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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
ハヤカワ新刊は金曜23日

ハヤカワ文庫NV、C・S・フォレスター「ナポレオンの密書」は、今週金曜日3月23日の発売です。
みなさま忘れずに、書店へGO!

司馬遼太郎の「愛蘭土紀行」にも言及されていた「マックール未亡人の秘密」が収録されていることを願います。
これはアイルランドの1798年叛乱からみの話なのですが、マチュリンもディロンも知らなかった20年前に読んだ時と、彼らの立場を知りアイルランドも旅行した今では、読んだ印象も感想もだいぶ変わってしまいました。


2月〜3月の早川は「冒険小説フェア」開催中だったようで、最寄り駅のU隣堂書店にもフェアの帯をかけられた文庫が平積みされていましたが、
あろうことかフォレスターの「海軍士官候補生」のとなりにファインタックの「大いなる旅立ち」が並んでいて、思わず笑ってしまいました。
古くて苔むしたセリフではありますが、やはり「責任者でてこ〜い」と、
冒険小説フェアにニコラス・シーフォートを加えた方と、この2作品を偶然か故意かわかりませんが隣同士に平積みにしたU書店の店員さんのお二人に、そのココロをお尋ねしてみたいものだと。

そりゃぁ、今回の冒険小説フェアにはハインライン等の青背SFも何冊か入ってましたから、ファインタックが入っていてもおかしくありませんし、中央部にはギャビン・ライアルの「深夜プラス1」と、レイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」という冒険小説の古典も、きちんと並んでおりましたけれども。

私はやっぱり、冒険小説というとギャビン・ライアルとか、デズモンド・バグリィとかね。
人的驚異(敵に襲われるとか)もですが、やはり大自然の驚異にも立ち向かわなければならないトコロが、冒険小説のミソであり魅力だろうと思いますので。
最近の冒険小説ジャンルは、IT化しているものが多いですが、クリス・ライアンなどは最先端を行きながらも自然と人間の部分を残していてくれるのが嬉しかったりします。


今週の海外情報紹介は、資料となりそうなホームページのご案内。

http://www.pbenyon.plus.com/Naval.html
英国の個人の方のホームページのようですが、18世紀から20世紀にかけての英国海軍の資料がまとめられています。
米国のオブライアン・フォーラム掲示板で話題となっていました。
資料の宝庫、どこから手をつけたら…という感じですが、ブックマークしておいて、必要に応じて必要なページを参照させていただきたいと思っています。


2007年03月18日(日)