三楽の仕事日記
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2012年12月07日(金) 前一宮市教育長の馬場先生と

 集会は、9日開催の市民駅伝選手激励会。各区の選手の意気込み表明。校歌斉唱。生徒会長激励。校長挨拶では、「牧中恐ろし」という言葉を何度も聞いたこと、日本発祥の駅伝は今や国際大会で「ekiden」とそのまま使われる競技になったことなどを紹介して選手激励。

 校長室ですぐさま激励会の記録アップ。このようなことができるのも、石本先生が撮影したデータをすぐにネットワーク上に整理しておいてくれるからこそ。地道な仕事をきっちり素早くやってくれるおかげ。

 午後はweb教育研究所主催の授業研究会。今回は、我が校の西尾先生の授業を見て学ぶ会。参加者多数のため、授業は武道場で。朝から西尾学級は武道場で授業。それというのもごく日常的な授業を見ていただきたい、という西尾先生の思いから。

 授業は、日本の年間自殺者数を問うことから開始。「高齢化社会と福祉」というテーマの授業冒頭の問い。資料集のページを指定して一人学び。その発表。そして「高負担、高福祉」か「低負担、低福祉」のいずれをあなたは選ぶかという問いから意見交換。最後は振り返り。

 授業はいつものとおりで、安定していて、子どもたちは学習した言葉を使いながらも、さらに自分の言葉で堂々と意見を述べる。自分の考えと異なる場合はそれをきっちり表明した上で、意見を述べるなど、研究協議会で参観者から「どのようにして子どもを育てているのか教えてほしい」という要望が出るのはよく分かる。これが西尾社会科授業では当たり前の姿で、4月からきっちり子どもたちを育ててきているからこそ、今の姿がある。ノウハウというより、こういう子どもを育てたいという思いがぶれていないからと僕は分析している。

 研究協議会にも参加。意見は途切れることはないが、若い方(2年目教師)が多いためか、聞いていても、表層的なとらえでの意見が続き、このままでは協議会が深まらないと判断。そこで発言。

 「今、もっと意見が分かれればよかったのになあ、という意見を述べられましたが、あなたは設定した課題が悪かったのだと考えての発言なのか」

 「よかったのになあ、で終わっていては協議にならない。ではどうしたらよかったと考えているのか。私には答えがない。だからこそ、ここで皆さんと話し合いたいのだ」

といった具合に述べる。あまりにも空気を固くし過ぎたと感じたために、

 「私が発言すると、皆さん、怒っていると思われる方がありますが、まったく怒ってはいないですからね」と付けたし、笑いをいただく。

 さらに教科の立場からの意見が皆無のため、学習指導要領の社会科解説編から印刷しておいた公民的分野の目標を読み上げながら、西尾先生の授業の価値について私見を述べる。結果的には一人浮くことになったような具合(笑)。

 協議会終了後、助言者の名大・柴田教授、副島先生、西尾先生、大藪先生、林先生と応接室で意見交換。特に副島先生からは、僕が最近主張している「鍛える」ということと、小牧中の現在について率直な意見をいただく。確かにその通りと思うことで、3学期早々の職員への指導事項にぜひ入れようと決意。申し訳ないが、この応接室での時間が研究協議会以上に勉強の場となった。

 ***

 19時に一宮市へ到着。前一宮市教育長の馬場先生を囲んでのごく有志の会に参加させていただいた。馬場先生は拙著「スペシャリト直伝!中学校数学科授業成功の極意」でも、VIEW21でも書かせていただいた方。馬場先生との出会いで、僕の数学教師としての歩みは大きく変わった。そして教育長となられた馬場先生とお会いするたびに学校経営について学んできた。永遠の師のお一人。

 隣席させていただいたので、インタビュアーに。

 「先生、もし教育長を続けられていたとしたら、次の一手は何でしたか」に始まり、一宮市の学校や教育行政を垣間見ている中で、これは聞いておきたい、発想の原点はどこにあるのか、と思っていたことを一気にお聞きする。意を強くしたところと再考しなければならないと感じさせていただいたこと多数。即、学校経営に反映させたいことも多数。僕だけではなく、我が校の企画委員全員で聞いておきたいと思ったこともいくつか。今日は午後からの学びが実に深い1日。


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2008年12月07日(日) 学校力・教師力セミナー
2007年12月07日(金) 学習指導要領改訂&分析プログラム説明会
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2005年12月07日(水) 学校評価をSQSで
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