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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
全米航海前夜--A High Risk Film on the High Seas

航海(公開)直前ということで、アメリカでは映画評が花ざかりです。が、致し方のないこととはいえ、どの評も、物語やエピソードに全く触れることなく内容を紹介することは出来ず、必然的にねたバレをしてしまいます。

その中で、ほとんどねたバレなく、内容の概観を上手く伝えていると思われるレビューはこちらです。
The Far Side of Holly wood

その他、多少のねたバレを覚悟の上であれば、こちらのレビューもどうぞ。
Thar He Blows
EW Review
Ruling the Waves


全米ではいよいよ明日11月14日が公開初日となります。
そこで本日は公開前夜にふさわしい、米日刊紙The New York Times 11月13日の記事をご紹介します。タイトルは、
A High Risk Film on the High Seas
要約はねたバレ箇所を除外していますが、原文にはねたバレが含まれます。原文をお読みなる方はご注意ください。

「Master and Commander : The Far Side of the World」は、ハリウッドの定石にはまらない映画である。
ラブ・ストーリーのかけらもなく、「敵」も姿を明らかにするわけではない。フランス艦とその艦長は、恐怖の影として描かれる。
このような映画は、本当にこの映画を大切に思う映画会社の上層部の存在なくしては製作できない、とウィアー監督は述べている。

2000年6月の会合で、ウィアー監督は映画会社に対し、この映画の舞台を海上だけに絞ることを納得させた。
時代考証に忠実に、当時を再現し、歴史映画を撮影するには膨大な費用がかかり、予算は膨れあがったが、映画会社はこれにも対応した。

映画のラフ・カットが完成し、初めての試写会が行われた時、これを見た共同出資・配給会社のユニバーサルとミラマックスは、陸上でのシーン、帰国後のジャックと妻の再会シーンを追加するように強く求めた。
しかしウィアー監督はこれを突っぱね、FOX社も監督の方針を援護してくれた。

現在のところ、この映画の前評判は男性優勢、女性にはあまりアピールしていないという結果が出ている。
当初の宣伝は映画のアクション・シーンに重点を置いていたため、映画会社では今、映画の情感的な部分をもPRしようとしている。
忠誠と友情というテーマは女性にもうったえかけるものがある筈だとFOX社側は言う。
公開直前の調査では、この映画をいちばん楽しみにしているのは若い男性層だということである。

さて、決戦前夜、果たして結果はどう出るのか? 
海の向こうの国のことながら、私もどきどきしています。
でもきっとジャックなら言うでしょう。戦いの前にはきちんと食事をし、ぐっすりと寝むことが大切だと。


2003年11月13日(木)