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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
ダーウィンのドラマなど

外出していた関係でリアルタイムで見られなかった11月3日放映「ダーウィンの大冒険」、ようやく見ることができました。
イグアナとガラパゴス・ゾウガメだけではなくって、ナマケモノまでついてきちゃったところがM&Cファンに大儲けだったかもしれませんが、「FRAU」のグラビア写真にはあった、コバネウとアオアシカツオドリが見られなかったのは残念でした。

あちらこちらに挿入されていたBBCのドラマ「The Voyage of Charles Darwin」は、1978年の作品だそうですが、インターネット・ムービー・データベース(http://www.imdb.com/)によれば、この作品いかなる理由かは不明ですがTV放映はされなかったようです。
キリスト教的理由から、いまだに進化論を教えてない学校もありますし、そのあたりに何らかの理由があるのかもしれません。
残念ながらこの作品、ビデオやDVDでも発売はされていないようです。

このドラマでダーウィンを演じたマルコム・ストッダード(Malcolm Stoddard)と、フィッツロイ艦長を演じたアンドリュー・バート(Andrew Burt)はその後もTVドラマを中心に活躍しており、ストッダードは日本でも放映されたTVドラマ「アボンリーへの道」などに出演しています。
バートの方は日本で放映されたドラマはありませんが、1984年にTVドラマ化されたアーサー・ランサムの児童文学「オオバン・クラブの無法者」で、なんとファーランド氏(双子の姉妹ポートとスターボードのお父さん)を演じていたことがわかりました。

ダーウィンと言えば、M&Cで海兵隊長を演じたクリス・ラーキンも演じたことがある筈ですが(アメリカのネットに上がっていたM&C試写会資料のラーキンの経歴の中にありました)、この作品もインターネット・ムービーデータベースの検索にどうしても引っかかってこなくって。
不思議だなぁと思っています。
やはりこれも宗教的理由だったりするのでしょうか?

もっともキリスト教的に言ったら、こちらの方がはるかに大問題ではないか?と思われるのが最近のベストセラー、ダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」
ロン・ハワード監督で映画化が決まっていて、主演はラッセル・クロウだ、いやジョージ・クルーニーだとか噂されていましたが、結局主役のロバート・ラングドンは、トム・ハンクスが演じることに決まったようです。
ケイト・ベッキンセールと言われていたヒロインも、フランス人女優さんをキャスティングする方向だとか?
二人を追うファーシュ警部にはジャン・レノの名が上がっているようです。

この小説、たしかに面白いんですけど、友人がいみじくも指摘した通り、この人たちったら、無実の罪を着せられた上に命を狙われて逃げ回っているのに、何を暢気に蘊蓄たれているの?…とどやしつけたくなるような展開で。
つまりは、サスペンスではなくって謎解きミステリーだということなのだけれども。

今回の映画化にあたり、ロン・ハワードと組む脚本家は「ビューティフル・マインド」のアキバ・ゴールドマンだと米国のネットニュースにありました。
「ビューティフル…」では、エド・ハリスとポール・ベタニーを使ってあの仕掛けを作ってくれたゴールドマンだから、きっと「ダ・ヴィンチ」でもこの蘊蓄ミステリを、ハラハラドキドキのサスペンスに仕立てあげてくれるに違いない…と私は期待しています。

ダ・ヴィンチ・コード情報はこちらから:
http://msnbc.msn.com/id/6471862/site/newsweek/

もうひとつ映画情報…というか訂正ですが、以前にご紹介したラッセル・クロウの次回撮影作「ユーカリプトス」。
共演のジェフリー・ラッシュがスケジュールに都合がつがず(前の撮影が延びているらしいです)、代わりにジャック・トンプソンがラッシュの役を演じることになったとのことです。


2004年11月15日(月)