2009年08月23日(日)  朝ドラ「つばさ」第22週は「信じる力」

今井雅子脚本の6本目の映画『ぼくとママの黄色い自転車』公開2日目。初日に観に行ってくれた方から感想が続々。ありがとうございます。あわせて、「つばさ」への感想も。2週にわたってお届けした玉木家の父、竹雄の物語に「ずっしりと重いテーマで見応えがあった」「この週のための中村梅雀さんの起用だったんですね」といったお褒めの言葉に交じって、「つばさはこのままシリアス路線になっちゃうの?」と第1週からのパワー爆発な弾けっぷりを惜しむ声も。ご心配なく、「つばさ」の明るいノリは健在。雨降って地固まるの玉木家では、第22週から「新生・玉木家」モードに突入。部屋割り、席順、それぞれの甘玉堂との向き合い方など、家の中のさまざまなところに明るく前向きな変化が。力を抜いて観られるコミカルな場面もふえるので、ひき続きお楽しみに。

「力を抜く」ことも22週のテーマ。頑張りすぎて失敗を招いたり、よかれと思ってやったことが迷惑がられたり。力を入れることが逆効果になることも。つばさの幼なじみ、お隣の万里(吉田桂子)がぶつかっているのは、新米社員の力みの壁。「お前にあるのは独走性と強調性だ!」と上司に叱られたわたしにも苦い思い出が……。力を入れ過ぎるがゆえに空回りし、つばさとも衝突した万里が、ラジオぽてとの新企画「川越チャレンジ」での挑戦を通して、どう成長するかの一週間。

タイトルは「信じる力」。完成台本では「元気をあげる」となっていて、メルマガ「いまいまさこカフェ通信」でも旧い名前でお知らせしてしまいました。申し訳ありません。「元気をあげる」つもりで応援していたら逆に元気をもらったりするし、応援の本質は「信じる」ことだったりするから、より意味深いタイトルとなった。つばさと万里を信じて見守る家族の姿に、家族が何よりの応援団だなと気づかされる。

演出は、8、9、15、17週の福井充広さん。「脚本協力 今井雅子」のクレジットが毎日出る増量週間なので、オープニングもどうぞお楽しみに。第22週のキーワードでもある「チャレンジ」は、英語でchallenge。この単語の中にchangeとcanが入っていて、しかも、changeはchanceに手を伸ばした形みたいだ、と気づいて、『チャンス!チャレンジ!チェンジ!』というエッセイを月刊ドラマに寄せたことがある>>>こちらのいちばん下のコラム)。チャレンジ精神にあふれた「つばさ」の脚本開発に関われたことは、今井雅子にとっても、『チャンス!チャレンジ!チェンジ!』だったと思っている。あと5週間、最終週まで「つばさ」をお楽しみください。

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