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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
クリスマス(?)プレゼント

週末はまた接続できなくなるので、ちょっと早めですが皆様にクリスマスにかこつけたプレゼント。
米国ノートン社のパトリック・オブライアン・フォーラム(掲示板)に、cdrmcさんが紹介されていました。

「パトリック・オブライアンに直接関係はないが、マチュリンのようなナチュラリストには興味のある(?)ページだろう」
とのコメントがついています。
紹介されているのは下記のページ↓、これを皆様へのプレゼントとして謹呈させていただきます。
すでに米国オブライアンフォーラムの80名以上の方がアクセスしていらっしゃるので、別に問題の発生するようなページではないと思います。

http://www.penguin-mayhem.net/gallery/albums/j-icons/aar.gif

重いページではありませんが、動くのでブロードバンドでないときついかもしれません。
うふふ。でもあまり期待されませんよーに。


さてさて、今年もまたそろそろ映画のショー・レースが始まりましたね。
今年は無縁!を決め込んでいる私ですが、ゴールデングローブ賞のノミネートを他人事のようにチェックしていたら、

ゴールデングローブ賞ノミネート一覧
英語(完全版) http://www.hfpa.org/news/id/13
日本語(映画主要のみ) http://movies.yahoo.co.jp/m2?ty=nd&id=20051221-00000001-eiga-ent

ラッセル・クロウは「シンデレラ・マン」でしっかり主演男優賞にノミネートされているんですね。
同じく「シンデレラ・マン」からはポール・ジアマッティが助演男優賞。これは密かに応援してしまいます。

ゴールデングローブ賞は映画部門の他にテレビ部門もありますが、こちらのドラマシリーズ作品賞ノミネートに、マックス・パーキス君がかかわっていた「ROME」が入っていました。
この歴史ドラマは米国のオブライアン・フォーラムでも話題になっていて、ちょっと見てみたいと思うんですけれども、日本のどこかのテレビ局(ケーブル以外希望)で放映していただけないかしらん。

あとは、コメディ部門の主演女優賞に「Pride & Prejudice」のキーラ・ナイトレイが入っています。
これってジェーン・オースティン原作の「高慢と偏見」ですよね。
コリン・ファース主演のBBCのテレビドラマ(NHKBSでその昔に放映。、「ホーンブロワー」のマライアことジュリア・サワラも出演していました)が有名ですが、200年前の英国…要するにあの時代の話しです。
この映画はたぶん、来年、日本公開になるのでしょう。ノミネートにかかわってくるからには、それなりの出来なのかな? どのような映画になったのかちょっと楽しみです。

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本日の標題にはクリスマス(?)プレゼント、と(?)が入っています。
(?)は当初入れるつもりはなかったのですが、今日の午前中にYAHOOニュースでアメリカの「メリークリスマス問題」を流していまして、それを読んで「あ、なるほど」と思った次第です。
読まれた方ありますか? 

いやその、宗教に無頓着な日本人の典型として、私もぜんぜん気づいていなかったんですけど、「メリー・クリスマス」って言うのは本来はキリスト教徒のものなんですね。
私はキリスト教徒ではないので、べつに御祝いしなきゃならないわけではないんです。

なんでも正確には、アメリカではユダヤ教徒には「ハッピー・ハヌカー」、黒人の権利にこだわる人々には「ハッピー・クワンザ」、カトリックが主流のヒスパニック系には「ハッピー・スリーキングズ・デー」と言うのが正しいのだそうで。
それでホワイトハウスからのクリスマスカードの文面はこのトラブルを回避するために「ハッピー・ホリデー・シーズン」になっているそうです。
さらに大手スーパーマーケットの中にはサービスとして、客の民族や宗教に応じて適切なあいさつをするよう従業員を指導しているところもあるそうで。
でもこれが今アメリカで問題になっていて、なんでも「メリークリスマス!」と言わないのはけしからん!とキリスト教右派が怒っているそう。
節操もなく「ジングルベール!」とか言ってプレゼントやケーキを売りまくっている日本のデパートやスーパーにしてみればオドロキ!の話しですが、

でも確かに、私も変だと思ったことはあるんです。
タイ人から「メリークリスマス」というカードをもらうと、「どうして仏教徒同士がクリスマスを祝って挨拶するんだ?」と思わないでもない。
タイの海外発送グリーティングカード用切手には、十二支の模様のがあって、そう子丑寅卯…というあれ、その年の(今年だったら来年の戌の)ところだけ色が変わっていてわかるようになっている。下に英語で「Chinese Zodiac」と十二支の説明が書いてあります。その切手でクリスマスカードが贈られたので、余計に違和感を感じてしまいました。

あーでも、Chinese Zodiacというからには星座(zodiacは西洋占星術の黄道十二宮)のことですよね、十二支って星に関係ありましたっけ?
とか思って調べたら…十二支ってもとは天の赤道を十二分して呼び名を与えたものだそうです。12の由来はバビロニアの天文学にあるそうで、それがバビロニアからギリシャに伝わって発展したのが西洋の黄道十二宮zodiacらしい。ということで、もとは同じというか全く関係のないものではないらしいです。
詳しくはWilkipediaをどうぞ→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%BA%8C%E6%94%AF

あぁなんだか話しがそれてしまいましたが、えぇとタイから来たクリスマスカードと違和感の話し。
でもやはり十二支はアジアのものだから、アジアはアジアなりのグリーティングカード交換があってもいいのかなと。
もっともアジアもあちら(大陸)は旧正月だから、年賀状も時期がずれてしまうのか。そもそも年賀状という習慣は日本だけのものなの? アジアのものなの?

年賀状…この3連休が勝負!ということで明日から書きまくる予定ですが、大変だけど、でも良い機会だとは思うんです。
大学卒業後に地方に帰った同級生など、その後1回も会う機会がないけど、でも1年1回はがきのやりとりが出来れば互いの近況がわかりますものね。
切れてしまいそうな人の縁をつないでくれる機会…が年賀状なんだと。

だから本当は年賀状でもグリーティングカードでもメリークリスマスでもいいと思うんですよ。それはあくまで音信の機会の提供にすぎないんだから。
クリスマスだってなんだっていいじゃないですか! これをプレゼントを贈る口実だと思えば、いい機会です(まぁ、でもデパートにしてみればモノを売るいい機会だってことになるんだろうけど)。
でもそれはあくまでも機会提供なんだから、強要するものではないと思いますし、使いわけサービスをするほど気をつかうものでもない…と呑気な日本人の一人としては考えてしまうのですが。

これは昔からずっと思ってるソボクな疑問なんだけど、
キリスト教の神様って、右のほほを打たれたら左のほほをさしだせ、と言われたというほど寛大なお方ではないの?
その昔の十字軍にせよ、今回のメリークリスマス騒動にせよ、どうして熱心なキリスト教徒ほど、寛大じゃなくなってしまうのかしら?

私信失礼:Iさま>先日(といっても随分前になってしまいましたが)のお問い合わせにリターン返信でメールお返ししましたが戻ってきてしまいました。
すみません、確実なアドレスでもう一度メールお送りください。よろしく!


2005年12月22日(木)