2007年02月18日(日)  東京マラソン2007

第一回東京マラソン当日。ダンナが出場するのでわたしも無関係ではいられず、朝6時に起床して、餅を焼いて雑煮風にしたものを作る。「とにかく炭水化物」ということで、昨夜の夕食はうどんとごはんだった。9時10分の出走シーン(もちろん自分は映らないのだが)のテレビ中継を娘のたまと一緒にビデオに撮っておいてくれ、と頼まれ、テレビの前に風邪引きたまをお座りさせてビデオを回すが、まるで興味がない様子。眠ったりぐずったりを繰り返すたまの看病と子守をしながらテレビの前でレースを見守る。

先頭争いよりも、一般参加者のお祭り騒ぎを見ているほうが楽しい。受けを狙ってとんでもないカッコをしている人がいるのでは、と思ったけれど、急遽配られた雨よけのポンチョをかぶった人がほとんどでよくわからない。ベルリンマラソンでは走っている途中で挙式して婚姻届まで出すカップルがいた、なんて解説が入る。雷門前で立ち止まって写真を撮っているランナーがいます、そんな中継が微笑ましい。途中で配られる食べ物は事前に話題になったバナナのほか、チョコレート、あんぱん、人形焼、レーズンまである。あんぱんってパン食い競走みたい。人形焼を配るのは浅草だろうか、レーズン一万粒は手づかみだろうか。食べものの話題は楽しい。

出場者の家族でなくても世間の関心も高いようで、「ダンナさんどう?」とメールが続々舞い込む。公式サイトでゼッケン番号からラップタイムを検索できる(シューズに取り付けたタグの情報が送られる仕組み)と聞いていたのだけど、PC版も携帯版も混み合っているのかうまくつながらない。蔵前に住むママ仲間のトモミさんは急ごしらえのプラカードを作り、いつ通過するかわからないわがダンナを沿道で応援してくれた。

4時間38分かけて無事完走したダンナは「スタートラインを越えるまで8分」かかり、途中で「トイレ」の表示を見てコースを外れたら係員に「メトロの中になります」と言われ、地下鉄のトイレまで階段を上り下りして約5分のロス。いちばんの敵は寒さで、「もう少し気温が高ければ3時間台で走れた」と豪語する。配布されたポンチョが行き渡らず、かなり雨に打たれたところで誰かが捨てたポンチョを拾って着たのだが、すでに体が冷えきっていて、思うように走れなかったという。靴も水を含んで重くなるし、雨のレースはきつかった様子。体力の消耗も激しく、一切合財の食べものは先行者に食べ尽くされた後で、「飴玉いかがですかー」と厚意で差し出す沿道の人に蟻のようにランナーが群がったとか。ダンナもその恩恵にあずかった一人で、「あの飴玉で救われた」と感謝。「金持っている人なんかコンビニで買ってたよ」。同じレースなのに先頭集団との緊張感の落差がおかしい。

「変なカッコしてる人いた?」と聞くと、「いた、いた」の答え。30キロ地点でチュチュ風の白鳥男に抜かれ、「白鳥に負けるわけにはいかん!」と追い上げ、何とか追い越したが、35キロ地点まではヒヨコ姿の女性と並んでいて、これまたプレッシャーだったと言う。ヒヨコならうちにも酉年の年賀状の撮影に使った衣装がある。わたしが出るときはそれ着ようかな、と言ったら、キミには42.195キロは無理だから、と断言された。自分に務まるかどうかわからないけど、妙に足の速いヒヨコって面白い絵になりそう。

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