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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
帆船グロリア横浜来航

今週は横浜にコロンビア海軍の練習帆船グロリアの来航があります。
横浜市と自衛隊のHPに詳しい来航スケジュールが公開されていますが、主要な予定は下記の通りです。

7月 4日(土)10:00〜15:00 ホストシップ一般公開
         10:00       コロンビア海軍艦艇横浜入港
         10:30〜11:00 入港歓迎行事
         11:00〜11:15 記者会見
         14:00〜18:00 コロンビア海軍艦艇一般公開

7月 5日(日)10:00〜16:00 コロンビア海軍艦艇一般公開
         10:00〜18:00 ホストシップ一般公開

7月 6日(月)10:00〜12:00 コロンビア海軍艦艇一般公開
         10:00〜18:00 ホストシップ一般公開

7月 7日(火)09:50       ホストシップ横浜出港
         10:00       コロンビア海軍艦艇横浜出港

自衛隊のホストシップは1ヶ月前のクアウテモックの時と同じ、護衛艦しらゆき、とのこと。

横浜開港150周年ホームページ
http://event.yokohama150.org/news/20090525-3.html

海上自衛隊プレスレリース
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/info/news/200906/062302.html


また今週金曜日には以前に予告した通り、「マスター&コマンダー」のBS-hiビジョンでの放映があります。

7月3日(金) 午後9:00〜午後11:19 NHK-BShiビジョン

直前にもう一度、記事を立てますが、皆様、今週は金曜を楽しみにいそいそお仕事に励みませう。録画準備もゆめおこたりなく。


2009年06月28日(日)
ジャイブ――海風に吹かれて

「ジャイブ――海風に吹かれて」
http://www.imageforum.co.jp/jibe/
東京でも2館限定公開なのに、気がついたのが1館があと3日で終わりという火曜日で、
もう今さらではありますが、ちょっと映画の名前を心に留めていただいて、いずれ何か機会がありましたら、
全国順次ロードショーとのことなので、地方はこれからのところもあると思いますし、

本のカバーやCDのジャケットにつられて…というのはよくありますが、
今回の私の場合は完全にタイトル買い…というより、「ジャイブ」とあったので、映画みてみました…という動機。
ジャイブとは、ご存じの通り、帆走中の方向転換のことですが、この映画では人生において風を変え、方向を転換する意味をも含んでいるようです。

東京でつまづいた中年の主人公(石黒賢)が北海道に帰り、高校の同級生(清水美砂)と再会。
「あなたむかし高校のヨット部でいつか北海道を無寄港で一周するって言ってたのに」、って彼女に言われ、
「よしっ!一周してやるっ!」
と、ヨットで北海道一周をめざす気になる、

中年の青春物語との映画評がありましたが、この映画の本質をよく言い表していると思います。
若者が若さに任せて無寄港一周しても、成功物語にしかならないんですが、
主人公もヒロインも、人生に傷ついていた中年だからこそ、チャレンジにも味わいと感動があるというもので、

出航は南の江差…帆船ファンには幕府海軍「開陽」にゆかりの港として有名です。
主人公のヨットは開陽の横の岸壁から出航していきます。
西海岸沿いに宗谷岬へ、そこからオホーツク海を南下。
北海道の大自然…海と空、緑の沿岸が本当に綺麗です。
アイルランドの西海岸に驚くほど似ているので、ちょっとびっくりしました。これ…日本の海よね?
北の海だからでしょうか?

彼の航路と人生航路がどうなのか? についてはネタばれなので申しませんが、
ある程度年齢を重ねた方がご覧になると、身につまされるセリフのひとつやふたつはあるのでは? と思われます。
だからこそ、味わいのある良い映画なのですが、
ときどき、自分がオバサンで良かったと思える時がありますが、この映画もそれを感じさせてくれました。

東京での公開は渋谷の一館のみとなってしまいましたが、何か機会がありましたら、ご覧になってください。
北海道の大自然を見に行くだけでも、一見の価値ありです。


2009年06月27日(土)
最近の英国の海洋帆船小説

日本では最近どうも盛り下がり気味の海洋小説ですが、本場イギリスで相変わらず人気のようです。
最近パトリック・オブライアン・フォーラムで話題になっていたのは、
Seth HUNTERという作家のネイザン・ピーク シリーズ。

1巻目はこちら
The Time of Terror
舞台は1793年、主人公はブリッグを指揮する海尉艦長ネイザン・ピーク。
サセックス沖で密輸船の検挙任務にあたっていた彼は、フランス経済の混乱を狙った偽札ミッションにかかわることになる。
あらすじを読んでいると、むかし至誠堂から出ていたジャスティス・シリーズに近いのかな? フランス本土への潜入ミッションなどもあるようですし、

そして5月に出た2巻目がこちら、
The Tide of War
ネイザン・ピークはCaptainに昇進し、フリゲート艦でカリブ海に向かうようです。このフリゲートがH.M.S.Unicornなんですが、調べてみたらこれは今スコットランドのダンディーに残っている艦ではなくて、その一代前の艦のようです。

オブライアン・フォーラムの方の感想によると、オフライアン作品よりエンタティメント性が高く、楽しく読める作品のよう、
作者のSeth Hunterは長年、TVの歴史ドラマの仕事にたずさわっていたようです。

オブライアン・ファンが面白いというからには、クォリティは保証されるかもしれません。

明日の更新はありません。


2009年06月20日(土)
5月横浜の模型展:18-9C帆船小説編

すっかり遅くなってしまいましたが、5月の横浜の帆船模型展報告、クワウテモック来日情報その他でのびのびになってしまいました。
模型展終了から1ヶ月以上が経過し、何を今更…な感もございますが、しかし、
歴史帆船小説ファンとしては、やはり、これだけはご紹介したいという展示がどうしても1作品ありまして、


1798年のフリゲート艦の右舷ガンデッキ12ポンド砲のカットモデル
試作品とのことですが、細部まで精巧に再現されていて、

海側から見たところ、



艦上真後ろから見たところ、


左に立つ士官は、トマス・キッド海尉とのこと(挿画のポストカードから起こされたようです)。
次はキッドだけではなく、レンジや砲手長からの1チームを再現したい…との製作者コメントが書かれていましたので、これは是非、来年を楽しみに待ちたいと思います。

模型展の本来からははずれる作品紹介になってしまって恐縮ですが、本来の帆船模型については、他にも紹介されているサイトさんがありますので、ここは帆船小説ファンらしく特化して…と考えた次第です。

というわけであと2枚、他のサイトさんにはなさそうな、当時(1800年前後)の比較的マイナーな艦から、

H.M.S.ジャルウス(Jalouse)、1794年フランスで建造されたブリッグ艦、1797年に英国海軍に拿捕され、ネルソン艦隊所属へ。



ライブリー(Lively)、独立戦争〜米英戦争(オーブリーとマチュリンがボストンに捕らわれていた時の戦争)時代のアメリカの私掠船。
後のアメリカズカップ艇のような、いかにもスピードの出そうな船体が印象的。


2009年06月14日(日)
まだ先の話ですが

まだ先の話なのですが、浮かれているのでちょっとご紹介。

NHK-BShiのハイビジョン・プレミアム・シネマで「マスター・アンド・コマンダー」が放映されます。
7月3日(金)21:00〜23:20 NHK-Bs hi

詳しくはこのページのずっとずっと下の方を
http://www.nhk.or.jp/bs/genre/movie_7later.html

そのもちょっと下を見ると、7月7日ポール・ベタニーの「ウィンブルドン」、7月9日がヨアン・グリフィスの(本当はクライブ・オーウェンの)「キング・アーサー」だったり、

あぁでも、すごくひさしぶりですよね。
きっちり録画して、DVDもダビング10になりましたので、10回分ダビングします。
これで安心してDVDを見られるわ。

先日のバウンティのようなことがあるといけないので、また近くなったら日程を確認した方が良いのかもしれませんが、とりあえずとりいそぎお知らせまで。

このニュース、Tさんに教えていただきました。ありがとうございます。


2009年06月07日(日)