2011年02月18日(金)  お好み焼きのご縁と愛!「てっぱん」撮影終了を祝う会

NHK大阪放送局スタジオ。出演者、スタッフ、「てっぱん」関係者多数と報道陣これまた多数が見上げる中、さあ、くす玉が割れますよ。

「あ、はっぴぃ さつえいしゅうりょう〜」と玉緒さんが言ったかどうか、くす玉が割れて、中からコテ形の垂れ幕が。皆が手にしたクラッカーを一斉に鳴らし、拍手、歓声、そして雄叫び。てっぱんチームは威勢のいい若い男子のるつぼ。ただでさえ熱いところに撮影終了の起爆剤が加わり、うぉ〜〜〜〜〜といった熱気が渦巻く。「つばさ」のときは解放感が浮遊感となってウキウキほのぼのした幸福感に包まれていたけれど、「てっぱん」はどこまでも熱い。名は体を表すのか。
報道陣側の正面から見ると、「撮影終了」の文字が。

花束贈呈、出演者挨拶、報道陣からの質問。撮影終了した今の気持ちを聞かれて「撮影は終わりましたが放送は続きます」と「てっぱん」へのさらなる応援を訴える初音(富司純子)さんのきりっとした姿勢に背筋が伸びる。今いちばんしたいことを聞かれたあかり(瀧本美織)は「この後の打ち上げがしたいです」。ほんとにもう、この子は〜と一同親バカの顔になって天然娘に目を細めるのだった。

というわけで関係者だけが残り、乾杯。それから記念撮影。オープニングのてっぱんロゴを表現しようとしているらしく、「て」「っ」「ぱ」「ん」の文字を手分けして持つ人あり、注連縄のようなものもするすると渡された。果たして、写真になると、ロゴの形になっているのか。わたしは大好きな伝(竜雷太)さんの後ろといういい位置。それにしてもユーズドのジーンズをはきこなす足長伝さんのカッコよさったら。並みいるイケメン軍団を差し置き、ダントツのいい男っぷり。


ホテルの宴会場に場所を移し、撮影終了を祝う会。皆さんのスピーチの合間に広い会場を回遊し、挨拶して回る。オープニングタイトルを手がけた森本千絵さんと中島信也さんが一緒にいて、けっこうゆっくり話せた。お会いしたいと思っていた人から「お会いしたかった」と言われて、うれしくなる。森本さんの会社の名前はgoen(ご縁)。五円玉をモチーフにしたご縁玉(というのかな)を記念にいただく。お好み焼きもご縁もまあるい。

顔合わせや撮影の合間にご挨拶したきりの出演者の皆さんにもあらためてご挨拶。わたしは壇上のスピーチで数日前に見つけた白髪の束の話をした。それぐらいあかりやおばあちゃんや村上家や田中荘のみんなと一緒に悩みあがいたことを言おうとしたのだけど、これじゃまるで苦労自慢みたいだ。その脚本から最大限のものを引き出し、ふくらませ、形にしたスタッフや出演者を労う言葉が足りなかった。助けていただきありがとうございました。完パケに脚本の行く先を照らしてもらったことが何度あったことか。作品が、灯りだった。

あっという間に3時間が過ぎ、締めは参加者三百名のてっぱんダンス。近藤さんとともに出演者らも壇上へ。ステージ下の久太(柳沢慎吾)さんは最後の湯気を作るところで「赤色灯〜」と抜かりない。

2次会はライブハウスに移動。「つばさ」の2次会でも夢のライブ実現に興奮したけれど、今回はさらにパワーアップした感あり。歌だけでなく漫才あり、コントあり。やすしきよしコンビのニセモノが登場したかと思えば、中岡徹(松尾諭)と民男(前田航基)が「中岡家」を結成して親子漫才を披露。会場からの「てっぱんとかけまして」のお題に「鉄板とかけまして、即興漫才と解きます。その心は、どちらもカチンコチンです」。「民男、天才!」と絶賛の嵐。

村上三きょうだいの団結を示すコントと歌のクオリティの高さにはおそれいった。予告編のパロディ(ハバネラに合わせて、あかりと鉄平が予告に出て来た台詞を交替で言う、ただそれだけなのにおかしい)と本編のパロディ(早口言葉が言えないと訴えるあかりに、真知子が「ええんよ、それで」を繰り返す。あかりが真知子役、鉄平があかり役。キャラクターをとらえすぎで爆笑の渦。こんな脚本思いつきません、完敗)。

岩崎先生は指揮するし、あかりはトランペット吹くし、社長はトロンボーン吹くし、小夜子(川中美幸)は「瀬戸の花嫁」歌うし、そこにお父ちゃん(遠藤憲一)乱入するし、贅沢過ぎる。圧巻だったのは現場スタッフ総動員のTPN48「会いたくて」。お好み焼き指導の佐竹先生も、オカズデザインさんも。「オカズ!」と呼び捨てされているのを見て、いいな、クラスメートみたい、部活みたいと思う。

それにしても、みんな仲がいい。現場になかなか顔を出せなかった脚本家は、単身赴任のお父さんのよう。久しぶりに帰ってきたら、家族の団結がいっそう強くなっていて、眩し過ぎて細めた目の間に涙がにじみそう。

本当にいいチームなんですね、本当にいいチームなんですよ。そんな会話が繰り返される。そこらじゅうで熱い握手とハグがあり、「愛している」と真っ直ぐ言葉にする人たちがいる。みんなが「てっぱん」を愛し、共に作る人を愛している。愛し抜いている。

「てっぱん」のあったかさと愛は、ここから湧いているんだ。

撮影中に赤ちゃんが生まれた3人のスタッフには子どもの名前入りのコテ(だったか、名前を刻印できるコテだったか)が贈呈され(松尾さんが「うちも生まれた!」とうらやましがった)、そこにも家族愛のようなものを感じた。

そして、最後のセレモニー。ヒロインあかりを務めた瀧本美織さんへの卒業証書がチーフプロデューサーの海辺さんから手渡され、答辞の形で便箋4枚に綴った手紙が読み上げられた。「あかりにも、私、美織にも、いっぱい愛をありがとうございました」。愛娘の旅立ちの言葉のように、一同、聴き入った。

まあるいご縁とアツアツの愛をこれでもかと食らった撮影終了。お好み焼きは出なかったけど、最後の撮影シーンで焼いたお好み焼きのにおいはたっぷりと吸い込んだ。8階のスタジオのにおいがエレベーターで運ばれて18階のおなかを鳴らしたという。それも今日でおしまいかと思うと、しんみりする。
>>>2009年08月14日(金) 半径5メートルの幸せ。朝ドラ「つばさ」撮りきり&打ち上げ


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【たま語】「きらいっていうと、さむいよね。すきっていうと、あったかいよね。こころがね」。嫌いなものより好きなものを数えたほうが楽しいねと言い続けていたのを少しわかってくれた様子。
posted at 12:04:12

@yuki_k1969 てっぱんの感想うれしいです。今日は大阪にいながら9か月会えなかった両親に会います。子どもが機嫌ようやってたらそれでええという親ですが、親子について考え続けている今会うことに時期の縁を感じます。
posted at 10:49:39

@geranium07 てっぱん見ていただきありがとうございます。ところで口内炎、わたしはチョコラBBに助けられてます。お大事に。 #teppan
posted at 10:40:30

カンヌ広告祭で見て印象的だったCM。有名人が一人ずつ名前をあげていく。それは彼らに影響を与えた恩師の名前。RT @toshiyounggreen @masakoimai 自分がお世話になった師の顔が浮かびました‥ 胸を張って師の前で立てるように、もっと精進せねばとも
posted at 10:20:18

涙は節約せんで、よろしで。RT @UmbrellaMaster @masakoimai 朝からいっぱいいっぱい泣かせていただきました。涙の在庫がなくなるぐらい。#teppan
posted at 10:15:24

@kamakuradan だんちゃん、てっぱんの宣伝ありがとう。陶芸の炎もあかりですね。今朝はいかがでしたか。また感想つぶやいてくださいね。 #teppan
posted at 08:42:54

母の高校時代の恩師がてっぱんを楽しんでいる、と母に電話をくれたという。教え子の娘は教え孫?半世紀経って、子の代まで見守ってくださる恩師とはありがたい存在。 #teppan
posted at 07:29:07

@kumada4 懐の大きなお店でした。
posted at 07:19:32

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