Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 ぽよぎへのプレゼント
2006年08月31日(木)

 昨日のVoiceでは、約2年7ヶ月ぶりにハーボカートでのコースレコードを更新したというお話をしましたが、そのコースレコード更新の記念に、ぽよぎにプレゼントを買ってあげることにしました。

 買ってあげると言っても本当にお金を出して何かを買うわけではなく、ぽよぎの世界「ハーボリオン」でぽよぎが拾って集めていたアイテムを、商品と交換するというものです。ハーボリオンには、発明家のハーボット「シューボン」というキャラクターがいるのですが、このシューボンが住んでいる宇宙船「フラプラー」に行って、シューボンの発明品とぽよぎが集めたアイテムを物物交換するというわけです。
 昨年11月13日のVoiceで、ぽよぎが集めたアイテム6個と交換して、シューボンの発明品「シューダイス」を手に入れたという話をしましたが、今回はぽよぎが集めたアイテム12個と交換で、「シューライダー」というアイテムを手に入れました。



シューライダー


 このシューライダーは、ハーボットの日課であるおさんぽがもっと楽しくなる高性能スクーターです。特製イーサドライブも2基ついてて、とっても速いし、おまけにさんぽメーターもついてる優れものだそうです。ぽよぎがこのシューライダーに乗る姿は、ぽよぎが角を片方外してサークルの真ん中に置き、おさんぽに出かけるときに見ることができます。さらにぽよぎを開いたときにちょうどぽよぎがお散歩中だったときは、しばらく待っていると、ぽよぎがシューライダーに乗って帰ってくるのを見ることができます。

 皆さんも、是非ぽよぎのシューライダー姿を見て下さいね!



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 ハーボカート、Mako再びコースレコード更新!
2006年08月30日(水)

 今月23日付のVoiceで、当サイトのトップページにあるハーボット「ぽよぎ」の中にあるゲーム「ハーボカート」の中級コースで、ついに僕が持っていた最速記録が破られてしまったというお話をしましたね。それを受けて僕も再び記録更新にチャレンジしてみたのですが、再び僕がコースレコードを塗り替えましたぞ!今回はそのコースレコード更新に至るまでのドキュメントをお送りしましょう。ばかばかしいと思わずに、是非読んでね!

 これまで僕が持っていた中級コースの自己ベストタイムは54秒120で、このタイムが長い間「ぽよぎ」におけるコースレコードだったのですが、いつの間にか王様という人にその記録が塗り替えられていて、王様が記録した54秒094がコースレコードとなっていました。
 そこで僕も2004年1月以来2年7ヶ月ぶりの記録更新にチャレンジしてみたのですが、23日のVoiceでも書いた通り、ブランクが長すぎてライン取りや速く走るコツなどをすっかり忘れていて、コースレコードどころか自分のベストタイムにすら届かない状態でした。

 ハーボカートをやったことがある方ならご存じだと思いますが、ハーボカートは少しでもコースを外れるとクラッシュしてしまい大きくタイムロスしてしまうので、クラッシュせずに3周を走りきるのがタイム更新の最低条件になります。
 ゲームがスタートすると自動的にカート(車)が走り出し、徐々にスピードが上がっていきます。マウスを左右に動かして、ぽよぎの乗っているカートを、コースからはみださないように操作します。まっすぐな状態では、ぽよぎはどんどんアクセルを踏んでスピードを上げようとします。また、カートは大きく曲がるほど、スピードが落ちてしまいます。ですから、速く走るには、なるべくスピードを落とさないために、カーブでハンドルを必要以上に大きく切らないことと、最高速で走る時間をできるだけ長くとることが重要になってきます。

 以上が基本的なハーボカートの走り方なのですが、コースレコードにチャレンジするとなると、さらに細かいライン取りや精密なハンドル操作が必要になってきます。ライン取りはコースからはみ出さないギリギリのところで縁石に乗り上げながらコースをめいっぱい使って走り、マウスの微妙な動きと正確なタイミングでハンドルを操作して、なるべくスピードを維持したまま走らなくてはなりません。そのためちょっとでもラインがずれたりハンドル操作を誤るとすぐにクラッシュしてしまい、ぽよぎに「とんだとき、びっくりした」と言われてしまいます。逆にクラッシュをしないようにハンドルを切りすぎると、タイムは落ちてしまいます。

 最初のうちは54秒台前半に入れるのがやっとだったのですが、そのうち「このコーナーはこのライン取りで行けばハンドルを切らなくてもクリアできるんだ」とか「このコーナーを抜けるときにここを通ればその後のストレートのスピードが稼げるのか」といったコツを思い出し、コンスタントに自己ベストタイムの54秒124に近いタイムが出せるようになりました。

 ここまできたら、あとは如何に最後まで集中力を保ち続けられるかが勝負です。「こうすれば速いタイムが出せる」と分かっていても、その精密で完璧な走りを、3周連続で続けなくてはならないのです。仮に1周目と2周目で完璧な走りができたとしても、ファイナルラップで少しでもミスをすると記録を更新することはできないのです。僕の持っている自己ベストタイム54秒124とは、すでにそのレベルに達しているということです。そして王様が出した54秒094とは、ハーボカートでは最高レベルのタイムであるということなのです。

 ハーボカートで約54秒間、3周の間集中力を保ち続けるというのは意外と難しいもので、僕の場合、1周目と2周目で完璧な走りができると、ファイナルラップでものすごいプレッシャーがかかります。さらに2周目までに完璧に走れると、「残り1周を完璧に走ればタイムを更新できる!」という欲が出て、3周目で集中力を欠いて小さなミスを出してしまったり、3周目の最終コーナー、まさにゴール寸前でクラッシュしてしまったりします。

 また、3周をほぼ完璧に走り切れたと思ってタイム更新を期待してフィニッシュラインを通過しても、実際はタイムを更新できなかったというケースが何度もあり、「僕の実力ではもはや記録更新は無理なのか」「僕は王様に勝つことはできないのだろうか」という“あきらめ”と、「もはやハーボカートの中級コースでは、王様がマークしたタイムが物理的・理論的な限界タイムで、その限界タイムに先に到達してしまった王様のタイムを塗り替えるのは不可能なのか」という“不安”が何度も頭の中をよぎりました。

 しかし、1周目にほんの小さなミスをしてしまい、そのままタイムアタックを続けてその後2周目3周目で完璧な走りをして最後まで走りきったアタックで、ついに自己ベストタイムを更新する54秒104をマークしました。このタイムでとりあえず「自分もまだやれるぞ!」という自信が沸き、再びモチベーションが上がりました。
 そしてその後の「絶対に王様に勝つ!」「コースレコードを更新する!」という執念と気迫で臨んだ渾身のタイムアタック、1周目2周目を完璧な走りでクリアし、鬼門の3周目。まるでコンピューターのようなミリ単位の精密なマウス操作で各コーナーをクリアしていき、そして「勝てる!」という手応えを感じながら最終コーナーも完璧なラインで通過してフィニッシュラインを通過。ついに王様の最速記録を1000分の9秒上回る54秒085をマークし、「ぽよぎ」ハーボカート中級コースのコースレコードを塗り替えることに成功しました!



どうだ王様!



 ……うーん、まだタイム更新できるんですねえ……シンプルなのに、実に奥が深い。いったいこのハーボカートって、どこまでタイムを更新できるんでしょうね。僕がそれまで持っていた自己ベストタイムが物理的・理論的限界タイムだと思っていたので、そのタイムを王様に更新されたと知ったときは、愕然としましたからねえ。
 せっかく最速タイムを出すコツを思い出したので、今後は再びタイムを更新されないように、僕自身ももっと走り込んでさらなる記録更新にチャレンジしてみたいと思います。まだしばらくは、ハーボカートから引退できそうにないですね。

 皆さんも、是非当サイトトップページの最下部にあるハーボット「ぽよぎ」に話しかけて、「ハーボカート」にチャレンジしてみてはいかがですか?「ハーボカート」をプレイするには、ぽよぎのメッセージボード(立て看板)のページをめくって、「ゲームをする」を選択して「○」ボタンを押し、さらに「ハーボカート」を選択して「○」ボタンを押します。



 ……ところで、この王様って、誰……?



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 M-NESTトロフィー第4戦(決勝)
2006年08月29日(火)

池上が初勝利!山本NSXの連勝を止める!
中野は奮闘2位で山本とのポイント差を縮める!

 M−NESTトロフィー第4戦東京R246が日本時間の今日昼過ぎにおこなわれ、2番手からスタートした池上(GT−R)が見事な初優勝を決めた。開幕戦から3連勝中だった山本(NSX)は3位に終わった。ポールポジションからスタートした中野(S2000)はまたも2位に終わったが、今回初めてランキング首位の山本の前でフィニッシュし、わずかにポイント差を縮めることに成功した。

 スタートでは2番手スタートの池上が、ポールポジションからスタートした中野を1コーナー手前で抜き去り早くも首位に浮上。後方では3番手スタートの佐々木(フェアレディZ)が4番手スタートの山本を牽制しポジションを守りきる。その後ろに大木(RX−7)が続き、最後尾スタートの鈴木(スープラRZ)は早くも距離を開けられていく。
 2位中野は中速セクションでの速さを活かしてトップの池上を追い上げるが、最終コーナーまでに捉えきることができず、その後の約2kmにも及ぶホームストレートで引き離されていく。その首位2台からやや遅れて佐々木と山本が激しい接近戦を繰り広げる。さらに少し遅れて大木が続き、最後尾の鈴木はみるみる差を広げられていく。

 順位に変動があったのは4周目、山本が最終コーナーでようやく佐々木を交わして3位に浮上し、トップ2台の追い上げを開始する。この時点で2位中野と3位山本のタイム差は約5秒だったが、その後山本はペースを上げ、6周目の終わりには中野との差を1秒以内に縮め射程圏内に入れる。
 ところがこの周の終わりに、山本にスリップストリームに入られることを嫌った中野がピットイン。中野はソフトタイヤでレースペースを上げる作戦に出ていたのだ。これでトップ池上、山本が2位に浮上し、ピット作業を終えた中野は佐々木の後ろ4位でコースに復帰する。

 2位山本は8周目までにトップ池上に1秒差まで接近するが、ターン6の高速シケインでウォールに接触して挙動を乱しスピン。大きくタイムをロスしてしまう。その後山本はその周の終わりにピットに入り、コースに戻った時には再び中野に交わされて3位に後退した。同じ周に佐々木もピットインし4位でコースに復帰。9周目には大木もピットインするが、順位は変わらず鈴木の前5位でコースに戻った。

 トップの池上はミディアムタイヤを選択していたため、最後までピットインせずそのままフィニッシュし、4戦目で初勝利をものにした。中野が11秒差で2位、山本はピットアウト後のタイヤが温まっていない状態で何度かウォールにタッチしてペースを落とし、中野と13秒差の3位でゴールした。その6秒遅れで佐々木が4位、大木がトップから約1分13秒遅れで5位フィニッシュし、鈴木はマシン性能とコースとの相性に泣きトップから1分36秒遅れで2戦連続の最下位に終わった。

 この結果、今回初めて山本の前でフィニッシュした中野は、ポイントランキング首位の山本とのポイント差を2ポイント縮め12ポイント差とした。そして今回初優勝の池上は中野とわずか1ポイント差まで迫った。鈴木、佐々木、大木は9ポイント差で再び並ぶこととなった。





■1位……池上(日産スカイラインGT−R)
「めちゃくちゃ嬉しいよ!まさか本当に自分が勝てるとは思っていなかった!これで中野との差が1ポイント差まで縮まったから、ランキング2位を目指して頑張るよ!」

■2位……中野(ホンダS2000)
「今回のコースはロングストレート・サーキットだったから、スピード性能と加速力でライバルに劣るS2000では不利だと思っていた。フリー走行の結果を見て3位か4位ぐらいを覚悟していたけど、不利なコースを2位で終えることができてホッとしている。しかも山本の前でフィニッシュできたから、わずかながらポイント差を縮めることができた。タイトル争いはまだ逆転可能だ。」

■3位……山本(ホンダNSX)
「今日は細かいミスが多かった。そして(8周目の)高速シケインでのスピンが響いたと思う。あれがなければ、もしかしたらピットインの後中野の前でコースに戻ることができていたかもしれない。でも中野との差は2ポイント縮められただけだから今日の結果は満足しているよ。まだ12ポイントもリードしているんだからね。今後も優勝すれば、さらに僕は有利になっていくよ。」

■4位……佐々木(日産フェアレディZ)
「トータル的には無難な走りだったと思う。何回かウォールにタッチしてタイムをロスしてしまったから、今回の順位は満足している。自分ではこのコースは苦手なコースだったので、よくやった方だと思うよ。」

■5位……大木(マツダRX−8)
「ちょっと集中力を欠いたりブレーキングやハンドリングのタイミングを間違えると、すぐにアンダーが出てしまってウォールに当たってしまう。こういう壁に囲まれた高速サーキットは難しいね。道幅も狭いからドキドキしながら走り続けていたよ。」

■6位……鈴木(トヨタスープラ)
「このコースはスープラには向いていないようだ。ここまでレースペースについていけず大差をつけられるとは思わなかった。今日は中盤あたりからやる気を無くしてしまったよ。やはり一番年式が古いマシンであることが影響しているのだろうか。」




 次戦M−NESTトロフィー第5戦は、F1グランプリでもおなじみ、モナコのモンテカルロ市街地が舞台となる。美しいコート・ダ・ジュールでおこなわれる伝統のレースで、最初にチェッカーを受けるのは果たして誰か。



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 M-NESTトロフィー第4戦(予選)
2006年08月28日(月)

中野S2000、3戦連続ポールポジション!
開幕4連勝を狙う山本NSXは4番手に沈む!

 M−NESTトロフィー第4戦東京R246が日本時間の今日昼過ぎにおこなわれ、中野(S2000)が第2戦から3戦連続のポールポジションを獲得。予選での一発勝負の強さを見せつけた。

 予選は前戦の決勝順位の逆順で1台ずつのアタックがおこなわれ、まずは前戦最下位の鈴木(スープラRZ)がコースイン。鈴木はノーミスでそつなく1周を走り切ったが、タイムは2分03秒304と2分を切ることができなかった。鈴木は一昨日のフリー走行でもレギュラードライバーでは唯一2分を切ることができず、マシンとコースの相性の悪さが浮き彫りとなった。続いて佐々木(フェアレディZ)がコースインし、滑らかな走りで1分58秒台に入れる好タイムをマークした。この佐々木のタイムが実質的なターゲットタイムとなる。

 次に大木(RX−8)がコースインし、無難に一周を走りきるものの、2分00秒754とこちらも2分を切ることができず暫定2番手。そしてその後にアタックした池上(スカイラインGT−R)が、1分58秒800の好タイムをマークしトップに躍り出る。この池上のタイムに会場からどよめきが巻き起こった。
 そしてここまで2戦連続でポールポジションを獲得している中野がコースイン。中野はアウトラップの最終コーナーで加速重視のラインを取ってホームストレートに戻ってくると、アタックラップではコースをいっぱいに使った限界走行を見せ、一昨日のフリー走行の自己ベストを更新する、1分58秒795のスーパーラップを叩き出して暫定ポールに躍り出た。

 そして注目の最終アタッカーは、ここまで開幕から3連勝中の山本(NSX)。マシン的にはストレートが長いサーキットなのでもっとも有利に思われたが、スリッピーな路面に悪戦苦闘して所々でウォールにタッチしてしまい、1分59秒436の2番手に沈んだ。

 この結果、中野の3戦連続ポールポジションが確定し、池上、佐々木、山本、大木、鈴木の順で決勝のスターティンググリッドに並ぶこととなった。開幕4連勝を狙う山本は、ストレートでの速さとスリップストリームを活かしての追い上げが注目される。また今回好調の池上がどこまで踏みとどまることができるかも見物だ。







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 F1第14戦トルコグランプリ(決勝)
2006年08月27日(日)

 F1第14戦トルコグランプリ決勝は、運がルノーに味方したレースでした。

 2番手スタートのミハエル・シューマッハ(フェラーリ)、3番手スタートのフェルナンド・アロンソ(ルノー)とタイトル争いを演じる2人の直接対決となった注目のスタートでは、自身初のポールポジションからスタートしたフェリペ・マッサ(フェラーリ)がトップのまま1コーナーへ入り、シューマッハはアロンソをけん制しながら、かろうじて前のポジションを守りました。ところが、アロンソとチームメイトで4番手スタートのジャン・カルロ・フィジケラが接触寸前となり、フィジケラは1コーナーのイン側でスピンを喫し、後続のマシンがその影響で多重クラッシュするいきなりの大波乱。佐藤琢磨(スーパーアグリ)と接触したティアゴ・モンテイロ(ミッドランド)はリタイヤとなり、フィジケラ、ラルフ・シューマッハ(トヨタ)、ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)、スコット・スピード(トロロッソ)、キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)、佐藤琢磨らが緊急ピットインを強いられてしまいました。昨年のトルコグランプリで優勝したライコネンは、追突された影響でバーストしたタイヤを交換するも、ピットアウト直後にマシンの挙動が乱れてタイヤバリアにクラッシュして早々にレースを終えました。
 
 トップ集団では、レース序盤はマッサが安定した速さでトップを走行し、2位のシューマッハがファステストラップを更新しながらそれに続いてフェラーリのワンツー体制を維持し、3位のアロンソ以降とのギャップを少しずつ広げていきました。

 ところが、この後フェラーリにとっては想定外の展開が待っていました。13周目にビタントニオ・リウッツィ(トロロッソ)が1コーナー先で単独スピンしてマシンがコース上に留まったため、セーフティーカーが導入され、翌周にフェラーリの2台とアロンソが同時にピットに向かいましたが、フェラーリの2台はトップのマッサと2位シューマッハが同時に入ってきたため、シューマッハはマッサのピット作業が終わるまで後ろで待機しなくてはならない状況となってしまいました。その間にアロンソもピットに入ってくると、ピットクルーが迅速な作業でアロンソを送り出し、シューマッハより先にピットアウトすることに成功しました。これで順位はトップがマッサ、2位アロンソ、3位シューマッハに変わります。

 フェラーリとしては、13周目のセーフティーカー導入は大きな誤算でしたね。その時点ではマッサが首位、2位シューマッハだったのですが、マッサとシューマッハにはかなりのマージンがあったため、ここでピットインする前に両者の順位を入れ替えてしまっては明らかにあからさまなチームオーダーとなってしまいますよね。そうなると、シューマッハが確実にアロンソの前でピットアウトするには、前をゆくマッサのレースを無視してピットインを1周先延ばしにして、シューマッハを先にピットインさせる方法もありましたが、それでは1周遅れて入るマッサが大きく順位を落としてしまい、コンストラクターズ争いで不利になります。

 そのためフェラーリは苦渋の決断でマッサとシューマッハを2台同時にピットインさせてシューマッハを待たせることにしたわけですが、ここでマッサのピット作業中にピットインしてきたアロンソに対し、ルノーのピットクルーは非常に迅速なピット作業をしました。その甲斐あってアロンソはまんまとシューマッハの前でピットアウトすることに成功しました。
 一方のフェラーリは、アロンソに前を行かれてしまったものの、レースペースではシューマッハの方が速かったため、コース上でアロンソをかわすか、あるいは2度目のピットインで再びアロンソの前に出る作戦に打って出ました。

 しかし、その後17周目にレースが再開されると、トップのマッサを含む上位3台はそれぞれファステストラップを出し合いながらハイペースで周回を重ね、シューマッハはアロンソが39周目に2度目のピットインを終えた後、4周引っ張って2度目のピットインに入るもアロンソの前に出ることはできませんでした。レース終盤は、アロンソとシューマッハは約コンマ5秒差のテール・トゥ・ノーズの接近戦を繰り広げるものの、ペースは明らかに速かったシューマッハは最後までアロンソに完璧に抑え込まれたままチェッカーを受け、マッサがポール・トゥ・ウィンで初優勝、2位アロンソ、そしてわずかコンマ081秒差で3位シューマッハという結果に終わりました。

 この結果、残りレース数4戦でアロンソとシューマッハのポイント差が12に広がりました。シューマッハはいよいよタイトル奪還が厳しい状況に追い込まれてしまいましたね。



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 F1第14戦トルコグランプリ(予選)
2006年08月26日(土)

 今日はF1第14戦トルコグランプリの予選が行われました。

 第1ピリオドではスーパーアグリとトロロッソの2チーム、ミッドランドのティアゴ・モンテイロ、レッドブルのデビッド・クルサードが脱落しました。今回から新型マシンSA06の完成バージョンを投入して期待がかかったスーパーアグリでしたが、今回は2台とも震いませんでした。佐藤琢磨は8コーナーでよもやのオーバーランを喫し、チームメイトの山本左近が佐藤琢磨を上回りました。
 第2ピリオドではミッドランドのクリスチャン・アルバース、ウィリアムズ・コスワースのニコ・ロズベルグ、ホンダのルーベンス・バリチェロ、トヨタのヤルノ・トゥルーリ、マクラーレン・メルセデスのペドロ・デ・ラ・ロサ、レッドブルのクリスチャン・クリエンの6名が脱落しました。

 そして注目の上位10グリッドを決める最終ピリオドは、残り時間8分で動き始め、ルノー勢が先陣を切ってニュータイヤに履き替え、タイムアタックに臨みました。フェルナンド・アロンソが暫定トップに立つと、チームメイトのジャンカルロ・フィジケラがそれを上回ります。しかし、続いてアタックラップに入ったフェラーリ勢は、チームメイト間で明暗が分かれました。フェリペ・マッサはトップタイムを塗り替える一方、ミハエル・シューマッハは1コーナーで膨らみアタックに失敗。各ドライバーは再びタイヤを交換し、最後のタイムアタックへ入っていきます。まずシューマッハがチームメイトを上回り、ルノー勢はシューマッハのタイムに及びませんでした。その後マッサが自己ベストを更新し、最終的にフェリペ・マッサが2000年のF1デビュー以来、初めてポールポジションを獲得しました。2番手にシューマッハ、3番手アロンソとドライバーズタイトル争いを展開する両雄が続き、その後ろはフィジケラ、ラルフ・シューマッハ(トヨタ)、ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)、ジェンソン・バトン(ホンダ)、ロバート・クピサ(BMWザウバー)、マーク・ウェバー(ウィリアムズ・コスワース)の順。
 
 レコードラインとなる奇数列を得たアロンソが、持ち前のロケットスタートでスタートでシューマッハを交わせるか、明日の決勝スタートが注目されますね。もしシューマッハがスタートでアロンソを抑えきって2位をキープできれば、その後どこかでマッサと順位を入れ替えてシューマッハがトップに立つと思いますが、仮にスタートでアロンソが前に出た場合、マッサもアロンソに抜かれないためにもペースを落とすわけにはいきませんから、面白い展開になりそうですね。ただ、ここ数戦流れはフェラーリに傾いていることと、ルノーはマス・ダンパーを禁止されてしまったことで、やはり今回はシューマッハが有利ではないかと思います。

 いずれにせよ、クリーンな戦いを期待したいですな。



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 M-NESTトロフィー第4戦(フリー)
2006年08月25日(金)

 今月21日にM−NESTトロフィー第4戦のフリー走行がおこなわれました。今回は東京の国道246号線が舞台となるコースで、中高速コーナーとM−NESTトロフィーが開催されるコースでは最長のロングストレートが特徴です。公道と言うこともあり、路面が滑りやすいので、アクセルワークが重要となるコースです。





 コース上には、明治記念館、ホンダ本社(ホンダウェルカムプラザ)、国立霞ヶ丘競技場、明治神宮野球場、赤坂東急ホテル、赤坂プリンスホテル、ソニー・コンピュータエンタテインメント本社、国会議事堂などがあり、全長5.12km、13のカーブがあり、その中には1つのヘアピンコーナーも含まれています。また、ストレートは国道246号線上にあり、約1kmもあります。






 僕にとっては、今回の舞台は約1kmにも及ぶロングストレートがあるため、ストレートでの伸びで圧倒的に劣るS2000では非常に不利なので、シリーズ中もっとも苦戦を強いられるステージでしょう。しかし、その中で今回のフリー走行では、ゲストドライバーのプラネット選手が僕と同じS2000(99年式)で見事にトップタイムをマークしました。さすがですね!ゲストドライバーにしておくのはもったいないですな。

 このコースでは、まずスタート後1コーナーまで長い直線が続くので、その間に後続車にスリップストリームを使われ、ずるずると後退してしまうと思われます。その後の中高速セクションで何とか離されずについていき、何とか前をゆくマシンをオーバーテイクして、最終ストレートまでに十分なマージンを築いてスリップストリームに入られないようにしたいですね。
 ただ、前述のようにS2000は他のマシンと比べて、馬力も少ないし直線での伸びが圧倒的に劣るので、最終コーナーまでにマージンを築いても、ホームストレートで追いつかれるのは必至でしょう。逆にここまで3戦全勝中のNSXにとってはもっとも向いているコースだと言えるので、何かミスがなければ、今回もNSXが優勝候補の筆頭でしょう。

 ここでさらにNSXとのポイント差が開いてしまうのは必至ですが、レースは何が起こるか分かりませんから、諦めず何とかライバル車に食らいついていき、後方から固守淡々とチャンスを狙って行きたいと思います。



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 F1、国際控訴審がマス・ダンパーは違法と判断
2006年08月24日(木)

 F1第12戦ドイツグランプリの直前に、それまで合法と認められていたマス・ダンパーが突然禁止されことを受け、このマス・ダンパーを昨年から先行して開発を進め、今シーズンから実戦投入しその恩恵を受けてきたルノーが控訴していました。それから今までマス・ダンパーは合法か非合法か判断が揺れていましたが、昨日23日、ヒアリングを終えた国際控訴審が「マス・ダンパー」は違法であると最終判断しました。

 同控訴審には、他の全チーム関係者も出席し、技術部門の責任者らがそれぞれの意見を申し述べ、その結果、このシステムはレギュレーションで禁止されたエアロダイナミックスに関与する動的装置と判断され、違法ということになったようです。
 これでルノーは今シーズンの快進撃の大きな原動力となっていたマス・ダンパーを今後使用できなくなり、戦力ダウンを余儀なくされるのは必至と見られています。

 ……非常に政治的ですね。

 ルノーは前述の通りこのマス・ダンパーを昨年から他チームに先駆けて先行開発し、わざわざ開幕前にFIAに確認を取り、合法であるとのお墨付きをもらった上で、クリアな状態で今シーズンの開幕戦から第11戦まで実戦に投入してきました。
 ところが、シーズンも折り返し地点を過ぎた今になってこれが突然違法と判断されるのは、納得がいきませんね。まあ、FIAが出る杭を打ってフェラーリのライバルであるルノーの戦力をそぎ落とし、フェラーリが今後のチャンピオンシップで有利になり、終盤に向けてタイトル争いがより面白くなるように操作したということなのでしょう。

 FIAはこれまでにも、フェラーリに対しては新技術の使用を黙認しつつ、ライバルチームの新技術は禁止してフェラーリ有利に働くよう操作してきましたから、今回のマス・ダンパーの禁止も「またかよ……」とウンザリしてしまいますな。

 フェラーリって、FIAにお膳立てしてもらえないとタイトルが獲れない、弱くて情けなくてずるがしこいチームなんですよねえ。これってスポーツと言えるのでしょうかねえ。FIAによる、フェラーリとシューマッハのタイトル獲得を目指すというゲームに、他のチームやF1ファンが付き合わされているだけじゃないですか。



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 ハーボカート、Makoの最速記録破られる!
2006年08月23日(水)

 誰かに更新されるのは時間の問題だと思っていましたが、当サイトのトップページにあるハーボット「ぽよぎ」の中にあるゲーム「ハーボカート」の中級コースで、ついに僕が持っていた最速記録が破られてしまいました。最速記録と言っても、あくまでも「ぽよぎ」の中での最速記録なだけで、他のハーボットではすでに僕のタイムを大幅に上回る記録が確認されているんですけどね。

 これまでぽよぎのハーボカート中級コースでは、僕が記録した54秒124が最速記録だったのですが、王様という方が54秒094をマークし、大幅に記録を更新しました。この王様、他所のハーボカートでも同様のタイムを叩き出しているのが確認されており、某サイトのハーボカート大会でも優勝経験がある強者のようです。さらにそのハーボカート大会では、この王様以外にも中級コースで54秒0台のタイムをマークしている人が何人かいて、上には上がいると言うことを見せつけられてしまいました。

 そこで、僕も2004年1月以来実に2年7ヶ月ぶりにハーボカートにチャレンジし、再び中級コースの記録を塗り替えてトップに返り咲こうと頑張ってみたのですが、さすがにブランクが長すぎるせいか、最速記録を更新するどころか、自分のベストタイムすら更新することができず、断念せざるを得ませんでした。
 元々僕が記録した54秒124は、僕にとってはこれ以上の更新は不可能な限界タイムで、その渾身のタイムを更新されては、もはや太刀打ちできそうにありません。しかもその差は100分の3秒という大差、僕が再び記録を塗り替えるのは非常に困難を極めるでしょう。54秒0台の壁は厚いです。



王様、何者だ……


 ちなみに、初級コースと上級コースでは依然として僕の記録が最速記録として残っていますが、初級コースでも王様が100分の1秒差で2番手に迫っています。恐るべし王様!!



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 クリスチアーノ・ダ・マッタ回復!
2006年08月22日(火)

 今月4日付のVoiceでお伝えしましたが、8月3日にアメリカチャンプカーシリーズのテスト中にコース上に進入した鹿と激突し、意識不明の重体に陥っていた元F1ドライバー、クリスチアーノ・ダ・マッタが、驚異的な回復力を見せて快方に向かっているようです!

 ダ・マッタは鹿と激突した際に頭部を強打し緊急手術を受けましたが、これまで重体の状態が続いていました。しかし、当初から治療にあたっているチャンプカーのメディカル・ディレクター、クリス・ピンデルスキ博士がこのほど会見を開き、ダ・マッタは毎日確実に進歩を遂げていて、現在はICU(集中治療室)から一般病棟へと移動したそうです。今後は長期のリハビリに向けて回復計画を立て、そのプロセスを開始する予定になっている模様です。

 意識の有無はまだ伝わっていませんが、まずは最悪の結果になることだけは避けられたので安心しました。今後はリハビリに専念し、早く元気な姿を再び見せて欲しいですね。できればもう一度彼がレースシーンに戻ってくることを期待しています。



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 Mako Hakkinennはナダルに激似?
2006年08月21日(月)

 今月上旬に、僕が所属しているテニスサークルの飲み会があり、僕も参加してきました。このサークルのメンバーの1人がうなぎ屋さんの息子なので、そのうなぎ屋でうなぎ料理に舌鼓しました。

 さて、その飲み会にはメンバーのうち20人ほどが参加したのですが、ある方が「中野君って、ラファエル・ナダル(プロテニスプレイヤー)に似てるよね?」と言いだし、その発言で皆一斉に僕の顔を見て、「ほんとだ!似てる!」「言われてみればそっくりだ!」という声が相次ぎました。

 ラファエル・ナダルは1986年生まれのスペイン・マジョルカ島出身の男子プロテニスプレイヤーで、2005年、2006年の全仏オープン男子シングルスで大会2連覇を達成した、現在19才の超新星です。
 彼のおじはサッカー元スペイン代表ディフェンダーのミゲル・アンヘル・ナダルで、ラファエルも12歳まではサッカーで有望選手だったそうです。そこからテニスに転向し、2001年に15歳でプロ入りし、2005年シーズンに急成長を始めます。

 全仏オープンでは準決勝で世界1位のロジャー・フェデラーを破り、決勝ではアルゼンチンの伏兵マリアノ・プエルタに競り勝って、「19歳2日」の若さで初優勝を達成。全仏オープンでの初出場・初優勝は1982年のマッツ・ビランデル以来となり、大会でも4番目の年少記録。10代の男子テニス選手が4大大会で優勝したことも、1990年の全米オープンに「19歳228日」で優勝したピート・サンプラス以来15年ぶりの快挙という、すごい記録を達成した選手です。

 このラファエル・ナダルは、勝った時の口を縦に大きく開きながら雄叫びを挙げる表情と、拳を振り下ろすガッツポーズが印象的なのですが、テニスサークルのメンバー曰く、僕が好プレイを決めた時の「よっしゃあ!」という様子もナダルにそっくりなようです。

 自分では似ているのかどうかよく分からないのですが、気の知れたメンバーが誰1人として否定しなかったのを見ると、他人から見たら相当似ているんでしょうかねえ。まあ、似ているかどうかは、皆様の判断におまかせします。




ラファエル・ナダル



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 御前崎へ行く
2006年08月20日(日)

 静岡県御前崎市には、御前崎という海岸があります。日本地図を見ると、静岡県の駿河湾をぐるりと囲む海岸線の、一番西のはずれのとんがっているところが御前崎です。

 御前崎には、現在は使われていない灯台があります。

 御前崎は地形の関係上、気象海象が厳しく、また暗礁が多いので昔から航海の難所と恐れられ多くの海難が発生しました。そこで今からおよそ360年前の寛永12年(1635年)に、徳川幕府が船の道しるべとして、この地に灯台の元祖ともいえるあんどん型の見尾火(みおび)灯明堂を建てました。灯明堂は植物の種から取った油を使い、およそ240年もの長い間火をともし続けましたが、風や雨の強い日には役に立ちませんでしたので、難破船が後を絶たなかったといいます。

 そして明治5年(1872年)5月、英国人リチャード・ヘンリー・ブラントンの指導のもと、現在の西洋式灯台の建設工事を開始し、明治7年(1874年)5月1日に点灯を開始しました。
 回転式の一等閃光レンズ(高さ259cm)を使用した灯台としては日本最初のものでしたが、このレンズは太平洋戦争の時に壊されて、現在は三等大型レンズ(高さ157cm)に変わっています。レンガ造りの灯台は、建設以来120年以上になっています。御前崎の灯台は白く美しく、西洋的で非常にモダンな形をしており、それが海岸に堂々とそびえ立ち、まるで地中海のミコノス島の風景のような異文化情緒を出しています。携帯カメラで撮影した画像をご覧いただきましょう。




僕が行った時には満潮でした。



御前崎の灯台。



別の角度から。



お約束の記念撮影。



御前崎ハイキングコースの途中にある像。



灯台から見下ろした御前崎の風景。



地上からの風景も絶景です。



砂浜へと続く階段まで潮が来ていました。



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 M-NESTオリジナルグッズ販売延期のお知らせ
2006年08月19日(土)

 7月23日付のVoiceで、来月よりM−NESTのオリジナルグッズ第1弾として、オリジナルキャップの販売を開始すると発表いたしましたが、このほどその商品サンプルが送られてきて、技術的及びデザイン的な問題が出てきたため、敢えなく販売を延期することにしました。

 販売開始予定日は今のところまだ未定ですが、今年中の販売開始を目指したいと思っています。まだ販売申し込み受付は開始していませんでしたが、幸い「是非欲しい!」という奇特な方はまだ1人も現れていないので、ま、問題はないでしょう。

 技術的及びデザイン的な問題というのは、具体的には2点ですね。まず実際に送られてきたキャップのサンプルを見てみると、ロゴと文字のレイアウトのバランスが良くなかったこと、そしてネット上でのロゴマークの色は画像の解像度、それに閲覧するモニターのカラー設定によって変わってしまうのですが、一応印刷上の色味というのは決まっていまして、サンプルのロゴの色味がかなり変わってしまっているということです。

 いずれの問題も、もう一度レイアウトバランスを再考して、色の数値を調整して再びデータを業者に送れば改善されるのですが、このところ何かと忙しくてすぐにはその手配ができないので、9月の販売開始には間に合わないと言うことで、思いきって延期することにしました。

 相変わらず行き当たりばったりですみませんね。

 販売開始時期と詳細は、今後決まり次第追ってVoiceでご報告いたします。



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 PS2「Formula One 2006」発売へ
2006年08月18日(金)

 レースゲームオタクとして知られる僕ですが、プレイステーション2の人気F1レースゲーム「FormulaOne」シリーズの2006年版が来月発売されることが明らかとなりました。F1ゲームはプレステ1の時代から、96年に第1作(95年シーズン版)が発売されてからほぼ隔年で発売されてきました。ソニーコンピューターエンターテイメント(SCEI)が販売権を取得してからは「FormulaOne」シリーズとして日本では2001、2002、2004、2005年版が発売され、そのクオリティは徐々に向上し、昨年9月に発売された2005年版は、2005年のデータを再現し、機能面はもちろんグラフィックや挙動が格段に進歩し、シリーズ中で最高評価を受けました。そのシリーズ最新作である2006年版が、いよいよ来月発売されることになりました。日本グランプリを前にしての発売とあって人気が出そうです!

 実はこの「FormulaOne」シリーズ、僕は今年11月にソニーのゲーム媒体の次世代機である「プレイステーション3」がデビューするので、新作はこのプレステ3用となり、プレステ2では続編は出ないと思っていたのですが、最後の最後でプレステ2用として新作が出るので安心しました。
 プレステ3は表現力や容量が飛躍的に進化するものと思われますが、ソニーの新製品は初期エラーが必ずと言っていいほど出てくるので、初めのうちは様子を見た方がいいですし(PSXはどこへ消えてしまったのだろうか……)、何と言ってもプレステ3は高いのですぐには買えませんからね。

 さて、この2006年版、このほど公式サイトがオープンしたのですが、それによると機能面やグラフィック、コンピューターの人工知能、挙動などがさらに進歩し、レース中の実況音声も「切り貼り」感を減らした、より自然な実況・解説で、さらなる臨場感を実現しているそうです。またゲームモードもクイックレースモード、タイムアタックモード、シングルウィークエンドモード、ワールドチャンピオンシップモードに加え、2004年版から加わった、架空のテストドライバーとなりレースに参加して5年間のレースキャリアを過ごすキャリアモードも健在。2005年版が良い出来だっただけに期待は大きいですね。

 前作の2005年版では、シーズン開幕当初のレギュレーションに則って、予選は金曜と土曜の2回行われ、それぞれ1台ずつの1アタック方式で、その合算タイムが予選タイムとなっていました。ということは当然、2006年版は実際の予選同様、今年から初めて導入されたノックアウト方式の予選が再現されているんでしょうね。 
 そして2006年版と言えば、やはり今年から新規参入した純日本F1チーム「スーパーアグリ」も収録されているはずですから、ゲームでSA05に乗ることもできるというわけですね!おそらくSA06ではないと思いますが、セカンドドライバーはやはり井出有治なんでしょうかねえ?

 そしてこの2006年版でもっとも興味深いのが、何と今作から決勝スタート前から始まる緊張・興奮を実感できる「フォーメーションラップ」が加わったと言うことですね!当然公式サイトでわざわざリリースしているということは、自動操縦などではなく、実際にプレイヤーがフォーメーションラップでマシンを操作できると言うことでしょうから、蛇行してタイヤを暖めたりすることもできるわけですね!
 ただ、このフォーメーションラップで気になるのは、フォーメーションラップが終わって自分のスターティンググリッドに就く時に、グリッドを間違えたり、行きすぎてしまったり、しっかりとスペース内に停止できなかったりすることもあるんでしょうかねえ。もしそこまで再現されているとしたら、よりリアルさを求める僕としては嬉しい限りですね。

 僕は常々セーフティカーとフルラップリプレイの復活を訴えているんですが……。



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 F1での『君が代』はやはり史上初だった!
2006年08月17日(木)

 昨日に引き続き、今回も先々週のF1第13戦ハンガリーグランプリでの、ジェンソン・バトンと第3期ホンダの初優勝にまつわるお話です。

 今年2月9日付のVoiceでも書きましたが、過去にホンダは日本のコンストラクターズチームとして1964年から1968年までの4シーズンだけF1に参戦し、64年メキシコグランプリと67年のイタリアグランプリで2度優勝しています。つまり先々週のハンガリーグランプリがオールホンダとしては3勝目となるわけです。
 その3勝目のハンガリーグランプリの表彰台で、通例に従ってドライバーのジェンソン・バトンを称えるイギリス国歌が演奏された後、続けてコンストラクターであるホンダを称える『君が代』は演奏されたわけですが、過去2回の60年代の優勝の時には、表彰台で『君が代』は演奏されたのでしょうか。

 色々と書籍をあさって調べてみたのですが、その結果過去にホンダが2回優勝した60年代当時は、まだ優勝したドライバーの国の国歌が演奏されただけで、コンストラクターズの国歌は演奏されていなかったということが判明しました。
 つまり、先々週のハンガリーグランプリの表彰式で演奏された『君が代』は、F1史上初ということになるわけです!僕たちは非常に歴史的な瞬間に立ち会ったということになるのです!

 ……そんなF1史上に残る歴史的な瞬間だったにもかかわらず、ホンダを応援している日本のF1ファンと、それ以外のチームを応援している日本のF1ファンの、この温度差の違いは一体何なんでしょうかねえ。まあ、当然日本人とはいえアンチ・ホンダはいるでしょうし、佐藤琢磨ファンにしても、今回優勝したドライバーが昨年結果的に琢磨をホンダから追い出す形になったジェンソン・バトンですから複雑な心境でしょうし、ましてやフェラーリ信者にとってはホンダの優勝などどうでもいいことでしょうし、シューマッハの自滅によってタイトル獲得が危うい状態なので、それどころではなかったでしょう。

 まあ、日本人だからと言って「F1史上初の『君が代』ぐらい感動しろよ!」と感動を押しつけるつもりはありませんが、『君が代』が流れたことに無関心でいられる日本人F1ファンは、これまで一体F1の何を見てきたと言うんでしょうかねえ……。



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 なぜかホンダ初優勝で僕が祝福を受ける
2006年08月16日(水)

 F1グランプリは、先々週のジェンソン・バトンによる劇的な第3期ホンダ初優勝で幕を閉じた第13戦ハンガリーグランプリの後、再来週の第14戦トルコグランプリまでの長い“F1盆休み”に突入しましたが、この1週間、僕の周りでもホンダ初優勝の興奮が続いていました。

 ご存じの通り、僕は今までずっとセナが愛したホンダを愛し続け、クルマもホンダS2000に乗っています。そのせいか僕の身の周りの人々は皆、僕が熱狂的なF1ファン、ホンダファンであることを知っていて、なぜか至る所で「この間のレース良かったね!」「とうとう優勝したな!」「おめでとう中野さん!」などとハンガリーグランプリでのホンダ優勝の祝福を受けました。中には普段F1の話などしたこともない女の子からも「おめでとうございます!」などと言われたり、「やったな!」と握手を求められたりして、まるで僕がホンダF1の関係者になったような気分でした。

 僕はその度に「やっぱり一番感動したのは表彰台で『君が代』が流れた時ですね!」と力説し、そしてその度に『君が代』を聴いた時にこみ上げてきた熱いものが蘇ってきて、思わず喋りながら声が上擦ってしまったりしたほどです。やっぱりあのハンガリーの表彰台で流れた『君が代』を思い出すたびに、ヤバイですね!

 しかし、特にF1をよく観ている人の何人かからは、やはり「でもあの優勝はタナボタだった」「ホンダが実力で優勝するのはまだ先の話」「上位陣が自滅したのと雨に救われた」などというネガティブな声もちらほらと聞かれました。僕はリアルではVoiceで書いているほど過激な発言はしないので、やんわりと「そうですね」と苦笑いするに留めましたが、やっぱり彼らはF1というものを解ってないなと思わずにはいられませんでしたね。

 確かにホンダが優勝を遂げたハンガリーグランプリは今シーズン初、しかも21回のハンガリーグランプリでも初となるウェットコンディションで、多重クラッシュがあったりセーフティカーが入ったり、タイトル争いを演じるフェルナンド・アロンソ(ルノー)とミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が相次いで自滅したりと、大波乱の展開となりました。
 しかし、言うまでもなくウェットコンディションもドライコンディション同様レースの基本的な要素なわけで、アロンソもシューマッハも共にミスを犯して自滅し敗者に甘んじたわけで、何ら特別な出来事ではないわけです。

 一方、初優勝したジェンソン・バトンは1周ごとにオーバーテイクを決め、6周目までに14位グリッドから5位に上がり、7周目にはシューマッハすら抜いているわけです。ハンガロリンクは水はけがあまりよくないサーキットで、濡れている所と乾いている所が混在する非常に難しい路面コンディションでした。そのためグリップ感がコーナーによって異なり、オーバーテイクをするためにラインを変えることでいきなり滑って、何人ものドライバーがミスを犯しました。しかしバトンは毎周ミス1つすることなく正確なドライビングを続け、しかも速いペースで周回し続け、みるみる順位を上げていったのです。

 バトンだけでなく、チームもハンガリーでは素晴らしい働きをしました。このところプロ集団とは思えないようなピット作業のミスがたびたびあったホンダですが、ハンガリーでは46周目のピットストップを5.5秒という素早さで完了し、バトンをコースに戻しました。これによりそれまで先行していたペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン・メルセデス)を抑え、2位を確実なものにしました。そしてその後トップを走行中だったアロンソがリタイヤしたことで、結果的にバトンとホンダの初優勝に繋がったというわけです。

 ウェットコンディションでのレースはマシン性能差をそぎ落とし、非常にデリケートなドライビング技術が要求される“ドライバーズ・レース”を生み出します。つまり雨の中ではミスを犯さない堅実な走りが求められ、アロンソとシューマッハはミスを犯して敗者となり、ミスを犯さなかったバトンと素晴らしいピットワークをこなしたホンダチームが、正当なる勝利の栄冠を手にしたというわけです。

 ただ、もし雨が降らなければバトンとホンダの優勝はおそらくあり得なかっただろうと言うのも事実です。しかし、少なくともバトンとホンダは今回優勝を経験したことで、自分は勝てるんだ!自分たちは勝てるんだ!という自信とモチベーションが一気に高まったことは言うまでもありません。このことによってチームの士気もぐっと上がり、より飛躍するための大きな弾みとなることは間違いありません。

 バトンとホンダの優勝は、決してタナボタなどではありません。



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 小泉首相、終戦記念日に靖国参拝
2006年08月15日(火)

 いや〜、やりますな小泉さん。それでこそ小泉さんです。

 来月の任期満了を目前に控えた小泉首相は、首相として最後の終戦記念日となる今日8月15日に6回目の靖国参拝を強行し、5年前の総裁選で掲げていた「終戦記念日に靖国参拝する」という公約を実現させました。
 小泉首相はこれまでにも任期中に5回靖国参拝をしていますが、平成13年には「国内外の状況を真摯に受け止め、私自らの決断として、15日の参拝は差し控える」として8月13日に参拝、平成14年には「静かに私の真情を込めてお参りするには、例大祭の時期が一番ふさわしいと思う。8月に参拝する考えはありません」として4月21日に参拝、平成15年には「新年で決意を新たにするのもいい時期ではないかと思った。8月15日参拝にはこだわらない」として1月14日に参拝、平成16年には「初詣では日本の伝統ではないか」として元旦に参拝、平成17年には「例大祭だし、1年に1回参拝することはいいことだなと思う」として10月17日に参拝し、いずれも8月15日を避けており、今日の参拝は初の終戦記念日の参拝と言うことになります。

 ちなみに小泉首相以外に今日靖国参拝を行った国会議員は、超党派の国会議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する会」から計56人(衆院34人、参院22人)。このうち副大臣は西野あきら経産副大臣ら3人、政務官は竹下亘環境政務官ら3人。政党別では自民党52人、民主党2人、国民新党、無所属の各1人。代理参拝は101人でした。
 また、自民党若手の「平和を願い真の国益を考え靖国神社参拝を支持する若手国会議員の会(平和靖国議連)」から3人、同党新人の「伝統と創造の会」から7人も参拝。小泉内閣の17閣僚のうち、沓掛哲男防災担当相も今日の午後に参拝しました。

 さて、皆さんは今日の小泉首相の靖国参拝を、どう思いますか?

 僕はもちろん評価します。強いて言えば、参拝してもしなくてもどちらでも良かったと思います。参拝しなかったとしてもそれはそれで別に問題はないと思っていますし、僕も「是が非でも参拝すべきだ」と言うつもりもありません。

 問題となっているのは言うまでもなく韓国・中国両国の反発で、以前から小泉首相の靖国参拝のたびに両国が遺憾の意を表明して反発していました。「日本は戦争時代に中国と韓国で虐待を行ってきた。その犯罪者を一国の首相が公然と英雄視して参拝するのは以ての外だ!」というわけですね。さらに靖国神社は宗教法人であり、政治家がそういった場に赴いて宗教的な儀式を行うのは憲法違反であるという声も出ています。そして今日8月15日の終戦記念日という象徴的な日に小泉首相が参拝したことは大きな意味を持ち、今後国内や韓中両国の間で大きな波紋を呼ぶのは間違いないでしょう。

 しかし、この問題は日韓中各国の歴史認識の違いが根底にあり、韓中両国の主張が正当であるとは言い切れないのが現状ですね。かといって小泉首相の主張が正当であるかと言えばそれも微妙なんですが、少なくとも僕は小泉首相の「あくまでも靖国参拝は国のために命を捧げられた方々に対する衷心からの追悼の意に過ぎない」という主張と行動を支持します。国の代表として毅然とした立派な行動であると思います。

 過去に日本が韓国・中国に対して犯した罪は決して許されるものではなく、当然償われるべきだと思います。しかし、純粋に戦没者を哀悼する気持ちというものは各国がそれぞれの戦没者に対して持っている共通の感情であり、本来戦時中に犯した戦争行為とは切り離して考えるべきことで、靖国神社に眠る戦没者たち=虐待者とする韓中の考え方がナンセンスであると言わざるを得ません。
 しかも、日本はこれまでに何度か公式に政府として過去の過ちを謝罪し、毎年多額の政府開発援助(ODA)による補償を両国に対しておこなってきました。ところが、韓国・中国ともこの事実は教育上伏せており、戦争を知らない若者たちに「日本は過去の罪に対して謝罪も補償も一切おこなっていない」という間違った歴史認識を植え付けて反日感情をあおっているのです。2004年に中国で開催されたサッカーアジアカップで、日本代表が中国のサポーターに猛烈なブーイングを浴びて問題になりましたが、戦争を知らない若者たちが、ここまで未だに強い反日感情を抱いているというのは異常としか言いようがありません。

 従って、靖国参拝に対する韓国・中国の反発は、この際無視してかまわないと僕は思います。僕が思うに、小泉さんが単に公約通り信念を貫いて靖国参拝を続けたのは、韓国・中国に対して、あえて“沈黙の抗議”をおこなったのではないかと思っています。政府として過去に何度も謝罪して十分な補償をしているにもかかわらず、それが国民にまったく伝わることなく反日感情だけが根強く残っているのでは、これまで日本政府が韓中両国に支払ってきた多額の援助資金は単なる税金の無駄遣いに他なりませんからね。

 韓中両国は、反発する前にただちに近現代史の教育を見直し、戦争を知らない若者たちに植え付けられた日本に対する“誤解”を改めさせるべきです。

 ただ、公明党の神崎代表や日本遺族会会長で自民党の古賀元幹事長が主張しているように、靖国神社という宗教法人から切り離して戦没者を追悼する国立追悼施設を早急に建設すべきという意見には大いに賛成ですね。何も戦没者を追悼するのが靖国神社である必要はないわけで、靖国神社が宗教法人だから問題あるというのであれば、宗教法人から切り離せばいいだけの話です。一番大切なのは静かにお参りできる施設、環境を整えることであり、それが整えば政治家として堂々と参拝できるというわけです。もちろん宗教法人から切り離したとしても、韓中の反発は避けられないでしょうけどね。

 戦没者を追悼するというのは、日本の伝統であり文化です。それを他国の政府が公然と干渉してくるのはいかがなものかと。韓中両国政府は、外交のモラルに欠けていますね。



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 「ワイルドスピード」3作目は東京が舞台
2006年08月14日(月)

 「ワイルドスピード」とは、2001年に公開されたアメリカ映画で、ロサンゼルスを舞台にストリートレーサーやスポーツコンパクトを題材としたカーアクション映画です。主演はヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカーで、ヴィン・ディーゼルの出世作でもあります。この映画には日本車が数多く登場し、三菱エクリプス、マツダRX−7、トヨタスープラ、日産スカイラインGT−R、日産240SX、ホンダシビック、そしてホンダS2000も登場します!この映画はこれまで2作が公開され、第3作目がいよいよ近日日本でも公開されます。

 それぞれの作品をかいつまんで解説しますと、第1作目は全米で思わぬ大ヒットを記録し、映画を真似た若者たちによる交通事故が頻発、社会問題にまで発展したバイオレンスカーアクション。極限までチューンアップされたスポーツカーによる究極のハイスピードバトルをCGを駆使してエキサイティングに描いています。
 この1作目は、深夜のロサンゼルスを舞台とした、若者たちが大金を賭けたストリートカーレースに驚異のドライビングテクニックを持った潜入捜査官ブライアンが潜り込み、最近多発している高級品を積んだトラックがハイスピード状態のままジャックされるという事件を追うという内容なのですが、S2000は黒塗りのファイヤーパターンがペイントされたもので、ものすごい悪役として登場していました。

 続く2作目「ワイルドスピード×2」は出世したヴィン・ディーゼルが抜けてポール・ウォーカーが続投。警官をクビになってストリートレーサーになっていたブライアンがそのドライビング・テクニックを買われ、再び囮捜査官として国際的な犯罪組織に潜入するというストーリーなのですが、前作と比べて「ヤバさ」がガタ落ちとなり、CGを駆使したカーアクションは迫力がありましたが、ありがちな普通のアクション映画に成り下がってしまって、「ワイルドスピード」の続編としては消化不良の映画でした。ちなみに2作目でもS2000が登場したのですが、出てきたのはデヴォン青木が駆るドピンクのS2000で、あまりにもキュートになりすぎてしまい、これならまだ1作目の黒い悪役の方がマシでした。

 さて、満を持して間もなく公開される「ワイルドスピード×3」は、何と東京が舞台!しかし前2作で主役を務めたポール・ウォーカーがいなくなり、主演はルーカス・ブラック。舞台を東京に移し、公道を使った極限のドリフトレースバトルが展開するらしいです。日本からも北川景子、妻夫木聡などが出演するらしく、何とあのドリフトキングの土屋圭一がドライビングテクニックの監修を務めているそうです!
 土屋圭一は制作発表の中で「CGを使ってドライビングシーンを表現していた前2作はダサい!今回はCGを使わず本物のドライビングを魅せるシリーズ最高傑作!」と豪語しているので、期待が持てそうです。まあ僕としては迫力があれば、別にCGでもいいと思っているんですけどね。

 しかし、実際に東京でロケが行われたのだと思いますが、よく撮影許可が下りましたね。やはり東京都知事が東京にF1を誘致しようと画策していた石原慎太郎だからこそ実現したのでしょうか。いずれにしても前回が物足りなかっただけに、第3作は期待したいですね!

 僕がもっとも期待したいのは、やはり今回もS2000が登場するのかどうかと言うこと。S2000は首都高で実際に行われているローリング族たちの間ではかなりもてはやされていた車種で、そのせいで車両保険が高くなってしまっているほどなので、東京が舞台でS2000が出てこなかったらこの映画を作った人は全然東京の走り屋事情を分かっていないと言うことになりますね。

 どうでも良いですが、今回こそカッコイイS2000を出して欲しい。



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 Mako Hakkinenn、横浜へ行く
2006年08月13日(日)

 昔からたまに何となくアーバンでトレンディな雰囲気に憧れたりするのですが、前々からクルマで下道を使って真夜中にクルマを走らせて、横浜のみなとみらいまで行きたいなあと思っていたんです。で、盆休み2日目の今日、思い切って午前0時に静岡を出て、御殿場までは高速を使って行き、御殿場からルート246を通って横浜へ行きました。

 実は下道を使って静岡から横浜まで行ったのは今回が2回目で、18の時に仮免で同じように真夜中に静岡を出て、その時は静岡からずっと下道を通って横浜まで行ったのが最初です。まだみなとみらいができていなかった頃で、山下公園に向けていったのですが、当時は過酷な箱根越えをして、かなり時間がかかった記憶があります。

 しかし、今回実に13年ぶりに下道での横浜行きをチャレンジしましたが、18の頃とは見違えるほど道が整備されていて、ルート246も箱根を超えずに小山町の横の方を抜けていくルートなので、真夜中と言うこともあり、とてもスムーズで思ったより楽なドライブでした。

 午前0時に静岡を出て東名高速に乗り、途中富士川PAで夜食と休憩をとり、御殿場ICで高速を下り、そこからルート246でみなとみらいを目刺し、午前4時頃に山下公園周辺に到着しました。その後午前8時までは1時間100円のコインパーキングに入れて仮眠をとり、1時間500円に料金が変わる8時5分前に出庫し、今度は赤レンガ倉庫付近にある1日1200円の駐車場に入れ直しました。クルマは一日そこに入れっぱなしにして、それからは徒歩や1回100円の周遊バスを利用して観光地巡りをすることにしました。



山下公園沿いにそびえるマリンタワー



山下公園沿いに停泊されている氷川丸



赤レンガ倉庫前で記念写真



山下公園内にあるコンテナのオブジェクト



マリンタワー前のアフォガードは美味かった!



みなとみらいのシンボル観覧車



みなとみらいの夜景



 実はこの日偶然にも、夕方6時から赤レンガ倉庫前の野外ステージでアルフィーのコンサートが始まったのですが、そのコンサートが終わる9時前に帰途に就き、コンサート終了後の混雑を避けることができました。帰りも同じルートで帰って来たのですが、お盆休みだというのに交通量が少なく、スムーズに帰ってくることができました。


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 毎年夏恒例のバーベキュー大会
2006年08月12日(土)

 夏と言えばバーベキュー!

 というわけで、毎年この時期になると友達とバーベキューをするのが恒例となっているのですが、今年も今月5日に静岡市清水(旧清水市)の興津側上流で、総勢20人以上という大人数でバーベキューをしました。で、その時の写真が出来上がってきたので、今日は今月5日のバーベキューの模様を、アルバム形式でご紹介しましょう!



まずはみんなで場所選び



美人3人衆……両手ピースかよ



男たちは早速火起こしに取りかかります



女の子たちも早速下ごしらえを始めます



美人3人衆は早速水遊び(手伝いなさいw)



僕もお好み焼きを作りましたぞ!



あっという間になくなってしまいました!



僕はクルマで来ているのでビールは飲めません



みんなで楽しく会食!



イケメン3人衆(筆頭の僕はなぜか写ってない)



食事の後はみんなで吊り橋で遊びました



僕(手前)も年甲斐もなくはしゃいでます!



ひとしきり遊んだ後は、第2回戦だぁ〜!



 この日は天気予報によると降水確率50%だったのですが、雨男の僕がいるにもかかわらず終始雨に降られることなく、曇りでしたが日差しが強くなかったので暑すぎずちょうど良い天気で、片づけを始めた頃になってようやくぽつりぽつりと降り出した程度でした。きっと雨男の僕以上に強力な晴れ男、あるいは晴れ女がいたんでしょうねえ。

 しかし、帰り道で雷雨となり、途中で停電地帯に出くわし、信号が消えていてローソンも真っ暗になっていました。やはり僕が1人になると雨男パワーが強くなってしまったようです!



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 悪いマセラッティ
2006年08月11日(金)

 今日の午後、クルマで街中にある仕事の取引先に行ったのですが、平日昼間30分100円のコインパーキングに停めて、打ち合わせを済ませて戻ってくると、何と僕のS2000の横に紺色の新型マセラッティ・クーペが停まっているではないか!!

 しかもこのマセラッティ、一番外側のスペースに停めてタラップを避けて悪質駐車していました!しかし車庫入れに失敗してタラップを微妙に踏んでしまったらしく、タラップは上がっていましたぞ!失敗しているというのがまたダサい……。



悪質駐車しているマセラッティ(右)



 でもこの状態なら、タラップが上がっていても左にハンドルを切って外側に向かって出れば、タラップを引っかけることなくそのまま出ていってしまうことも可能ですね。
 せっかくなのでしばらく時間を置いて再び戻ってくると、案の定マセラッティが立ち去った後には、タラップが上がったままの空きスペースだけが残されていました。タラップが上がっていることに気づかずにこの位置に駐車しようとしたクルマがいたらどうするんだよ……。まあ、管理会社に通報したからいいですが……。

 今年7月から違法駐車の取り締まりが厳しくなったからなんでしょうけど、マセラッティ・クーペと言えば1200万円以上もするクルマなのに、それに乗っているドライバーはマナーの悪いセコいドライバーのようですな。小金にケチ臭い守銭奴なんでしょう。



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 S2000シルバ、3度目のタイヤ交換
2006年08月10日(木)

 S2000に乗り始めたのが2000年の2月、その後S2000の純正タイヤであるブリヂストンタイヤ「ポテンザ」がグリップは優れているものの、すぐに溝がすり減り耐久性に欠けることが発覚し、2001年9月からミシュランタイヤ「パイロットスポーツ」にスイッチしたのですが、「パイロットスポーツ」はその後ゴム自体の劣化(硬化)による耐用年数の限界である約2年半も持ちこたえ、しかも主に雨の日にグリップの高さを発揮することがわかり、2004年2月のタイヤ交換時にも、引き続き同じミシュラン「パイロットスポーツ」の使用を継続することにしました。

 その2004年2月に履き替えたミシュラン「パイロットスポーツ」が、やはり高いグリップ力を維持したまま、今回もゴム自体の耐用年数の限界である2年半持ちこたえ、ゴムの硬化が進み細かいひび割れが確認できるようになったので、先週末にタイヤ交換を行いました。

 タイヤ交換するにあたり、予算や性能などを色々考えて、デジタイヤとかピレリタイヤとか、色々考えてみたのですが、やはりロングライフで、雨の日に効果を発揮する履き慣れた「パイロットスポーツ」がいいなあと思い、結局今回もミシュラン「パイロットスポーツ」を継続することにしました。


タイヤ交換のためジャッキアップされたシルバ


 うーん、これでミシュラン歴5年ですか……ヘビーユーザーですな。



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 M-NESTトロフィー第3戦(決勝)
2006年08月09日(水)

ダーティーな路面にコースアウト続出!
山本NSX、スピンアウトするも3連勝を飾る!

 M−NESTトロフィー第3戦ラグナ・セカが日本時間の今日昼過ぎにおこなわれ、開幕戦から2連勝中の山本(NSX)が第3戦も制し3連勝を飾った。ポールポジションからスタートした中野(S2000)はまたしても首位を守りきることができず2位に終わった。

 スタートでは2番手スタートの池上(GT−R)が素晴らしいスタートダッシュを決めて1コーナーまでにポールポジションの中野を捉え、インから中野を抜き去っていった。一方3番手スタートの山本も1コーナーまでに中野を捉え、山本はアウト側から中野を抜こうと試みるが、コースアウトしてスピンを喫し最後尾に順位を落としてしまった。後方では最後尾スタートの大木(RX−7)が前をゆく佐々木(フェアレディZ)とスピンアウトした山本をかわして4位に浮上。

 山本は最後尾からの猛追を開始し、2周目には佐々木、3周目には大木をかわして早くも4位に順位を上げる。その4周目に3位走行中だった鈴木(スープラRZ)がコークスクリュー後の高速コーナーでオーバーランを喫してスピン、大きくタイムロスして最後尾に転落。
 山本は4周目に入りさらにコークスクリュー手前のストレートで中野をかわして2位に浮上し、トップの池上にターゲットを絞る。中野はペースが思うように上がらず池上、山本のトップ2台に徐々に離されていく。

 6周目が終わった時点でレースリーダーは池上、その後ろに山本、中野と続き、約10秒遅れて4位佐々木、5位大木、6位鈴木のオーダーで、1〜3位、4〜6位の2集団が形成される。しかし7周目に入った直後の1コーナーで、今度はトップを走行していた池上が痛恨のコースアウトを喫し、山本と中野に相次いでかわされ3位に順位を下げてしまう。
 8周目にトップの山本と3位池上がピットインしたため、中野が暫定トップに躍り出る。さらに翌9周目には4位佐々木、6位鈴木がピットに入り、大木が4位に順位を上げた。

 その後中野はピットインしないまま10週目を迎えたが、ここでファステストラップを連発しながら追走していた山本が追いつき、約1周もの間テール・トゥ・ノーズの接近戦が続くも、ファイナルラップに突入した直後のホームストレートで山本が中野のスリップストリームに入り、1コーナーでインから中野をパスして首位に返り咲いた。

 山本はそのままハイペースを維持し、最後は2位中野に7秒以上の差を付けてトップチェッカー。負けなしの開幕3連勝を飾った。ピットインを行わなかった中野は2位、その約2秒差で池上が3位。もう1人ピットインをしなかった大木が自己最高位の4位フィニッシュを達成し、佐々木が5位、鈴木は最下位に終わった。

 この結果ポイント争いでは3連勝の山本が30ポイントとなり、ランキング2位の中野との差を14ポイントに広げた。また今回4位でフィニッシュした大木は5位フィニッシュの佐々木を1ポイント上回り、再びランキング5位に浮上。





■1位……山本(ホンダNSX)
「苦手なラグナ・セカで勝てて非常に嬉しい。NSXは非常に速くて走りやすいマシンだ。このままマシンアドバンテージを活かして、全戦優勝を狙っていきたい。中野とも14ポイント差を付けたことでタイトル争いで序盤に大きなリードを築いた。今後はモナコなどもっと苦手なコースが控えているので、今のうちに貯金できて安心している。今後も気を引き締めていくつもりだ。」

■2位……中野(ホンダS2000)
「ミディアムタイヤを履いてノーピット作戦でいったのだが、やはりソフトタイヤを履くNSXにはまったく歯が立たなかった。山本は今回も非常に速かった。ファイナルラップまで何とか抑えきったが、ホームストレートで横に並ばれて為す術がなかった。僕は今回のレースで一度もミスをしなかったけど、厳しい戦いだった。数少ない勝てそうなコースで勝てなかったのが残念だ。」

■3位……池上(日産スカイラインGT−R)
「今回は優勝も狙えただけに、7周目のコースアウトが悔やまれてならない。このコースは苦手なコースだったから自宅で猛特訓してミスをしないように注意していたが、やはり決勝ではプレッシャーに負けてしまった。追われる立場の怖さを知ったレースだった。ただ、ファイナルラップでは中野のテールを追うことができ、あともう1周あれば抜くことができたかもしれない。自分も勝てるチャンスがあることは今日のレースでよく分かった。どこかのレースで是非勝ちたい。」

■4位……大木(マツダRX−8)
「ノーピット作戦が功を奏して自己最高位の4位でフィニッシュできて良かった。今回はライバルがミスをしてくれたおかげで順位を上げることができたけど、ピット作戦で順位を上げられることが分かったから、今後に活かしたい。5位、4位と来たから、次は表彰台を狙いたい。(※M−NESTトロフィーでは表彰台はありません。)」

■5位……佐々木(日産フェアレディZ)
「鈴木がスピンしてくれたおかげで最後尾は免れたが、やはりフェアレディZに限界を感じている。このまま5戦を終了するまでにこのポジションから抜け出すことはできそうにないので、5戦終了後に救済ルールを適用してマシンを選び直すつもりだ。とりあえずあと3戦は何とかやれるだけのことをやるしかない。」

■6位……鈴木(トヨタスープラ)
「スピンさえしなければ4位は確実だった。今回は最下位に終わって非常に残念だ。このコースはあまり好きなコースではなく、練習でも油断するとすぐにスピンしてしまうが、今回はたった一度だけミスをしてしまった。ただ、そのミスが大きなミスでタイムロスしてしまい、最後まで順位を上げることができなかった。」




 次戦M−NESTトロフィー第4戦は、東京の実在する市街地をサーキットに仕立て上げた東京R246。南青山のホンダ本社や国会議事堂前を走り抜ける超高速バトルが期待される。ホンダ本社の御前でもNSXとS2000のホンダ対決は見られるのか。



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 F1、ウェバーとビルヌーヴの明暗
2006年08月08日(火)

 先日のVoiceで、BMWザウバーのジャック・ビルヌーヴがハンガリーグランプリを前にロバート・クピサと交代したこと、そしてウィリアムズ・コスワースのマーク・ウェバーが今シーズン限りでウィリアムズを離脱することをお伝えしましたが、そのビルヌーヴとウェバーの続報が相次いで入ってきました。

 まずジャック・ビルヌーヴはハンガリーグランプリの直前に、その前のドイツグランプリでのクラッシュが原因による体調不良を理由に、急遽テストドライバーのロバート・クピサとの交代がチームから発表されましたが、やはりビルヌーヴは更迭されたようです。

 BMWザウバーは昨日、今年末まであったビルヌーヴとの契約を5戦早く終了させることで合意したと発表しました。BMWザウバーのディレクター、マリオ・タイセンは「ビルヌーヴはわれわれの新しいチームでマシンと体制の発展に大きく寄与してくれた。しかし残りのシーズン、クビサをレース環境で評価する方針を決め、これに伴いビルヌーヴの不確実な状況から解放するため、契約を解除することにした。今後の彼の幸運を祈りたい」と語りました。解雇しておきながら「解放した」というお決まりの表現ですな。
 一方のビルヌーヴは「先週、チームは来季の契約のオプションについて、ハンガリーグランプリでロバート・クビカを評価することを含む提案を僕に呈示してきた。その時点でハンガリーグランプリ以降の僕のシートに関しては何の保証もされていないことがわかった。これに伴い、僕は直ちに別の道を歩むことを決断した。来年これまでの経験をもとにBMWザウバーと共に働くのを楽しみにしていただけに、ほんとうに残念に思う」と語り、失望感を露わにしました。

 これにより、BMWザウバーは今シーズン末まで引き続きロバート・クビサを起用するものとみられます。クビサはそのデビュー戦となったハンガリーで最終的に失格処分になったとはいえ、予選では先輩ハイドフェルドを上回り、初めての決勝レースでも堂々7位でフィニッシュするなど素晴らしいパフォーマンスを示したました。ビルヌーヴが35歳なのに対し、クピサはまだ21歳。そしてクピサは金曜フリー走行などでしばしばトップタイムをマークするなど将来有望で、いくらビルヌーヴが97年のワールドチャンピオンだとしても、ここ数年の不振ではクピサにシートを奪われても致し方ないと言わざるを得ないですね。

 一方、今シーズン限りでウィリアムズを離脱することが決まっていたマーク・ウェバーの方は、早くも来シーズンの移籍先が決定し、レギュラーシートは安泰のようです。
 その移籍先はレッドブル。これにより来シーズンのレッドブルはベテランドライバーのデビッド・クルサードとマーク・ウェバーというラインアップになり、今シーズンクルサードとコンビを組んでいるクリスチャン・クリエンはシートを追われることになりました。

 ウェバーは2004年まで在籍したレッドブルの前身ジャガー以来の復帰ということになります。クルサードは奇しくもビルヌーヴと同じ35歳ですが、彼はレッドブルでの評価が高く、堅実で安定した走りを買われて来シーズンはレッドブルで3年目を迎えます。ウェバーは29歳で、来シーズンのレッドブルは中堅ドライバーコンビと言うことになりますね。

 ウェバーの方はシートが決まるのが早かったですねえ。今月2日にウィリアムズからウェバーの放出とアレクサンダー・ブルツの起用が発表されたばかりで、そこからレッドブルとの契約を交わすまでにわずか1週間でしたからねえ。ウェバーの場合はウィリアムズの代表フランク・ウィリアムズとの間で契約金の折り合いが付かなかったために放出されたと言われていますが、やはりビルヌーヴと違い、ドライバーとしての評価は高いんですね。
 しかもレッドブルと言えば、現時点ではまだ来シーズンのエンジンは確定していませんが、F1随一と言われる天才デザイナー、エイドリアン・ニューウェイが今シーズンから加入していますから、もしかしたら来シーズンのレッドブルは飛躍的にパワーアップするかもしれません。ただでさえレッドブルはジャガーを買収して新規参入した昨シーズンから安定した成績を残し、今シーズンもたびたびポイントを稼いでいますから、さらにニューウェイがマシン開発に携われば、初優勝も夢ではないでしょう。

 ビルヌーヴとウェバー、明暗が分かれましたね。



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 ミハエル・シューマッハを擁護する
2006年08月07日(月)

 昨日行われたF1第13戦ハンガリーグランプリ決勝は、今シーズン初のウェットコンディションとなり、チャンピオンシップを争うフェルナンド・アロンソ(ルノー)とミハエル・シューマッハ(フェラーリ)がともにリタイヤに終わるという大波乱の展開となった。

 まずアロンソは51周目に、優勝を狙える位置にいながらにして、ピットイン時に右リアタイヤのナットがうまく閉まらなかったため、ピットアウト直後にそれが外れてしまうという信じられない結末でリタイヤを喫してしまった。
 このアロンソのリタイヤで一気にアロンソとのポイント差を縮める絶好のチャンスを迎えたミハエル・シューマッハは、雨が止み徐々に路面が乾いていく中で、タイヤ交換をせず晴雨兼用のインターミディエートタイヤのままレースを最後まで走りきる決断をした。しかし、無情にもその後雨は降ることなく、2位を走行したレース終盤にはマクラーレンのペドロ・デ・ラ・ロサの猛追を受け、何とかそのポジションを守りきろうとするも、ドライタイヤを装着したデ・ラ・ロサに敵うはずもなく、残り4周という時点で敢えなく2位を譲り渡し、さらには翌周ついにタイヤが悲鳴を挙げて完走はままならなかった。

 このシューマッハの無様な結果に地元ドイツのメディアは失望し、レースから一夜明けた今日付のドイツ各紙で「シューマッハはハンガリーグランプリで脳なしドライブをした」と酷評したようだ。せっかくライバルのアロンソが公式予選各ピリオドで2秒加算という重いペナルティを科せられたにもかかわらず、その直後にシューマッハ自ら同様の過失を犯してしまったこと、さらにはタイヤ選択を誤って結果的にレースを失ったことを非難し、シューマッハの失態についていらだちを隠していない。

 アロンソの場合はピットクルーの失態かリアタイヤのナットに不具合があったのか、いずれにせよ前者ならルノーの自業自得、後者なら仕方のないことだったと言えるだろう。しかし、果たして今回のシューマッハのレースは、ドイツ紙が書いているように“脳なしドライブ”だったのだろうか。

 土曜日のフリー走行で違反を犯し、予選でアロンソと同様のペナルティを受けてしまったことに関して言えば、確かにファンが失望してしまうのも無理はないだろう。シューマッハがペナルティを受けていなかったとしたら、彼は悠々とポールポジションを獲得し、昨日のレースのように無理することもなくトップでチェッカーを受け、丸々10ポイントを稼いでいたことだろう。

 昨日のシューマッハの選択は、アロンソがリタイヤしたという千載一遇のチャンスに賭けた大きな試みだったと思う。そしてシューマッハの腕をもってすれば成功する可能性も決して少なくなかったはずだ。アロンソがすでに消えていた時点で、賭けに負けてもポイント差は変わらず、そして賭けに勝っていれば、デ・ラ・ロサに抜かれていても3位6ポイントを確保できていたのだ。結果的に無惨にもわずか残り3周という時点でその賭けに破れてしまったが、少なくともチャレンジする価値は十分にあったと思う。

 もちろん無理をせずピットに入ってドライタイヤに履き替えていれば、順位は下がるだろうが5位ないしは6位でフィニッシュできていただろうから、5位に入っていれば4ポイントは手に入っていただろう。
 しかし残りレース数があと5戦というシーズンも終盤戦に突入した今、シューマッハが1ポイントでも多くのポイントを稼ごうと、昨日のような大きな賭けに出たことは決して無駄なことではなく、その行為を“脳なし”とこき下ろす地元紙やジャーナリストの方が愚かだと思わずにはいられない。

 そしてシューマッハを酷評する人々は大抵「ファンだからこそ」というが、ファンであるという割には、過去にシューマッハが今回と同じように乾いた路面をインターミディエート、あるいはレインタイヤで走行し、奇跡とも言える結果を残してきたこと、その他数々の常識では考えられないような奇想天外な戦い方でこれまでピンチをチャンスに変えてきたを忘れてしまっている。そして今回のレースにしても、失敗したから激しく非難しているが、彼がリタイヤするまでは、シューマッハだったらやってのけるかもしれない、いや、シューマッハなら最後まで走りきるだろうと多くの者が思っただろう。
 フェラーリのチーム監督であるジャン・トッドはレース後に「ミハエルに無線で(タイヤ交換をする)助言をするべきだった」と語っているが、トッドにしても、戦略家のロス・ブラウンでさえも、おそらく「彼ならやってくれるかも」と思って最後までピットインの指示を出さなかったに違いない。チーム全員が、シューマッハの奇跡を信じたのである。

 ドイツのメディアに限らず、多くのミハエル・シューマッハファンは、彼の強さに麻痺してしまい、貪欲になりすぎてしまっているのだ。これまで数々のF1歴代記録を塗り替え、7回もタイトルを獲得し、史上最強のF1ドライバーにまで登り詰めたにもかかわらず、多くのファンは些細な彼の失敗を激しく非難するのである。中には「ミハエルは勝たなくてはいけないドライバー、勝つことだけが彼の使命」などとほざくバカもいる。
 ドイツ政府に至っては、自国が誇るべき近年最大の英雄であるにも関わらず、シューマッハ一家がスイスに移り住んでいることに関して「税金逃れだ!」などと公然と批判している。どれだけ活躍しようと、結果かが残せなければ手の裏を返したように冷ややかになり、シューマッハが家族の平穏を求めてスイスに移り住むことすら許せない。それが“誇り高きドイツ人”の精神なのだろうか。そんなものは“誇り”ではなくただの“ホコリ”である。

 僕は正直シューマッハというドライバーは「アンフェア」「スポーツマンシップの欠落」という理由で好きではないが、今回のシューマッハが地元ドイツ紙で非難されたことに関しては、同情という感情しかない。彼のタイトル奪還に賭けた大きなチャレンジングは評価するべきだし、残り3周までドラマチックなレースを見せてくれたシューマッハを賞賛すべきだと、声を大にして言いたい。


※7位で完走したロバート・クビサがレース後に失格となったため、
 シューマッハはリタイヤながら8位に繰り上がり、1ポイントを獲得。
 ドライバーズポイントでアロンソとシューマッハの差は10に縮まった。



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 F1のポディウムに『君が代』流れる!
2006年08月06日(日)

 いや〜!近年希に見る面白いレースでした!こんなに面白いと思ったレースは1999年のフランスグランプリ以来でしょうか。あの時も雨のレースでしたが、今回のハンガリーグランプリ決勝も今シーズン初のウエットコンディションの中、大波乱のレース展開となりました。そしてこのレースの最後には、歴史的瞬間が待ち受けていましたね!

 今回のレースは今シーズン初のウェットコンディションであることもさることながら、今年で21回目を迎えるハンガリーグランプリでも初めての雨という歴史的な状況。そんな中、昨日の予選で4番手につけていたジェンソン・バトン(ホンダ)がエンジン交換によるペナルティで14番手に下がったため、ペナルティで後方スタートとなったミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が11番グリッドに繰り上がりました。これで同じくペナルティで後方に下がっていたアロンソは、さらにシューマッハとのグリッドが離れてしまうこととなりましたが、13番手だったレッドブルのクリスチャン・クリエンがピットスタートを選択したため、奇しくもアロンソの前のグリッドが空き、アロンソの目の前にはシューマッハのテールが見えるという形となりました。

 そしてレースがスタート。タイトルを争うシューマッハとアロンソは雨の中絶好のスタートを決め、オープニングラップで何と早くもシューマッハが4位、アロンソが6位とともにポイント圏内にジャンプアップしました。さすがはタイトル争いを争っているだけあって、マシン性能もドライバーの気迫も、他のライバルとは歴然の差がありますな。

 ところが、16周目に5位のシューマッハを1コーナーでジャン・カルロ・フィジケラ(ルノー)がパスした際にシューマッハと接触し、シューマッハはフロントウィングを損傷して緊急ピットインするという事態に。そして上位陣がピットインする中、燃料を積んでスタートしたとみられるアロンソがついに首位に立ちます。その後26周目には2位を走行していたライコネンが周回遅れのリウッツィに追突してクラッシュし、これによりセーフティカーが導入され、多くのドライバーがピットストップへ向かいました。シューマッハはすでにピットインを済ませていたことが功を奏し、7位に浮上します。

 そして51周目、最初の大きな波乱が待ち受けていました。トップのアロンソがピットインしてコースに戻った直後にマシンコントロールを失ってスピンを喫しコースアウト。原因はタイヤ交換の際のトラブルと見られ、ポイント首位のアロンソが優勝を狙える位置にいながらにして、何とピット作業のミスでリタイヤとなってしまったのです。
 これでシューマッハが有利となり、アロンソとのポイント差を縮める大きなチャンスが巡ってきたわけですが、そのシューマッハにも不運が待っていました。

 レース終盤、コースコンディションはドライになっていき、アロンソが消えてトップになったジェンソン・バトンは後続とのギャップを築くと、緊急ピットインでドライタイヤに変更します。しかし2番手に浮上していたシューマッハはそのままインターミディエート(晴雨両用)タイヤで走行を重ねることを選択します。これが運命の分かれ目となり、レース終盤、シューマッハは背後に迫るペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン・メルセデス)の猛追を凌ごうとしますが、あと4周のところで叶わずポジションを譲ります。そしてその翌周、ついにシューマッハのインターミディエートタイヤが悲鳴を挙げスローダウン。ガレージにマシンを収め、無念のリタイアとなってしまいました。アロンソに続き、タイトル争いの主役がチェッカー直前に姿を消すという意外な結末でした。

 そしてもう一つの結末は、ホンダのジェンソン・バトンが初優勝を挙げるという素晴らしい結末でした。バトンも初優勝ながら、ホンダ自身もBARにエンジンを供給していた第3期ホンダでは初めての優勝、今年からオールホンダ体制になったため、そのオールホンダとしてはジョン・サーティースが挙げた1967年イタリアグランプリ以来39年ぶり3勝目となりました。

 そして今回のハンガリーグランプリの本当の素晴らしい結末は、レース後の表彰台!表彰式では優勝ドライバーと優勝チームを称える国歌が流れるのですが、まずはバトンを称えるイギリス国歌が流れ、そしてその後、ホンダを称える日本の国歌『君が代』が流れました!F1の表彰台で、ついに『君が代』が流れたんですよ皆さん!2勝を挙げた第1期ホンダ時代は表彰式でチームを称える国歌が演奏されていたかどうかは不明で、もしかしたら、F1の歴史で初めてとなる『君が代』かもしれませんよ!

 いや〜マジ泣きました!目から取り留めなく涙がこぼれ落ちました!ハンガロリンクの表彰式で演奏された『君が代』は、日本で演奏されるものとは若干演奏方法が異なっていて新鮮ではありましたが、あの荘厳で神々しい『君が代』のメロディが高らかに流れたときは、めちゃくちゃ感動しましたね!
 僕は以前からVoiceで「トヨタかホンダが優勝すれば『君が代』が流れる、だからとりあえずどちらかに優勝して欲しい」と書いてきましたので、バトンが優勝した瞬間に「これでついに『君が代』が聴けるなあ」などと思いながら表彰式を楽しみにしていたのですが、実際そのシーンを目の当たりにして、これほど感動するとは思いませんでした!

 今回は上位陣が次々と脱落し、しかも雨の中大混乱となった中での思いがけないホンダの優勝劇でしたが、現実は実力でホンダかトヨタが優勝できるのはまだまだ先の話になりそうです。しかし、内容はどうあれホンダが第3期F1で初勝利を挙げ、『君が代』がF1の表彰台で流れたと言うことは紛れもない事実です。今後は実力で優勝できるチームになって、聞き飽きてしまうほど『君が代』を聞かせて欲しいです。そしていずれは、一番最初に『君が代』が流れるようになって欲しいものですね。

 それにしてもバトン……14番手スタートからよくやった!!



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 F1第13戦ハンガリーグランプリ(予選)
2006年08月05日(土)

 ……いや〜、予選前から大波乱でしたね。

 ハンガリーグランプリの舞台ハンガロリンクは非常にコース幅が狭いコンパクトなサーキットで、市街地を走るモナコグランプリに次いで抜きにくいサーキットです。そのためスターティンググリッドが非常に重要となってくるのですが、そのグリッドを決める予選を前に、タイトル争いを演じるフェルナンド・アロンソ(ルノー)とミハエル・シューマッハ(フェラーリ)に対して、相次いで大きなペナルティが科されました。

 まずはアロンソが昨日のフリー走行セッション中、イエローフラッグが振られていたにもかかわらず、レッドブルのロバート・ドーンボスを追い越し、さらにドーンボスの前で急減速をするという違反を犯し、公式予選の各ピリオドで、それぞれ最速タイムに2秒加算されるという大きなペナルティを受けました。
 この時点で現在ポイント争いで首位に立っているアロンソを11ポイント差で追うシューマッハが非常に有利となり、シューマッハが優勝してアロンソがノーポイントに終われば一気に1ポイント差にまで迫れるという絶好の状況だったのですが、何と今度はそのシューマッハにもペナルティ!
 シューマッハが犯した違反は、今日の午前中に行われたフリー走行セッションで、ジェンソン・バトンのストップによる赤旗中断が出た際に、シューマッハが他車を追い抜いたというもので、奇しくもライバル同様予選各ピリオドで最速タイムに2秒加算されるというペナルティを受けました。

 そして注目の予選セッション、アロンソとシューマッハは共に第1ピリオドはクリアしたものの、続く第2ピリオドで力尽き、結果明日の決勝でシューマッハは12番手、アロンソは15番手からのスタートとなりました。
 ポールポジションを獲得したのは前戦ドイツグランプリに続いて2戦連続となるマクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネン。2番手にフェリペ・マッサ(フェラーリ)が続き、ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)、ペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン・メルセデス)、マーク・ウェバー(ウィリアムズ・コスワース)、ラルフ・シューマッハ(トヨタ)、ジャン・カルロ・フィジケラ(ルノー)、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)と続き、ジャック・ビルヌーヴの代役として今回F1デビューを果たしたポーランド人初のF1ドライバー、ロバート・クピサ(BMWザウバー)が同僚のニック・ハイドフェルドの前9番手を獲得しました。

 まずは昨日のフリー走行で違反を犯したアロンソですが、チームがイエローフラッグを無線でアロンソにしっかりと伝えなかったこともありますが、アロンソもあからさまに焦りが伺える出来事でした。アロンソは前戦ドイツグランプリの予選でも、シューマッハがピットレーンで前を横切って来たことに関して拳を挙げていましたし、そのコース上でもエキサイトしたりしていました。今回はドーンボスをオーバーテイクした後に不用意な急減速をして結果的にペナルティを重くしてしまいました。アロンソはここ数レースで続けざまにシューマッハにポイントを縮められて非常にナーバスになっているようですが、今回の一件はアロンソの自業自得としか言いようがありません。やはり若さ故、なのでしょうか。

 しかし、今日の午前中のシューマッハの違反は、とても不可解でしたね。シューマッハの違反は前述の通り、バトンのストップによる赤旗中断が出た際にシューマッハが他車を追い抜いたというものですが、シューマッハが抜いたマシンというのは前をゆくクピサとアロンソ……何だか色々なことを想像してしまいます。
 いずれにせよ、シューマッハの違反に関してもチームが即座に無線で赤旗が出ていることを知らせなかったことが大きな原因になっているものと思われ、フェラーリはアロンソとルノーとのポイント差を大幅に縮めるチャンスを自ら棒に振ってしまったことになります。もったいないですね。

 しかしまあ、明日のハンガリーグランプリ決勝は、これで非常に面白い展開になりそうです。シューマッハとアロンソはともに後方からのスタートですが、それでもシューマッハはアロンソより3つ前の12番グリッドからのスタートですから、依然としてシューマッハ有利には変わりありません。シューマッハがアロンソより前でなおかつポイント圏内でフィニッシュすれば、さらにシューマッハはアロンソとのポイント差を縮めることができるわけです。

 明日の決勝は、今シーズンの大きなクライマックスになりそうですね。



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 クリスチアーノ・ダ・マッタ重体!
2006年08月04日(金)

 えー、非常にショッキングなニュースが入ってきましたね。2002年のアメリカCARTチャンピオンで、2003年と2004年にはトヨタからF1に参戦していたブラジリアン、クリスチアーノ・ダ・マッタが、昨日アメリカチャンプカーシリーズのテスト中にコース上に進入した鹿と激突し、意識不明の重体に陥っています。
 事故があったのはロードアメリカというサーキットで、ターン6で鹿と激突し、右フロントタイヤで跳ねられた鹿がコクピット側に飛んでダ・マッタの頭部を直撃したそうです。ダ・マッタはすぐさまヘリコプターでテーダ・クラーク病院に搬送されて緊急手術を受けましたが、容態は深刻で、1夜明けた現時点でも依然として意識不明の状態が続いているそうです。

 クリスチアーノ・ダ・マッタは、これまで数々の輝かしい功績を残してきました。94年にブラジルF3でチャンピオンを獲得して舞台をヨーロッパへと移し、国際F3000を経て今度はアメリカへと渡り、97年にアメリカでインディライツのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しました。翌98年には同シリーズで7勝を挙げてチャンピオンを獲得すると、99年にはCARTに転向、翌2000年に早くも初優勝を果たし、2001年にチャンピオンに輝きました。

 その活躍を買われ、2003年にいよいよトヨタからF1デビューを果たし、この年のイギリスグランプリでは一時トップに立ち、マシン性能がはるかに勝っていたマクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネンに追いつかれるものの、ライコネンの激しいアタックにもミスを犯さず30周目にピットインするまでレースをリードし続け、その実力を発揮しました。さらに予選が雨により混乱していた日本グランプリでは予選3位を得るなどの活躍を見せ、F1でもルーキー・オブ・ジ・イヤーも獲得しました。
 翌2004年は残念ながらトヨタ自体が戦力を低下させてしまい、ダ・マッタもチーム首脳との関係を悪化させ、ドイツグランプリを最後に更迭され、F1キャリアに終止符を打つことになってしまいました。ダ・マッタはまだまだF1で十分活躍できるはずのドライバーだっただけに、トヨタの判断は非常に残念であり、間違っていたと言わざるを得ません。たった2年でF1を去るドライバーではないことは明らかです。

 ダ・マッタはその実力だけでなく、ブラジリアン特有の陽気で気さくな性格で、ファンサービスも多く、その人柄の良さからも多くのファンから親しまれ愛されている存在です。そしてダ・マッタは32歳、レーサーとしては今がもっとも脂が乗っている状態で、まだまだこれから活躍できるドライバーであることは言うまでもありません。
 我々にはダ・マッタの回復をただひたすら祈ることしかできませんが、皆さんも是非、ダ・マッタのために祈ってください。よろしくお願いします。



 頑張れ!ダ・マッタ!



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 F1、今度はマーク・ウェバー放出!
2006年08月03日(木)

 昨日のVoiceではBMWザウバーのジャック・ビルヌーヴの交代劇をお伝えしましたが、今度はウィリアムズ・コスワースのマーク・ウェバーが今シーズン限りでウィリアムズを離脱することが明らかになりました。そして何と来季ウェバーの代わりにウィリアムズのレギュラーに昇格するのは、何とテストドライバーのアレキサンダー・ブルツ!!この結果来シーズンのウィリアムズはニコ・ロズベルグとアレキサンダー・ブルツというラインナップが確定しました。

 ……何で今頃ブルツなんだ?

 ブルツはオーストリア生まれの32歳で、97年のシーズン途中にベネトンからF1デビューを果たし、2000年まで在籍して最高位3位を獲得しました。その後マクラーレンにテストドライバーとして移籍し、昨年サンマリノグランプリでモントーヤの代役としてスポット参戦し、この時もホンダ失格による繰り上げで3位表彰台に登りました。

 一方のマーク・ウェバーは、2002年にミナルディからF1デビューを果たし、そのデビューレースでいきなり6位入賞を果たして名を挙げ、翌2003年にジャガーに移籍しました。そのジャガーでも特に予選の速さが光り、昨年ウィリアムズに移籍して順調なキャリアアップを進んでいました。
 僕自身も以前Voiceで書いたように、2004年シーズンには1回の優勝と何度かの表彰台を記録しているウィリアムズへ移籍するとあって、ウェバーはウィリアムズで優勝していずれはチャンピオンになる逸材かもしれないと思っていたのですが、2005年に入ってウィリアムズが低迷してしまったせいか、ウェバーも4位2回がやっとという結果しか残せず、さらに昨年限りでBMWエンジンを失ったウィリアムズは今年コスワースエンジンでさらに低迷し、ウェバーはまったく活躍することができませんでした。

 金勘定に厳しいフランク・ウィリアムズのことですから、きっと契約金が高い割に結果が残せなかったウェバーを放出して、よりリーズナブルで経験豊富なブルツを起用したということなのでしょうね。もう一人のニコ・ロズベルグも今年がデビューシーズンで契約金は安く、しかもまだ若く将来有望な逸材といわれているので、ウィリアムズは安くてそこそこ使えるドライバーを抱え込んだことになるわけです。

 ニコ・ロズベルグはこれからどんどん伸びそうなドライバーだと思いますが、ブルツはどうなんでしょうかねえ。昨年マクラーレンで3位表彰台を獲得したのだって、ライコネンが7勝した全盛シーズンのマシンによるものですからねえ。長いことレースから遠ざかっていたブルツを起用するなんて、ものすごいギャンブルだと思いませんか?

 それとも、ウィリアムズとしては、とりあえずドライバーは安く抑えて、その分資金をマシン開発に充ててまずは速いマシンを作ることに専念したいと言うことなのでしょうかね。まあそれはそれでアリだと思いますが。さすがはフランク・ウィリアムズ、やることが狡猾です!



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 F1、ジャック・ビルヌーヴ更迭か?
2006年08月02日(水)

 今週末に行われるF1第13戦ハンガリーグランプリですが、BMWザウバーのジャック・ビルヌーヴが先週日曜日に行われたドイツグランプリ決勝レース中のクラッシュした影響を考慮するとして、ハンガリーグランプリでビルヌーヴを欠場させ、代役として21歳のポーランド人ドライバー、ロバート・クピサを起用することを発表しました。

 ロバート・クピサは今シーズンからBMWザウバーのテストドライバーを努めてきましたが、グランプリウィーク金曜日のフリーセッションで、しばしばレギュラードライバーや他チームのドライバーたちを差し置いてトップタイムをマークするなど非凡の才能を発揮しており、その速さは関係者やマスコミの間でも注目されていました。彼がハンガリーでF1デビューを果たすと、ポーランド人初のF1ドライバーが誕生することになります。

 ビルヌーヴのドイツグランプリでのクラッシュは、外目にはそれほど大きなアクシデントとは思えなかったですけどねえ。自力でマシンから降りてテクテクとダボダボのレーシングスーツ姿が歩いていきましたから。もしこのビルヌーヴとクピサの突然の交代劇が事実上の更迭だったとしたら、来シーズンもBMWザウバーに残留したいと公言していたビルヌーヴにとって、大きなダメージになりそうですね。

 ビルヌーヴと言えば、BAR・ホンダに在籍していた2003年にも日本グランプリ直前に突然更迭され、佐藤琢磨と交代したという過去がありますが、今度ばかりはF1残留は厳しそうですね。年齢も年齢だけに。

 何だかモントーヤと言いビルヌーヴと言い、クセのあるドライバーがどんどんいなくなってしまい、優等生だけが残ってしまいそうですね。まあフェルナンド・アロンソは結構やんちゃですが……。



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 Voice、ジャンル別ではトップだった!
2006年08月01日(火)

 数ヶ月前まで、Voiceにて「エンピツ」の総合アクセスランキングを発表していたのですが、やはり総合では3000件以上ものエンピツ日記が対象となる上、上位は毎月毎月KinkiKidsやら草なぎ君関連の日記が猛威を振るっていて、とても太刀打ちできませんでしたね。

 ……まあ、僕がVoiceを溜め込んでいるのも悪いのですが……。

 で、チェックしていた中では昨年11月に記録した202位(118票)が最高位で、100位台の壁の厚さを痛感し、その後Voiceの更新が滞ってしまったので、今年1月分のランキングを最後にチェックするのをやめていました。

 ところが!!なな何と!ジャンル別ランキングではVoiceが毎月堂々の1位を獲得し続けていたことが判明したのです!!Voiceは一応F1の話題が多いので「スポーツ」のジャンルに設定してあるのですが、このジャンル別の先月のランキングでは、何とVoiceが78票獲得して26件中第1位!さらに第2位にはうちと相互リンクしていただいている某Pさんの日記が28票で続いていました!さらにMaxiさんの日記も7位と知り合い2人の日記もトップ10入りしており、この「スポーツ」というジャンルが意外に少なくてランキング争いの穴場であったことがわかったのです!

 ……いや〜皆さん、ほんとこんななかなか更新しないVoiceに毎回投票してくださって、ありがとうございます!これもひとえに皆さんのおかげです!今後も頑張って何とか追い上げますので、よろしくお願いしま〜す!



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