ID:104863
G*R
by K・カヲル
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■雲の向こうの遠雷が呟きさえも掻き消すから x-1
「現世ではどこぞの奥様などだったのかもしれませんなあ。いやいや」
「しかしまあ、握菱さん、引っ越せまで言わはるんやねえ」
さらりと軽くかるく、ギンが横目でテッサイを見ながら言った。テッサイは何も窺えない表情で、
「しばらくの間は、いつ空間がひび割れてもおかしくないですからな。用心するに越したことはございませんでしょう」
と言った。その言葉に、ギンは笑って頷いた。そして、ゆっくりと、
「そうやねえ。用心せんと、何あるか判らへんもんなあ」
と呟いた。
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07月08日(土)
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