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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
英国海軍のイグ・ノーベル賞

先々週、「わさびスプレーを使った聴覚障害者にもわかる火災報知器」を発明した日本人がイグ・ノーベル賞を受賞したというニュースがありましたが、そこにリンクされていた「過去の受賞者一覧」を見て、2000年に英国海軍がイグ・ノーベル平和賞を受賞していたことを初めて知りました。
これ、御存知でした?

イグノーベル賞受賞者 2000年

イグ・ノーベル賞というのは、ノーベル賞のパロディで、「ささいな」「普通ではない」研究や、「最初はくすっと笑うけれども、よくよく考えると深い」行いに対して送られる賞。
2000年英国海軍の平和賞受賞理由は、「射撃訓練に際し、実包を使用せず替わりにバーン!と叫ばせたことにより経費を削減した」ことだそうです。
昔のニュースを検索してみましたら、下記の記事のいちばん最後のパラグラフ

In praise of floating frogs
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/959453.stm
プリマスの砲術学校HMS Cambridgeでは、実包を使わずに「Bang!」と叫ばせることによって、百万ポンド以上を節減することができた。

いや、でもそれって、昔からの伝統じゃないの?ってちょっと思いました。
いかに砲弾と火薬を使わずに射撃訓練を行うかって、200年前には皆、真剣に考えてましたよね?
今でもこういうことをやっている、と聞いてもあまり驚かないというか、やっぱりね〜と思わず苦笑ってしまいました。
ちなみに授賞式に海軍からの出席はなかったそうです。


2011年10月10日(月)