ID:104863
G*R
by K・カヲル
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■雲の向こうの遠雷が呟きさえも掻き消すから 4
「……朽木は、罪に問われるとしたら罪状はどうなるのかしら」
「はっきりとは判りませんが」
口元に曲げた人差し指の第二関節を当てて七緒は少し考え込んだ。
「おそらく、超過滞在の罪くらいだと思いますので、そう重い刑にはならないはずです。それくらいでしたら朽木家の力で、なんとでも刑期を短くできると思います……朽木隊長がそうなさって下されば」
「そうねえ。それくらいはしてくれないかしらね」
お互いに目を合わせて苦笑する。そして同時に前に目をやった。
頭上にも足下にも広がる沢山の星。紫色に浮かぶ花菖蒲。灯りに照らされて揺れる柔らかい影。それはどこか浮世離れした光景で、美しいが、その揺らめく不確かさがどこか不安を掻き立てる。
「何も……何もないといいわね」
乱菊はぽつりと呟いた。
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07月11日(火)
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