ID:104863
G*R
by K・カヲル
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■雲の向こうの遠雷が呟きさえも掻き消すから 6-1
その言葉に乱菊は驚愕した。日番谷に目を向けると、彼もまた驚いたようにわずかに目を見開いている。勇音は二人を見回して、話を続ける。
「映像で見ただけとはいえ、それを技術局員が見間違うことはないと思われます。朽木さんからは死神としての霊圧が見受けられず、そして霊圧も相当低くなっているようです。死神は、傷ついて弱っていたとしても死神としての力そのものを失うことはありません。ですから、予想される中で最悪のことは」
「その、正体不明の死神への、力の譲渡、か?」
日番谷がこれまで以上に低く押さえた声で確かめた。勇音は小さく、
「はい」
と答えた。乱菊は腰に手を当てて溜息をつく。
「譲渡なんて……そりゃあ方法としてはあるけれど、やってしまったら重罪じゃないの……」
勇音が乱菊の方に切なげに眼を向ける。乱菊はその眼を見て、自身も眉をひそめていることに気づいた。乱菊は自分の頬に手を当てて軽く叩く。
日番谷が考え込むように片手で頬杖をついていたが、勇音を見上げて、
「だから誰が迎えに……捕らえに行くか、即決していないんだな」
と言った。
「そうです。重い罪になるかもしれない以上、同じ隊に属する死神が迎えに行けるのかどうか……四十六室の判断待ちのようです」
勇音は重い口調でそう答え、そして俯いた。
部屋は薄暗くなっていた。乱菊はそれに気づいて窓の外に目をやる。太陽は沈んだのか、西の空も暗くなり、宵闇が覆い始めていた。
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07月13日(木)
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