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ぱるたの仕事場日記
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2004年02月29日(日)
新人Mさんのその後2

Mさんの処遇が、解雇ではなくパートタイマーへの身分変更で会社に残す方向になったのは、ジュニアの希望だったと言う。社長は解雇するつもりだったようだ。社長の会社なのだから仕方がない、とあきらめているとはいえ、こんなふうな人の扱いを見せつけられる度に、私はがっかりする。そのたびに、こんな社長の下だからこそ、社長とは関係なく、自分の志を高く持って勤め続けようと心に誓ったりして・・・。

でも、Mさんのように入ったばかりで、社長のカルチャーもよく分からない場合、やはり、だんだんとモチベーションは下がっていってしまうのではないか。。。思い返すと、ジュニアはMさんを一人前に扱っていなかった。最初こそ、販促を担当するからには、すべての情報がMさんに行くようにします、なんて言っていたけど、最近は全然そんなことしなくなった。

C社で扱うSという商材を、ジュニアとTさん二人で、某ドラッグストアに売り込んでいた。そのためにわざわざ新たなコンセプトを打ち出し、新しいチラシづくりも進んでいた。私もそばで見ていたので、これをそのままサイトの方に持っていって展開してもいいですねぇ、なんて感想を述べたりしていた。

サイト更新の件で久しぶりにMさんが私のところに来たので、当然知っているものと思って「あのチラシ、いいねぇ。しばらくしたら、C社のサイトにそのまま持ってったら?サイト展開についてはジュニアと何か相談した?」と聞くと「え??何のことですか??」と面食らっているのだもの。面食らったのはこちらです。ジュニアは何もMさんに話していないし、Mさんも社内の動きを全く知らなかったのだ。

これでは人は育たない。関心を持たない方が悪いのではなく持たないようにしてしまった方が罪が重いと私は思う。しっかしなぁ、Mさん、もうちょっと周りを見れば良かったのに。もうちょっと会社の中心人物(っていったって、ジュニアとTさんしかいないんだよ〜)とコミュニケーション取れば良かったのに!少ししゃべればすぐに分かることが沢山あるというのに!

今回、ジュニアが彼女をパートで残したがったのも、彼女がいなくなるといろいろ面倒な雑用を頼む相手がいなくなると困るからかも、なんて勘ぐりたくなる。やめたければやめていいよ、という態度。
ジュニアも社長の正当な後継者となりつつあるのが悲しい・・・。



2004年02月28日(土)
新人Mさんのその後

C社に採用されて半年、もう新人という肩書き(?)はそぐわない時期に入っているMさんだが、最近社内の評判が悪い。私も気づいてひと月ほどになるのだが、子供を理由に欠勤することが多いのだ・・・。

小さい子供は特に保育園に預け始めの1〜2年は本当に病気のオンパレード。新しい風邪をもらってきては熱を出し、ひとたび感染症が流行ればたやすく病気をもらってきてしまう。朝無事に会社にたどりついたと思ったら、保育園から「お熱が上がってしまいました〜」なんていうお迎えコールが入ってやむなく早退することもしばしばだ。

それでも、自分が常にフルタイム働けないかもしれないことを前提に段取りを組み、仕事を進めていれば、何とか乗り切れる。人になるべく迷惑をかけないよう努力している様が回りに伝わり、なおかつ、実際にかかる迷惑が少なければ、案外みな応援してくれるものだ。

しかし、そうでなかったら?

仕事場の人間関係とは、多くの場合、自分に迷惑がかからなければ、大抵のことは許せるのに、ひとたび自分に火の粉が降りかかったり、不利益を被ると、なかなか寛容な態度ではいられなくなるもののようだ。

MさんはC社の販促企画と受発注管理業務を担当している。Mさんがお休みすると、C社の受注管理業務は全て、H社の業務部責任者Eさんがまかなうことになる。EさんはH社の業務だけでもかなりの量になるのに、有能なゆえに、C社の業務もついできてしまう。販促企画はやらなければやらないで当座は済んでしまう。(あくまでも「当座は」だ)そうすると、Mさんは自分がいなくても会社が回っている(ように見える)ので、だんだんと休むことに抵抗が無くなってくる。悪循環だ。

責任感の問題と言ってしまえばそれまでだが、この会社、以前にも書いたが、指示命令系統が時としてはっきりしない。Mさんに与えられた業務も、本来ジュニアが上司として管理していなければいけないのに、ジュニアがいつまでたってもEさんを頼るものだから、だんだんにMさんもやる気を失ってきている・・・そんな背景も見逃せない。

そして、悪いことにH社もC社も表向き子育てに理解があるふうに装っている。子供を理由に休んでもだれも(面と向かっては)文句を言わないものだから、人によっては勘違いして、子供が理由なら多少仕事を休んでもこの会社は大丈夫、と思ってしまう。ところが大間違い。しばらくすると、突然解雇!みたいな手痛いしっぺ返しを食らうのだ。

昨日、ジュニアがMさんに通告したのは解雇ではなかった。でもある意味では解雇よりも始末が悪いかも知れない、身分変更。すなわち、時間給で働くパートタイマーへの契約変更である。しかも正社員にはついていた社保等はみなはずされるという。そして、労働基準法違反のH社において、パートタイマーには有給休暇も与えられていない。C社にもきっとそれが適応されるはずだ。一体Mさんはこれをどう受け止めるのだろうか。

さて、今日はこの辺で。続きはまた明日・・・



2004年02月27日(金)
一難去ってまた一難

昨日出した荷物に関する書類を先方の貿易担当者リンさんに送ったところ、リンさんから怒りの(?)メール&電話!
私になんの連絡もなくいきなり送るな〜こんなにたくさん送るな〜税関通らないぞ〜絶対出さないでくれ〜成田で止めてくれ〜〜

びっくりしたのはこちらだ。 台湾からの強い要請だと聞いたから、無理を承知で出したのに??

事の真相はこうである。今回の貿易相手は、台湾の国家レベルで認められている(社長談)大きな団体である。その団体の総帥パク先生をH社に紹介したのが特約店のSさん。社長、パク先生、Sさん、のトップレベルで決まったことばかりが先行する。私はSさんを通じて台湾の意志を聞き、それに応じて社長からの指示を受けて動いている。今回の発送に関してもそうだ。
結果として、台湾での実務担当者リンさんが蚊帳の外状態になってしまったらしいのだ。

リンさんはとにかく税関を無事通過することが大事だと考えている。そのためには10キロ以内の小口荷物で送るべきだ思いこんでいる。しかしトップ3人は小口のプレゼントレベルではなく正式な取引として貿易レベルで物事を考えていたのだ。

結局、リンさんとパク先生とでコミュニケーションを取ってもらい、無事出すことに決まった。

が、しかし。

英語なら大丈夫と根拠無く社長が突っぱねられてきたラベル表記の問題が浮上。やはり、正式な輸入となるとラベルが中国語表記でなければ絶対税関を通らないのだ。
すったもんだのあげく、結局、成田から再度H社に荷物を戻して中国語のラベルを貼り直して正式に出すことに落ち着いたのであった。

やっぱり詰めが甘かったな〜

でも、なかなか良い勉強になった。来週になればM先生もお帰りになるし、もう少し状況はマシになるんじゃないかな。

でもなぁ、、、もうちょっとは英語しゃべれるかと思ったら、全然使えない私だ( ̄_ ̄;)



2004年02月26日(木)
ついに出荷!

今日は、今回の台湾輸出の世話をしてくれる乙仲業者の担当者Hさんが来社。詳しい話を聞かせてもらった。Hさんも「急がば回れ」とお客さんに言うんですよ〜とおっしゃる。が、今回の台湾話の立て役者特約店のSさんからも連絡が入り、やはりとにかく出して欲しいとのこと。今日は出張で不在の社長も昨日言っていた。「明日荷物を出す手配してください」と。

ええい、現地で止まろうが何しようが、出すぞ!ということで、早速乙仲業者さんに連絡して、荷物をピックアップしてもらった。

H社配送業務のパートさんと、業務責任者のEさん、そして私の3人で、「頑張って台湾に着くんだよ〜戻ってくるなよ〜」と荷物を見送った。

おりしも、一昨日以来見積もりを頼んでいたP社から電話。「御社の製品Xは無事台湾で輸入可能だということがわかりました。相手方の会社S社もちゃんと輸入業者として登録がありましたので心配いりません。」とのうれしい知らせ。ほっ!(結局一銭も金をかけずに調査してしまったということか?ありがとうP社台湾のみなさま。そしてごめんなさいP社さん。今回御社とはお取り引きできませんでした<(_ _)>)

荷物は28日土曜日現地着だ。土日挟んでしまったので現地の通関業務は月曜日になるが、火曜日には相手方の企業に到着する。苦手な英文レターも書き上げてインボイス(今日来たHさんに指導してもらって間違いを訂正。M先生の出番無し)とともに先方にFAX。今日はこれで無事業務終了。



2004年02月25日(水)
忙中閑あり

昨日とは打って変わって静かな今日。台湾への荷物は英文ラベルづくりと、見積もり待ちで今日は動かず。企画制作のKさんが若干忙しそう。

私は乙仲業者のM社からのわかりにく〜〜い見積書と格闘中。貿易ってホントに専門用語がおおいのね。RTだのLCLだのYASだのECHCだの・・・

M先生、早く帰ってきて〜〜〜


今日は午後から受注業務アシスタントのアルバイト採用面談。良い人が来るかな?



2004年02月24日(火)
怒濤の1日

ここのところ、とにかく一刻も早く台湾に商品を送ろう、と社長が焦りまくっている。でも、果たして台湾に輸出できる商品なのかどうか、全く調査をしていない。とにかく出してひっかかるかどうか知りたいのだから、とにかく出せ、と社長。

今回出す量は、たとえば船で出す場合ペイする量に比べると絶対的に少ない。運賃が安いと言われる船便でも量が少ないとかなり割高になるのだ。
では航空便で出す場合はいくらになるのか、調べないといけない。

今回は、乙仲業者M社に船便の見積もりを頼んでいた。が、今日になって急遽、航空便をあつかっている宅配業者P社にも見積もりを頼む。

これからH社が輸出しようとしている商品のアイテム数は13品目と少ないが、入っている成分が半端でなく多い。まず台湾に輸出できるものかどうかお調べしてから見積もりを出させてください、とは先方の言い分。そのために、全アイテムの成分一覧を作成して重量や容量などとともに、P社に送る必要が生じる。
成分に関する資料はあるのに、流用できるものがない。仕方なく新規作成にとりかかる。(M社からはそういった資料をよこせとは言われなかったのだが・・・)

その間にも、とにかくXだけでも送ろう、X以外のものは別便で送ろう、など社長の方針がくるくる変わる。

それに合わせてこちらも見積もり範囲の変更を連絡。乙仲業者にも変更連絡。右往左往。

また、社長が思いだしたように、インボイスを作れ、英文でね!と言い出す。そういうときも私を呼ぶので、作業中断。業務のEさんと一緒に話を聞く。インボイスは本当は貿易アドバイザーのM先生が作ってくれる予定だったのに、先生は今海外出張中。ああ、間が悪い!とりあえず、米国に輸出していたときの資料を真似してEさんが作ることになった。ふう。

しばらくして、又一つ問題を思い出す社長。製品についている説明文や商品名がすべて日本語。これを中国語か英語表記にしないと、正式に輸出できない!製品Xについてはすでに中文のラベル原稿を作ってもらったが、X以外は無い。以前米国に出していたときにつけていたラベルを古参社員が探し出し、それが使えないかどうか急遽、大検討会が開かれる。これにも呼ばれてしまう社長秘書。私は資料作成中なのに、どうして私も呼ぶかなぁ。ちょっと他に手の空いてる人たちでやってくれよ〜(-_-メ)。結局これは、企画制作のKさんが担当することになった。ふうふう。

営業時間が過ぎて資料はやっと完成。P社にFAXを入れる。ふうふうふう。

ま、たまにはこのように社長に振り回され、資料作りまくりの一日も楽しくて良いね(汗)。

大事なのは無事製品が台湾に届くこと。通関でひっかかっては、やはりいけないと私は思う。焦る社長の気持ちは分かるが、急がば回れ、ちゃんと調べてから出した方がいいに決まっている。こんな具合で今日も明日も荷物は出せないが、出したら確実に届くようにするから、もう少しだけ我慢してください>社長と台湾のお客様



2004年02月23日(月)
台湾からの電話

今台湾のお客様の間でH社製品が大変盛り上がっている。だた、こちらが輸出手続きに手間取っているため、追加注文した製品がなかなか届かず、現在慢性的品不足状態に突入。品不足だと余計に欲しくなるのが人情というもの。今日は初めて台湾のお客さまでキョクさんという方がH社に直接電話をかけてきた。

しかも、社長室のぱるたさん、ご指名だよ。社長がこの間の出張時、会う人ごとに何かあったら社長室のぱるたになんでも電話してください、と言ってきたらしい。(ったくホントにかかってきちゃったよ〜〜)

しかもしかも、キョクさん、先月台湾で社長と初めて会って話をし、すっかり社長に心酔している。社長さんがおっしゃるから、という言葉が何度も何度も・・・。

しかもしかもしかも、すでに日本にも何度も来ている、キョクさんの先輩筋にあたるパクさんから、H社の社員さんはみんなお肌がキレイで美人さんばかりと間違った情報(笑)を吹き込まれている様子。

「ああ、うれしい!ぱるたさんとお話できて。パクさんから、H社のみなさんはみーーんなとってもおキレイだって聞いてます。ぱるたさんは社長秘書さんだから、もっとおキレイなんでしょうねぇ。ああ、私も早く日本に行ってお会いしたいわぁ。今日はお電話でぱるたさんとお話できただけでも感激してます!私もがんばってH社商品でキレイになります!」

そ、そんなこと言われても、どうお答えしたら良いのやらやらやら。実際にお目にかかったらきっとがっかりされますよ、とも言えず。わらわらわら。

さて、電話の内容だが、商品がなかなか届かないというクレームでなくてほっとした。日本に住んでいる姉にH社の特約店をさせたい、ついては、パンフレットほか資料を送って欲しい、という内容。お姉さまはチョウさんとおっしゃり、関西地方にお住まいだそうだ。ちょうどH社のフォーラムが来月早々に開かれ、部長が講師として関西に入る予定だ。社長が先月の出張時にその話もしたらしく、姉をフォーラムに出席させてほしい、という。

早速、キョクさんの期待にたがわぬよう、チョウさんに資料を送り(勿論手紙つき)、フォーラムの講師で出かける予定の部長にもその旨伝え、今できる万全の準備をしたのであった。



2004年02月20日(金)
マイラインの営業

昨日私は会社を休んでいた。その間に、T電話の営業が飛び込みでやって来て、何かの申込書をあたかも、NTTの公式書類かのように偽った上に、担当がいないので、と何度も断っても、手続き上どうしても今日この書類にはんこうが必要だと迫り、強引に社判を押させたらしい。途中でジュニアがこれはちょっとおかしい、と気づき、社判を押した書類を戻すように言ったのだが、「そんな大したことじゃないですから」とか何とか言って逃げるように持ち去ってしまったとのこと。

今朝ジュニアから事の顛末を聞かされて、怒り心頭。なんでそんなに簡単に社印を捺すかなぁ!?
しかし、これは慣れていないと分からないことだ。我々はまだ「NTT」と聞くと、言うことを聞かないとまずいような気がしてしまう。電話を切られても困るし。私もこの会社にきて、電話関連の管理をするようになって、初めて電話業界の構造や体質を知ったのだ。応対した社員を責めることもできない。(しかし実際に社印を捺したのは社長だから社長はもっとしっかりしてほしい!!)

恐らく、T電話の下請け代理店だろう。とにかくマイラインをT電話に変更させてなんぼの商売をしているに違いない。しかし十分な説明もなく、強引に社印をおさせるなんて「行き過ぎた営業」と言わざるをえない。
社長の会社は、何でもD社、H社、C社の3社でスケールメリットを出している。電話もしかり。今まで苦労して電話回線の整理統合をし支払い関係もすべて整合性のとれるものにしたばかりのところだ。 D社だけ勝手にマイライン登録を変えられてはたまったものではない。

営業が置いていった名刺の会社に早速電話する。マイライン登録センターで〜す、と受ける女性に、即座に、御社の責任者をお願いします、と切り出した。昨日の営業も昨日の営業の上司も不在とのこと。「では御社の社長様をお願いします!」と言ってやったら(苦情電話だ、何を言ってもいいだろう(笑))かな〜り待たされた後「お電話代わりました。責任者のIと申します。」と男性の声が。

電話を替わった人物が果たして責任ある立場にある人かどうかはしらない。が、とにかく、営業に行きすぎがあったこと、非常に迷惑だったこと、渡した書類は脅されて出したものだから必ず破棄すること、などを厳しく伝える。Iと名乗る男性は「担当Oから電話させます」と言うので、「私はあなたが責任者だと聞いたからお話しているのです。あたながOさんにきちんと今の話を伝え、私の言うとおりの処理をするよう指示してくれれば良いので、改めてOさんからの電話は要りません」と断った。

がしかし、夕方そのOとやらから電話が入った。しかもこの期に及んでまだ「T電話に代えてもNTTからの請求書で今までとは一切変わらない」などと言っている。やはりIとやらがきちんと指示をしていないのだ。もちろん、コワイ声で断り、書類を破棄することを約束させたが、本当にあきれてしまった。

さて、日を改めて、T電話が本当に安いのか、改めて検討することにしよう。比較検討の結果、どうしてもそちらの方がスケールメリットが取れる、というのなら、正式な手続きを踏んで乗り換えることにしよう。
でも決して、今日の代理店は使わないぞ。



2004年02月19日(木)
社外の人々

私は幸せなことに、この会社に入ってからは、社外で非常に有能な人々と知り合う機会に恵まれてきた。本業以外ではほとんどのものを外部に頼っている会社である。そして外部との窓口はたいてい私だから、自然とそういった人々と知り合う機会も増えるというわけ。

中には、M社のY氏のように、なかなかつきあいづらいお方もいらっしゃるが、Y氏だって、客観的に見れば、非常にスキルの高い優れた技術者なのだから、有能な人々に一人に数えられるだろう。

それはさておき。

今回の、貿易アドバイザーのM先生も非常に有能かつ信頼のおける方だ。

なによりも感心するのは、労をおしまないところ。個人事業主でやっている関係もあるのだろうが、ご自身の持っているノウハウを出し惜しみするどころか、ここまでやってくださるの?とこちらが恐縮するくらい、手厚くケアしてくださる。

今回輸送を依頼しようとしている乙仲業者とメールで行っているやりとり、必ずCCでM先生にも回送している。乙仲業者からのメールはどうも素人向けではない。担当者がちょっと能力が劣るというか、察しの悪いヤツなんだろう。こちらは全くの素人だ、と何度も言っているのに平気で専門用語をちりばめたメールを返信してくる。どうしたもんかな、と思っていると、追ってM先生から、多分おわかりになりにくい点がまだあると思いますので解説します、とかゆいところに手が届くようなメールが送られてくる。

もう、感涙の嵐・・・!

また、私が頭を悩ませている最大の問題、業務システム再構築については、H社のホームページを作っていただいた会社S社の社長さんIさんの助けを借りることにした。このIさんもまた、非常に察しのよい、有能な人物だ。ウェブ業界という荒波のような業界の中で、独立して10年、ちゃんと会社を運営している。そして Iさんご自身は先頃ITコーディネーターの資格を取得して活躍中だ。

そのIさん。私の相談メールの返事にいきなり、

また大変なことになっているようで、ご心中お察し申し上げます。

と書いてきた。

この一言で私は不覚にも涙が出そうになってしまった。

サイト構築をしている最中から、結構難しい(っつかわがままな)社長の下で仕事をしていることを知っているIさん。今回のシステム開発のトラブルに関しても薄々知っている、そのIさんである。ぱるたはまた大変なことになってるんだな〜と案じてくれる、その心根が嬉しい。

Iさんに相談したからといって問題が簡単に解決するわけではないが、少しずつ解決の糸口が見えてくるような、少しは希望が持てるような、そんな気がしてきた今日であった。

#つか、会社休んでるのに家で仕事メール確認するなよ>ぢぶん



2004年02月18日(水)
段ボールの話

商品を輸出するときに何に入れて出すか。H社の場合は、段ボールにつめて、それを乙仲業者さんのコンテナに混載してもらう。

では段ボールはどうするか。今使っているものは最大でも40センチ四方高さ30センチ弱のもの。それでは小さすぎる。せめてその2倍から3倍の大きさのものが欲しい。しかも海外に出すのだから、材質も相当のものを、とういことで、当然、私にそういう業者さんを探して見積もりを取り、サンプルを作るように指示がでる。

もともとつき合いのある業者さんにまず声をかけ、次にネットで見積もりができる業者さんをいくつかピックアップ。見積もりを取る中で、AフルートとかBフルート、Wフルートなどという言葉が出てきてちんぷんかんぷんだったので、調べてみたら、段ボールの段、ぎざぎざのあの山をフルートというそうだ。(フルートなんて楽器しか知らなかった!)そのフルートに貼り付けられている紙がライナー。ライナーとライナーの間が約5ミリで、1メートルの紙に対し約1.6メートルの紙をうねうねさせて作ったものがAフルート。段ボールの中で最も段(フルート)が少なく段の高さは最も高いものだそうで、段ボールといったら8割方はこれらしい。が、今回、海外輸送用なので、どうやら、8ミリ厚さのWフルート、3ミリと5ミリを合わせたものが良さそうである。

見積もりを頼むとき、にわか知識で、そのサイズでWフルートにすると、おいくらくらいになるでしょうねぇ、なんて言ってみる。何だかこそばゆいが、こういうときはいかにも昔から知ってる普通のことのように堂々と言うのが大事だ。全くの素人じゃない、と思ってもらえれば、ふっかけられずに済むかも知れない(ウソ)

しかし、サンプルを作らせて、まずはそれで送ってしまおうというのだから、社長もムシの良いことを考えてるなぁ・・・



2004年02月17日(火)
忙しい?一日

午前中は台湾関連の会議、引き続き資料修正。午後はM先生来社。私も同席。2時間ほど打ち合わせの後、めでたく「業務委託契約」を結ぶ。社判を押したりサインをしたりのお手伝い。会議が終わった後も資料作成が少し。しつこい営業の人がまたアポなしで来社。話を早めに切り上げてお帰りいただき、そのあとは、今朝ほどとある大物俳優からH社製品を試したいという話が顧問の先生を通じてあったので、その方への手紙作成など。手紙は社長の言葉をそのままタイピング、のち文章に仕立て直し。プリンタの定期点検に来たサービスマンの相手をしながら、手紙の文章を校正し、プリンタ整備が終わったと同時にプリントアウト。

朝の会議から一緒だった、今回の台湾ビジネスの立て役者、特約店のSさんが、「ぱるたさん、忙しそう。なんかいろんな事一度にやってない?大丈夫?オーバーワークじゃない?」と話しかけてくる。

いえ大丈夫ですよ、と答えながら、ほえ?この程度のことで?オーバーワークの域になんて全然達してませんよ。作業に埋もれて問題から目をそらしているだけ。そして、それで忙しそうに見えたとしたら、まだまだ修行が足りない証拠。情けない。と思う私。

でも、ふだんこの会社のひとたちは、ゆったりのんびりしているから、たまに、きびきび動く人がいると目立つのかな。だけど、私はもともと歩くのも早いし、動きが人より早いんだよなぁ・・・もちっと優雅に動くよう立ち居振る舞いに気をつけた方がいいかしら?これでも立ち居振る舞いがきれい、と昔は褒められたもんだけど(遠い目)



2004年02月16日(月)
石の上にも3年

C社で開発したコンビニ用の商品が、もう撤退するしかない、とみなが覚悟を決めた今頃になって大手からの発注が復活。売れ筋だったA商品のみならず、今までほとんど撃沈していたC商品までご指名での発注だ。

ジュニアの顔がなんだか明るい。開発してからほぼ3年の月日が経ってやっと評価されるようになったのか。石の上にも3年ですね、と私がジュニアに言うと、とても嬉しそうな顔をする。素直なヤツ。

私の方は、業務システムを一から作り直す指示を受けて、頭を抱えている。今までの経緯もあるので、どうもやる気が起きない。何とか気持ちを立て直そうとしているのだが、動きがのろ〜〜くなってしまう。
業務の責任者Eさんはなんだか張り切っている。わざわざ私のところに来て、まず何をすればいいですかねぇ、などと聞いてくる。一応必要と思われることで、Eさんがやるのにふさわしい作業をお願いしたけれど、私の方はまだエンジンがかからない。社長は一から作り直すのだから、Yさんだったらできないこともできるから、とまたバラ色の夢を描いている。夢でなく現実になって欲しいものだが、私は、もう運を天に任せるしかない、というくらいの心境だ。

そういえば、このシステム開発も3年以上かかわっているなぁ。石の上にも3年。人にはそう言っておいて、自分自身にはこの言葉をあてはめる元気が出ない。



2004年02月13日(金)
バレンタインデー前日

明日はバレンタインデー。土曜日は会社が休みだから今日のうちに渡しておこう。

H社にいる男性は、社長、ジュニア、Tさん、そして、エージェントのSさんの4人。社長はチョコレートは食べず、お菓子といえば、もっぱらおかきだ。しかも硬いのが好み。コーヒーを飲みながらおかきを食べるのは少々趣味が悪いが、人それぞれ、好みの問題だから仕方がない。

数年前まではバレンタインはやっぱりチョコよね、とわざわざゴディバのチョコをプレゼントしていたのだが、自分では食べず、私のいないところで人にやったりしているので、もうあげるのはやめた。
今は、社長の好みに合わせて、硬いおかき、せんべい、そんなものの詰め合わせを探してくる。

ジュニアとSさんには正統派のチョコをプレゼント。甘党のTさんはふだんからインスタントココアを引き出しに隠し持っていて、ときどき人目を忍んでは(ウソ)ココアを作って飲んでいるのを私は知っているので、おいしそうなインスタントココアを選んだ。一応外国製だぞ(笑)。

こんな小さな会社だ。これで機嫌良く仕事が出来れば、バレンタインがお菓子メーカーの陰謀だろうとなんだろうと構わない。チョコでもおかきでもプレゼントする秘書であった。

さて、今日は、例の貿易アドバイザーのM先生に業務委託契約の依頼。社長は自分で契約書を作ってしまったのだが、やはり、素人かつ内輪向けの内容に、さすがに不安を抱いたようで、一般的な契約書も作りたいと、言ってきた。良かった。このまま独りよがりの書類のままで突っ走らないで・・・。
来週、M先生のお時間をいただくことにした。



2004年02月12日(木)
求人広告

ハローワークにパートタイマーの求人を出したのだが、反応がさっぱり。時給1000円、と事務職にしては条件が良いと思うのだけれど、週4日以上(つまりほとんど毎日ってことね)がまずかったのか。

仕方なく新聞の折り込み広告を出すことになった。

今日はその原稿がFAXで届く。

折り込み求人媒体の担当者が先週来社してH社オフィスを見た感想なのだろうか。
キャッチコピーが


○○町のキレイなオフィスで
自分のペースでお仕事ができます


となっていた。



誰もそんなこと言ってません(__;)



2004年02月10日(火)
社長室取り扱い

台湾案件が社長の中では猛スピードで進んでいる。しばらくこの案件は社長室で取り扱うからね、と朝から、資料作成のお仕事が私に回ってきた。そして、契約関連のところで少し勢いが止まる。

が、ケチな社長のこと、先日せっかく紹介してあげたM先生との業務委託契約を渋っている。

「月、8万円も取るの?高いねぇ・・・」

「全然知らない相手と取引するんじゃないからね。」

「もう実態はモノが動いているし進んでいる話だから。」

と色々色々私に言い訳(?)並べて、なるべく自力でなんでもやろうとする。

英文の契約書についても、「相手との信頼関係だから、最もシンプルで一般的なのでいいと思うからジェトロなんかに聞けば雛形をFAXしてくれるんじゃないか」などと言う。
要するに、私にジェトロに問い合わせて英文契約書の雛形を手に入れろ、ってことね。はいかしこまりました。でも、ジェトロには確かこちらから出向いて相談するしか方法はなかったような・・・と思いつつ、電話すると、予想通り。FAXでのサービスはやっておらず、そういった資料が揃っている図書室で必要と思われるところをコピーしてください、お高くて申し訳ないのですがコピー1枚30円になります。とのこと。そして、日経新聞社から出ている英文ビジネス契約書辞典というのがあります。と教えてくれる。

虎ノ門までお出かけか〜、と思いながら社長に報告すると、社長

「面倒くさいねぇ。コピー1枚30円?高いねぇ・・・。」

そして、

「来週には契約内容も固まるから、そしたらM先生に相談しようか。先生は英文が書けるのね?」と再度確認。

「はい。アジア関連にお強くて英語もお使いになれるそうです。」(H社仕様で英文契約書も作ってくれるって何度も言ってるのに・・・)

それにしても、月8万は高いって文句言ってた人に、コピー1枚30円が効くなんて・・・ありがとう>ジェトロ様



2004年02月09日(月)
社長だけ忙しい

台湾から戻った社長は、たくさんのメモ類、資料と格闘中だ。おそらく、先方との契約条項・条件等々について打ち合わせしたものを整理しているのだろう。台湾元との為替レート表をみながら電卓をたたいたりもしている。ビジネスミーティングはうまく行ったのかな。こんな調子なので今日は一言口をきいただけ。

社長、表の看板はご覧になりましたか?
ああ、見たよ。(ちょっと嬉しそうな顔になる)

それにしても、大した集中力だ。今日は朝からずっとだもの。
おかげで私は暇だ(^_^;)

ところで、先週、システム構築の件で問い合わせをしたF社だが、諸処の理由により現在はその業務は行っていない、とのこと。丁寧な断りのメールが届いた。犬も歩けば棒に当たる、というが、力のある技術者さんと、どこかでぶつかったりしないかしらん。

午後3時も過ぎた頃、社長が部屋から出てきました。「ちょっと買い物に行ってくる」んだそうです。「はい。行ってらっしゃいませ。」と返事をしながら見送る私。・・・と、あらま、また戻ってきたよ、どうしたの??すると社長いきなり「台湾だけどね、今、プランをまとめているから。あちらの代理店も決まったし、船会社も安いところがあるかどうか探すといいと思うから云々。」
言いたいことを言ったら満足したようにもう一度「じゃ、行って来るから」と言って出かけていった。
ふ〜〜む、船会社探せってこと?それとも先方@台湾が探してくれているってことなのかな。まぁいいや。とりあえず今の状況が良くわかりました。ありがとうございます>社長(^.^)



2004年02月06日(金)
出勤休み

週末の今日は、資料整理したり、社長の出張申請書を書いたりしてほとんど出勤休みを決め込んでいる。
昨日のKカンパニーのKさんとの会話の中で、Kさんがちらりと名前を出したF社に一応問い合わせのメールを出してみたが、まだ返事はない。

ソフトハウスとの関係で陥りやすい最も悪いパターン、と言われたのが、ボディブローのように効いてきて、私の気持ちを萎えさせる。

ぱるたさんが社長さんなら、いいですよ。でも違うでしょう?

この言葉も結構来てるな。うん。そうなんです。私は社長じゃないんですよ。

でも、社長はこの種の話を直接ソフトハウスの方と話すの好きじゃないんですよ。それは相手がYさんじゃなかったとしてもそうだっただろうと思う。
自分の気持ちはみんなぱるたに伝えてあるから、ぱるたに聞いてくれといって、自分は参加しなかったと思う。だけど、だけどやっぱり私は社長じゃないからソフトハウスの人は私では不足なんだよね・・・。

そうだ。ぱるたさんもこのソフト勉強してみたらいいんじゃないですか?自分の秘書がデスクで必死にこのソフトと戦ってるの見たら、見かねて社長さんもどうにかしてくれるかも。

そんな風に言って笑ってたな、Kさん。



2004年02月05日(木)
不調に終わる

昨日連絡を取ったKカンパニーのKさんにお越し頂いたが、結論から言うと、今回の仕事、受けてはもらえず。

M社からソースコードをもらえれば、なんとかなったのかもしれないが、それでもかなり大変な仕事になる、とのこと。そして、H社社長のシステム開発に対する態度が、Kさんとは合いそうにない、ということも大きかったようだ。(私、まずいこと言ったかな。でもだますようなことは言えないし・・・)

お話は色々と勉強になることばかりで有意義だった。これから見積もりを打診しようと思っていた会社のレベルも聞くことができたし・・・。

しかし。

聞けば聞くほど、社長を説得してM社のYさんにやってもらうのが一番安くて一番確実な方法であることが本当に本当に痛いほど分かったのであった。

もう一つ、冗談とも本気ともつかぬ調子でいわれたこと。
これくらいの規模のものだったら、オフコンレベルでIBMとか富士通とかNECレベルで見積もりしてもらってごらんなさい。見積もりだけで100万円なんて言われますよ。それくらい、システム構築ってお金のかかるやっかいなモノなんです。しかも、結局は、どんな技術者にあたるか、あたりはずれがものすごくある。

Kさん、大手のインターネットシステムのバックエンドを一手に引き受けている関係で、これ以上大きな仕事は今受けることは不可能らしい。そこの社長さんは、みずからプログラムを作れるような人なので、Kさんも非常に仕事をしやすいそうだ。トップにシステムマインドがどれくらいあるかは、受託する側にとっては、仕事の成果を左右するほど大きな要因らしい。

そういう意味では、Yさんのことを十分評価しモチベートてあげられない社長は、技術者の使い方がヘタ、ということですな。



2004年02月04日(水)
システム開発委託先探し

特殊というほどでもないが、決して多数派ではないソフトを使って構築されたH社業務システム。そのシステムの追加構築を引き受けてくれる会社を探すのも一苦労だ。何しろ技術者の絶対数が少ないのだ。

M社に委託する前は、SE兼プログラマとして雇った社員でできるかどうか試したけれどダメで、仕方なくネットで検索して、依頼したのがもう4年前。せっぱ詰まった状況でM社に電話したら、超多忙のY氏がラッキーなことにちょうどオフィスにいて、直接話ができたのだった。このソフトの業界ではこの人有りといわるほどの有名人だったらしい。そんなことなど全く知らずに頼んだのだったが。

さて、4年前と同じことを繰り返す。ネットで検索すると今度は、H社の近所、創業10年のSOHO「Kカンパニー」を見つける。ホームページでKカンパニーの業務実績を見ると、大手インターネットショップのバックシステムを引き受けていることなどが分かった。もしかしたら有望かも知れない。。。
メールで依頼しようと思って朝から文章を書くのだが、どうもうまくまとまらない。Y氏のことがどうしても心に引っかかって無心になれないのか・・・。
よし!こうなったらいきなり電話してしまおう。電話にKさんが出なかったら運命とあきらめよう・・・。

果たして、電話にはKさんご本人が出た。Y氏に初めて電話をしたときのように、Kさんもちゃんとオフィスにいたのだ。

電話だと不思議なもので、余計なことは一切言わず、「他社が作ったシステムなのですが、追加してほしいものや直して欲しい箇所があるのですが対応してもらえますか?」とすんなり聞ける。先方も心得たもので、まずは見せて欲しいということになり、早速明日の2時、来社してくれることになった。

さて、引き受けてもらえるかそれとも断られるか・・・。



2004年02月03日(火)
秘書らしい一日

明日からの社長台湾出張を控えて、H社の英文商品パンフの修正や追加資料など作るよう指示される。元原稿作成者は部長なのだが、スペルチェックするとざくざくミススペルが・・・!意味不明の言葉もあったりするので、私の分かる範囲で直しを入れ、もう一度部長に点検していただく。実は最後まで分からなかった単語は書いたご本人もなんのつもりで書いたか忘れてしまったと仰る(^◇^;)。仕方ないのでそこは削って一応資料完成。

そのほかにも、今月下旬のビジネスフォーラム(社長の特約店指導会議)の手配のために、大阪や京都、青森、福岡などの上級特約店の方に電話してアポを取ったり、飛行機の手配をしたり。

この飛行機がまたやっかいだ。何しろケチな社長(失礼!)は、なるべく安いチケットでなければ承知しない。
JASのマイレージを使って特典航空券の予約を取ろうとしたら、あと少しでポイントが足りない!それが分かるやいなや、これも使えるはず、と今度はノースウェスト航空のマイレージポイントを出してきた。
提携航空会社としてノースウェスト航空のポイントもJALやJASで使えるのね。知らなかったわん。 こうなるともう執念ですね。期待に応えるべく、ノースウェストの窓口に電話して予約取りました。

今日は来客もあった。外看板のデザイン打ち合わせにデザイン事務所の社長さん。明日から出張と聞いて、すぐにデザイン画をメールで送ってきた。お、早いね!と社長も満足。折り返し、修正指示を私が電話でお伝えしました。

情報収集、資料作成、出張手配、会議セット、スケジュール調整、来客接遇、等々。
おお、なかなか秘書らしい仕事をしているじゃないか、と自画自賛(^.^)



2004年02月02日(月)
委託先変更

海外(ダイビング)出張(旅行)から帰国し10日ぶりに出社した社長。朝からデスクの上に置かれた書類や報告ノートに目を通す。
実は先週の業務報告ノートに、システム開発会社M社Y社長からの返事に関する報告も書いていた。
そろそろこちらの態度もはっきりさせなければならないところにまで来ている。さあどうする社長、と思っていたら、早速社長室に呼ばれる。

「Y氏のこういう態度がやはり信用がおけない。場合によっては訴訟を起こしてでも伝えていくか。でもそのためにはこちらにも控えが必要。ほかにできる会社があったよね。そこにあたってみて、追加プログラムはそっちに作ってもらおう。」

と委託先変更宣言。

やはりそう来ましたか。

このシステム開発(元々は旧システムのバージョンアップが目的だった!)を行うにあたって、数社に旧システムを見てもらった上で見積もりを取った。旧システムはかなり複雑に作ってあったらしいのだが、一目でその構造や特徴をとらえた会社が1社だけあったなぁ。でもそこは見積額がえらく高かったんだよなぁ・・・。

「他人が作ったプログラムの追加ですから、既存プログラムの解析がまず必要になると思います。その部分の費用がかかっても構いませんね?」
と念押しする。「解析費用がいるのなら、それも別途どれくらいかかるのか見積もってもらってください。」との返事だった。

さて、3社ほどあたりをつけているところにこれからメールを書こう。あまりにも込み入った内容だから電話は避けて・・・。

午後からは台湾関連の打ち合わせ。私が作っておいた報告書が早速役に立っていて嬉しい。



2004年02月01日(日)
仕事ができるって何?

H社が入っているビルのオーナー会社から派遣されている担当者M氏。3階の現状復帰のことではずいぶんともめたが、大幅に予定が遅れたものの、何とか先週、終息。新しく入るテナントB社の方も私も、M氏の後手後手体質にはほとほと手を焼いた。

しかし、そんなM氏に私が一目おくのは、あのように仕事出来なさそう(笑)に見えて、彼がこのビルの担当者になってからというもの、じわじわじわじわと空き室が埋まってきている事実があるからなのだ。このご時世に!

前任者S氏のころは地下1Fの2箇所、1階の道に面した部屋、8階も空いていたし、フロアが分散する会社もH社含めて数社。しかしS氏は新しいテナント開発を進める気は無さそうで、会うたびに、今不景気ですからねぇ、こんな条件の悪い物件に入ってくれる人なんていませんよ、と自嘲気味に言っていたものだ。 地下1Fはあまりに借り手がつかないので、テンポラリー契約でH社が倉庫として激安家賃で借り受けていたくらいだ。

しかし、M氏はそういった愚痴は一切言わない。頼りなさげに見えて、「実は地下一階に今進めている商談がありまして、まとまり次第H社さんには立ち退いていただくことになります。」と予告してきたりする。彼らしく、その予告から半年近くたってやっと実現したりするのだが!きっと粘り強いのだろう。当初の予告通り、H社は地下1階を立ち退くことになった。地下1階の2スペースとも今はテナントが入っている。

また、オフィスが分散しているH社を5階ワンフロアにまとめるのもM氏のねばり強い交渉の結果である。結局、1年以上かかったが、M氏が描いた青写真通りに3階B社1社、5階H社1社ときれいに整理されてしまった。(元は、3階H社・T社、5階H社・B社だった)

しかも、やはり長らく空いていた1階の大通りに面したガラス張りのスペースはこのほど美容室に貸すことになったという。それだけではない。ここ数年ずっと白いままだった外看板。2社分のスペースがあるのだが、ひとつに、その美容室の看板を、もう一つは、なんとH社の看板を出すことまで社長のOKを取り付けてしまったのだ。

M氏、見た目は全然優秀そうには見えないけれど、実はかなり優秀なんじゃないか?仕事ができるって決して手際が良かったり段取りがうまく組めたり、ってところだけでは計っちゃいけないということをM氏は教えてくれる。ま、彼の段取りが悪くてこちらは随分迷惑しましたが!