月に舞う桜

前日|目次|翌日


2018年08月22日(水) 【8/18】魔夏のROCK祭り初日〜ライブ本編��

★8/18(土)魔夏のROCK祭り初日レポ 目次★
VIP編��
VIP編��
ライブ本編��
ライブ本編�� ←いまここ
ライブ本編��
ライブ本編��
握手会編
=================================================

『Asphalt Jungle』が終わると、スタッフにジャケットを要求。

Toshl「誰か僕に着せたい人、いるの?」

客席から口々に「はーい!」「着せたい!」と声が飛ぶけど、

Toshl「じゃあ、自分で着るわ」

こういう塩対応、ちょっとしたSっぷりが大好きなんですよ、私!

スツールに腰かけて、バラードコーナーが始まった。
『Vioceless Screaming』は、声の艶も深みも表現力も、アルバム『Jealousy』とは明らかに違う。もちろん、Toshlのヴォーカリストとしての技術力が格段に上がったのもあるんだけど、もっと内面的な成長が大きく影響しているのではなかろうか。Toshlのこれまでの人生、生き様が凝縮されたような歌い方だなと思う。体全体、心全部で、世界を創り、歌い上げる。
今のToshlの歌声で『Vioceless Screaming』をぜひ再録してほしいなあ。本当はアルバム『BLUE BLOOD』も『Jealousy』も再録してほしいけど、YOSHIKIが関わると死ぬまでに完成しないだろうからな。『Vioceless Screaming』だけでも、何とかならないでしょうか。
今回の『Vioceless Screaming』は、演奏のアクセントにフルートが効いていた。原曲にはない音だから、新鮮。

Toshl「歌には本当にいろんな想いがこもっていたり、溢れたりして、歌って本当に素晴らしいなって思います」

歌い終わると、Toshlは静かにそう言っただけで多くを語らかなかったけれど、きっといろいろなことを思い出していたのだろう。TAIJIのこととか、『Jealousy』をレコーディングしていた頃のこととか、自分のこれまでの人生とか。

それから、和田アキ子さんのトリビュートアルバムに参加した話。『幸せのちから』を初披露する、と。

Toshl「実はアッコさんのフェスに参加することも決まりまして、何か、タイトルが『誰も断らせない』とか何とか……僕は、もう全然、断る気なんて毛頭ありませんから!」

しっとり真面目な空気の中でも、笑いを忘れない!

Toshl「日本を代表するシンガーのソウルフルな曲をどういうふうに歌おうか、だいぶ悩んだのですが、自分らしく歌うしかないな、と。自分なりのアレンジ、アレンジャーさんとも相談して、素晴らしいスタジオミュージシャンのみなさんと作り上げました」

こうやって創作への想いや創作過程を話してくれることが、すっごくすっごく嬉しいんだ。私たちに、伝えようとしてくれることがね。

今回のライブで『幸せのちから』を聴けたらいいな、と願っていた。だから、VIPの『雨音』に続いての「これだけでも来た甲斐がある」だ。
Toshlが歌う『幸せのちから』をアッコさんのラジオ番組で初めて聴いたとき、心が揺さぶられて涙が止まらなかった。歌声がやさしくて、それでいて力強くて、背中を押しつつ手を引いてくれているように感じた。
生で聴いたらたぶんもっと号泣するんだろうなと予想していたけれど、蓋を開けてみれば、全然泣かなかった。ただただ、幸せだった。Toshlの歌声でこの歌を聴けることも、Toshlの歌声に包まれていることも、Toshlを介してこの曲と出会えたことも。

ちゃんと届いているよ。
ちゃんと響いているよ。

この曲は歌詞も音域も本当にToshlにぴったりで、最初から持ち歌だったんじゃないかと錯覚するほどだ。それに、歌詞の一つ一つがはっきり伝わってくる。

Toshl「いろいろテレビに出たりしていると、いろんなオファーがあります。実はいま……これ、言っていいのか分からないんですけど、一応言っておきますけど、実はいま、カバーアルバムのレコーディングをしております」

おおお!
実は私、2015年4月のニューオータニでのDSで『My Heart Will Go On』を聴いて以来、Toshlにカバーアルバムを出してほしいとずっと願ってたんですよ!!
いやー、このときを待ってたよ。実現したら、絶対、素晴らしいアルバムになること間違いなし!

Toshl「レコード会社の方たちと喧々諤々やりながら、みんなが歌ってほしいような曲、僕が歌いたい曲をピックアップしています。それはまだ、出るかどうか分かりませんよ? まだ決まったわけではないので。でも、レコーディングはしてるんです。何か、どこかで聞いたような話ですね。ま、僕は出します」

えっ、カバーアルバムはまだ本決まりじゃないのかぁ。
ってか、「どこかで聞いたような話」って(笑)。
いや、ほんとさ、散々レコーディングしておいて一向に出さないって、メンバーに対して失礼だと思う。どうでもいいから早く出せ! って、さそり座の人に言いなよ。

それにしても、「まだ出るかどうか分かりません」なのに「僕は出します」って、いいなあ。ぜひとも出してもらわないと!

カバーアルバムに入るかもしれない曲を、とのことで、まずはユーミンの『ひこうき雲』が披露された。

Toshlのすごいところは、どんな曲でも自分のものにしてしまうところだ。
カバー曲は、聞き慣れないうちはオリジナルのヴォーカルと比べてしまうことがあるけれど、この『ひこうき雲』は、聴いている間にユーミンのあの独特な声がちらりとも浮かばず、違和感なく「Toshlの歌」として体に染み込んでいった。
とても素直な歌い方だった。そして、やはり言葉の一つ一つを丁寧に歌うから、曲の良さを噛みしめることができる。誠実な歌い方に、ユーミンと曲へのリスペクトが感じられた。

次は中島みゆきさんの『糸』だった。
『糸』も、いいよねえ。いい選曲だわあ。そう言えば、この曲はいろんな人の歌声で何度も聴いたことがあるけど、何気に、中島みゆきさんの歌は聴いたことがない気がする。それだけ、多くの人に歌われてる名曲ってことだな。

この歌も、しみじみ、素晴らしかった。あったかい気持ちになる。
Toshlは、他人の曲を変に崩したり凝った歌い方をしたりしないところがいいんだよね。とても素直に丁寧に、シンプルに、だけどちゃんと自分の歌にして、気持ちを込めて歌う。

Toshl「日本で生まれたたくさんの名曲を、これからも自分なりに心を込めて歌っていきたいなというふうに思います」

ってことは、カバーアルバムは邦楽だけの予定なのかな。せっかくだから、洋楽も入れてほしい。それか、洋楽カバーアルバムを別で作ってくれてもいいんだけど(←わがまま!)。『My Heart Will Go On』はもちろん、『The Rose』とか『明日に架ける橋』とか歌ってほしいし、音源化してほしいんですよ!

Toshl「こんなレコーディングができるようになったのも、本当に夢のようです。自分がやりたかったことを、一つ一つ、怒涛のようにやり続けていられることが本当に幸せだなと思います。みなさんのおかげです」

(続く)


桜井弓月 |Twitter|Facebook


My追加

© 2005 Sakurai Yuzuki