三楽の仕事日記
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2008年12月30日(火) 明治図書「新中学校数学科重点指導事項の実践開発」

 友人のブログで門松を立てる日は、29日でも31日でもまずいことを知り、あわてて設置。普段出来ていない掃除や片付けをして、幾分か新年を迎える気分になる。

 明治図書から拙稿が掲載された「新中学校数学科重点指導事項の実践開発 新学習指導要領の指導事例」(根本博編著)が送られてきた。わずかなページだが、関わらせていただいたことはうれしいことだ。機会を与えていただいたIさんに感謝。

 編者の根本先生は、現行の学習指導要領数学を作成された主務者。その方が、新しい学習指導要領数学にどう解説を加えるのか。とても興味深い。さっそく根本先生の執筆箇所を読む。

 根本先生が以前に出された「数学教育の挑戦」(東洋館出版社)を読み、素直に心情を綴られる根本先生の人柄に感動したが、今回も同様に感じる箇所がいくつかあった。例えば、

 PISA調査など一時盛んに報じられて、ようやく社会がその重要性(有用性)に目覚めたということであれば、今を好機ととらえ、社会が変わろうとも(何が変わろうとも、受験にはあまり出題されないとしても)大切なものは大切なのだと主張し続けることが大事である。(p11)

 上述のような学習活動を伴う統計の学習は、ある意味で用意された答えをもたない学習であるということである。「数学教育を通して人間を育てること」が大事である。そう思っていても、授業ではつい問題を解いて終わってしまうということがあれば反省しなければならない。(p11)


 根本先生も、現在の教科調査官の永田先生も直接お話を伺うと、数学教育への熱い、熱い、思いをもってみえることがよく分かる。残念ながら、学習指導要領やその解説書を読むだけでは、そこまでは伝わってこない。県教委の役目の一つは、こうした調査官の熱い思いを現場にしっかり伝えることなのだろう。我々が作っている資料も再考すべきと猛省。


2007年12月30日(日) 京都・気楽堂での桂千朝の会
2006年12月30日(土) マイタウンマップデータのために学校へ
2005年12月30日(金) 再読「いい会社をつくりましょう」
2004年12月30日(木) マイタウンマップコンクール応募
2003年12月30日(火) 学校見回り