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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
ひさびさに映画の話

元情報はパトリック・オブライアン・フォーラム(掲示板)から、
楽しみだけれども、ちょっぴり残念なところもある英国歴史映画のニュースです。

英国では来年の公開に向けて9月末から「Creation」という映画の撮影が始まります。
これはチャールズ・ダーウィン(ビーグル号でガラパゴス島を訪れ、「種の起源」を著した英国のナチュラリスト)を主人公とした歴史映画で、ダーウィンの曾孫に当たる作家ランダル・ケインズが来年出版する伝記を原作としています。
(ちなみにこのケインズ氏は「ナルニア国物語」でエドマンドを演じているスキャンダー・ケインズ君のお父さんです)

主人公チャールズ・ダーウィンを演じるのは、実力派ジョセフ・ファインズ。
これは楽しみな映画です。日本公開を切に望みます。

さて私は冒頭にこのニュース、「ちょっぴり残念なところもある」と書きました。
ぢつはダーウィン役の候補には我らがマチュリン先生ポール・ベタニーの名前も挙がっていたのです。
そこで米国のオブライアン・フォーラムでは密かに盛り上がっていたのですが、
最終的にはジョセフ・ファインズに決定しました。
まぁね、ベタニーがダーウィンを演ったら…というのはちょっとワクワクものの想像でしたので、実現に至らなかったのはやっぱりちょっぴり残念です。

この作品に関する英語データは下記
http://www.imdb.com/title/tt0974014/


「Creation」についてはまだ日本公開がどうなるかもわかりませんが、もう一つ、やっと公開が決まった歴史映画といえば。
スペインの歴史映画「アラトリステ」、12月に東京の日比谷シャンテを皮切りに順次全国公開!だそうです。
主演は「ロード・オブ・ザ・リング」のヴィゴ・モーテンセン。
海洋モノでは無いのですが、船のシーンもあるとのことで、製作中には当時のガレオン船のセットを海岸に組んだとのニュースもありました。
ただ、原作通りに進めば、基本的には陸の戦いの話です。どこまで海が絡んでくるのは不明。
でもスペイン人の作家が書いたスペインの歴史小説ということで、時代の空気とかスペイン人気質などがよく描かれていていると思います。
とりあえずもう公式HPができています。
アラトリステ http://www.alatriste.jp/


さらに、公開中の邦画について、びっくりするような話を教えていただきました。
現在ウルトラマンの映画が公開中ですが、その中に横浜桜木町のドックに係留されている旧日本丸が登場し、あろうことか最後に宇宙戦艦ヤマトのごとくM78星雲に飛び立ってしまうのだそうです。

思わず、いったいこれはどなたの趣味?…と。
いや旧日本丸をもう一度海に出そうという運動は実際にありますし、現役時代を思えば、桜木町のあのドックを動けないのは可哀想だなと、私も思います。「宇宙に旅立つ映像を作りたい」というその気持ちはわからないでもありません。
でもM78星雲に行ってしまったら、もう帰ってこないじゃないの?とも。実際にその映像を見たら寂しく思うかもしれませんけども。
Sさん>ありがとうございました。


最後に訂正とお詫びです。
この前の更新でスーザン・クーパーの「闇の戦い」の映画化はどうなっているのか?と書きましたが、
これもう既に完成してひっそりと公開も終わっていたのですね…うわ、知りませんでした。
でもネット評を読むと、原作ファンには哀しくなるような出来だとのこと…このまま知らないでいる方が良いかもと思ってしまったり、
Kさん>教えていただいてありがとうございました。
とり急ぎ訂正とお詫びまで。


2008年09月23日(火)