無責任賛歌
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|藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2002年11月21日(木) 爆走��/薨去と逝去/『名探偵コナン』39巻(青山剛昌)/『一番湯のカナタ』2巻(椎名高志)

 しげ、仕事が早出ということで、今日も食事は一人。
 仕事帰りにウチの近所の「中華そば」で落としてもらう。ここ、以前「マルちゃん」ってうどん屋があったとこなんだよね。できたと思ったらあっという間に潰れちゃったけど、1年持ったんだったかな?
 さあ、「中華そば」は何ヶ月持つか(^o^)。
 店の名前にもかかわらず作ってるラーメンは九州トンコツ味。中華そばじゃないじゃん、なんて感じるのはもうオールドタイプ。でもトンコツばっか食ってる若い博多人の舌も、とうの昔に豚になってる気がするがな。


 帰宅してテレビで『オヤジ探偵2』、続けて『逮捕しちゃうぞ』を見る。
 特に感想はなし。しなきゃならんか『逮捕』に。
 

 ニュースで突然、高円宮憲仁(たかまどのみや・のりひと)さま逝去の報。
 最初は「心肺停止状態」で病院に運ばれたってことだったんだけど、すぐに「逝去」と言い替えられた。ものの十分としないうちに、画面に生前の映像が続々と映し出される。まるで準備してたみたいだが、多分皇室関係の映像は常に分類され、すぐ取り出せるようにしてあるんだろうな。
 享年47。港区のカナダ大使館でスカッシュをしている最中に突然倒れ、病院の集中治療室(ICU)で人工心肺装置を使い心臓蘇生措置がとられたが、手遅れだったという。
 本当の急逝で、テロップでは「急逝」「逝去」の文字が躍るが、宮内庁発表だけは「薨去(こうきょ)」という言葉をはっきり使っていたのが印象的。さすがに昭和天皇のときはメディアも「崩御」オンリーだったが、ただの皇族の場合はできるだけ穏便な表現にしておこう、という配慮なのだろう。天皇は未だに敬称が「陛下」だけど、もう皇太子は「殿下」じゃなくて「さま」になってるものな。


 マンガ、青山剛昌『名探偵コナン』39巻(小学館/少年サンデーコミックス・410円)。
 えー、今まであまり『コナン』のことをよく書いてきませんでしたが、まあ稚拙ってだけのことで、腹まで立てちゃいなかったんですね。
 でも今巻はいけません。ルール破りです。某作家の某有名作品のトリックをバラしてます。別にその作品を引用しなくてもドラマは成り立ちますから、これは作者の青山さんのれっきとした罪です。
 いっぱしのミステリファンなら、この作品読んでないってことはなかろうからいいじゃないか、という言い訳は通用しません。『コナン』の読者層はミステリに触れたばかりの小学生も含んでいます。
 雑誌連載時に苦情はなかったんですかね、もし来てたら描き換えくらいできたと思うんですが、来なかったんでしょうね。ということは、『コナン』読んでる人間の中にもミステリファンはいなかったってことなんですかね。このままアニメにもなるんでしょうねえ、多分。
 初心者向けに勧めるには『コナン』もまあいいか、という気分でいましたが、もう断言しちゃいます、『コナン』はミステリとしてはクズです。読む価値ありません。『金田一少年』より『探偵学園』よりひどいです。小学生のみなさん、そろそろ『コナン』は卒業して、もっといろんなミステリ読みましょうね。
 ……なんか久しぶりで本気で腹立ったなあ。もう遠慮はいらないや、この次の巻から『コナン』に関してはネタバレでトリックの批判してやることにしようっと。


 マンガ、椎名高志『一番湯のカナタ』2巻(小学館/少年サンデーコミックス・410円)。
 おもしろくなってきたのに本誌では打ち切りが決まっちゃったそうな。全く『コナン』みたいなクズが連載続いてて椎名さんが打ち切りか……サンデーの読者、目がないな。
 まあ、欠点があるのは解るけどね、リョウやカナタを初めとして主役たちに魅力がなかったから、ワキキャラに頼るしかなかったんだよね。でもそれって本来本末転倒だもんね。
 明らかにテコ入れキャラのワネット姫(宇宙船がマリーアント号だ(^o^))、欲望の塊でまさに美神令子直系キャラ、強烈なんだけど、強烈過ぎてますますカナタの影が薄くなってやんの。こりゃ打ち切られるわ。

2001年11月21日(水) 乗った人より馬が丸顔/アニメ『ヒカルの碁』第7局/『カスミン』1巻(あもい潤)ほか
2000年11月21日(火) 酒飲みには常識なのかも/『入院対策雑学ノート』(ソルボンヌK子)


2002年11月20日(水) 爆走��/反戦映画ベスト5/『スパイラルアライブ』1巻(城平京・水野英多)/『新・ゴーマニズム宣言』12巻(小林よしのり)ほか

 俳優、ジェームズ・コバーンが18日、心臓発作で死去。享年74歳。
 たいていの記事が『荒野の七人』でのナイフ投げの達人の役(原作の『七人の侍』だと久蔵=宮口精二の役どころ)を演じたことを筆頭に挙げている。他は『大脱走』や『地上最大の脱出作戦』などが紹介されてるけど、やっぱりちょっと「大作」に偏ってる感じだ。
 映画ファンなら、『電撃フリント/GO!GO!作戦』『電撃フリント/アタック作戦』や、『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』、『戦争のはらわた』の方を代表作として挙げるのではないか。
 特に『戦争のはらわた』には私は思いきり入れこんだ。
 知り合いに呼びかけてLDの上映会を開いたこともある(手製のパンフまで作ったのに5人しか来なかった)。
 好きな反戦映画を五つ挙げよ、と言われたら私は、チャップリンの『独裁者』、岡本喜八の『肉弾』、フィリップ・ド・ブロカの『まぼろしの市街戦』、スタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情』、そしてこの『戦争のはらわた』を挙げる。戦争の恐怖とは人の命を奪うこと、なんて単純なものではないことを教えてくれる傑作ばかりだ(全部レビューしたいが爆走中なのでまた別の機会に)。
 機会があれば『戦争のはらわた』を見ていただきたい。そしてラストシーンのジェームズ・コバーンの哄笑の意味を感じ取っていただきたい。戦争という行為の本質が恐怖でも悲惨でもなく、ただただ「愚か」なのだということが伝わってこよう。


 来年1月に豊島区池袋で開催される予定の江戸川乱歩展に行こうと計画していた東京行きがポシャる。理由はしげの仕事の都合がつかなかった、ということなのだけれど、そうしょっちゅう上京するおカネもないからここはガマンのしどころだろう。ビデオデッキも修理に出さないといけないし、ひと部屋天井の電球が根元から千切れてるところもあるのだ(火事になるぞ、早く直せよ)。
 まあ、この手の展覧会は今後もあるだろうし、何しろ乱歩だからもしかしたら全国巡回、ということもあるかもしれない。……と淡い期待をしてあきらめよう(T-T) グスッ。


 しげと時間が合わず、一緒に食事ができなかった。
 仕方ないので自分でスパゲティを作って食う。豚肉のタレをちょいと混ぜたので、なかなかイケる味になる。
 アニメ『ヒカルの碁』を見ながらおかわり二食分。自分で作るとつい食いすぎてしまうのが難。

 
 夜、ヨナさんとチャット。
 キーボード叩くだけだけれど、チャットは気力体力を意外と使う。
 明日のことを考えたら平日はあまりチャットに参加したくはないのだが、ヨナさんが「閑古鳥が鳴いてるよ〜」とご本人も泣かれていたので、つい入ってしまった。
 上京の予定が一つなくなってしまったことを詫びる。途中からユースケさんも参加。ここには他にも常連の方がいらっしゃるのだが結構すれ違いになることが多い。ローレさんという方とはまだ一度もお話ししたことがない。やっぱり平日もしょっちゅう顔を覗かせないとムリなんだろうか(^_^;)。


 マンガ、城平京作・水野英多画『スパイラルアライブ』1巻(エニックス/ガンガンコミックス・410円)。
 『スパイラル』の番外編。
 犯人が初めから解ってるから、一応は倒叙推理モノってことになるのかな。
 キャラクターが随分マンガチックになってるから、画力が気になった本編よりしっくり来る。けどやっぱりブレード・チルドレンが関わってくるのね。なんか『エヴァ』以降の無意味なマクガフィンの横行にはいい加減飽きてんだけど。
 

 マンガ、小林よしのり『新・ゴーマニズム宣言』12巻「誰がためにポチは鳴く」(小学館・1155円)。
 巻頭に「ちょんまげよしりん『親米でござる』」を書き下ろし。
 『反米という作法』を受けて、逆に徹底的に親米の態度をとったらどんなに異常に見えるか、というのを描いてるのだが、親小林派も反小林派も、どっちも読んでてつまんないんじゃないかなあ、表現が短絡的すぎるもん。
 岸田秀さんも精神分析してる通り、日本人はアメリカに何度も犯されて、けど実際犯されてみたら意外に気持ちよかったんで、言いなりになってるのである。屈辱と歓喜、この相反する感情に引き裂かれてみんな狂っている。狂ってる人間に「オマエ狂ってるぞ」と言ったところでまあ、効果はないわな。
 北朝鮮の拉致事件が起きて、以前からずっと北朝鮮批判をしてきた小林さん、なんだか「それ見たことか」って感じで吼えまくってて、おかげでこれまで反小林を表明してた人たちがややシュンとしてる。でもそれがそもそもおかしいんだよね。内容を冷静に吟味して、小林さんの言ってること、ここは納得できる、でもここはちょっと、と分析していけば、北朝鮮批判の仕方についてもまだまだツッコミどころはあると思うんだが、なんか自分が悪者になりたくないのか、みんなナリを潜めちゃったんだよな。
 なんだ、結局、親・反、どっちも感情的に「自分語り」してただけか。だから、小林よしのりについて賛成する者も反対する者もどっちもアホ、ということになっちゃうんである。別にどっちの立場取らなくても、例えば小林さんの「北朝鮮はほっときゃ潰れる」という意見について、「拉致被害者をほっとくわけにもいかないでしょ、『日本は被害者救済を放棄した』って世界規模で解釈されちゃうよ」と反論することくらいはしてもいいんではないのかね?

2001年11月20日(火) オタアミに行くぞオタアミに行くぞオタアミに……/『COMAGOMA』1巻(森下裕美)/『おさんぽ大王』1巻(須藤真澄)ほか
2000年11月20日(月) 通勤だけで力を使い果たしてる日々/『薔薇の木に薔薇の花咲く』(いしかわじゅん)ほか


2002年11月19日(火) 爆走�─織凜.螢▲鵐函Ε魯譽襯筺�○(^-^)o♪/『スパイラル 推理の絆』4〜7巻(城平京・水野英多)ほか

 仕事が遅くなることが予めわかってたし、しげも昼間は仕事で迎えに来れないので、今日はタクシーを使って帰る。最初から予定がわかってるとしげとのトラブルもない。結局トラブルの原因はいきなりの残業をぶちこんでくれる職場だってことになるんだけど、この先何十年もこの環境変わりそうにない気がする。マジで転職考えてるこのごろなんだけど、果たしてこんな病気持ちの中年、引き取ってくれるところがあるのか。無いって知ってるからしがみついてるんだけど。


 晩飯は久しぶりのびっくりドンキー。今日はこのあとしげの予定がないのでゆっくり出かけられる。ハンバーグだけじゃ物足りなかったが、サブメニューを注文するのは控える。


 こうたろうくんに上京のことで電話。
 「ちょうどメールしようかと思ってたよ」というのでなんのことかと思ったら、昨日、私が山本弘さんとこの「SF秘密基地」に書き込みしたものをコピーして取っておかないか、というのだ。
 「別にあそこでもログは残るでしょ?」
 「いや、それはそれとしてさ、日記にも残してよ」
 実は私もこうたろうくんも、あの掲示板に集っている常連さんたちに対して不満があった。殆どの人が「自分語り」ばかりを先行させていて閉鎖的であり、初めてあそこにやってきた人たちに対する配慮がないからだ。
 例えば山本さん自身がSFの読者開拓のために、せっかく「初心者向けのSF」というスレッドを立てているにもかかわらず、書き込まれたものが殆ど「自分が初めて出会ったSF」だったりしている。誰もそんなこと聞いてないってば。初心者(概ね中高生をイメージ)に、今更『宇宙戦争』だの『海底二万哩』だの古典を勧めてどうするかね。ましてや「藤子Fマンガ」を推薦するやつがあるか。私も藤子Fマンガは好きだし、SFとしてのレベルは高いとは思うが、それ読んだ人がそこから更にどこに二歩目を進めて行くかってこと、考えてるのかね。指針になってないでしょ?
 それにタイトルだけポツポツ並べたって、興味が湧くものでもないよ。
 「どうして自分の文章が人に読まれるってこと考えないかね、あの人たち」
 「やっぱ、俺たちより若いんだよ。訴えるための技術がないんだな」
 自分の書いた文章から初心者が興味を持ち、話題を広げて行くための取っ掛かりを作ろうという意識に著しく欠けているのだ。
 その、ある意味傲慢な態度が「荒らし」を自然に呼びこんでしまっているのだ。
 こういう「自分語り」の人々は、誰かから質問されたり議論を持ちかけられるとすぐにそのワナに引っかかってしまう。明らかに「荒らし」だな、とわかる人の質問にバカ丁寧に答えてしまうのだ。でもってあとで「荒らし」と気付いた途端に怒り出すのだが、もっと早く気付けよってなものである。バカを呼びこむのもバカだということは、自戒の言葉として持っていた方がいいと思うけどね。
 しげと結婚してる私が言うのだから説得力あると思うぞ(^o^)。

 そんなことを日頃考えてたものだから、「ベスト・オブ・悪役」というスレッドが立ったとき、つい「もちっと読み応えのあるものを」とかなんとか考えて書き込んじゃったのである。でも読み返してみるとエラソウな口を叩いてるわりにそれほど読み応えがない。そのまま抹消されちゃってもいいよな、とは思ったのだが、せっかく「残せよ」と言ってくれたのを拒絶するのも何なので、以下に記録しておく。あまり自分の書いたものに執着がないので、誤字もそのままにしてある。っつーか、書き直すとしげがすぐ「卑怯」って言うのよ。



 こういうのはある程度シバリをかけないと散漫な印象になっちゃうので、あえて「悪役俳優」それも「時代劇」に限ってみました。「キャラじゃないじゃん」とのご批判もありましょうが、たいていの悪役キャラの場合、「この人でなけりゃ!」ってのがあるものなんです。

1,天津敏
 『仮面の忍者赤影』第一部・第二部の甲賀幻妖斉。
 悪役の中の悪役と言っていいほどのの顔、ドスの利いた声、ベスト・オブ・悪役の名にふさわしい名演です。一度死んだと思わせておいて復活するのもターミネーターを先取り(笑)。
 もちろん『隠密剣士』の風魔小太郎や『水戸黄門』第五部の鉄羅漢玄竜もこの人。

2,成田三樹夫
 『江戸を斬る 梓右近隠密帳』の由比正雪。
 成田さんも代表作を選ぶのが難しいのですが、怖さダントツと言うことでこれ。加東大介演ずる丸橋忠弥が「悪の中の善」であったために、この人の純粋悪が特に際立っていました。
 『柳生一族の陰謀』の烏丸少将や『伊賀忍法帖』の果心居士も捨て難い。

3,菅貫太郎
 『十三人の刺客』の松平左兵衛督斉韶。
 狂ったバカ殿を演じさせたら天下一品……というかこの役が当たり役になりすぎて『水戸黄門』でも『必殺』シリーズでもしょっちゅう同じようなバカ殿を演じさせられていたのがちょっと残念。もちろんどれも名演なんだけれど。
 志村けんのバカとのは、明らかにこれがもとネタでしょうね(笑)。

 4,須賀不二夫
 『眠狂四郎勝負』の白鳥主膳。
 原作の白鳥主膳は美丈夫なんですがそれをなんとコワモテの須賀さんが演じていらした(^_^;)。けれど好々爺然とした加藤嘉と対比させるとこの人の権謀術数ぶりが光るのです。俯き加減に人を斜めに見るいやらしさがいいですねえ。

 5,岸田森
 『座頭市と用心棒』の九頭竜。
 どうしても現代もののドラキュラが目立ってしまいますが、時代劇からはこれ。三船敏郎の用心棒を悪役にするわけにはいかなかったんで、もう一人ヤラレ役が必要、というある意味ワリに合わない役だったんですけれど、登場シーンの不気味な笑顔でもう充分その怖さが伝わってきました。

 6,二見忠男
 『仮面の忍者赤影』第四部の雲間犬彦・猿彦。
 『赤影』は大部屋俳優の悪役さんが大挙して出演していて、これだけでベストテンが作れるくらいなのですが、第四部からこの人。
 双子役で、ねずみ男的な猿彦と卑劣な犬彦との演じ分けが見事でした。

 7,山形勲
 テレビ『水戸黄門』シリーズの柳沢吉保。
 大物悪役、黒幕を演じさせたら山形勲は天下一品。甘さというものが微塵もないのですね。『元禄太平記』の石坂浩二演じる吉保を見て、「吉保はこんな優男じゃダメだよ〜」と思った人も多いはず。だいたい水戸黄門が唯一倒せなかった悪役なんだから(笑)。

 8,伊藤雄之助
 『子連れ狼・子を貸し腕貸しつかまつる』の柳生烈堂。
 烈堂を演じた役者さんも多いけれど、その不気味さにおいて伊藤さんがダントツ。遠藤太津朗も大木実もなんだかなあ、だし、ましてやカッコつけてるだけの仲代達矢はもう……。テレビシリーズの方は高橋幸治、西村晃より佐藤慶かなあ。どっちかというと阿部怪異の金田龍之介の方が印象は強いんですけどね。

 9,月形龍之介
 『忠臣蔵』の吉良上野介義央。
 それこそ数えきれない吉良役の中の白眉。っつーか、水戸黄門と吉良の両方をやれて、しかも大物感を出せる役者がどれだけいたことか。市川中車が演じるとただの気弱な因業ジジイにしかならないし。月形さんに匹敵する吉良はあとは滝沢修くらいかなあ。森繁久彌は雪の中でのんきに舞ってるの見てたら、さっさと刺せよ赤穂浪士、って言いたくなったし。

 10,薄田研次
 『さくら判官』の遠山景普。
 ご存知遠山の金さん(片岡千恵蔵)のお父さん。『奴の名はゴールド』というトホホなタイトルでアニメ化もされたからお話自体はご存知の方も多いかも(笑)。
 けど映画版はもうあんなオチャラケじゃなくて、堂々たる名編。「悪の父親」ならば最後まで潔く悪であってもらわなきゃいけませんやな。ダース・ベイダーは景普の爪の垢と耳垢とヘソのゴマを煎じて飲めと言いたい(←ベイダーファンのみなさん、シャレですから怒らないでね)。

 『不知火検校』の勝新太郎とか『大菩薩峠』机龍之介の市川雷蔵、『東海道四谷怪談』民谷伊右衛門の天知茂も悪じゃん、と言われそうですが、「主役として悪役を演じる」というのと「悪役専門」とはちょいと違う。やはり勧善懲悪モノの中の「悪」の魅力、正義に対する「悪」の魅力と言えば、悪役俳優たちの名演を無視しては語れません(『座頭市と用心棒』は勧善懲悪じゃないぞと言うツッコミはありましょうが、まあ、それはそれ)。
 ああ、ほかにも神田隆とか五味龍太郎とか汐路章とか原健策とか吉田義男とかいくらでも触れたい人はいるのに……。
 しかし昔は本当に悪役専門のいい役者さんたちがたくさんいたのに、最近はみんないい人然になってしまって淋しい限りです。蟹江敬三さんも石橋蓮司さんもいい人の役のほうが多くなっちゃったしなあ。

 「特撮の悪役」とか「悪の博士」とかはみなさんにお任せします。ベストテンを埋められるほどに「これだ!」ってのを出せる自信はないので(汗)。


 「SF秘密基地」でこんなの見てた人って少ないだろうなあ。
 ホントはこれ、個人ホームページ作るときのコンテンツにしようと思ってたんだよね。でも「天津敏の部屋」は中田雅喜さんが立派なの作られるだろうからなあ。ともかくもっと資料集めなきゃ。

 電話で知ったが、こうたろうくん、阿部川キネコさんの『辣韮の皮』を買ったそうな。「イタイなあ、あのマンガ」。
 あれ読んでそう感じるということは立派なオタクだよ、こうたろうくん。
 「八乙女はオマエだな」と言われちゃったけど、どっちかと新寺部長に近いような……。性格破綻者じゃん。
 「『全日本妹選手権』も買おうと思うんだけど、息子が勝手に読んだら困るような内容か?」と聞かれて絶句する。こうたろうくんちの家族構成、まさに「お兄ちゃんと妹」なんだよな。まあ自分の家庭をフランス書院の世界にしたいんだったらそれもよかろう(^_^;)。
 

 テレビで初めてユースケ・サンタマリア主演の『アルジャーノンに花束を』を見る。もう第六回くらいになってるが、出演者の演技がみなお仕着せのトレンディドラマの域を出ていず、構成もカメラワークも陳腐。でも若い人にはこれでもハマレる人がいるんだろうなあ、と思うと暗澹たる気分になる。
 そう言えば、やはり山本さんとこの掲示板に「『アルジャーノン』がSFだとは認識してませんでした」という書き込みがあったのを読んで思わずコケてしまったことを思い出した。『アルジャーノン』こそ典型的なSFであるのに、じゃあその人はこれまで何をSFとして読んでいたというのか。
 「SFの浸透と拡散」はもう20年以上前から言われ続けている。SFが「ジャンル」としてではなく「手法」として認識されている(なんだけど、未だにそのことに気付いてない人がいることが、論争が起きちゃうそもそもの原因)今、どれがSFでどれがSFでないか、という定義をすることは無意味になってしまっている。「1、宇宙人やロボットが出てくりゃSFである」「2、宇宙人やロボットが出て来るからって、SFとは限らないぞ」、この相反するように見えるテーゼは実はどちらも当たってるのだ。
 だからと言って、もう何10年もSFを読んできた身になってみれば、その作品が「SFであるかないか」ということは結構重要なファクターである。『スターウォーズ』に心惹かれないのは、あれが「2」の意味では「SFではないから」ということになってしまうからだ。
 『アルジャーノン』を面白がってくれても、その面白さが「SF」としての面白さだと気付いてくれない人は、やはり私とは縁なき衆生なのだろうな、と思わざるをえない。「SFだらこそ面白いんだよ」ということを山本弘さんも伝えたかったんだろうけどなあ。
 

 マンガ、城平京作・水野英多画『スパイラル 推理の絆』4〜7巻(エニックス/ガンガンコミックス・410円)。
 なんだかしげが一気に買って来てました。そんなに面白かったか。
 けど破綻はあるけど確かにヌルイばかりの『名探偵コナン』に比べると読んでて飽きはこないな。
 拉致されたひよのを助ける話や、ラザフォードがリョーコを仲間に引き入れる話など、心理的なカケヒキを扱ったエピソードが多いけれども、この程度なら一応基準レベルを満たしてると言えよう。エドガー・ポーの短編にもあったけれど、ジャンケンで読み勝つと何十回繰り返しても絶対負けないってことあるでしょ? あれの応用だね。
 もちろん欠点がないわけじゃなくて、「肋骨折れてるくせに走り回ってんじゃねーよ理緒」なんて突っ込みどころはいくらでもあるんだけどね。ミステリとしての基盤が弱くても、ドラマとしての演出が勝ってればとりあえずはオッケーである。
 ……でもやっぱカノンの登場はなんだか唐突だよなあ。未だにブレード・チルドレンが何なのか明かされてないのに、勝手に内紛起こしちゃ、誰に感情移入すればいいんだかわかんないよ。学校に立てこもるなんて、カノン、オマエは丸ゴシ先生かっ!(←『ハレンチ学園』ね))

2001年11月19日(月) 「“ブラック”ユーモア」って言葉も差別表現だってさ/LD『道場寺・火宅』/『Q.E.D. 証明終了』11巻(加藤元浩)ほか
2000年11月19日(日) 約束は果たしたよ、こうたろうくん/『キッド・ピストルズの慢心』(山口雅也)ほか


2002年11月18日(月) 爆走�А人獣量瓦�も……(-_-;)/『エンジェル・ハート』5巻(北条司)

 職場をクビになる夢を見る。
 朝、目が覚めると時計は11時を回っている。慌てて職場に電話するのだが、電話口からは上司の「君もうねえ、要らないよ」の冷たい声。
 職場に飛んで行ったが、自分の机はとうの昔に整理されていたのだった。
 ホントに目が覚めて思った。
 「シャレにならんわ」。

 別にクビにもならずに仕事を終えて、夕食はまた「王将」。棚のフィギュア、また増殖している。間を置いてちょこちょこ来るようにしようかな。


 原田美枝子が高橋留美子原作の映画化第2弾『犬夜叉 鏡の中の夢幻城』で、「神久夜(かぐや)」というキャラクターを演じるとのニュース。声優は初めてだそうだが、そうだったっけ。アニメブームが起こっていた80年代には、映画にハク付けするためにやたら普通の役者を声優に起用する例が多かったのだけれど(純粋に演技力や声のイメージを期待するジブリ作品とは全く意味合いが違う)、原田さんもなんかやってたように錯覚してたな。
 なんでも息子さんたちが原作のファンだった関係から、ご本人も『犬夜叉』全巻読破されてるそうである。
 「原作の高橋さんが私と同世代。どんな気持ちで物語を生み出されるのか。いろんな関心があって出させてもらいました。本当に楽しかった」……そうだよなー、高橋さん、私より年上だからもう四十ウン歳なんだよなー。最近は自分だけトシを取ってて、自分と同世代の人たちはみんな若いままのような気がしてたが錯覚だったな。


 マンガ、北条司『エンジェル・ハート』5巻(新潮社/バンチコミックス・530円)。香瑩(シャンイン)がいよいよシティー・ハンターとして活躍。香瑩が銃を打てなくなる(と言うより人が殺せなくなる)のは、移植された心臓の中で香の心が生きてるから、ということらしいけど、まあ、マンガは何でもアリだからな。しかも『シティー・ハンター』でも描かれなかった冴羽リョウ(ケモノヘンに�錙砲塙瓩僚蕕瓩討僚于颪ぁ▲螢腑Δ�槙村とシティー・ハンターを始めるまでのエピソードが、香の記憶を通して香瑩(シャンイン)に語られる……って、どうして香がそんなことまで知ってるんだろうね。適当なマンガだ。
 こうなるとあと何十巻続けることも可能だし、10巻くらい溜まった時点でまたアニメ化することも考えられるよなあ。けど、以前『シティー・ハンター』をアニメ化してたこだま兼嗣さん、今『名探偵コナン』にかかりっきりだぞ。ほかのスタッフにアニメ化させるって言っても雰囲気変わっちゃうだろうし、どうなるのかね。
 野上冴子がトシを気にしてるってのもちょっと定番過ぎないかな。どうもキャラクターの掘り下げが浅いのが気になるけど、これくらいの「薄さ」がコムズカシイ作品よりもウケる理由なんだろうね。

2001年11月18日(日) 休日満喫テレビ三昧/『パワーパフガールズ』第46回/『サイボーグ009』第6話ほか
2000年11月18日(土) 今年はコンサートで眠らなかったぞ/福岡シンフォニック合唱団コンサート


2002年11月17日(日) 爆走�Α秦管堯崗錙弩従櫃世辰�(^_^;)/『柳生十兵衛死す』4・5巻(山田風太郎・石川賢)/『巨人獣』1・2巻(石川球太)ほか

 先週『どれみ』を見て大感動だったので、朝からしっかり起きて『忍風戦隊ハリケンジャー』から『龍輝』『どれみ』『ギャラクシーエンジェル』と、続けて特撮・アニメ三昧。でもまあ先週ほどのインパクトはないな。当たり前だけど。
 フラビージョ役の山本梓、素顔はどんな子かとGoogle検索かけて動画なんかを見るが、まあ普通の女の子である。水着になってもいいからあの被り物とメイクしててほしいな、とか考えてる時点で既に女の子をマトモに見られなくなっている証拠だ。
 ちょうど水着を見てた時にしげが寄ってきて「何見よん!」と血相を変える。「い、いや、フラビージョ」と答える間もなくしげの必殺のアッパーが顎に炸裂、宙に舞った私をすかさずバックブリーカー、原爆投げで窓の外に投げ飛ばされた私は、弧を描いてマンション下の地面に叩きつけられ、血反吐を吐きながら痙攣するのであった。
 ああ、痛かった。


 『ドラえもん』の第1話「未来の国からはるばると」が、アニメ化25周年の節目に、12月31日放送の3時間スペシャル『もういくつ寝ると25周年!ドラえもんスペシャル』で初アニメ化されることになったとニュース。
 「初アニメ化」って……1973年版の『ドラえもん』第一話でしっかりアニメ化されてるはずだけどな、第一話。それに今のシリーズでも、途中やっぱりスペシャルで部分的にアニメ化されてるぞ。宣伝のためとは言えウソはイカンよなあ。
 さらに映画最新作『ドラえもん のび太とふしぎ風使い』の同時上映作品として、パーマンが初めて映画化(『Pa―Pa―Pa ザ☆ムービー パーマン』)ってニュースもあるが、これもウソ。『パーマン』の新テレビシリーズは先行して映画が鈴木伸一監督で映画化されている。
 以前にもドラえもんスタッフ、のび太のおばあちゃんとのエピソードを初アニメ化とか大ウソついてたことあったように思うが、どうしてこういうすぐバレるウソをつくのか。自分たちの番組のこと、愛してないと思われても仕方ないと思うけど、最近の映画のレベルダウンを考えると、実際そうなのかもね。


 昨日の疲れが溜まっていたのか、昼はひたすら寝る。
 夜になって目を覚ましたらもう7時過ぎ。
 『ワンピース』を見るとアラバスタ編が終わってオリジナルな展開になっている。アラバスタ編も随分引いて間延びした展開になってたけど、原作が充分な量溜まるまで、どれだけオリジナルで持たせられるものか。


 爆笑問題司会の『これがベスト100』、今日のテーマは「超常現象」。こんなベスト100、誰が決めるんだって感じだけど、特に100という数字にはこだわってないようだ。
 心霊フィルムの類は殆どがヤラセかシミュラクラにしか見えないものばかりで、特に検証もせずに垂れ流すばかりだから番組自体にまるで説得力がない。でもこれで心霊の存在信じちゃう人間もいるんだろうなあ。UFOフィルムもどう見てもグラスワークかミニチュアにしか見えないもののオンパレード。出演者が誰一人「インチキじゃん」と突っ込まない(あるいは突っ込んでもカットされてるか)のが不自然だけれど、だからと言ってそれじゃ番組が成立しないんだろうなあ。
 こういうもののインチキをバラす番組なんかが作られたら面白いと私なんかは思うんだけれども、恐らく世間のベクトルは真逆で、そんなつまらないもの見たくもないのである。でもそれって自分から騙されたがってるってことと同じなんだけど。こうなると「騙されるほうがバカ」ってリクツのほうがまかりとおることになるから、困るのは自分たちだと思うんだけどねえ。


 『笑う犬』シリーズ、いつの間にか「発見」から「情熱」に変わってるのな。どうやら優香がレギュラーから外れちゃったらしいけれど、たいしてコントやってなかったから惜しくはない。ベッキーがちゃんと残ってるのは嬉しい限りだ。ヨゴレを演じられる女の子って、ちゃんと育てれば伸びるんだよね。
 ピンクレディーとキャンディーズのどちらが上かって論争が大昔にあったが、ルックスでは私はミーのファンであったが、コメディエンヌとしては圧倒的に伊藤蘭の一人勝ちであった。ギャグを恥ずかしがらずに演じてこそ役者ってもんだよ。……って付いて行けてます? こういう話題。
 それはさておき、ちょっと面白かったのは、応援団のコント。団長と思しきナンちゃんが、世間のデキゴトの責任を団員たちに取らせるというもの。
 具体的には「リスペクトなんて言葉、どこのどいつが流行らせた!」「押忍!オレです!」というもの。……いや、ギャグとしてはそれほどでもないんだけど、確かに「リスペクト」ってみんないきなり言い出したものなあ、とそこに共感したのね。単に「ファンです」とか「憧れてます」とか「尊敬してます」とどうして言えないのか。
 ちなみに私の本名を英語にすると「ラッキー・リスペクト」になる。……すっげー、バカっぽいな(^_^;)。


 晩飯はリンガーハット。仕事に出かけるしげに「乗せてけ」と言ったら「イヤ」と断られる。まさかまだフラビージョの件で怒ってるのか。
 「いいじゃん、乗せろよ」とムリヤリしげの車に乗り込もうとした瞬間、背負い投げで地面に叩きつけられる私。すかさずニードロップ、私の肋骨がバキボキベキと折れる。噴水のように口から噴き出す血。
 あ〜あ。おかげで車の中、汚れちゃったじゃないの。


 マンガ、山田風太郎原作・石川賢作画『柳生十兵衛死す』4・5巻(集英社/ヤングジャンプコミックスBJ・各530円)。
 ……段々支離滅裂で散漫な印象が強くなってきたなあ。武蔵と小次郎のエピソード、このまま終わらせるんなら、わざわざ描いた意味ないよなあ。家康双子説も陳腐だし、作者ばかり悦に入ってる感じでどうも盛りあがらない。『魔界転生』にもリンクしてきたけど、天草四郎出してくるんじゃあるまいな。あまりキャラクターを使い捨てしてほしくないんだけど。


 マンガ、石川球太『巨人獣』1・2巻(完結/ダイソー・各100円)。
 たった200円。本って、安く出そうと思ったら出せるんだね。作者に印税入ってるんだろうか?
 これも随分前に読んだので、細かい中身は忘れている。ドラマ自体は突然巨大化した男の悲劇、のヒトコトで括られちゃうくらい単純だけれど、ディテールがリアルで面白い。巨人の小便と代弁で東京中が臭い匂いで充満する、なんて下りは圧巻。1ページまるごとプールに沈んだ超特大ウンコを描いたマンガなんて滅多にないだろうな。
 ラストはあっけないけど、これももしかしたら打ち切りだったのかも。 

2001年11月17日(土) 多分愛してるんだろう/『料理少年Kタロー』第7話/『カスミン』第7話
2000年11月17日(金) 一日一ドジ女房/東野英心死す。



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藤原敬之(ふじわら・けいし)