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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
2月のテレビ映画

待ちに待った2月がやってきました!
「マスター・アンド・コマンダー」の日本公開まであと4週間、28日です。

それを狙ったわけでもないでしょうが、2月は海洋歴史映画のテレビ放映が2本もあります。
それも同時代の英国海軍が舞台、1本など時代まで同じ1805年です。
絶好の予習が出来ますので、ぜひぜひご覧ください。

地上波(関東)
◆バウンティ--愛と反乱の航海(1984年アメリカ)
2月6日(金)26:50-28:55(真夜中つまり2/7 2:50-4:55の放映):テレビ朝日
1789年に実際に英国海軍で起きた反乱を題材にした海洋歴史人間ドラマ。時代は「M&C」にさかのぼること15年ですが、当時の様子を知るには最適、またこの映画を見たあと「M&C」を見ると、いかにジャックが破天荒に気さくで、人間味にあふれる艦長か、よくわかるのではないかと思います。
原作はリチャード・ホフ「バウンティ号の叛乱」フジ出版(Richard Hough "Captain Blin Bligh and Mr. Christian")、歴史考証担当はステファン・ウォルターズ。
復元船を使って実際にタヒチ島でロケをしているようです。
脚本は「アラビアのロレンス」のロバート・ボルト。これは当初この映画の監督にデイビット・リーンを予定していたからですが、リーン監督のスケジュールがつかず、ロジャー・ドナルドソンが代わってメガホンをとりました。
キャストが芸達者ぞろいで超豪華です。
この映画、英本国でのブライの軍法会議から過去を回想する形で物語が語られるのですが(あ、考えてみればHH2は同じ形式をとってるんですね)、軍法会議の議長、フッド提督がローレンス・オリビエ、訴追側のグリーサム艦長がエドワード・フォックス。
バウンティ号の当事者は、反乱側首謀者フレッチャー・クリスチャンがメル・ギブスン、ブライ艦長にアンソニー・ホプキンス、当初の副長フライヤーがダニエル・デイ・ルイス。掌帆長コールがバーナード・ヒル、主要水兵2人のうちの1人チャーチル役はリーアム・ニーソン。
当時の映画パンフによれば、アンソニー・ホプキンスは1年かけて資料を読みあさり役づくりをしたそうですし、メル・ギブスンもクリスチャンの日記を精神分析医に分析してもらい、日記の裏に隠させた彼の性格を探り出そうとしたようです。
20年前の作品ですから、みんな若いですよ(笑)。

衛星放送
◆美女ありき(1941年アメリカ)
2月12日(木)16:45-18:55:NHKBS2
トラファルガー海戦(1805年)の英雄ネルソン提督と、エマ・ハミルトンのラブロマンスを描いたハリウッド往年の大作。
ネルソン提督にローレンス・オリビエ、エマ・ハミルトンにヴィヴィアン・リー。
海洋歴史映画の原典、古典的作品です。
初めて見た時にはやはり、ヴィクトリー号の最下甲板のくだりでジーンとしてしまいました。

また以下の2本は、海洋モノではありませんが、「M&C」を見る前に見ておくと面白いかもしれません。

◆いまを生きる(1989年アメリカ)
2月23日(月)20:00-22:10:NHKBS2
ピーター・ウィアー監督作品。
「M&C」の解説には時々「この映画は海洋版『いまを生きる』である」という一文が出てきます。
私はまだこの映画を見たことがないので、この機会に是非見てみたいと思っているのですが。
全寮制の名門進学校を舞台に、型破りの英語教師と生徒とのかかわりを描いたドラマ。

◆ビューティフル・マインド(2001年アメリカ)
2月14日(土)16:30-18:48:WOWOW
ラッセル・クロウとポール・ベタニーの共演第一作。
「M&C」のインタビューで彼らが言っていたように、この作品と今回では二人の性格設定が全く逆になっています。暗いジョン・ナッシュ(クロウ)と口数の多い陽気なチャールズ(ベタニー)。そう言えば髪の色も逆ですね。
アカデミー賞作品、監督賞受賞作。私は最後で泣けました。


スカパー/ケーブルなど
◆E!アカデミー賞2004ノミネーションSP
2月22日(月)23:15〜:ムービープラス
2004年アカデミー賞直前特集として、ノミネート作品を詳しく紹介…とあります。「M&C」の紹介もあるのではないでしょうか?

また「ムービープラス」では2月3日、9日、11日、16日、21日、23日に「バウンティ--愛と反乱の航海」の放映があります。


2004年02月01日(日)