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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
Capt.クック、21世紀の評価

先週、英字新聞で「キャプテン・クック展」の記事を読みました。
というと英国での展示会か、でなければオーストラリアかニュージーランドだろうと思われるでしょうが、あにはからんや会場はドイツのボンです。

18世紀にキャプテン・クックが南太平洋から持ち帰った数多くの収集品は、現在世界中に散らばっていますが、その中でもっとも多くのコレクションを有している(約550点)のは、意外や実はドイツなのだそうです。

クックの評価は歴史の中で紆余曲折がありました。
航海当時や19世紀はもちろん、英雄的行為と称えられましたが、20世紀には批判も多くよせられました。
彼の南太平洋訪問が、その後の現地の植民地化と伝統文明の破壊につながったからです。

しかし21世紀になって、再びこのクック・コレクションは注目を浴び再評価されています。
今回のボンの展示会に出品された装飾品の数々の中には、現地ではもう製造技術がすたれてしまい、ヨーロッパに持ち出されたことでかつての技が残ったものもあるとのこと。

この展示会は来年2月28日までドイツのボンで、その後5月〜9月にオーストリアのウィーン、10月〜2011年2月までスイスのベルンで開催されるとのことです。

海外旅行をしない限り見ることはできませんが、英国・英連邦諸国以外の国でのクックの再評価という点でちょっと面白い記事だったので、ご紹介してみようかと思いました。

原文は下記
Captain Cook : explorer standing the test of time
http://www.bangkokpost.com/news/asia/161432/captain-cook-explorer-standing-the-test-of-time


2009年12月06日(日)