HOME ≪ 前日へ 航海日誌一覧 最新の日誌 翌日へ ≫

Ship


Sail ho!
Tohko HAYAMA
ご連絡は下記へ
郵便船

  



Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
幸福な夜

23日の夜8時半頃に、地元の書店に4巻を買いに行ったら、最後の1冊でした。
こんなことは初めてなんですけど、いったいどうしちゃったんでしょう?
本を購入した後、CD・DVD店に寄り予約していた「M&C」と「ホーンブロワー」のDVDを引き取ってきました。

「こんな日が来たのね」と思うと、自己満足で恐縮ですが感無量。とてもとても幸福な金曜日の夜でした。
4年前、今世紀の初めにはこんな未来が来るなど、とうてい予想できなかったのです。
2000年当時、オーブリー&マチュリン・シリーズは、徳間から2巻で絶版になったまま、英国では第2シリーズの続行が決まっていた「ホーンブロワー」も、日本での放送については「検討しています」から進展せず、

それが2004年7月、オーブリー&マチュリン4巻は、発売当日に私が買い上げた1セットで売り切れですよ。
リージョン1原語でしか見られないと思っていた「ホーンブロワー」も日本語吹き替えDVDが出ているんです。
なんだか本当に夢みたい。
「ホーンブロワー」シリーズの続行も決定していますし、

願わくば、徳間書店様がこのまま、アラン・リューリーのシリーズを発行し続けてくださること、
そして「M&C」続編の製作を願ってやみません。

それから早川書房さま、オーブリー5巻の前に、ボライソー27巻をお忘れ無く。よろしくお願いいたします。



そうそう、話しが戻りますが、オーブリー&マチュリン4巻の置かれていたコーナーには、「キング・アーサー」のノベライズ(竹書房)もありました。
ノベライズは、一流のSF作家やFT作家を動員しているスターウォーズなどを除いては、常日頃あまり注意を払っていないのですが、
思い出してみたら、このノベライズ、1ヶ月くらい前から店頭に出ていた…映画会社の横やりによる追加撮影は1ヶ月半くらい前の話しだから…ということは、ひょっとして、このノベライズって、オリジナル脚本?

手にとってみたら、どんぴしゃり、当たりのようでした。
映画パンフに写真がありながら本編になかったルーカン少年(グウィネヴィアと一緒にローマ貴族の牢から助け出された金髪の少年)のエピソード…このオリジナル脚本のラスト用の伏線だったみたいです。

おそらく、ノベライズに載っているこのラストがオリジナルのラストなのだと思います。
こっちの方が感動的なのに…。
あぁつくづく、アメリカの映画会社の考えていることってわからない…。

ヨアンのインタビューにはあったのに、本編には無かったシーンも、ノベライズにはありました。
あぁこのシーンも撮ってあるんだったら見たかったのに。
だいたい、クライマックスだか何だか知らないけど、あんなに長い時間戦っている暇があったら、他にもっと入れるべきエピソードがあったでしょう!…って、この批評しばらく前に書いた記憶が…と思ったら、ロード・オブ・ザ・リング「王の帰還」の感想でした。

映画が公開されるたびに、本編に不満でDVDを待つ…というのも何だかな…と思いますが、
やはりハリウッド大作とは私、好みが合わないのでしょうか?


2004年07月23日(金)