HOME ≪ 前日へ 航海日誌一覧 最新の日誌 翌日へ ≫

Ship


Sail ho!
Tohko HAYAMA
ご連絡は下記へ
郵便船

  



Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
NHK BS 海洋・歴史映画3月放映分

本日(日本時間では明日)はいよいよアカデミー賞の発表ですが、NHK衛星放送3月の映画劇場でも、海洋映画の古典的名作が放映されます。

3月23日(木)19:45〜22:48 BS2「砲艦サンパブロ」
若き日のスティーブ・マックイーン(1966年の映画です)主演。1926年の上海が舞台。

3月28日(火)24:30〜26:26 BS2「白鯨」
メルビルの「白鯨」の映画化。エイハブ船長はグレゴリー・ペック。1956年アメリカ作品。

3月30日(木)24:00〜26:25 BS2「戦艦シュペー号の最後」
第二次大戦中、アルゼンチンのラ・プラタ沖で自沈したドイツの戦艦シュペー号にまつわる歴史ドラマ。
撮影当時まだ実在した当時の艦船を用いた映像は貴重で評判が高い。1956年イギリス作品。

3月31日(金)24:30〜26:37 BS2「ウィンズ」
ヨットレースの最高峰「アメリカズ・カップ」に再挑戦をかけた男のドラマ。


映画ではありませんが、1月27日と2月5日の日記でご紹介したhiビジョン特集「鄭和」は3月8日(水)9日(木)いずれも20:00〜、BS-hiビジョンで再放送があります。
また3月のBSはアメリカの歴史映画も数多く放映されます。

3月14日(火)19:55〜21:58 BS2 「グローリー」
南北戦争下、アメリカ史上初めて結成された北軍黒人部隊の兵士たちと若き白人指揮官のドラマ。
デンゼル・ワシントンはこの作品でアカデミー助演男優賞を受賞した。1989年アメリカ作品。

3月24日(金)22:00〜24:46 BS-hi 「パトリオット」
アメリカ独立戦争を舞台に、銃を捨てた元兵士の、父親として独立を望む一市民としての戦いを描く。
主演メル・ギブスン。長男役のヒース・レッジャーはこれが出世作。
個人的には、ギブスンの元同僚で独立軍指揮官のクリス・クーパー、独立軍顧問のフランス人チェッキー・カリョと、敵になる冷酷な英国人将校ジェイソン・アイザックスが素敵です。

3月28日(火)20:00〜22:36 BS2「アミスタッド」
南北戦争直前のアメリカで実際に起きた奴隷船「アミスタッド」の暴動事件をスティーブン・スピルバーグ監督が描いた歴史ドラマ。
ストーリーのメインが海にあるわけではないので海洋映画の分類にはなりませんが、実在の帆船を使ってロケを行い海洋ドラマとしても見ることのできる作品。

いずれも放映時間には変更の可能性があります。直前にまたHP等でご確認ください。


さてアメリカでは間もなく、「Uボート」や「トロイ」のウォルフガング・ペーターゼンが監督した「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイク「ポセイドン」が公開されます。
客船の遭難のドラマですから、これも一種の海洋映画でしょう。
米国のオブライン・フォーラム掲示板に、この「ポセイドン」の試写会に行かれた方の書き込みがありましたが、「Uボート」と「パーフェクト・ストーム」のペーターゼンらしく、単なるスペクタクルでは終わらない作品に仕上がっているとのこと。

そのペーターゼン監督、「ポセイドン」の次回作はなんと、オーソン・スコット・カード原作のSF「エンダーのゲーム」だそうです。
日本でも海洋小説ファンはSFファンと重なる方が多いのですが、米国オブライアン掲示板でも事情は同様らしく、
「エンダーのゲーム」映画化!は、ちょっとした反響を集めていました。
いや確かに、今の世の中には問題提起となる作品の、タイムリーな映画化だとは思いますが、ペーターゼンの手にかかっていったいどのような感じの映像になるのでしょう?
ちょっと楽しみです。


2006年03月05日(日)