言の葉孝

2005年08月31日(水) ざぼんを賛美する選挙公示日

 ざぼん漬けが旨いです。

 合宿の際、買い求めたざぼん漬けにハマっています。ざぼんのほのかな柑橘系酸味と果物としての甘味、そして砂糖の純粋な甘さが芳醇な味になって口に広がるのですよ。
 結構後を引く味で、食べた後、次を食べたくなってしまいますし、味が引いた後も、思い出せば食べたくなってしまいます。
 九州方面に赴いた際には是非お求めあれ。

 別府温泉から持って帰ってきた食べ物はこれだけではなく、じゃがりこ(明太子味)もあったのですが、ありがちなことに、ノーマルなやつとの違いがほとんどない味でした。
 でっかい箱の御当地スナックはいろいろありますが、信州の巨峰ポッキーを超える味には未だ出会ったことはありません。


 とうとう総選挙も公示日を迎え、にわかに世間が騒がしくなってきました。僕は政界に目を向けるようになって日が浅いので実感はあまりないのですが、両親によると今年の選挙は異様な盛り上がりだそうですね。
 これを気に少しでも世間の目が政治に寄せられ、投票率が上がることを期待します。

 ところで、今日の更新は丑三つ時も超えてしまったわけですが(進行次第では明日になっている可能性もありますが)、それは『報道ステーション』と『筑紫哲也NEWS』を観ていたからであります。
 何が行われていたのかと言うと、TV上での政党論議ですね。特に後者では各政党の党首が揃って出演していたので、絶対見ようと思っていました。内容は各メディアで語られる内容とそう変わらなかったし、あまり付いて行けていなかったのですが、一言言わせてもらいたい。

 古館伊知郎、アンタめっちゃ煩かったよ?

 司会進行のハズなのに、ほとんど議論に参加しているノリでして、進行にしてもドタバタしていてあまり体系だった予定が見えませんでしたしね。おまけに「『国民新党』と『新党日本』はどうして一つの政党にならなかったのか」なんて余計な質問で議論をまぜっ返していたので、もう滅茶苦茶でした。
 メディアの理想、客観報道の理念から、基本的にニュース番組のアナウンサーは自分の意見でコメントするのはいいことではないのですが、確かに最近は番組を分かりやすく、面白くするためにそういう観念が崩されつつあります。ですが、今夜の古館伊知郎は明らかに逸脱した発言、態度でしたね。

 対する『筑紫哲也NEWS』では、あらかじめ立ててあった計画に沿って行われたカンジのする落ち着いた進行で、遥かにマトモでした。
 番組最後の15秒アピールコメントで政権奪取を狙う岡田代表をトリに持ってくるあたり、“非コイズミ的”な色が伺えましたが、政党党首を揃えて引っ張ってきた辺りから観ても、この良く似たこの2つの企画では『筑紫哲也NEWS』の圧倒的勝利と言えるでしょうね。


 さて、僕の家は大阪府阪南市、つまり選挙区は大阪19区なのですが、その顔ぶれはこちら。
 
 長安 豊  民主党
 松浪健四郎 自民党
 わけ 豊  共産党


 一龍さん、ごめん。自民党に入れられそうにないです(汗)。
 まさか本当に松浪健四郎がウチの選挙区になるとは。過去2回投票したことがありますけど、この人出てる選挙はまだ見たことなかったんで知らなかったんです。

 各ホームページの出来からしても、松浪健四郎は公約のページつくってねぇし(つまり党への完全追従型ってことですな)、わけ候補はその点演説の原稿を乗せてはいますが、所詮は党の議員紹介ページに過ぎませんしな。
 一龍さんの紹介してくれたサイトからしても、長安候補は党内でも良識ある人物として信頼できる人リストにも入ってますし。

 でも、まあ比例では自民に入れますよ、多分。


 これからも何らかの方法で吟味していこうかと思っています。




web拍手レス(決まりで選挙期間中はホームページの更新は禁止されているそうなのですが、アレは何故なんでしょうか?)

>「イヒw ありがとw やってみるw ブログで答えるw」

 アレじゃ物足りない〜!
 もっと自分を曝け出すのです!(笑) でも確かに、男性に対して萌える、とかあんま言ったことなかったですよね。
 同性は? 女の人の仕種とか格好で「可愛い」って思ったことないですか?


意味不明の私信返し:と、届いたーーー!? やったぜ俺の愛! やるって言いましたよね? 期待していいんですよね? もうここまできたらいつまでも待ちますので、ハジけた回答をお願いしますよ!?


2005年08月29日(月) ネットコミックを読み漁る日

 どうしよう、もうすでに追い込み掛かってるのにやらなきゃいけないことに手を着けてないよ……(嘆)。
 夏休みなのに、まだ一回しか小説更新してないし。アクションのみで書きやすい章なのに何故に難産(汗)。

 っていうか、全ては夏休みの魔性の所為ですな。ほら、何か他に予定あると「忙しいついでにやっとくか〜」っていう気分にもなろうと言うものですが、一日中予定が空いていると、もうだらけちゃいますね。
 さきほど母サマに「アンタ一日中何やってんの」と呆れまじりに言われたものですが、こう答えたい。

 これが正しい学生の夏休みなんだ文句あるかゴルァ、と。


 で、僕がやっていたことはというと、ネットコミック読み漁り

 前から、『Cafe Noir』とかコミックフロント(会員登録はしてないけど)などに行ってはいたんですよ。
 それから小説サイトでリンクされているサイトを回るようになりまして、例えば、橘さんの『bean junky:ex』からいける『キタユメ』とか、『HerculesEcuatorianu』にハマりましたし、一龍さん家から行った『THE ANDRROWM』も読みました。
 そしてここ三日掛けて回っていたのが、『へいじつや』から行けるコミックサイト。『うろんなページ』『虹色☆エッグ』『12時の権力者』『蛸壷堂』『篠湯』の漫画を完読。自分でもちょっと読み過ぎたと思いました。

 この中でも気に行っているのが『うろんなページ』の『ブタイウラ』や『WORKING!』。実際にプロとして、ヤングガンガンに連載を持っているらしいのですが、それでもサイトの更新は止めていないようです。スバラシイ。
 あとは、『虹色☆エッグ』の『3級魔法使い』。『THE ANDRROWM』でも思いましたが、よくこれだけ長い漫画がネット上に転がってるモンだと思いました。
 『12時の権力者』は凄い愛憎劇。キャラ名がちょっと安直な気もしないではないですが。最新話序盤でなんかさらにオソロシイ展開が予想されたので、キリのいいところまで更新を待つことにしました。
 『蛸壷堂』の『疑似親子4コマ』は設定が生かされたギャグが上手いと思いました。ちょいショタ表現が混じっておりますが、気にしなければ気にならないです。上記の中で唯一完結している漫画で、最後はいいカンジに絞められておりました。




web拍手レス(毎日この時間には「明日から有意義に過ごすぞ」って決意をするんだけどなぁ)

>「お帰り。ねこたんカワイイねぇ。萌えだねぇ。」

 ええ、前回の日記の通りです。
 あ、2匹の仔猫の名前が決まりました。「アール」と「グレイ」です。ブチ猫と灰色猫だったんですけど、灰色猫に合わせて「アールグレイ」を分けて名付けてみたようです。

 ところで僕はちょっと前に知ったんですけど「アールグレイ」のアールって「R」じゃなくて「Earl(伯爵の意)」だったんですねー。


>「あーなるほどー、こういう萌えもありかぁ(&逃げやがったな?)と犬猫ちゃん萌えを読んで思いましたが、後半はきちんと答えてあったので2倍大満足でした!」

 両方やろうとは思っており、一度にやるとややこしいので分けたのですが、一龍さんの感想なども見ると図らずとも、皆さん後半の存在に驚いてくださったようですね。


>「想さんの萌えはエロいなぁ(笑)←何!?」

 自分でも途中から思ってましたが、僕は萌えとエロを混同してるんだと思います。
 違いが微妙なンで、あまり普段萌えとか意識してないとエロと混同しちゃうのかもしれません。(萌えを含んだ作品はいろいろ読んだり気がしますが、ストーリー重視であまり萌えとか語らったり考えたりしたことはないので)

 でも、これでも抑えた方です! もし本当にエロバトンだったら、「真っ裸より服を着ている方が好き」くらいの発言はあったでしょうから。(←結局言ってるんじゃねぇか。っていうかセクハラ発言だぞ/汗)
 ちなみに「最初からマッパってのがイヤなのであって、最初服を着ている状態で、目の前で脱いでいく、もしくは脱がしていく」ってのはアリ。
 ま、健全じゃないかも知れませんが、一応21の男子なので、生暖かい目で笑ってやって下さい(苦笑)。


2005年08月27日(土) 萌えバトンに答える日

 萌 え バ ト ン キ タ ー ー ! 

>トップブリーダーの想どのに。 by 一龍さん

 猫三匹、犬一匹。
 でも増やしてません。増えてるんです。

>想さん取られた!(ゲームバトンのお返しをしようと思ったのに!) by えあさん

 やーだなー(照)、何かおいら人気者みたいじゃないかー(はぁと)。

 引 用 御 免 !

 なんか何時にもましてのハイテンションで行ってみましょー!


○ 属性を正直に告白せよ

 大型犬萌えです。特にゴールデンレトリバーね。
 知ってます? 大型犬の仔犬時代って犯罪的な可愛さなんですよ!? 足が太くてもこもこで。
 大きくなってからでもゴールデンレトリバーは可愛いままだし、図体大きいのに甘えんぼで、マジ萌えます。それに大型犬は感情表現が豊かなんです。顔が大きい分、表情とかも分かりやすくて、「えへ(はぁと)」なんて笑ったりもしてるんですよ。

 最近、活動的な猫萌えでもあります。
 猫ってスマートなイメージがありますが、結構ドジでもあります。ばたばた走り回ってはどっかに激突したり、なんか目の前をふらふら飛んでいる物体があると、ついつい手を出しちゃったりね。
 それに自己主張も結構するんですよ。話し掛けると返事をしますし、閉じ込めていると「うにゃうにゃ」鳴いて、訴えたり。


○ 萌え衣装を答えよ

 基本的に短毛種、長毛種にこだわりはありませんし、わざわざペットに服を着せる趣味はないので、特にないっすね。でも、クリスマスの時とかサンタの帽子とか被せてやりたくなります。


○ 萌え小道具を答えよ

 おもちゃとかで遊んでるのは微笑ましいですが、萌えではありませんな。首輪? リード? ケージ?
 そういえばTVを見ている時、たまにエリーたんやテルモも一緒に見たり、時には画面に手を出すこともありますがそれは明らかに萌えですね。

 あ、もう一つあった。尻尾。これだけ面白い器官をどうして人間は備えていないのか……。


○ 萌え仕草を答えよ

 いっぱいあるので書ききれるだろうか……それではまず犬編。

膝にアゴをのせてくる。
 ソファーとか、椅子に座っていると寄ってきて「ぽふっ」っとあごを乗せるんですよ。重さも気持ちいいし、甘えられてる感じがして萌えます。他にも、別バージョンで甘えて体重を掛けてきますが、場合によっては膝が当たって痛かったり、重すぎたりしてイヤな体重の掛け方もあります。

食べ物をねだる。
 ものっそい素直になります。その素直さはマジで萌え。いろいろな命令を憶えているのですが、そのどれを命令しても完璧に、且つ迅速にこなします。あまりに必死な姿はまさに萌え。

どこにでもついてくる。
 一人でいるのがイヤなのか、甘えん坊なエリーたんはいつでも誰かの傍にいます。家事で動き回る母サマの後についてきたりするのですが、たまにテルモも付いて来ると、その様子は刷り込まれたカルガモの様(笑)

「遊んで?」
 リビングでTVを見ていると、エリーたんはよくおもちゃをくわえて寄ってきて、膝に乗せてきます。そして目で「あそぼ?」とか訴えるんですよ。抗うのは本気で不可能です。

散歩の途中で振り返る。
 散歩をしていると、ときたまエリーたんは僕の方に振り返ってくることがあります。何か僕の事を気にしてくれてるんだなぁ、ということと、その仕種の可愛さで萌えます。

 次は猫編です。

じゃれる。
 猫じゃらしなど、特定の動きをするおもちゃにテルモは目がないらしく、無条件で突撃してきます。そして、それを捕まえるために精一杯ジャンプし、そのまま垂直におちて着地失敗とかは普通にあります。

待ち伏せる。
 テルモはエリーたんを倒すべき目標と定めているのか、ことあるごとに狙って突撃します。そして見ていると、物陰に潜んで、歩いてくるエリーたんに奇襲を掛けようとしてるんですな。

たそがれる。
 猫は縁側でひなたぼっこをするのが好きというのは良く聞く話ですが、うちのテルモも例にもれず窓際などに座ってぼんやり外をながめていることがあります。

身を任せる。
 猫は撫でてやるとゴロゴロ喉をならします。その際実に気持ち良さそうな顔をするんですよ。それから、普段あまり甘えないテルモですが、その時ばかりは身体を擦り付けてきます。
 そしてたまに、パソコンをいじっていると膝の上に乗ってきます。作業が非常にやりにくくなるのですが、どけるのが非常に勿体無いと思うほどは萌えます。


○ 萌え場所を答えよ
 んー、エリーたんの場合は草原でしょう。カナダに行った時、はいて捨てるほど広い草原を見かけ、ここにエリーたんを連れて来られたらなぁ、とおもったものです。思いっきり遊ばせてやりたいんですね。

 テルモは窓際。萌え仕種の「たそがれる。」をやってくれるので。狭い窓枠の上で寝たり、いろんなことをしてくれます。


 とまあ、動物でとぼけるのはここまでにして、人間萌えの方を語りますか。あ、でも一応上記のことは全て真実です。嘘はありません。



○ 属性を正直に告白せよ

 僕、結構属性広いですよ?
 制服、巫女、メイド、ウェイトレス、シスター、くのいちとかもアリ? ああ、でも魔女っ子はあんまりないっすね。ちなみに、眼鏡っ子はアリ。

 従順、男言葉、深層のお嬢様、素直、天の邪鬼、天然、不思議系、と性格で萌え属性として分類されている性格はどれでも好きですね。悪意のないものであるかぎりは。

○ 萌え衣装を答えよ

 これも許容範囲は広いです。セーラー服、ブレザー、巫女装束、浴衣、忍び装束、袴、ウェイトレス服、メイド服、エトセトラえとせとら。
 でもレオタードやスク水、プラグスーツ系は個人的に却下。水着ならちゃんとデザインされたワンピースか、セパレートならパレオ付きで紐ではない、あまり露出度のないものがいいです。(←何だそのやたら具体的な好みは!?)

 定義的に言うと、露出度はあまり高くないほうがいいです。それでいてある程度身体のラインが出る服ですね。大きめの白いセーターとかかなり萌えかも。あとカーディガンを羽織っているってのもいいっすね。
 露出度が高くてもタンクトップはスポーツ用とかのは好きですよ? 下はスパッツや短パンで。

 ちなみにキャラクターにもよりますが、足元は露出高い方が好きですね。(←さっきと言ってることが矛盾してるぞ/汗)
 チャイナドレスとかスゲェ好きです。あとかなり短かめの短パンとかミニスカートとかね。でも股の辺りのラインはあまり見られない方がいいですな。(←だから何なんだ、そのやたら細かい指定は!?)あ、でも生足萌えなんで、タイツは穿いちゃやーよ?

 髪型は、基本的に黒髪ストレート。もしくはポニーテール萌え。セミロングで軽くウェーブ掛かってるってのもいいっすね。


○ 萌え小道具を答えよ

 水、でしょうか。髪とか濡れてたりするとなんかイイですよね。

 何か楽器が弾けるのもいいかもしれませんね、個人的にはバイオリン、ピアノあたりですが。ハープやフルートもいいですが、音が弱すぎますから。

 エプロンなんか着けて、調理道具を持ってるのもなかなか萌え。


○ 萌え仕草を答えよ

口に片手を当てる
 その際、そでが掌の半分くらいまで覆っていれば尚良し。

熱を測るために額と額を当てる。
電車などで隣の人に寄り掛かって眠っている。
 無防備な感じがなんとも。

腕を組む。
抱き着く。
 身体密着系は無条件ですよね。

お風呂上がり。
髪を結わえ上げる。
 色っぽいですよね。

頬を赤らめる。
 基本ですね。


○ 萌え場所を答えよ

 学校の体育倉庫をはじめとする、学校設備全般。
 どこかの自然公園。
 遺跡。
 お祭り。
 神社や教会等、神秘的な建物。
 夕暮れの誰もいない海辺。
 ゲレンデ。
 吹雪の中の山小屋。
 庭園。
 オープンカフェ。


○ バトンを回す人

 とりあえず忙しいかも知れませんが、この間のお返しということでまさやんさん

 この間もゲームのバトン回しましたが、けんさん

 三紀さんにも回したいけど、すでに相沢さんによって送られていますね。

 んー、気付いてくれるかどうか知りませんけど、この間は逆リンクを辿って来られたのか、きちんとネタに反応してくれたのでその辺に期待を込めて、橘さん

 僕の愛に気付いてくれ、リープさん

 桜華さんもこのバトンなら答えられるかもしれないし、やってみる?


 あとは遊歩堂にも怖いもの見たさで回してみようか。

 オグウも挑戦してみようじゃないか。答えたら漫研の人達に回せばいいし。





web拍手レス(何か一日中これに掛かりっきりになってたような気がする/汗)

>「お帰り。ねこたんカワイイねぇ。萌えだねぇ。」

 どもども、帰って参りました。
 猫属性が付いたのはごく最近の事です。
 猫を飼うまでずっと、猫って触らせてくれなくて、水槽の中の熱帯魚みたいにエサだけ食べて飼い主を構ってくれないと思ってましたから。でも実際飼ってみると猫も可愛いですねー。いろんなことをしてくれて、サイレントのコメディ映画みてるみたいで(笑)。


2005年08月26日(金) 別府温泉から帰還する日

 久方振りですな。九州は大分、別府の鉄輪(かんなわ)温泉に行ってきた想 詩拓です。………1泊4日で。
 イヤ、23日の夕方にフェリーで出発、24日の早朝目的地につきまして、そこで旅館で一泊、25日の夕方にフェリーで撤収、そして本日26日の早朝に大阪に帰ってきたというわけですわ。

 若いウチに温泉旅行なんて親父くさい団体だと思われますよね。まさにその通りです。どっかのひ○た荘みたいに、温泉、それも混浴はあっても美女が入ってる確率は天文学的に低いわけですし。
 でも、わりと見ごたえのある旅行でしたよ。鉄輪温泉は別府温泉のなかでも特に有名なところでして、ところどころから温泉の湯気が立ち上っているという情景が特徴的な温泉街で、この温泉のどこが有名かといいますと、地獄巡りですわ。

 温度が95〜100度っていうもので入るための温泉ではなくグラグラ湧いているのを見るための温泉なのです。そりゃモクモク湯気が沸き起こっていましてね、その熱気を利用して熱帯の動物を飼育している程なんです。
 動物といいますと、例えば地獄巡りの一つ鬼山地獄では各種ワニを飼育しております。昼間はグースカ寝ていて作り物の人形を見ているのとそう変わりありませんが、それでも凄い数のワニが飼育されております。季節、時間によってはそれこそ全てのワニがこちらに向かって口を開けているようなワニ地獄がみられるでしょう。

 他にもですな、ガー・パイクやらピラルクなんかも含む熱帯魚を飼っている『白池地獄』、象やらワニやらを飼育しておりさながら温泉がなければちゃちい動物園といった風情の『山地獄』があります。
 動物の他にも、温泉の色とかも見物ですよ、青やら赤やら、泥が沸騰してボッコボッコわいているのもありました。一番見物だったのが竜巻地獄でしたね、間欠泉が吹き出るんですよ。なんでもおよそ40分休憩しては約五分噴き出すという世界でも短い間隔の間欠泉なのだとか。

 大してみるところがない『金龍地獄』では小さな社が設けられておりまして(他の地獄にもそういうところはある)出版会のネタ男、2回生部長・オグウワシン君が賽銭をはたいてお願い事を。
 二重の縁ということで20円を賽銭箱に放り込むことにしたのですが、しかし、目測を誤ったか、跳ね返って賽銭箱からこぼれるお金。

オグウ:Σ( ̄□ ̄;)!! 拒否られたッ!?

 どこまでもオイシイ男だなキサマ(笑)。

 他にも「当地獄では、駐車場内の盗難等には一切責任を負えません」というなんともシュールな看板が目を引きました。そして、この温泉で売っているTシャツやタオルにはこういう文句が書かれています。

 「毎日が地獄です」
 「もう疲れました」


 何故かヒロシ風に読みたくなるフレーズです(笑)。


 もちろん見てるだけではござんせん。きちっと入ってきましたよ、温泉。泊まった旅館はいかにもひなびた小さな旅館って感じなのですが、お風呂設備がなかなか充実しておりまして、その中でもちょいと目を退くのが砂湯です。
 あれは、一人で入るモンじゃない。だれかに砂を掛けてもらわないキレイに埋まりません。そこで、2人ずつ交替で掛けっこすることになったのですが、俺は三回生に親切心で股間に砂を特別念入りに掛けてやったのですが、そやつは恩を仇で返し、胸に谷間を作ってくれやがりました。

 他にもちょいと離れたところにある温泉保養ランドでは鉱泥温泉なるものに挑戦しました。上の方は上澄みになっているので比較的普通のお湯なのですが、足元がまさに泥。ところによっては穴が空いているのがその泥の中に脚がハマってしまうこともあり、足元がつるつる滑ることも合わせて中々楽しい風呂です。でも入浴料1050円は高いよ……(汗)。


 そして別府市は竹細工の名産地でもあるようでして、別府市にはいくつか竹細工の博物館があります。
 そのなかで、別府市竹細工伝統産業会館に足を運んでみました。入場料は300円掛かりますが、展示品の質はいいし、なによりいちいち頼んだり追加料金を払わなくても館内を一回り案内、作品の解説等をしてくれるというのは高ポイント。他の観光スポットとは離れていますが、行ってみた価値がありました。

 あとは、鉄輪のバスターミナルから血の池地獄前まで走っているバスの中から見えた貴船城に行きました。別府市を一望できるということで有名らしいのですが、行ってみて驚きました。
 普通一般開放されている城といえば、博物館風に改造され、歴史を物語る建造物なのですが、そこを訪れるとスーツ姿の老人が出てきまして、いきなりホルマリン漬けの大蛇に向かって拝まされます。そして、中に通されたかと思うと、そこにいるのはおそらく先ほどホルマリンの中でお目にかかったのと同じ種類の大蛇。
 そこで蛇に付いて講釈を一通り聞いた後、それぞれ蛇に触って願いごとを念じつつ祈祷を行う、というなんとも宗教的な案内だったんですねぇ。

 フェリー(さんふらわあ号@関西汽船)での行き帰りも中々面白い体験でしたし、中々充実した合宿でした。





web拍手レス(今回の合宿でマジに素寒貧になっちまったぜ/汗

>「おおw ねこたんいっぱいで賑やかだねぇ。楽しそうだ。」

 今現在、2匹の仔猫は和室でケージに入れているのですが、テルモがいたくこの2匹を気に入ったらしく、ことあるごとに和室に入りたがります。
 和室の前を通るとですね、物言いた気な視線を僕に向けて鳴くわけですよ。和室の中に入れると、仔猫の入ったケージによじ登り、真上から捕獲しようと手を伸ばすんです。
 はっきり言って、萌えです、萌え。

>「次の(猫の)救世主は君だ!!」

 ふっ、動物愛護web作家・想 詩拓と呼んでくれ(笑)。

 いや、動物愛護精神を本当に持ち合わせているのは、正しいペットの扱いを心掛けようと勉強して愛玩動物飼育師の資格まで取った母サマなんですけどね。猫の世話はほとんど母サマが一手に引き受けていますし。
 この間語ったことも実は母サマの受け売りが大半だったりします。


 一龍さんえあさんから回ってきた萌えバトンは明日、みっちり答えさせて頂きます。

 一応、僕と友好的な交流をして下さっていた方々に警告しておきます。

 変態ちっくなカミングアウトになると思います。
 俺との関係を断つなら今です!(笑)


2005年08月23日(火) 4『線路上の暴走』その2の日

「乗客の皆さん、静粛に! 今から私の言うことをよく聞いて下さい!」と、ジェシカの声が客室に響いた。カンファータ魔導騎士団の副団長として号令に慣らしただけあって、その声はよく通り、客室で談話に興じていた客達は揃って彼女に視線を向けた。
「不測の事態が発生しました! この車両は危険ですので、どうかできるだけ後方の車両に移動して下さい!」
 彼女の指示に、乗客達がざわめく。

「不測の事態ってどういうことだ?」「何故、乗務員が出て来ないんだ!?」「後方の車両に移動するだけで助かるのか!?」「どうせ、何かのアトラクションじゃないのかぁ?」「美人のねーちゃんだしなぁ」

 どうやら、指示を出したジェシカが乗務員ではないことが信用に欠けるらしく、乗客達は疑問を口にするだけで、動こうとしない。
「くっ……」と、彼女は密かに歯噛みした。この後に方が大変な行動が待っているのにこんなところでつまずくとは。

 その時、後ろでカッと、何かが光ったかと思うと、小さな爆発音がした。
「オラァッ、命ァ惜しかったら早よ行かんかい、ボケェッ!」
 後ろを振り向くと、カーエスが光弾を掌に発言させて振り回していた。いつもの眼鏡は黒色眼鏡に変えている。はっきり言って似合っていないが。運転室の爆発跡から煤を失敬したのか顔中を真っ黒にしており、一見すれば山賊に見えなくもなかった。
「………カーエス?」
 いつもは柔らかい、というかふやけている西方訛りが異様に迫力を帯びており、乗客達からはざわめきが静まり、動きが凍り付いた。
「それとも今いてこましたろか、アァ!?」
 その凍結を砕くように、カーエスがもう二、三発光弾を天上に向かって打った。その怒声に押されるように、乗客達は蜘蛛の子を散らすように後ろの車両へと殺到する。
「……何をやっとるんだ、貴様は……」
 呆気にとられた表情でジェシカが呟くと、カーエスは密かに色眼鏡を上にずらし、いたずらっぽい笑顔を見せた。
「いやぁ、『無力な者を御するには脅すが一番』ってホンマやな」
「だからってノリ過ぎだろ、お前」
 苦笑しながらリクが乗客を追って客車の後方へと駆け出す。
「お陰で結構スムーズに乗客を移動できそうスけどね」と、コーダが一応誰も隠れていないか車内を《熱源探知》で確認する。どうやら、今のカーエスの脅しでだれも隠れるという発想は湧かなかったらしい。

「盗賊だ!」「山賊だ!」「列車強盗だ!」「早く逃げるのよ! もうすぐこっちにやってくるわ!」「どこに逃げるんだよ、走ってる列車だぞ!?」「車掌はどこ!?」「だれかこの列車を止めろぉ!」

「……これのどこがスムーズにいきそうなのだ。不必要に話が拡大しているではないか」
 次の車両に移動した時目にした、混乱を絵に書いて立派な額縁に収めたような光景に、ジェシカが思わず眉をしかめて漏らした。
 目の前では怒号が飛び交い、バタバタと人間が走り回っている。荷物をまとめて右往左往している者もいれば、少しでも脅威から離れるために車両後方で詰めている者達もおり、この様子ではかなり遅れそうだ。
「落ち着いて下さい! あまり急がないで! 荷物は必要最低限に留めて下さい!」
 ジェシカの張り上げた声に、乗客達はリク達がこの車両にやってきたことに気付き、一層騒ぎ始めた。

「うわあぁっ! アイツらだ!」「盗賊だ!」「山賊だ!」「列車強盗だ!」「あの黒眼鏡は魔法を使うぞ!」「早く行ってよ! 後ろが詰まってンのよ!?」

「違います! とにかく落ち着いて話を……!」

「後ろの黒眼鏡が鉄砲玉ってやつか!」「で、へらっとしたのはきっと暗殺者だな!? あの笑顔のまま人を殺すんだ」「ひぃいぃ、助けてェェ!?」

「だから信じて下さい! 我々は盗賊などではありません!」

「ああ言っとるがあの女騎士がおそらく首領じゃないか」「確かに風格あるしなぁ」「あのきれーな顔で何人ものオトコを騙してきたのね!」

「だ、誰が首領だ!? 無駄口叩かず、私の言うことを聞かんかぁっ!」
 首領呼ばわりされたジェシカは槍を振り回して声を張り上げた。その際、槍は椅子に叩き付けられ、魔力が込めてあったのか、その椅子を粉々に吹き飛ばす。
 その威力をみた乗客達は顔を青くし、身を縮こませた。
「気を付けっ! 整列っ!」と、続けてジェシカが号令をかけると、動きが恐怖でぎくしゃくしながらも乗客達は言う通りに通路に並ぶ。
「よし、やや早足で行進開始ッ!」
 彼女の号令に、返事をする者はいなかったが、全員が揃ってぞろぞろと車両後方に歩いていく。先ほどの混乱振りはすっかりなくなり、移動は見るからにスムーズになった。この分では先ほどまでの遅れをしっかりと取り戻せそうだ。
「言っておくが、後ろの車両に行っても余計なことは言わないように。後ろの者にも私からきちんと指示を出す! 従わなければ車両から放り出してやるからな」
 最後の付け足しに、乗客達はびくりと身体を震わせ、理解したことを示した。
「……結局自分かて脅してるんやん」
 自分の出番を奪われたのが残念だったらしく、不満そうに口を尖らせたカーエスに、ジェシカはしれっと答えた。
「失礼な。私は脅してなどいない。威圧したのだ」




 Upしようと思ってて忘れてた−!
 まさに今から出版会の合宿いってきます!
 web拍手レスしてる暇もないので、帰ってきてからって事にしておいて下さい。

 ちなみに、俺、九州の温泉としか行き先知りませんー!


2005年08月21日(日) 近所の野良猫事情についてもの申す日

 突然ですが……
 また、ウチに猫がやってきましたっ!

 何か、父サマがエリーたんと朝の散歩している途中、猫の鳴き声がするので行ってみたら、仔猫が二匹溝にはまって出られなくなっていたとのこと。妹(獣看護士)の鑑定によると生後二週間くらいで、可愛い盛りまではまだまだかかる感じですね。
 父サマの話によると、昨日の朝の散歩から猫の鳴き声がしていたらしく、今日は雨でもあるしこれ以上放っておけないということで、つれて帰ってきてしまったのだとか。

 しかし今年になってからやたら猫と縁があります。テルモはウチの近所とは全く関係のないところからやってきたのですが、それにしても放っておけない状態にある猫と半年に二度遭遇するっていうのはあり得ることなのでしょうか?
 所々、そういうところがあるものですが、ウチの近所の一角には野良猫がたくさんいるエリアがあり、結局は亡くなってしまった片目の猫もおそらくはその中の子供として生まれ、カラスか他の猫に襲われたのではないかと推測されています。
 今回の二匹の仔猫も放っておけば、雨にやられて今日中に死んでしまったかも知れません。

 それはね、野良猫である限り仕方のないことです。とりあえず自然の中にいて、危機に瀕して、そして助けられなかった。天運です。むしろ自然なことです。
 ですが、そういった悲劇は少なくできる可能性は無ではないんです。例えば、その辺にいる野良猫、拾って飼えとは言えません。家の事情もありますから。でも、少しばかり地域の人達でお金を出し合って去勢手術を施してやることはできると思います。そうすれば、生殖能力がなくなって、いつしか飼ってやれない野良猫がいなくなるでしょう。

 いやいや、そんな大規模でややこしいことをしなくても、もっと簡単なことで、野良猫は減らせます。個人レベルで、です。
 それは自分の飼い猫をしっかり管理することです。極端に言えば「飼い猫を外に出すな」ということですね。
 それでは可哀想じゃないか、という意見もあるでしょう。でも飼い猫を外に出したら、飼い猫がやること全ての責任は飼い主が負わなければならないことを自覚しなければいけません。
 たとえば、放した猫が他人にかける迷惑ですね。庭に糞尿をたらして悪臭をもたらしてしまうということはもちろん、植えてある植物をダメにしてしまう、とか洗濯物に飛びついて引き裂いてしまう、等ですね。
 また、外に出しておくと、飼い猫にも危険が及びます。外でダニやノミを拾ってきたり、病気をもらってきたり、他の猫と喧嘩して酷い怪我をしてしまったり、最悪の場合、車や自転車に跳ねられて死んでしまうということもあるのです。
 そして、上記の野良猫の問題に結びついてくるのがオス猫の外出ですね。野良猫のメスと子供をつくって、野良猫が増えるんです。メス猫でもどこかで子供を孕んで帰ってきて、生まれた子猫の処分に困った飼い主が捨ててしまうというケースも考えられます。

 ですから、どうしても猫を外に出してやりたい場合は最低でも去勢や不妊処置を施して生殖能力を無くしておくことです。また、猫が他所の家で損害を与えた場合はきちんと謝って補償をし、対策を講じなければなりません。
 生殖能力をとった方がいいのは犬でも言えることで、どうせ人気の犬種や猫種はその道のブリーダーが増やすのですから、生まれた子供をどうするか当てのない場合は最初から生む可能性を無くすほうがいいでしょう。
 動物保護団体も、動物を虐待もしくは殺す人々を責めるばかりではなく、上記のように野良猫の集団に処置を施させるなどして、こういった悲劇の対象になる動物を減らす努力をもっとするべきだと思います。

 逆にやってはいけないことは、野良猫にエサを与えることです。そんな中途半端な親切心では悲劇を増やしかねません。




web拍手レス(ちょっと待てよ……?

 テルモ   → 妹が持って帰ってきた。
 片目の仔猫 → 母サマが保護した。
 今回の2匹 → 父サマが拾ってきた。

 ……今度は俺の番か!?

>「カウンタが022201だった。惜しいw」

 おお、もうすこしで22222だったのに!
 ……そういえばリニューアルしてから、キリ番サービスの告知してませんね。したほうがいいでしょうか?

 っていうか、更新してないのに120ものアクセスが……いや確かに一日4桁っていうのもある他のサイトとくらべるとショボいんですけど2ヵ月ちょい前の一日50いけばいい方だった状況から考えると、とんでもない状況なんですが、これだけアクセスがあるのに更新をしていないのは心苦しいかもしれません。

 ちこっとスランプに陥ってたんですけど、何とか脱したように思いますので来週までにUpできたらいいな、と思います。


2005年08月19日(金) ゴールデンレトリバーの帰巣本能の日

 最近日記が不定期&ローテンション化しておりますが、僕は忙しいわけではありません。今日だって、阪急電鉄のインターンシップにひやかしで申し込んでみたりした以外は何もやっておりませんし、漫画を読み読み怠惰を貪っておりました。もちろん小説に手を付けていたわけでもありません。
 ネタもないわけではありません。書こうと思えば何もやってなくても何かウィキったり時事ネタをズレた感覚で取り扱ったりすることも出来ます。

 では何故最近頻繁に日記を休むのかと言うと……

 ただ単に“め”だったからです。

 三紀さん、僕もようやく真のめ族の理を分かりかけてきた気がするよ……!



 今日はたまたまあまり眠くないので、昨日エリーたんと散歩した時の事でも話しましょうか。
 実はウチの母サマは夕方バイトに出ており、8時まで帰ってきません。よって、夕方のエリーたんの散歩に行くのは僕になるわけですが、僕は英会話教室があるので木曜日は母サマが帰って来るか来ないかギリギリの時間になるんですね。
 で、昨日たまたま僕が帰ってきてすぐ散歩に出かけようとしたところに母サマが帰ってきまして、入れ違いになるように出たんです。

 いつものコースを通ってトコトコ歩いていると、エリーたんはいきなりぴたりと足を止め、僕の方に視線を送ります。
 ゴールデンレトリバーってのは普通物静かで平常心の状態では滅多に吼えません。奴らは声で語るんじゃない、目で語るんです。
 いつもはくりくりとした可愛い瞳がですね、どうも潤んで見えると言うか、明らかに何らかの意思を含ませているわけですよ。

 無理に引っ張っても抵抗を止めないので、仕方なくできるだけリードを緩めて好きな方向に行かせてみると、するすると迷いなくエリーたんは歩いて行きます。
 そして付いたところは……家。

 前日川などで遊んで肉球を痛めてしまった場合、翌日その痛みから散歩を拒否されることはあったのですが、実際父サマが拒否られて落ち込んだことがあったのですが、今回は全くそういった原因がないのでどうしてだろうと思ったら、家に入って一直線に向かったのは母サマのところ。
 どうやらすれ違うように出たので、せっかく母サマが帰ってきたのに挨拶もできず、母サマが帰ってきたからには母サマにも付いてきて欲しかったらしいんです。

 で、精一杯母サマに甘えられたらしいので、真夜中にもう一度散歩に連れていくと、またもや途中で止まるエリーたん。また帰りたいのだろうかと、リードを緩めてみても、エリーは十字路のあたりできょろきょろするだけ。
 あちこち匂いを嗅いで熟考した後、家路とは全く違った方向に歩き出しました。

想:……家への帰りかたが分からないんだな?

 夕方、途中まで散歩が終わってるのでいつものコースを通るのも芸がないと思っていつものコースを逆そうしつつ、また違うところにも入ってみたのですが、慣れない道路でウチに帰ろうにも道が分からなくなった様子。
 そこで、悪戯心に火が付く僕。それから一切先導せずにエリーたんの帰巣本能を試してみることに。

 一度道をきめると十字路にあたるまですいすい歩くのですが、十字路にあたるときょろきょろと辺りを見回し、そこから伸びる道を見比べて、匂いを嗅いで必至で家に至る情報を探し出そうとするエリーたん。
 時々助けを求めるように僕を振り返るエリーたん。……だめだ、可愛すぎるっ!

 しばらく実験を続けたのですが、ある程度慣れたエリアでないと帰巣本能は働かないらしく、いけどもいけども家から遠ざかるばかりで、結局最後は僕が先導してウチに連れて帰ってやりました。




web拍手レス(前にTOKIOがやってた、もっと大規模な帰巣本能実験ではちゃんと犬は家まで辿り着いてたのになぁ)

 今日はコメント無し


2005年08月17日(水) 就職用の書物を購入する日

 久しぶりに食べにいきましたが風月のお好み焼きは本当に美味しいですよ。

 それでも味以外の他の部分は結構無視してるんですよ。例えば価格は一番ゴージャスな風月モダンで1200円近くしますし。それに、焼くのに30分近く掛かります。
 まあ、時間が掛かって客の回転が悪いから単価を高くしなければ追い付かないということもあるんでしょうけどね。

 この店のお好み焼きの何が旨いかっていうとソースですね。オリジナルのソースを使っているのですが、これが絶妙の甘辛さを持っているんですよ、それにモダン焼きや焼そば用の麺もオリジナルらしく、このソースに合います。モダン焼きのソバはお好み焼きの本体の重さで表面がすこし焦げ付くのですが、そこがまた旨いわけですよ、香ばしくて。
 この店でお好み焼きを食べるのならモダン焼きにするか、せめて焼そばを食べるべしです。

 ついでに、本屋も覗いていったのですが、現在本を購入するのは控えているので、目の毒になる漫画やヤングアダルト書籍コーナーは避けて、就職関連の書籍コーナーに。
 流石に夏休みだし、そろそろいろいろ勉強していかなきゃ不味いだろ、ということです。
 で、取り敢えず出版界の業界研究本とエントリーシート及び履歴書の書き方本、それからSPIの問題集などを買ってみました。
 一度、日経ナビでSPIの練習問題をやってみたのですが、意外に高校時代に習った関数の問題などをちゃんと思い出せまして。あれより難しくならなければ大丈夫だと思います。

 ただ、常識問題で苦手なのがいっぱいあるんですよね。地理とか、文学史(作家名と作品名をあわせる)とか、スポーツとか。いままで食わず嫌いで通していた分野なので、ちょっとキツいです。




web拍手レス(結局インターンシップは気が付いたら申し込み期間が過ぎてしまってたなぁ……/苦笑)

>「寝てたら蚊に刺されたぁ。うえ〜ん。」

 ウチの父サマは先週末川に泳ぎに行った時にアブに刺されたのが利いたのか、一昨日足をパンパンに腫らして帰ってきました(苦笑)。あれに刺されると酷けりゃ膿まででてくるんですよねー。
 蚊なら、ウナコーワを塗ればたいていかゆみは引きます。あとは蚊取り線香でリベンジしておけばいいでしょう。


>「はっちゃけすぎでない?(汗」

 一昨日の日記の波田陽区風のはっちゃけの話ですな?
 やっぱ、ふざけ過ぎましたかねぇ? 戦没者をおちょくってるわけではないので別にいいか、と思ったのですが。

 それに最近、日記書くテンション下がってるんですよね、多分外に出ないからそれほど面白いことがあるわけじゃないからでしょうが。それにしたって、何かをウィキるわけでもありませんし。
 だから、一応、鬱憤を晴らしておこうと思ったんです。


2005年08月15日(月) アジアが動く終戦記念日の日

 今日は終戦記念日って事で、今日の朝刊・夕刊、ニュースと共にこれ系統の記事がたっぷり詰まっていました。

 まずは前日である1945年8月14日。これ、大阪大空襲の日であります。多大な被害が出たそうで、今年はピースおおさかでその8656名もの犠牲者名が刻銘された記念碑の完成除幕式が行われたそうです。
 ちなみにいっておきますが、日本は8月10日にすでにポツダム宣言を受諾する旨を米国に伝達しております。
 しかし日本軍が戦闘を実際に停止したのは8月16日のことなので、別に攻撃をしちゃいかんというわけではありませんが、それでも攻撃してくる日本軍を迎撃、もしくは攻撃するならともかく、余った爆弾を処分するのに大空襲して一般市民を虐殺することないじゃないか、と僕は思います。

 さて、終戦記念日ですが、この日は一体どういう日なのでしょう?
 上記の通り、日本は8月10日の時点でポツダム宣言を受諾の旨を米国に伝達し、8月14日に昭和天皇に判断を仰いで正式決定としました。そして、8月15日に玉音放送でもって国民に告知、8月16日には各地の日本軍に戦闘停止命令が下されたのです。
 ポツダム宣言に調印し、正式に降伏したのは9月2日なので、正式な終戦記念日はこの日であるとも言え、実際にアメリカではVJday、つまり対日戦勝記念日としています。国際法上の正式な日付けではサンフランシスコ平和条約が発効された1952年4月28日が終戦の日、とされております。
 このように、節目節目で終戦記念日と言える日が存在するのですが、8月15日が正式に「戦没者を追悼し平和を祈念する日」として終戦記念日を法律で定めたられたのは1982年4月23日の閣議決定によるものであります。
 理由としてはやはり「国民全体が終戦を自覚した日」であること、それに御盆の期間に当たることから、戦没者を思い起こすには相応しいということなのでしょう。

 さて、今日の読売新聞では各党の戦争に対する談話が掲載されておりました。(リンク先は時事通信による同様の記事)
 本当に戦争の話題になると各政党の姿勢に色が出てて、面白いです。

 政党といえば、小泉首相は8月15日の参拝は行わなかったそうですね。自分としては「行くんじゃないのか」と思っていたのですが、まあ、今度の総選挙は「郵政民営化に争点を置きたい」そうなので、余計な話題を持ち上げさせたくなかった、という見方はもっともだと思いますが。
 それでもマスコミ戦略か、昼のワイドショーではなぜ小泉首相は靖国にこだわるのかということについて中学時代の友人の話などを取り上げて紹介し、「きけ、わだつみのこえ」が愛読書であり、総理大臣になる前から参拝はしていたと強調されていたコーナーがありましたが。


 ちなみに海一つ隔てた大韓民国では8月15日は光復節といって、1910年の韓国併合条約以来35年に及ぶ日本の支配から解放された日であり、1948年8月15日は大韓民国が成立したとされている日です。(※実際。の建国は8月13日。また、韓国の建国記念日・開天節はこの日ではなく伝説上の檀君王倹が王朝を開いたとされる10月3日)

 さて、今年の光復節、韓国では南北共同の光復節「民族大祝典」が14日から開幕されました。
 今日なんかは南北でやむなく離別させられてしまった家族をケーブルテレビ越しに再会させる特別番組などが行われ、南北融和の色を強調したようです。
 うん、いいことだ。どうせ北朝鮮は一つの国になろうとしても金正日政権の持続を要求するし、そんな条件は飲めないから実現は低いでしょうが、もともと大まかに一つの民族で共感はしあえるんですから。
 でもさ……波田陽区風に、ちょっとはっちゃけていい?


♪わったっし、大韓民国。「日本が再び軍国主義にならないように、靖国、扶桑社の歴史・公民教科書に反対してきた」って、いうじゃな〜い?♪

 でもあんたが仲良くしようとしてる北朝鮮は現在進行形で軍国主義ですからっ……残念っ!

 「同族だったら軍国主義許してもいいってのか!?」斬り!

 ちなみに拙者、公示前から各政党の動きを追う記事に飽きを感じてますから! 切 腹!




web拍手レス(太平洋戦争の犠牲者となり祭神として靖国神社に祭られている人々の数は213万3915柱)

 今日は拍手コメント無し


2005年08月14日(日) 父サマの作戦大成功の日

 本日も、エリーたんを車に積んで川へ泳ぎにいって参りました。天気予報では奈良県は雨なのですが、局地予報では昼間では降水確率30パーセントということで、ちょっと不安でしたが、日が照りもせず、雨も振らず絶妙の天気が持ちましたね。
 それでは、今回のハイライト(笑)。

午前4:00 起床

 昨日日記を長々と書いていた所為で一時間半しかねておらず、寝起きの体調は最悪だったかも知れません。

午前4:30 出発
午前7:15 現場到着

 寝不足で眠かったのですが、荷物が多くて窮屈だったので中々寝る体勢が定まらず、右へ左へと曲がる車に揺られて、車酔い寸前でした(笑)。

午前7:30 タープなどの設営完了。一泳ぎ。

 今回は他の犬達はいなかったので、エリーたん一匹でおもちゃを投げて取りに行かせていたのですが、ある距離をこえると、どうも一匹では取りに行く気が失せるらしく、仕方なく僕が取りに行く素振りを見せると、やっと取りに行くという状態でした。

午前9:00 バーベキュー(朝食)

 一泳ぎすると流石に腹が減り、炭火を起こして持ってきた材料を焼きます。でも、寝不足による体調不良からか、朝から焼肉はあまり受け付けず、野菜ばかり食べてました。

午前10:00 また一泳ぎ
午後10:44 撤退

 もう一泳ぎして流石に身体が冷えてきたところで、嫌な雲行きになり風が吹き始めたのでタープを畳んで撤退しました。三時間くらいしかいませんでしたが、泳ぎもしたし、バーベキューも食べたしでやることはやっているので、未練とかはありませんでしたね。
 直後、本当に雨とか降り出しまして。天気予報を信じて午前に賭けた父サマの「早めにいって早めに遊んでとっとと撤退作戦」が大当たりしました。




web拍手レス(そういえば先週後半は慌ただしくて小説ほとんど書いてないなぁ)

 今日はコメント無し。


2005年08月13日(土) 小野田少尉のドラマを見た日

 こんばんは、昨日は出版会の飲み会で徹夜カラオケだった想 詩拓です。普通の人達は昼間に二時間、とかが普通なのでしょうか? 少なくとも僕の中は11時にカラオケ屋に入って朝まで歌うという方式しかやったことがありません。
 どうも、歌い方が悪いのか、選曲がシロウトにはきついのか、喉が出来た状態で、途中から声がかれることなく歌える曲は七時間の中の3、4曲くらいしかありませんで。
 しかし、後半に入って爆風スランプの『旅人よ』とか歌ってみたんですけど、あれはとても気持ちよく歌えましたね。いい曲です。この応援歌に関わらず猿岩石はアッサリTVから姿を消してしまったようですが。


 ところで、今夜は『実録・小野田少尉 遅すぎた帰還』を見ました。

 一つ似たような話で、岩窟王・横田庄一元伍長がいます。しかし、彼の場合本当に全く終戦を知らされていなかったようですが小野田少尉の場合は何度も終戦の知らせを受けており、さらにラジオなどで日本の情勢などを知ることが出来た、という状況がこのドラマを呼びました。
 終戦の知らせは小野田少尉らをおびき出すための罠だと考え、そしてラジオでの日本の戦後の様子についてはウィキペディアによると、戦後の日本はアメリカの傀儡政権であり、満州に亡命政権があるのではないか、と考えたといいます。

 それに関して、部下の小塚氏と言い争いや、探しにきた鈴木氏との会話で「『もう少し頑張れ』って声が聞こえるんだよ」「必ず友軍は来る」「自分は軍人だ。軍人は上官の命令がなければ動けない」(という感じの発言)などの発言がありますが、僕の推論によると最後の一つが一番妥当だと思います。
 小野田氏はおそらく“負けず嫌い”というか、そういう意固地な部分、良くいえば誠実で一途な部分が少なからずあったと思います。戦争に勝ちたい、という意味ではなく個人的に自分が置かれている状況に負けたくない、ということです。
 もし、捜索隊などの誘いに乗って、ジャングルから出ていったら、どう思うでしょう? 誰もそういわなくても自分であの生活に負けてしまった、任務に背を向けたと思うでしょう。
 しかし、それを終わらせないわけにはいきません。だから小野田少尉にはその状況への勝利条件、ジャングルから出る強力な理由が要りました。それが小野田氏をルバング島に縛り付けていたのは軍の任務、それが何らかの形で終結させることなのだ、と僕は思っています。

 ドラマの中でいくつか疑問が湧きました。その中の一つは、「何故、終戦後なのに小野田少尉達は誰かと銃撃戦を繰り広げていたのか?」ということです。
 ウィキペディアによりますと、あれは地元の警察だったようです。小野田氏達にとっては自分達が生きるために必要なものの“軍事徴収”だということですが、地元の人々にとっては彼等はただの強盗であり、山賊だったのですから、地元の警察が討伐作戦に出ていてもおかしくありません。

 もう一つは「鈴木紀夫とは一体何者なのか?」というものです。彼は当時はただの民間人であったようで、番組ホームページの堺 雅人さんのインタビューによると、彼はこの探索行を『大放浪』という本に纏めて書いているが、それによると、彼の小野田少尉を探す旅はかなり危なっかしい、無計画なものだったようです。
 硬質な軍人気質をもった小野田少尉とは対照的に高度成長期を謳歌する軟質な現実逃亡型の精神をもっていたようですね。
 小野田少尉帰還後は冒険家となりましたが、ヒマラヤにて雪男の探索行中に遭難し、亡くなってしまったそうです。
 

 このドラマ自体はよく出来ていて、谷口元少佐が小野田少尉に作戦行動の中止を命令し、小野田少尉の戦争が終わった場面などはなかなか見物でした。
 ただ、実際はどうなのでしょうか?
 ドラマの中の小野田少尉はいかにも軍人然として凛々しい印象があり、帰還後も複雑な心境がよく顔に現れていたのですが、エンドロールの実際の写真を見てみると、嬉しそうに笑っていたりして、わりとドラマの中の人物像と差があるように思えました。
 また、ドラマの中では取り上げられていませんでしたが、小野田少尉は日本に帰る際、「天皇陛下万歳」と叫んだ一幕もあり、「軍国主義の亡霊」などと批判された部分もあったようですが、僕の持論は上記の通り、軍国主義ではなく、ただひたすらに自分の状況に負けたくなかったのだろうと思います。

 これは戦後60周年記念ドラマという形で放送されましたが、僕はこの話をもって、戦争の是非を争うのは止めた方がいいと思います。このドラマは一人の男性の希有な30年間を描く、ただのノンフィクションドラマであり、ここから反戦の教訓を学ぶことはできないと思うからです。




web拍手レス(カラオケに行く前にのどアメを買っていって正解だったな)

>「妹君は災難で御座いましたね……これに比べたら私の不幸なんて! ってことで今日も元気にがんばります。」

 ええ、パソコンは残念でしたが、自身のほうは無事なのです。しばらく更新は無理そうですが、その間にまた沢山面白い話を考えだして下さいね!


>「こんにちは、○○と申します。」

 うおお!? こ、こちらでは初めまして。待望のファーストコンタクトですね(笑)。実はファーストではないのですよ。名乗っていませんでしたが、そちらの6月24日の日記に関して、「ハニワ小説」発言をしたのは実は自分でして(笑)。

>「――判ります! 爆発!(笑) 「いま私に何が乗り移っている?」とおもうくらい早くかけますよね!」

 ですよね! 爆発ですよね!
 いつもだったらすぐ手が止まるところが、爆発時だと手を止めたくなくて食事の時間さえももどかしく感じてしまいます。なんかまるで子供の頃、ロールプレイングゲームの続きが気になって、一日中ゲーム機にかじりついていた感じに似ていますね。

>「……では、そこにいたるまでの長い道のりを歩いてきます。。」

 日記やサイトを見るに精力的に執筆されているようで。こちらも時間が空けば、また拝読させていただきたいと思います。


2005年08月11日(木) 厄年らしい妹の日

 ご、ゴメンナサイ。「元気出して」としか言えない(汗)。
 
 保証期限切れた直後に壊れるってまるっきり噂の“アレ”ですねぇ……。いや電化製品にはもれなく付いて回る話なのですが。

 そ、そうだ。取り敢えず、えあさんより運の悪いと思われるかもしれない人の話をしましょう!

 ウチの妹の話です。
 今年に入ってから、というか去年の暮れからその不幸っぷりは片鱗を見せていたらしいのです。

 まず去年の師走も走り去ろうかという頃、妹は自分のためたお金で車を買いました。そして、年が明ける前に一度事故って修理屋さん行きとなったそうです。

 次は、三月。とある動物病院に就職を決めたのはいいのはいいのですが、専門学校を卒業し、さあ初出勤の日まで遊び狂おうかとという時、スキー旅行に行った際、じん帯をやってしまったらしく、そのまま仕事始めが通常より半月間ずれ込むことになりました。
 そういう傷は治りにくいらしく、今も暇を見ては接骨院に通っています。

 次は、六月か七月。再び妹の車が壊れました。どうやら働いている動物病院の院長先生にぶつけられたらしく、本人に過失はないのですが、しかし車は修理屋行きに。(むろん費用は向こう持ちでしたが)

 さらにこの間、日記でもふれましたが。足の怪我、夏の暑さ、仕事の疲れなどで食欲減退し、体力が落ちていたところ狙われたかノロウィルスに感染。

 そして最近、三たび妹の車が壊れました。道路の中央分離帯に気付かず、タイヤをモロにぶつけてパンク。仕事があるので修理屋に持っていくことも出来ず、スペアタイヤで四日間乗り続けた後に修理屋で診断された結果によると車軸が曲がっていらっしゃったようです。

 七ヵ月と半分で普通じゃない病気・怪我二回、買ったばかりの車が修理屋送りになること三回。パソコンとは違って保険は利きますが、我が妹ながら、波乱万丈の年になっていると思います。




web拍手レス(このiBook(タンジェリン)は大丈夫だろうな。前に壊れたiMac(ライム)と一年くらいしか買った時期が違わないんだが/汗)

>「唐突ですが話創りって難しいですよね(汗)よくシーンとか箇所のアイディアは浮かんでもしっかりと一話としてまとめるのがなかなか(苦笑)」

 人によっても違うと思いますが、それでもほとんど作家さんはシーンから思い付く人がほとんどだと思います。
 で、それを書きたいんだけど、そこだけ書くわけには行かない。で、そのシーンに繋がるまでの話を考えるわけですが、ホントにそこに辿り着くまでに道のりってもどかしいんですよね!
 “まほゆめ”みたいな長編だと、プロットがぼんやりと立ててある状態だと物凄く遠く思えてしまいます。でも苦労して辿り着いたその瞬間、爆発ですよ。
 自分でも信じられないくらい早くたくさん書けて、何よりも物凄く楽しくて、気持ちいいんです。でも、思い付いたシーンだけ先に書いても仕方がないんですよね、それをもりたてるその他のストーリーをちゃんと書いていないとそれは味わえないんです。
 何よりもその快感が欲しいから、作家さんってみんな苦しんででも小説を書き続けてるんじゃないですかねー。


2005年08月09日(火) 4『線路上の暴走』その1の日

 あっちこっちで郵政解散の話で盛り上がっておりますが、私は元気です。(←何が言いたいんだ、お前は/汗)

 そうだったのか……今まで首相が何も言っていないと感じていたのは、首相が何かを言っている場面をマスコミが削っていたからだったのか……。
 どっちにしろ、郵政改革に固執して、政局の動きを制御できなかったのは小泉総理の失政ですよね。っていうか、反対票を投じさせたのは郵政民営化法案の内容ではなく、小泉総理その人です。

 ウチの家族の見方では、総意として「結局、また小泉政権におさまりそうだ」ということですが、父サマは「ここでニッポン変わらなアカン」と申しておりますが、残念ながら、際立った政治家がいない今、危険を犯して他の政党に任せるくらいなら慣性に従って自民党にいれちゃいますよ。

 さて、次の動向は六日後の靖国参拝ですな。
 僕は靖国に参るのは結構だと思いますが、中国や韓国に対し、「何故靖国に参るのか」などの理由を説明し、二国の反感を押さえる努力をするべきだと思いますよ。実際はやってるのかもしれませんが。
 
 朝日新聞でしたか、俳句の投稿欄に「郵政と靖国だけの六ヵ月」ってカンジの俳句が載っておりましたが、まさにその通り。

 しかし、靖国問題といい、郵政といい、反感を買うのが好きなオッサンですな。戦うのも結構ですが、本当にいい政治家は反対派も全て抱き込んで味方にしてしまうものですよ?

 以下に“まほゆめ”第三部四話シーン1を先行掲載します〜。




   4『線路上の暴走』



 もう、止まる手段を失ってしまった。
 もう、下がることも忘れてしまった。

 残されているのは、力の限り進むことだけ。
 がむしゃらに、ひたすら前へ走ることだけ。

 ただ止まればいいだけのことと知りながらも、
 止まらなければならないことを感じながらも、
 実は止まりたいのではないかと思いながらも。



「奴らの狙いはこの列車じゃありやせん。フォートアリントンなんス」
 専門の技師でもさじを投げたくなるくらい、爆薬で徹底的に破壊された運転室でコーダが告げた。襲撃者達の目的はこの列車への山賊行為、もしくは破壊工作ではなくこの列車を暴走させることにあった。
 そして暴走した列車が走るレールの先にあるのは、“自由都市”フォートアリントン。そこに列車を突っ込ませ、惨劇を展開するのが彼等の目的だという。コーダの推測によると、この列車のどこかに先ほど制御装置を破壊したものとは比べ物にならない破壊力の爆発物が仕掛けられているだろう。
 地図上、世界の中心にあるフォートアリントンに付与されている意味は大きい。どの国のものでもないその都市は、同時に三大国及びその属国を繋げる絆の象徴でもあるのだ。そこに甚大なダメージが与えられれば、その影響はどこにでるか漠然としか分からない。「ただ、確実なことは、その影響は間違いなく世界を揺るがすということでやしょうね」
 コーダの分析に、その場にいたリク達が静まり返った。

「一つだけ聞いても構わないか?」数秒の間の後、ジェシカがコーダに問う。コーダは何も答えなかったが、そのジェシカに向けられた視線は暗に肯定を示しているととったのか、彼女は尋ねた。「奴らは、お前の“何”だ?」
 色は違うが、砂漠の民を連想させるゆったりとした衣、そして褐色の肌に白髪。それにジェシカが確認していたわけではないが、あの列車を襲った大蜂は何者かに“召喚”されたものらしい。
 外見に召喚という能力。コーダと襲撃者達にはあまりにも共通点がある。それに、初めに大蜂を目にした時の反応からすると、コーダは襲撃者達の事を知っていたようだ。
「端的にいうと同族ス。……俺は縁を切ったつもりスけどね。詳しいことは長い話になるのであとにしやしょう。今はこの列車を止めなければなりやせん」
 列車は標準から、比較せずともはっきりと分かるほど速度を上げていた。もうフォートアリントンまで六分刻(三十分)も掛かるまい。ただ、直前で止めても余波で被害が出る可能性が高い。実質的に全てを無事に終わらせるには十二分刻(十五分)以内にこの暴走を収束させる必要があった。

「でもどうやって止めるん?」
 この時、五人が共通に抱いていたであろう疑問をカーエスが声にする。
「……列車を破壊するしかないだろうな」と、ジェシカが提案する。「乗客をどうにかして避難させて、列車を横から魔法で攻撃するんだ。少なくともフォートアリントンは無傷でいられる」
 ここまで切迫した事態になってしまった以上、全てを無事に済ませるわけにはいかないだろう。だが、列車を放棄すれば、少なくとも人命が失われることはない。
「乗客をどうにかするってったって、あと六分刻だろ? コーダの《シッカーリド》やら俺の《アトラ》を使うにしても、少しずつしか下ろせないから時間が足りないんじゃないのか?」
 これだけ早く走る乗り物から無事におりるためには、それと同等に近い速度の出せる乗り物に一度移らせる必要がある。その乗り物でリクの心当たりはコーダの《シッカーリド》か自分の召喚できる“白鳳”《アトラ》しかないわけだが、この方法だと、一度に人を載せられるのは両方合わせて十人いくか行かないかである。それらを乗せては減速し、降ろしては追い付くという繰り返しは考えるだけで効率が悪い。
「車両を切り離しやしょう」と、ジェシカの提案に修正を加えたのはコーダだった。「乗客を出来るだけ後ろに詰め込んで、そこだけ切り離すんス。おそらく三、四両あれば事足りるでやしょう。それだけなら《シッカーリド》後ろから引っ張ってブレーキを掛けられやス」
「そんで前の車両は破壊するんやな?」
 カーエスの問い返しに、コーダが頷いた。
「前の車両に兄さん、カーエス君、フィリーさんの三人が残って、どうにかして下さい。爆薬が仕掛けられている可能性を考えると、できれば《アトラ》さんに乗って外から攻撃する方がいいスね」
「私はどうするのだ?」と、挙げられた名前から漏れていたジェシカがコーダに聞く。
「ジェシカさんには客車への魔力の供給を経ってもらいやス」
 コーダの話によると、主な推進力を保有しているのは先頭の機関車両なのだが、あまり負担を掛けないように、引っ張られる方の客車にも幾らかの推進力があるのだという。その推進力を賄う魔力は線路から供給されているのだが、車両に備わっている、その魔力供給装置の破壊がジェシカの役目らしい。
「了解した」
「じゃあ、早速行動だな。とにかく乗客には後ろに行ってもらわねぇと」
 リクの言葉に、四人は頷き返し、今立てたばかりの作戦の実行に移った。




 え? なんで最新章Upの二日後にこんなの出てるのかって?
 ヒマなんですよ、要するに。

 ホントは暇じゃないんですけど、ヒマなんです。

 ネット小説うらうら〜っと読みながら書いてたら、これとあと1000文字くらい書けました。




web拍手レス(『線路上』シリーズが終わったら『ヒミツノサンカク』書こうかなぁ。……書いて欲しい?)

>「今日はそんな暑くないのに、猫がまったりしてた。私もまったりしたい。色んな意味で疲れたし(何」

 最近テルモは見てて楽しいですよ? 先日エリーと川遊びに行った時、朝から夕方までほったらかされていたものだから、わざわざ溜めていたらしいオシッコをエリーのクッションにぶちまけて抗議してきました。

 それと、ねずみ型のおもちゃを買い与えると、それに夢中になりました。猫じゃらしと一緒、あの形は無条件に猫の魂をくすぐるのでしょうか。

 今日のテルモは紙袋の中に入ってくつろいでいました

 動くものには反応する、狭いところには入りたがる。猫って実は本能的なこだわりがあるのかもしれません。


>「まほゆめ、続きが気になります」

 その気持ちに感謝の意を込めて、上にキリのいいところまでUpしておきました。どうぞお楽しみを。

 っていうか、いるんですね。続き気にしてくれる人。
 あまりにサイトのROM率高いので、あんまり気持ちを入れて読めない小説なのかと思ってました。

 まあ、書き込もうにもネタがないのは事実なんですよね。
 他の人気小説は下手をすると一話ごとに「さあツッコむがよい!」って感じのネタが入ってるんですよね。さりげなかったり、そのままシーンに仕立てたりして。
 あれは書いてる方も楽しいだろうな、と僕も思います。


>「ところでサイト名はなんと発音してどんな意味なのでしょうか?」

 SOUFARCLYは「ソーファークリー」と読みます。ちなみにアクセントは「ファー」で(←これ重要/笑)。
 これは造語なので偶然で一緒のスペルにならない限りはどこの言語にもない単語です。

 意味は無いようであります。初めのSOUは「想 詩拓」の「想」、後ろのFARCLYは英語の「Factory」をもじったもの。「工場」とか「造り出すところ」の意ですが、合わせて「想 詩拓の小説工房」のような意味合いだと思って下さいませ。


>「ハガキを元に小説を書く おもしろそうw」

 『小説創るぜ!』の話ですね。あれは何と富士見ファンタジア文庫1000册目記念だったそうです。
 ちなみに僕はお題が与えられている時は、ひたすら頭でキーワードを反芻すると、それに連想して物語が出てくる場合が多いです。

 どっかのお題で挑戦、というのもしてみたいですが、今は自分の事で手一杯ですけどね。


2005年08月08日(月) 『小説創るぜ』書評の日

 僕は少しでも小説に執筆に詰まると、傍らにおいてある本を読みます。
 小説や漫画を読んでいると、キャラクターの台詞などに「俺ならこう答えるのに」と思ったり、小説を読んでいながら頭の中で全く別のシーンが思い浮かんだりするんです。そういうのを期待してのことなのですが、大抵は読みふけって、結果的に2、3行書くのに何時間も掛かったりします。

 普段は漫画なのですが、今現在に置いていうと小説です。夏休みに入って電車に乗る機会が減ったので、図書館から借りてきたのを消化するために小説を読むんですな。
 その中に、富士見ファンタジア文庫の企画で生まれたらしい短編オムニバス『小説創るぜ!』があります。

 どうやら、読者からの「どの作家に」「どんな作品を」書いて欲しいかを募集し、その葉書の中から作家達がひとつを選んで書く、という物書きにとっては腕をとわれるないようになっています。
 金澤尚子女史による漫画でこの企画を成す過程を追い、初めに対象作家が選んだ葉書を公開して、次にそれを元にした短編をのせるという形式で単行本が出来ていますが、先に雑誌掲載があった模様です。

 さて感想ですが、これは普通の小説として読む分にはあまりオススメできません。なにしろ、条件がかなり限られてくるので無理が4作品が4作品とも結構ネタに走っています。「面白い話」かも知れませんが「いい話」じゃないんですね。それでも無理があまり見えない話に仕上がっているというのは流石売れ筋のプロと言えます。

 しかし、企画の主旨に対してどう取り組んだのか、ということに主眼を置いて読むと面白いです。読者のリクエストも同時に載っているので、実際の作品と見比べることも出来ます。
 書きやすさで選んだ秋田禎信氏、自分の持ちネタで使えそうなネタを選んだ榊 一郎氏、ハガキにネタの匂いを感じてとにかくネタに走った神坂 一氏、そして徹底的にハガキの設定を無視して書いた賀東招二氏と、取り組み方は四者四様です。
 でもいくら「ハガキを元に小説を書く」という最低の条件は守っていても、「『こんな設定でこの先生に書いて欲しい』という読者の夢を叶える」という企画の主旨を無視した賀東作品は反則かと。

 そしてこの企画の流れを描く金澤尚子女史による漫画では嘘か本当かは知りませんが、各作家の一面が覗けます。というか、コレを読む限りは売れる作品を書くためにはある程度、お茶目な性格が必要なのかもしれないということなのかも。




web拍手レス(忙しいはずなのに暇。夏休み特有の減少だな)

 本日はコメント無し。


ちなみに私信:

 一応あまり宣伝されたくないようなので誰とはいいませんが、
 お か え り な さ い ま せ !

 帰ってきてくれて嬉しいですよ〜!
 本人は僕のことは知らないでしょうが、某A沢さん援護ありがとうございました。


2005年08月07日(日) わんこ達と川に泳ぎに行く日

 今日はエリーたんと一緒に川に泳ぎにいって参りました。とはいっても一般の客がいる下流の方ではなく、山奥の上流です。行くのに苦労はしますが、他の客がほとんどおらず、川の水がとても綺麗であるなどの特典がついてきます。

 っていうか、朝4時に起きていけば、そら空いてるわ。

 つれていったのはエリーたんだけではなく、母サマがサイトを通じて知り合った飼い主仲間四家族、犬は総勢で8頭もいるので、朝早く起きしかも人の少ない場所を選ぶ必要があったのです。母サマによると「早くきて早く帰る」はわんこ連れの小旅行の合い言葉だそうです。
 ともかく、朝が早いため、時間の感覚がズレました。昼御飯も早く、11時には食べ始めており、ゆっくり食べていつもの感覚で2、3時かと思いきやまだ12時過ぎだったりしました。

 ゴールデンレトリバーは本来泳ぎの上手な犬種のハズですがエリーたんはへたくそです。何故か身体が立ち過ぎ、本当なら自ら上には出ないはずの手が水面を叩いてばしゃばしゃ音を立てながら泳ぎます。
 あと、気付いたのですが犬はなにか目標、というか玩具を水に投げ込まなければ足の届かないところには行かないようです。水に入ること自体は気持ちいいので大好きなのでしょうが、わざわざ泳ぐことに楽しみは見出せないのでしょうね。

 ちなみに僕は泳ぐのは好きです。とはいっても水泳という意味ではなく、綺麗な自然の中でぷかぷか浮いたり、潜ったりするのが好きなんですね。
 僕に言わせると、水の中は異世界なんです。浮力の助けで重力から幾分解放されて、でも酸素がなくて息は出来なくて、そして生きている生物は全く違う。つながりは多くても陸上と水中は違う世界なのです。
 で、水面あたりをぷかぷか浮いているとですね、なんか空を飛んでいる気分になるんですよ。高ければ高いほど景色はいいので、太陽の光が十分に届く範囲で成るべく深いところで泳ぐのがいいですね。
 昔、家族でオーストラリアに行った時に泳いだグレートバリアリーフはその点で最高の場所でした。
 
 今日行ったところも、深さはあまりありませんが水が綺麗でよかったです。最近暑い日が続いていたので、気持ちよく泳げたのは嬉しかったですね。




web拍手レス(Arcadiaによると、“まほゆめ”は「主人公最強もの」属性があるらしい)

 本日のコメント、ナシ。


2005年08月06日(土) 60年経った原爆の日

 い、一応更新しました。日付け変わっちゃったけどね!

 今日は8月6日、ヒロシマに原爆が落とされた日としていろいろな式典が催されました。

 あの日から始まったものがあります。核競争です。書いた後、アップするのをすっかり忘れていたのですが、国際政治史のレポートはまさにその核競争のことなので、この機会にアップしておきます。




相互確実破壊とSDI計画


1、相互確実破壊
 1945年にアメリカが初めて原子爆弾と言う核兵器を見せた後、世界はソ連+共産主義諸国VS米+資本主義諸国の冷戦が始まった。冷戦の歴史はまた核戦略の発達の歴史でもある。相互確実破壊(MAD)は、そんな米ソの核兵器開発競争の果てに生まれた体制である。
 ソ連が核兵器を完成させたのは1949年のことだが、弾頭は大量に保有していても、それを敵国に運ぶ適切な運搬手段に掛けていたため、1957年まではアメリカが一方的に「手を挙げろ」とソ連の眉間に銃を突き付けている状態だった。ソ連は弾丸を持っていても、それを発射するために必要な、信頼できる銃は持っていなかったのである。
 しかし、1957年にこの圧倒的な状況が一変する。ソ連の世界初の人工衛星《スプートニク》の打ち上げ成功である。こうしてソ連は欠けていた銃、核の運搬手段を確保した。即ち《スプートニク》を宇宙に運んだロケットである。無人であるため、安全に相手の国に核を送り込む事のできる運搬手段を開発し、まだ戦略爆撃機に頼っていたアメリカに一歩先んじた形となった。“ミサイル・ギャップ”と呼ばれた、その方面の技術力の差はアメリカに衝撃を与えたらしく、それにせき立てられるようにして、その差はあっという間に埋められてしまう。こうして、双方大陸間弾道ミサイル(ICBM)を保有、配備しお互いに拳銃を突き付け合う状態となった。
 そして1966年以降のヴェトナム戦争以降、弾数や銃の性能などではアメリカ優勢であった状況が動き、多数の専門家達が両者の核戦力バランスに均衡が生まれたとされている。ヴェトナム戦争が長期化し泥沼化して、地元の一般住民に多大な被害を与えていること知った国民が反戦運動を起こし、結果的に米軍はヴェトナムから兵を退くことになった。それ以来、アメリカ国内では反戦色が強くなり、その影響で軍事費が大幅に削られてしまったので、アメリカは核戦力開発に力を入れにくくなったのである。その隙にソ連が追い付いてしまったというわけである。
 レーガン大統領などは、アメリカがソ連に核戦力開発競争で遅れをとっているという発言をしたというが、E.P.トンプソン氏の説によると、これはMXミサイルの配備に伴う巨額の軍事費を国民に認めさせるため、恐怖を煽る一種の政治戦略だったという。また、先の“ミサイル・ギャップ”についても、リップ・バルケリー氏は「米国があれこれの兵器システムを増強するためにいつも使う主張の一つが「ギャップ」である。米国の言う「ギャップ」を振り返ってみると、現実は反対だった。かつて実際に戦略爆撃機ギャップがあり、まさにミサイル・ギャップがあった。だが、二回とも圧倒的優位に立っていたのは、米国の方だった」(*1)と述べている。
 このように、どちらの核戦力が勝っていたかに関しては諸説あるが、一つ確かな事は、ある時点から報復による甚大な被害を考えると両国ともミサイルの発射スイッチを押せなくなる状況になったということである。
 こうして生まれたのが、相互確証破壊という状況である。これをブルース・M・ラセット氏は「米ソとも、相手の攻撃にたえて生き残りうる以上の戦略報復能力を十分に持っている。たしかに、地上固定のミサイルは、相手の攻撃に対して脆弱になりつつあるけれども(脆弱性の程度については、深い意見の対立はあるにしても)他のタイプの戦略核兵器は地上固定のミサイルにくらべれば、ずっと非脆弱である。長距離爆撃機は空中にある場合には安全である。潜水艦から発射されるように設計されたミサイルSLBMは、ことのほかよく保護されている。アメリカのミサイル搭載の潜水艦が一九九〇年代においてすら脆弱になるという可能性はまずない。SLBMを探し出すことは非常にむずかしい。しかもソ連の対潜攻撃テクノロジーは、アメリカのそれにくらべると、相当に遅れをとっている。ソ連のICBMは、個別的にはいくぶん脆弱であるかもしれない。しかし、ソ連があまりにも多くのICBMを保有しているがゆえに(一九八二年現在で、およそ一四〇〇基のICBMを保有し、しかもトータルで五〇〇〇の核弾頭がICBMに装備されている)、アメリカの政策決定者たちは、それらのミサイルを全て破壊できる力をアメリカがもっているかどうかについて、確信を持ちえなくなっている。報復は避けられない」(*2)と至極妥当に分析している。
 そこで米ソは核を突きつけあうことで、逆に相手の核を封じられることに注目し、すでに発生していた相互確実破壊の状況を強めるために、1972年にお互いの対核ミサイル防御能力を抑える弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約が結ばれ、相互確実破壊戦略が完成したのである。

2、SDI(スターウォーズ)計画
 相互確実破壊戦略はその後十年ほど、核戦争を抑止し続けてきたが、この状況を良しとしない大統領が現れた。ロナルド・レーガン大統領である。カーター大統領から政権を受け継いだレーガン大統領は軍事面について当時では最新のICBMであるMXミサイルの配備問題を抱えていた。上記で少し触れたように、ソ連の軍事技術がアメリカを上回っているとして国民を怖がらせたりした政治戦略を含む紆余曲折の末、それは認められたわけだが、地上固定式ミサイルを守るための盾として、最終的に計画されたのがSDI計画、別名スターウォーズ計画である。つまり、ICBMが相手国の地上から飛び立ち、宇宙を経て、自国の地へ降ってくるミサイルを宇宙に配備した衛星兵器で捕捉、撃墜しようというものだった。
 これは相互確実破壊の中核である、ABM制限条約を明らかに反故にするアイデアである。相互確実破壊は、お互い否定できない報復の可能性によって、核による第一撃を封じるというものであるため、報復を防ぐことのできる“盾”を作ってしまうと、盾を持った側が第一撃を加えられるようになってしまう。
 むろん当時の技術からすれば、SDI計画は途方もない実現性に乏しいものだったが、それでもレーガン大統領は「バカげた戦略だ。米ソ両国は相手国の国民を人質にし、そして、我々は自国の国民を核攻撃から守らないというんだから(*3)」と、相互確実破壊という状況を動かす意思を露にしたのである。
 それに対しソ連は慌ててそれに対抗して軍拡を行おうとするが、そこで限界を突破し、ソ連は空中分解してしまい、ソ連の崩壊によって冷戦は終結してしまう。レーガン大統領の後を継いだブッシュ大統領は、SDI計画を大幅に縮小し、それに含まれていたファンタジックとも言える宇宙兵器の数々は廃棄されABMを中心としたミサイル防衛戦略に取って代わられたが、それでもABM制限条約はすでに機能しない状況になっている。

3、まとめ
「しかし、この目的は、米ソ両国が核を捨てようという道理にかなった合意を結ぶことで、明日にでも、しかも、まったくカネをかけずに実現できる(*4)」
 レーガン大統領がSDI計画に関する、ミサイルを通さない盾を作ることで用を成さなくなったミサイルを廃棄し、最終的に軍縮にもっていくことができるという演説に対して、E.P.トンプソンはこう述べている。
 これは私個人の意見になるが、これに一言返すとすると「それができれば苦労しない」である。特に今となっては、核保有国は増え、新たに北朝鮮に関して六カ国協議でもめている最中である。米露のみの話し合いでは終わらないだろう。
 しかし、常々思うことがあるのだが、この先核のスイッチを押すことのできる国が存在しうるのだろうか? その核攻撃が防がれようと、着弾して甚大な被害を生もうと、それを行った国は全人類の敵となり、経済から武力まであらゆる制裁を受けることになる。唯一、全世界を相手にとって国として存続しうるのはアメリカだろう。だとすれば、実際に核を用いる危険性が一番高いのはアメリカである。
 また、アメリカは世界の警察を名乗り、世界のリーダーとして振舞っている。ポテンシャルからすると、それは問題ない。だから、私が思う核廃棄の一番の策は「先ずアメリカが核兵器を全て廃棄すること」だ。どのみち報復にも核は使用できないし、国家ミサイル防衛(NMD)や戦域ミサイル防衛(TMD)で国を守れる技術があるなら、最先進国として真っ先に核を廃棄できるはずである。
 少々過激な提案になってしまったが、とにかく弾道ミサイル防衛(BMD)技術を高めるのは結構なことである。レーガン大統領が述べた核ミサイルを通さない盾を持てば核戦力縮小ができるという意見は私に言わせると的を射ている。無敵の盾を持つことによって、拳銃を突きつける必要もなくなるからだ。そして自分が非武装だと分かれば、相手も信頼して拳銃を捨ててくれる可能性も十分にある。

【引用箇所】
*1 E.P.トンプソン・編/小川明雄・訳『SDIとは何か 戦略的、経済的意味』(1986年)朝日新聞社 84ページ
*2 ブルース・M・ラセット・著/鴨 武彦・訳『安全保障のジレンマ』(1984年)有斐閣 7ページ
*3 E.P.トンプソン.編/小川明雄・訳『SDIとは何か 戦略的、経済的意味』(1986年)朝日新聞社 24ページ
*4 E.P.トンプソン.編/小川明雄・訳『SDIとは何か 戦略的、経済的意味』(1986年)朝日新聞社 15ページ

【参考文献】
E.P.トンプソン.編/小川明雄・訳『SDIとは何か 戦略的、経済的意味』(1986年)朝日新聞社
ブルース・M・ラセット・著/鴨 武彦・訳『安全保障のジレンマ』(1984年)有斐閣
江畑謙介・著『最新・アメリカの軍事力―変貌する国防戦略と兵器システム』(2002年)講談社




 自分的に、一番大事なところはやはり最後の部分。核兵器を用いる可能性が一番高い国は実はアメリカであるという下りと、世界から核兵器を廃絶するにはまずアメリカが核兵器を廃棄することであるという主張ですね。

 よく考えてみましょうよ。

1、核兵器を使った国はどうなるか? 全世界の敵となり即報復。武力制裁だけではなく経済制裁も加えられ、おそらく国として存続することは出来なくなる。
 でもアメリカは世界一の経済大国であり、軍事力を誇る国家です。世界中を敵に回してもおそらく渡り合える。

2、ヒロシマ、ナガサキに実際に原爆を投下。

3、最近では劣化ウラン弾問題もあり、実は戦争となるとかなりえげつない。


 でも、アメリカは世界のリーダーです。
 経済力、軍事力、政治力から、それは認めてやってもいい。でももう少し公平にいき、相手に核兵器を廃棄しろと言うなら、自分から率先して捨てるべきでしょう。それがリーダーたる勤めではないでしょうか。

 再び休会に向かいつつある六ヶ国協議も、皆で捨てようってことになれば北朝鮮が従わないわけがないですし。

 どのみち、報復には核は使えない。だったらその核兵器用に使っている大量の核物質を発電所とかにまわしとけ。




web拍手(月一更新から抜けだせないーー!)

>「更新期待してますよ☆」

 くっ、日付けが変わってしまいました。昼間は暑くて暑くてなかなか話が進まないのですよ。
 ま、とにかく今回の更新分、どうか楽しんでいただけたら幸いです。


2005年08月05日(金) 皿洗いで奮戦する日

 昼間は小説書いたり読んだりして割とぐうたらしてました。初日に想像したほど忙しくないです、今は。で、もう一つ、何をしていたかと言うと……

 内藤裁判やってました!

 いや、yasyaさんトコでやってる日記で紹介しているところを紹介していたのですが(←ややこしいな/汗)、たまたま暇であったことと興味本位でやってみたのです。
 『FF11』のキャラを使って、『逆転裁判』のパロディをやろうという合成パロディなのですが、両方やったことない上に、ああいう世界の属性はなかったので、あんまり面白くありませんでした。

 ただ、『逆転裁判』のシステムの軽い説明にはなっていたので「こういう風にバトルするのか」というサンプルにはなります。
 いつか買ってやってみたいなぁ、『逆転裁判』。っていうか、何だあの『wwww』だらけの世界は(汗)

 そういえば、yasyaさんはどうなんでしょうね、VideoGame Baton。確かテレビゲームはゲーム機がないのでやらないらしいですが、一、二年前ROにハマって廃人への道を歩んでいたという話は聞きましたが(笑)。
 どうです、yasyaさん、5人目でやってみます?


 話は変わりますが、ウチの母サマは子供を使うのが非常に上手いです。「〜やっといてな」ではなく「〜やっといてもええで」と言います。
 前者だと「何で俺が」と、返すこともできますが後者だとやらなくても怒られないが、非常に冷ややかな視線をもらいそうだし、やらなかったら俺悪者? みたいな気分になるのです。

 ということで今回の母サマの指令は「台所の片づけやっといてくれてもええで〜」でした。
 それはないだろう、母サマ。あの汚れた皿が溢れんばかりの流しやら、もう既に三日以上放置している鍋やらを片付けろと。

 どうせやらせるならもっと早く言ってくれッ!

 俺も最近、コレ何時になったら片付けるんだろうな、とおもっていたくらいなのに、まさかその片付けるのが自分になろうとはッ! 確かに汚れた皿を出したのは俺達の責任だが、溜めたのは母サマの責任ではないのかッ!?


 で、奮戦する俺。

想:ぬうっ!? どこから手を付けて皆目分からん!

想:泡立ちが悪い!? “ジョイ”のパワーが切れてきたかッ!

想:うおお、食器かごにはもう置くところがない。仕方がない「食器洗い器(使い方知らない)」に置いておこう作戦発動だっ!

想:誰だ、キムチ味カップヌードル半分放置して腐らせた奴は!?

想:うおお、これは三日前のカレー鍋! まだ洗ってなかったのか!


 母サマ、ダメじゃん。
 いや、最近、あの猫のこととかで大変だったのは分かるけど。




web拍手(これからは、ある程度たまったら僕が自主的に片付けよう)

 今日はナシ。コメントどころか拍手もない日ってのは久し振りです。

 でも、






 明日は更新します!(←言ったーーー!)


2005年08月04日(木) 3『線路上の騒乱』中編の日

 いや、昨日は日記をサボって申し訳ない。なんとなく小説を書きつつ、ぼやぼやしていたら寝る時間になってしまったんです。まあ大して書きたいネタもなかったので書こうとしても書けなかったのでありますが。

 これからは夏休みですし、バイトが決まらないと家でつらつら作業しているような夏休みになると思いますので、これからもネタがなくて更新は途切れ途切れになるかと思われますが、何分夏休みですので、ご了承下さい。

 てなわけで、今日はキリのいいトコまで書けたので3『線路上の騒乱』中編(前編は7月25日の日記に)をアップしておきます。

 どうもよほどの常連を除くと、日記を恒常的にチェックしている人と、小説を呼んでくれている人は結構別れているようなので、いつものハイテンションな日記を楽しみにして下さっている方には申し訳ない更新なのですが。




   3『線路上の騒乱』(中編)

 見つけた。
 右側の崖の上で自らの召喚した大サソリ《シッカーリド》を駆るコーダは、口の中でそう呟いた。猛スピードで走る魔導列車の進行方向の先に小さな影が見える。
 “召喚”で造り出された魔法生物はあたかも普通の生き物のように見えるが、その実召喚主の魔力を凝縮して創られたものである。よって召喚主と何らかの繋がりがなくては、形を維持できない。触れているのが一番だが、高度な技術を持っていれば、目の届く範囲にさえいれば繋がりを保っておくことはできる。
 だから、少なくとも列車の近くにいることは分かっていた。問題はどこにいるかだが、線路の両側は切り立った崖であるため、列車の前方か後方のどちらかであると絞ることはできた。そして、来襲した四匹の大蜂の向きから、コーダは召喚主は前方にいるものと判断したのである。

 目標を捕捉したコーダは、探索の為に少し抑えていたスピードを解放し思いきり走らせた。崖の下を走っている魔導列車を圧倒的な速度で引き離し、目標にどんどん近付いていく。
 そして、自分の走っている崖の真下に先ほど来襲した大蜂よりも一回り大きな蜂の背に立った一人の男を捉えると、コーダは《シッカーリド》をそれに向けて跳躍させた。
 そのまま行けば、大蜂ごと《シッカーリド》の腹で押し潰せたはずだが、途中で気付かれたらしく、大蜂に乗った男はひらりと《シッカーリド》をかわす。しかし、コーダは悔やむことなく、自由落下する《シッカーリド》と滞空する大蜂がすれ違った瞬間、コーダは御者席から大蜂の上に飛び移った。
 大蜂に乗った男と、目が合うと同時にコーダは腰に潜ませていた曲がり短刀を抜くと、その首目掛けて振るう。ところが男は大して驚いた風でもなく、自分の短刀を抜いてそれに応じた。

「久しぶりに会った“兄”にいきなり斬り掛かるとは、御挨拶ですね」
「ニード……、やはりお前か」
 短刀で鍔迫り合いをしながら、ニードと呼ばれた男は懐かし気に目を細め、コーダは厳し気に眉を潜めると、触れあったままの短刀を振払って、至近距離のまま対峙する。
「エンペルファータの騒動で貴方を見かけましたのでね、会えるのではないかと期待していましたが、それは裏切られませんでしたね」
 おそらく、エンペルファータのクーデターの中、攫われたフィラレスを追って魔導レーサーと競争した時のことだ。あの時のドライバーは大ムカデ《セディビート》を召喚するための刺青を施されていた。
「あの魔導レーサーのドライバーに刺青を施したのはお前達か?」
「だったら、どうするのです? 私を殺しますか?」
 肯定も否定もせずに、ニードは答える。
「いつから“一族”は訓練もしていない素人に“暗獣”を与えるようになった?」
「知ってどうするのです? 貴方はもう“一族”から抜けた身でしょう?」
 再びはぐらかすような問い返しに、コーダは何も答えず、刃を持って答える。だが、その一撃にもニードはあっさりと反応して、それを受け止めた。
 しかし、今度はそれでは終わらず、ニードは何気無い動作で、空いている方の手にもう一振り短刀を握ると、コーダの胸に向けて突き出す。が、コーダはそれに気付き、後方に飛んで交わす。
 ところが、ここにある足場はニードの大蜂《ジェングスタフ》のみだ。コーダのとんだ先には何もない。そのまま地面に叩き付けられるものかと思いきや、折しもそこに再びコーダの《シッカーリド》が跳躍してきて彼の足場となった。

 足場と距離を得たコーダは右手の親指と人さし指を直角に立てて銃の形をつくると、ニードにそれを向ける。
「光よ集え、指先に! 我が指し示すは小さな点、その先に広がるは大きな未来! 《狙撃》っ!」
 魔法の発動と共に、コーダの指先から発射された光線は真直ぐにニードの心臓に向かい、ニードはそれを少ししゃがむことで、肩の上を通過させて避けた。それを見たコーダは小さな声で呟いた。
「掛かったな」
 ニードを通過し、そのまま真直ぐ地面に突き刺さるか消散するかと思われた光線だったが、なんとニードの肩の上でその軌道を変え、急降下したのである。そして、ニードの足場である召喚獣《ジェングスタフ》の羽に穴を開けた。
 コーダの用いる《狙撃》は低レベルの魔法であるため、放った後にも軌道を調整できるほど使い勝手のよい魔法ではない。ただ、熟練すれば放つ前に光線が描く軌道をあらかじめ設定することはできる。つまり、コーダはニードが避けることを計算しており、最初から《ジェングスタフ》を狙っていたのだ。

 空中での体勢を保つために非常に重要な羽に穴を開けられたため、ニードの乗る大蜂はグラリと揺れ、召喚主も落ちないためにはバランスを崩さないわけにはいかなかった。
 一方コーダの駆る《シッカーリド》は滞空能力がないため、一度近くの崖を使って、三角飛びの容量で跳ねると再び《ジェングスタンフ》に肉迫する。ニードが体勢を崩している隙を狙って、コーダは再度《シッカーリド》から離れ、《ジェングスタフ》に飛び乗った。
 両手に曲げ短刀を構え、ニードに斬り掛かるコーダに、「くっ……ふっ……!」と、今度はさすがに余裕とは行かず、ニードは必至でコーダの繰り出す攻撃を捌く。
 直に《狙撃》によって、《ジェングスタフ》の羽に開けられた穴が修復され、大蜂が体勢を取り戻しても、コーダが闘いの流れを握っていることは覆らなかった。
 防戦一方のニードにコーダが話し掛ける。
「列車を襲わせている“囮”を消してもらおうか」
 コーダはいくらか《ジェングスタフ》の能力を知っている。“囮蜂”はその一つで、本体とは違うが、外見は同じ四匹の大蜂を出す能力だ。囮蜂は、攻撃は単調だが、飛行能力、回避能力は本体のそれに近く、また召喚主をどうにかするか、四匹同時に倒さない限り、一匹倒してもまた分裂して増えてしまうという非常に厄介な能力が付いている。
 リク達のことだから単調な囮蜂にやられることはないと思うが、攻撃の当てにくい四匹の囮蜂を、周りを巻き込まずに同時に仕留めるのは難しい。だが、自分がここで召喚主であるニードをどうにかすれば、確実にあの囮蜂は始末できる。
「それは、出来ない相談ですね」
「続けても無駄だ。あの囮蜂は俺の仲間が相手をしている。あの実力だったら、退けるのは無理でもフォートアリントンに付くまで守り切ることは造作もない、お前も分かっているはずだが?」
 先ほどの言動と、持ち前の情報集収能力からして、彼等はエンペルファータで起きたクーデターの顛末を全て知っているはずだ。それこそ、エンペルファータの市民も知り得ないレベルで。
「そもそも、俺が乗っていると知っていて、列車にあんな脆弱な存在を寄越して何をしようとした? “一族”を抜けた俺の抹殺か? それとも----」

「嘆かわしいことです」
 コーダの質問を遮って、ニードは漏らす。小さな声だったが、重なる剣戟の中でもその言葉は不思議とコーダの耳に届いた。
「そこまで分析できておきながら、まだ気付かないとは。私達のやり方はよく御存じのはずでしょうに」
 その言葉に、コーダは思わず攻撃する手を止める。攻撃する余裕が生まれたのにも関わらず、ニードはコーダに対して攻撃する素振りはない。
「ちなみに、囮は先ほど消滅しました。貴方の仲間とやらが上手く立ち回ったようですね」
 しかしその言葉に、コーダが安堵することはなかった。ニードが漏らしたその前の台詞が頭の中を駆け巡り、ついでに答えを出していたからである。呆然としたのも束の間、彼は、慌てて目の焦点をニードに合わせて言った。
「陽動……!?」
「そう、闇を深くするには眩しい光を使えばいい。貴方は少し学習した方がいいですよ? エンペルファータでも似たような手にひっかかっていたでしょう?」
「本当の目的は何だ!?」
 再度、探検を構えて詰め寄るが、ニードが動じることはなく答えた。
「言えると思いますか? もうどうにもならないので教えて差し上げても構いませんが、私から聞くより直接見た方がいいと思いますよ?」
 一言目の時点で、コーダは既に踵を返し、空中にその身を投げ出していた。そこに先ほどと同じく《シッカーリド》が飛び上がってきて、コーダを迎える。彼はもう一度ニードを振り返った。列車に戻る彼を邪魔立てする気はないらしいが、目が合った時、ニードは不敵な笑みを浮かべた口を動かす。
 高速で移動しているため、至近距離にいない限りその声は届かないが、読唇術の心得もあるコーダは、彼の言葉が読み取れた。

 ----フォートアリントンで、また会いましょう。




web拍手レス(最近テンションがあがりにくいのはきっと暑さのせいだ/苦笑)

>「・・・野郎共ってアンタ(汗)。あたしゃ野郎ではないw」

 ノリですよ、ノリ。ああいうノリの中では「野郎共」は「紳士淑女の皆々様」という意味になるのです。

>「猫たん亡くなられたそうで(遅)残念だ。」

 ええ、残念です。生きるにはあまりにも弱く、死ぬには余りにも幼すぎました。


2005年08月02日(火) 夏休み初日の日

 今日からとうとう夏休みだぜ、野郎共!

 本当なら、昨日の試験最終日が終わっても国際政治史のレポートが残るという大惨事になるはずだったのですが、気合い入れて昨日のうちに完成、提出しました。
 良くやった、俺! ビバ、俺! アディオス、俺!(←一個違うの混ざっとるぞ/汗)

 さてこの夏休み何やろうかな! 一杯小説書けるといいな!

想:まずバイトをしなきゃならんし、就職活動の一環でインターンシップとか行かなきゃな。筆記試験の勉強もしなくちゃならん、ゼミとかでの研究もしなくちゃまずいだろうな。それに、出版会で取材して記事かかなきゃ20ページくらい

 コレのどこに小説を書いとる余裕があるんだ!?
 何か気楽に請け負っちまったけど、最後の出版会の取材、考えてみれば結構エグいぞ。巻頭特集一人でやるってんだからしかたないけど。

 で、一環としてバイトの面接に行って参りましたー。
 ♪本を売るならブック○フ♪です。家から自転車で通える距離にあるし、夏休み短期で稼いでいきたいものですが。何せ、先立つものが近日中に完全に底を付く見込みが既に立っていますので。
 漫画買いたいよー。本買いたいよー。


 ところで、一龍さん、バトン回答ありがとうございます〜!

 MVPベースボールはパワプロよりも良いのですか。
 しかし私は野球ゲームと言えばファミスタなのです!
 僕がやったのは「4」であのバッティングの安易さにただ惚れるのみでした。カーソルを追っかける必要もなく、コースに合わせて方向ボタンを押しながらタイミングよくボタンを押すだけでしたからね。
 オリジナルキャラクターメイキングも可能ですが、連打コントローラーで強いキャラが安易に作れるわ、キャラは故障もせずにシーズン半分の試合には出られるわ、全くシロウト向けの野球ゲームでした。
 あと持ってるのは「劇空間プロ野球」。画像と情報のリアルさのみがウリのつまらんゲームです。

 マリオブラザーズが最初のプレイでしたか。“スーパー”マリオブラザーズの方ではないのですねー。「3」ではマリオブラザーズ風のボーナスミニゲームがありお互い潰しあって遊んでました(笑)。




web拍手レス(昨日のテンションはドコにいったんだ?)

>「猫 せつないですねぇ・・・」

 良く頑張りましたよ、ホントに。
 猫を拾った後で聞いたら、近所でもよく見かけられたらしく、みんなどうしようと思っていた時に母サマが拾っていったのだとか(笑)。

 たまたま家の前だったから家で引きとったんですが、そうでなければ見付けても持ち帰りはしなかったと皆で話しております(苦笑)。


>「猫、残念でしたね……。結果はどうあれ、手術は仕方のない選択だったと思います。わずかの間とはいえ、幸せな日を過ごすことができたのですから、きっと感謝していると思いますぞ。」

 今となってはそう願うばかりです。

 猫は今日、焼却場につれていってお骨にしてもらいました。小さな箱の中に収まって今は龍之介(前飼っていたゴールデンレトリバー♂)の隣に置かれています。
 まともに名前さえも付けておりませんでしたが、彼女はウチの子と同じように扱われております。


2005年08月01日(月) とても晴れやかになるはずだった日

 なにやら、カウンターのサーバが落ちている間にあっさり2万ヒットを越してしまった記念すべき日なのですが……、

 テストが全て終了し、そのまま学校に残って気合いでレポートを完成させて提出し、春学期の学校の勉学が全て終了した晴れやかなはずの日なのですが……、


 先週の火曜日に母が拾ってきた片目の猫が亡くなってしまいました……。


 先日再度獣医に猫を連れていったところ、目が前より大きくなっている事を指摘されまして、飛び出ている目玉の中で悪い細菌やウイルスに感染しているらしいという話になりました。
 今は、麻酔に耐えうる身体作りの為に、体力と体重を増やしているところだったんですが、これではそれまでにそのウイルスや細菌が体中に回ってしまうということで、今日、手術して目を全滴出してもらうことにしたんです。
 学校の情報センターのパソコンでレポートを書いている途中に母から電話があって、これから手術するということを聞きました。でも、そのときは気楽そうな話だったので、割と楽観視できる状況なんだと思っていたんですが……結果的に手術自体は成功したそうですが、麻酔をかけた状態から全く蘇生せずに、そのまま……
 やっぱりまだ麻酔に耐えられる身体じゃなかったんですね。

 甲斐甲斐しく世話を焼いていた母は酷く憔悴しまして、本当に今日手術してよかったのか、と思っているようです。もう少し我慢していれば麻酔にも耐えられたかもしれない、と。
 手術日を伸ばしたとしても、先に細菌かウィルスが身体に回ってどのみち助からなかったかも知れません。
 それは誰も知り得る事ではないですが、ただ一つ変わらない事があります。


 6日前、助けを求めてよろよろ歩いてきた彼女に、母は手を差し伸べてあげました。
 獣医に連れていき、家に安全で居心地の良い寝床を用意してあげました。
 それから、毎日お湯でふやかしたエサを口に運んで食べさせて、目の傷を洗って、消毒して、薬を飲ませました。

 おそらく一ヵ月にも満たなかった彼女の一生でしたが、この最後の6日間だけは、幸せに過ごせたと思います。
 ごはんをたくさん食べていました。
 弱々しくはありましたが部屋の中を歩き回ってもいました。
 そして、しょっちゅうゴロゴロ喉を鳴らしていました。

 生まれたばかりの目で恐ろしい目にあって、半分になってしまった世界の中で、この最後の6日間だけは救いを見ていたと思います。


 元々、死に触れてもあまり悲しみは感じず、6日ばかり一緒に暮らしていた猫が死んでしまっても、やはりあまり込み上げるものを感じない僕ですが……

 せめて今日一日は、喪に服します。




web拍手レス(今日の日記ではレポートを終わらせたことで自分を誉めてはしゃぐつもりだったんだけどなぁ……/溜息)

>「キャンペーンは勘弁してつかあさい(/_<。)」

 乗ってくれる人が現れなかったので実現しませんでしたよ(口惜)。

>「話は変わって、ネコを2匹飼うのは大変ですがなんとかなるような気もしますぞ。家にも、猫2匹+犬がいましたし。まあ、当然住環境などもあるので、良い里親が見つかることを祈っております。」

 猫のこと、気にしてくれていたんですね。ありがとうございます。やはり猫を飼っていると猫の話題は気になりますか。
 しかし上記のような、残念な結果に終わり、飼うことも里親を探すことにもなりませんでした。

 もし、無事に育っていたらどうだったんでしょう……? 今のところテルモが遊び盛りで家中駆け回っており、すでにいっぱいいっぱいの状況だったので里子に出したんじゃないでしょうか。
 でも、母のことだからやはり情が移って飼うことになった可能性もありますね(笑)。

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