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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
M&C映画化:これまでの動き

管理人が、映画「マスター&コマンダー(以下M&A)」の映画化を初めて知ったのは、昨年(2002年)の春でした。実は「指輪物語:ロード・オブ・ザ・リング(以下LOTR)」のファンでもある管理人は、LOTR特集を組んだ映画月刊誌「Premier日本版」2002年4月号を買い込み、なにげなくパラパラとめくっておりました。すると、P.42「見たい知りたい最新作情報」のところにドキっとする文字が、

「またまたクロウに新作のウワサ:新たに出演交渉中とウワサされている作品は、20世紀FOXが製作するピーター・ウィアー監督作「Master and Commander」。クロウがオファーされているジャック・オーブリー大尉役はイギリス船に乗ってフランスと戦う運命にある男だ」

思わず息をのみました。「ついに来たか」と思いました。
海洋冒険小説では古典とされる「ホーンブロワー」が、英国ITV制作でTVドラマ化され、前年(2001年)アメリカでもヒットしていましたから、次に来る映像化はパトリック・オブライアンのオーブリーか、アレクサンダー・ケントのボライソーだろうと。
早速パソコンに向かい、「M&C」と「ラッセル・クロウ」をキーワードに英文サイトに検索をかけ、発見したのがアメリカの「M&C情報ニュースサイト」

その時点ではまだ、クロウはこの役のオファーを受諾していなかったようです。サイトでは様々な情報が飛び交っていましたが、その中の一つ、イギリス・ポーツマスからの投稿では、「1月にラッセル・クロウがポーツマスの海軍博物館を訪れ、トラファルガー海戦の旗艦ビクトリー号を見学した後、売店で関連書籍を数冊購入した。彼は真剣にオファーを受けることを考えているようだ」とのこと。
(この記事についてはさすがにニュースが古すぎて原文がネット上から消えており、リンクを貼ることが出来ませんので、私の記憶だけで記しています。)

クロウがオファーを受けたというニュースが流れたのは、2002年の3月頃だったでしょうか? ネットの関心は「ではマチュリンは誰が?」に絞られました。マチュリン役がポール・ベタニーに、ボンデン役がビリー・ボイドに決まったのは1ヶ月くらい後のことだったと記憶しています。…というのは、既に私はそのとき映画LOTRの第一作「旅の仲間」を見ていて、「あぁボンデンはホビットのピピン君ね」と思ったのですが、マチュリン先生のベタニーがクロウと共演した「ビューティフル・マインド」は、まだ日本で公開になっていませんでしたので。
2002年のアカデミー賞授賞式で、主演男優賞候補にノミネートされていたクロウは、既に役作りのために髪を伸ばし始めていて、肩につくくらいの長さになっていたのが印象的でした。

さて映画の撮影は2002年夏から開始されることになっていたのですが、キリック役の発表は遅れました。ネット上にDavid Threlfallの名が出たのは、盛夏に入ってからだったように記憶しています。
撮影はバハ(メキシコ)の、FOXスタジオで行われましたが、情報統制が徹底していて、こぼれ話などは全くネット上に漏れてきません。熱心なファンがスタジオの外から望遠レンズで撮った船(サープライズ号役のローズ号)などの写真がちらほら載るのみ。

LOTRのファンである私は、そちらの情報サイトなども時々のぞいていますが、追加撮影情報などが結構いろいろと漏れて来るLOTRと比べると、M&Rはさすが規律の堅い海軍さんというか、20世紀FOXというか、映画の制作中って本来はこういうものなのでしょうか?

その撮影も11月頃には終了し、この映画は当初、2003年6月全米公開の予定でした。ところが2003年春、20世紀FOXは公開を11月のホリデーシーズンに延期すると発表。
この発表をめぐってまたネット上には数々の憶測が飛び交ったのですが、最終的には「この変更は映画の仕上がりに問題がある為ではなく、逆に、アカデミー賞が狙えるとの制作会社の判断から、賞選考時期を考え公開を遅らせた」ということで落ち着いています。

2003年7月に米オレゴン州ポートランドで、最終編集前に観客の意見を求める「特別試写会」が行われ、限られた数の幸運なファンと関係者に、最終編集前の試写版が公開されました。この時の情報統制も非常に徹底していて、上映中にメモをとっただけで退席を求められた観客もいると聞きます。
このため内容に関しては依然、謎の部分も多いのですが、「娯楽作ではなく内容的には重く、当時の状況をかなり正確に再現している」という評が大勢を占めているようです。「同じ海洋ものでも、「パイレーツ・オブ・カリビアン」とは全く観客層が異なる。パイレーツを喜ぶような客にはうけない」と断言する声も。

はてさて、実際のところはどのような作品になるのでしょうか? 2003年11月14日の全米公開に向けて、これからますます情報が増えてくるものと思われます。


2003年09月15日(月)