三楽の仕事日記
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2009年01月21日(水) 米野小学校公開授業研究会に参加

 来年度の各種協議会、審議会への準備が始まっている。まずは委員就任の依頼から。委員の年齢、これまでの任期、女性の比率等をチェックして方針を起案。

 昼前から3時間年次休暇をとって、米野小学校の公開授業研究会に参加。研究概要を示した冊子に目がとまる。

 教師の専門性はマニュアルによるものではなく、経験によってつくられていくものである。経験とは教師としての経験年数ではなく、自分の授業を振り返った回数である。

 つまり経験は意図的に積んで整理しなければならないということだ。これには同感。米野小では実際に年間かなりの数の授業公開がされている。

 「現実を見て授業を振り返る」「多くの授業を見て見る目を養う」ための視点が書かれている。これを見ただけで、どのような授業を目指そうとしているかが端的に分かり、授業を見るのに役立つ。

 子どもは互いの声に耳を傾けているか。
 教師が一人一人の子どもの声に耳を澄ますことができているか。
 丁寧に聴いているか。(教師も子どもも走らない)
 相手を受け入れるような雰囲気になっているか。
 どの子のどんな発言も大切に受け止めているか。
 小さなつぶやきや予想外の発言にも、しっかり耳を傾けているか。
 多様な意見から複雑な「つながり」を見つけ出すよう働きかけているか。
 互いの共通点・相違点から何かを発見しようとするよう働きかけているか。
 意欲を持続させようとする工夫をしているか。
 用意した意見を言い合う時間を減らし、ゆっくり聴き合いながら話し合う時間を増やすようにしているか。
 「他者から学ぶ」謙虚な気持ちを大切にし、教師自身も一人一人の子どもを尊重することを忘れていないか。
 協同的な学びの場(ペア・4人グループ・全体)を効果的に取り入れているか。
 授業からこぼれている子どもはいないか。
 音読を有効に活用しているか。
 学び合いにふさわしくない言葉を使っていないか。


 この観点にしたがって、多くの授業を見て学んだ。これらをもとにして互いに学び合ってきた米野小の先生方の協議を聴き、自分のとらえとの違いから学びを深めたかったが、会議のため、県庁にもどらなければならず残念。 

 15時30分から今年度最終の「生徒指導推進協議会」で司会。会長のH教授の指導により、他の協議会に比較すると、よりアカデミックな方向に進みつつあるのが僕的にはうれしい。今日は「自己有用感のとらえ方」が話題の中心となった。協議会の体制からすれば、学術的になりすぎてはいけないと思うが、単なる実践報告会に比べれば、ずっとよい。

 あることがあって、夕刻からマスコミからの問い合わせ電話が続く。担当はその対応に追われる。会計検査院来庁中のため、各課の廊下には課室からはみ出した書類の山。しばらくはこういった状況が続く。


2008年01月21日(月) 授業名人事業進捗状況調査
2007年01月21日(日) 「一瞬の風になれ」にはまる
2006年01月21日(土) 教師力アップセミナー横山験也さん
2005年01月21日(金) 愛日校長会議&研修会&新年会
2004年01月21日(水) 教頭研修会
2003年01月21日(火) 今日も上天気