初めてマウスのライヴを観たのは〜、下北沢の小さい、ERAっていう…三人しか入れないライヴハウスなんですけど」「そこでライヴを観て、ウチのレーベルから出しませんかって」。そうそうタワレコで「あのnine days wonderのふたりが新ユニット結成、toeのMachupicchu INDUSTRIASからデビュー!」とかPOPに書かれてた。このシーンの繋がり、切磋琢磨含めて敬愛しております。
転換に時間かかるだろうなと思っていたら、メインステージに緞帳が降ろされ上手側のカーテンが開く。そうだ、EASTってサブステージあったわ。二番手Kineticの登場です。千葉広樹(electronics/b)、服部正嗣(drs)のふたりユニット。ドラムはヘッドフォンして叩いてるんだけど、聴いてるのはクリックじゃないのかな? と思ってしまう。上半身が拍を刻んでいるというより踊っているようなんです。ズブズブな音にグルーヴィーなヴィジュアル、格好いい。千葉さんが「『the flowers of romance』のレコーディングにストリングスで参加している縁で。一緒にライヴが出来るなんてうれしい」とMC。終演後調べてみたらドラムの服部さんは『BOYCOTT RHYTHM MACHINE VERSUS LIVE 2012』(後楽園ホール!)で千住くんと対戦型インプロやったひとだった。うーわーあのときは生ドラムだったから雰囲気違ってわからんかった、あれすごかったよねえ。Kineticはオムスくんとのコラボもあるそうなので俄然興味がわきました。
黒い緞帳に新しいバンドロゴ、続いて十年間のアーカイヴ映像が浮かびあがる。クラシックな映画のよう。幕があがると後方にシンメトリー配置のスクリーンが二面、ポール型のLED照明に囲まれた楽器群。メンバーの衣裳もかわらずモノトーン。いーやー美しいわ……見惚れていると「I Shut My Eyes in Order to Sea」、ドカンと「Leviathan」。音デカい! ドラムデカい!
演奏の緊張感は途切れることがない。「fractrec」レーベル設立第一弾となる新譜『Out of Body』からも数曲披露。楽曲群は観念的な方向へ向かっている印象。そこにこのバンドの特性である身体性が加わる。観念と肉体は常に切っても切れない関係、このバンドを見ているとひしひしと感じる。キーボードについているちいさな灯り(譜面台ライトを鍵盤用に使ってると思われる)のおかげで、清田さんの手元はよく見えた。印象的なネコの手。「さて、いきますか」と言うようなストレッチ、演奏前に鍵盤上を滑らせる指。ああ、次は「最後の晩餐」だな、と判る仕草も楽しい。引きで見ていると、川��さんと清田さんの丁々発止が非常にスリリング。「soil」では『irreversible』のワンシーン、清田さんがニヤ〜とエロい顔で川��さんを見ているシーンを思い出しましたよね。官能的な演奏というのも一貫してる。清田さんは川��さんのことも新留さんのこともよく見ている。そうそう、上からだと普段はなかなか見えない新留さんの手元も結構見えてよかった。
ダブルアンコール、「用意してなかったんで『A Sad Little Town』ってのをやります。全然練習してない(久しぶりにやる)曲なんでどこ迄出来るか!」なんて演奏始めましたがブリッジ新展開で完璧やがな。完奏後、川��さんは両腕を高らかにあげて振り向きもせず退場していかれました。俺はやったぜ俺はやったぜ〜なガッツポーズでございました。徹底してスタイリッシュ。そしてフィジカル。破壊と建築、どちらも不可欠。見つけてこわせ、底に流れるハードコア魂。
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・入場時ポスター型zineが配布されました nine days wonder reunion showで配布されたzine見てつくりたくなったのかな。そしてこのzine、綴じてありません(上記リンク参照)。でも川��さんがzineというならzineで!(笑) カメラ、VJ、音響、デザイン。クレジットでしか知らず気になっていたひとたちのことが紹介されてて読み応えあった。そしてこの日は建築とのコラボも予定してたそうですが実現しなかったとのこと。それどうやるの……