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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
サプライズ号のハードカバー(洋書)

英国でサプライズ号の本が出版されました。
The Frigate Surprise: The Design, Construction and Careers of Jack Aubrey's Favourite Command

著者は、グリニッジ英国国立海事博物館の海事史家Brian Lovelyとオーブリー&マチュリン・シリーズの表紙画を手がけた海洋画家のGeoff Hunt、最強タッグですね。

サプライズ号は、私たちにはジャック・オーブリーのフリゲート艦としておなじみですが、歴史上実際に実在します。
LavelyとHuntはサプライズ号の歴史を詳述するとともに、実在したこの艦の構造などを詳しく解説しているようです。

Amazon.jpからも入手できますが、amazon.ukからの方が安く入手できるとのこと。

この情報はTさんからいただきました。ありがとうございました。


2008年09月28日(日)
ひさびさに映画の話

元情報はパトリック・オブライアン・フォーラム(掲示板)から、
楽しみだけれども、ちょっぴり残念なところもある英国歴史映画のニュースです。

英国では来年の公開に向けて9月末から「Creation」という映画の撮影が始まります。
これはチャールズ・ダーウィン(ビーグル号でガラパゴス島を訪れ、「種の起源」を著した英国のナチュラリスト)を主人公とした歴史映画で、ダーウィンの曾孫に当たる作家ランダル・ケインズが来年出版する伝記を原作としています。
(ちなみにこのケインズ氏は「ナルニア国物語」でエドマンドを演じているスキャンダー・ケインズ君のお父さんです)

主人公チャールズ・ダーウィンを演じるのは、実力派ジョセフ・ファインズ。
これは楽しみな映画です。日本公開を切に望みます。

さて私は冒頭にこのニュース、「ちょっぴり残念なところもある」と書きました。
ぢつはダーウィン役の候補には我らがマチュリン先生ポール・ベタニーの名前も挙がっていたのです。
そこで米国のオブライアン・フォーラムでは密かに盛り上がっていたのですが、
最終的にはジョセフ・ファインズに決定しました。
まぁね、ベタニーがダーウィンを演ったら…というのはちょっとワクワクものの想像でしたので、実現に至らなかったのはやっぱりちょっぴり残念です。

この作品に関する英語データは下記
http://www.imdb.com/title/tt0974014/


「Creation」についてはまだ日本公開がどうなるかもわかりませんが、もう一つ、やっと公開が決まった歴史映画といえば。
スペインの歴史映画「アラトリステ」、12月に東京の日比谷シャンテを皮切りに順次全国公開!だそうです。
主演は「ロード・オブ・ザ・リング」のヴィゴ・モーテンセン。
海洋モノでは無いのですが、船のシーンもあるとのことで、製作中には当時のガレオン船のセットを海岸に組んだとのニュースもありました。
ただ、原作通りに進めば、基本的には陸の戦いの話です。どこまで海が絡んでくるのは不明。
でもスペイン人の作家が書いたスペインの歴史小説ということで、時代の空気とかスペイン人気質などがよく描かれていていると思います。
とりあえずもう公式HPができています。
アラトリステ http://www.alatriste.jp/


さらに、公開中の邦画について、びっくりするような話を教えていただきました。
現在ウルトラマンの映画が公開中ですが、その中に横浜桜木町のドックに係留されている旧日本丸が登場し、あろうことか最後に宇宙戦艦ヤマトのごとくM78星雲に飛び立ってしまうのだそうです。

思わず、いったいこれはどなたの趣味?…と。
いや旧日本丸をもう一度海に出そうという運動は実際にありますし、現役時代を思えば、桜木町のあのドックを動けないのは可哀想だなと、私も思います。「宇宙に旅立つ映像を作りたい」というその気持ちはわからないでもありません。
でもM78星雲に行ってしまったら、もう帰ってこないじゃないの?とも。実際にその映像を見たら寂しく思うかもしれませんけども。
Sさん>ありがとうございました。


最後に訂正とお詫びです。
この前の更新でスーザン・クーパーの「闇の戦い」の映画化はどうなっているのか?と書きましたが、
これもう既に完成してひっそりと公開も終わっていたのですね…うわ、知りませんでした。
でもネット評を読むと、原作ファンには哀しくなるような出来だとのこと…このまま知らないでいる方が良いかもと思ってしまったり、
Kさん>教えていただいてありがとうございました。
とり急ぎ訂正とお詫びまで。


2008年09月23日(火)
スーザン・クーパーのトラファルガー海戦 児童文学

米国のパトリック・オブライアン・フォーラム(掲示板)より、

スーザン・クーパーは、日本では「闇の戦い」シリーズで知られる英国人の児童文学作家ですが、そのクーパーがこの度、トラファルガー海戦と現代が交錯するジュヴナイル向けファンタジーを発表した、というニュースが紹介されていました。

1805年の英国に生きる少年サムは帆走軍艦のパウダー・モンキー、現代に生きる少女モリーは英国からアメリカに移り住むことになったが異国にとけ込めず孤独感を抱いている。この二人の人生が、ある一つのミステリーを軸に交錯する…とあるのですが、いったいどのような話になるのでしょう?

このペーパーバック、Amazon.jpではまだ紹介されていないようで、現在入手できるのはAmazon.ukからになるようです。
「Victory」Susan Cooper(Amazon.ukの紹介ページ)

クーパーのファンは日本にも多いと思いますが、この作品、翻訳されると良いですね。
そういえば「闇の戦い」も映画化が決まっていると聞いたのですが、その後どうなってるのでしょう?
製作会社がナルニアと同じところですから、朝びらき丸を撮り終わってからということになるのでしょうか?


2008年09月14日(日)
トラファルガー「池」戦

秋の足音が聞こえ始め、トラファルガー海戦記念日も近くなって参りました。
英国ポーツマスの海軍博物館では、9月の最後の週末(27〜29日)に、模型船によるトラファルガー海戦再現イベントが開かれるようです。

これ、米パトリック・オブライアン・フォーラム(掲示板)の書き込みで知ったのですが、この書き込みタイトルは、
「Pond Battle of Trafalger」…トラファルガー「池」戦。
まぁ確かに、博物館内の「池」でイベントをしますとは書いてありますけど(笑)、
これでは締まらないので、ご紹介するのは下記の海軍博物館のイベントご案内(英語です)。

Model Boat Weekend
http://www.historicdockyard.co.uk/events/event140.php


とりあえず砲撃の煙などもちゃんと上がるようですし、たとえ池の上でも、実際に艦が移動して「ネルソン・タッチ」を再現してくれるというのならば、一見の価値はあるかもしれません。
月末に英国にいらっしゃる方にはおすすめ…かも。


先週末は公私多忙でどたばたしていた上、日曜の夕方に急な来客があったことから今日まで更新が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。

じつは、次の週末は私、やっと待ちに待った夏休み(もう夏は終わってる?)ですので、パソコンのあるところにおりません(その関係で現在、公私どたばたになっているんですが)。
恐縮ながら今週末(9/6-7)の更新はお休みになりますので、重ね重ねのおわびです。
よろしくおねがいいたします。


2008年09月04日(木)