2009年08月22日(土)  『ぼくとママの黄色い自転車』公開初日+たま3歳

娘のたまの3歳の誕生日と3年ぶりの映画公開が重なった今日、朝から「誕生日おめでとう」と「映画初日おめでとう」のメールが続々舞い込む。半数ほどが「誕生日&初日おめでとう」メール。誕生日ガール本人の希望を聞き入れ、デニーズ(「おむつやさんのうえのレストラン」と呼ぶ)で朝ご飯を食べてから、『ぼくとママの黄色い自転車』一回目の舞台挨拶目当てに新宿バルト9へ。子どもは置いていくつもりだったのだけど、「たまちゃんも、ぼくとママときいろいじてんしゃみたいよう」とせがむので、連れて行くことに。タイトルを覚えて応援してくれているのはうれしいけど、「ぼくとママの」が何度直しても「ぼくとママと」になる。

川越で「ちゅばさ」を見つけるときと同様、『ぼくママ』センサーを働かせるたま。バルト9へ向かう一階エレベーターフロアの壁に備え付けのフライヤーボックスを指差すと、そこにはリーフレットが。9階ロビーでは、小豆島へ行こう!!キャンペーンをめざとく発見。「ぼくとママの黄色い○○○」の○を埋めるオープン懸賞で小豆島への旅や地元の名産品などが当たるというもので、せっせと応募用紙に書き込む人の姿が見られた。たまの写真を撮っているところに、小豆島から上京されたオリーブランドの柳生好彦さんとお嬢さんが現れ、一緒にスクリーン9へ移動。

受付前では、今井雅子コミュニティ管理人であるナルセさんと一年半ぶり、2度目の対面。たまへの誕生日プレゼントにキャロル・リングが歌う「リアリー・ロージー」というテレビ番組のサントラをいただいた。音楽通のナルセさんらしいセレクト。

舞台挨拶は、新堂冬樹さん、阿部サダヲさん、武井証くん、鈴木京香さん、河野圭太監督が登壇。新堂さんの隣に立った阿部さんが 「日焼けってあんまりしたことないんで、びっくりしてます」と言い、 笑いを誘った。 京香さんも、新堂さんのことを「夏って感じの人」と評し、客席も皆さんも新堂さんの日焼けっぷりに驚かれていた様子。

武井くんのはきはきとした受け答えに、今日も大人たちはタジタジ。「どんな役者になりたいですか?」と司会の方に聞かれて、「また一緒にやりたいと言われるような役者になりたいです」。 「武井君の後だと、コメントがしょぼくなる」とぼやいて笑いを取っていた阿部さんは、「ぼくも、またやりたいって言われるように頑張ります」。河野監督は武井くんを「いちばん信頼している役者」と言い、その理由として、勘の良さを挙げた。新堂さんは、自分の作品が映像化されることには不安があるものだけど、この映画は自分の書いた小説以上に感動したと語り、「正直、2度の試写で2度とも号泣しました」と告白。あたたかな笑いと拍手に包まれた和やかな舞台挨拶となった。

この舞台挨拶をダンナとたまとともに一家で舞台袖から立ち見する予定だったのだけど、「たまちゃん、すわりたい」とぐずりだし、これは舞台挨拶の邪魔になると判断して、ダンナに「外に連れ出して」と頼んだところ、「ウワーン」と泣き出した。「ママがいいよう〜」と泣き叫びながら連れ去られる娘を「ごめんね」と見送りながら、引き裂かれる母と子というこの状況は映画の設定とかぶる、と思ってしまった。

どうやら、たまは、ぼくママを観に行くと聞いて、映画館の椅子に座って鑑賞すると思っていたらしい。わが家に届くチラシやポスターやうちわを目にするうちに「ママがつくったえいが」なんだと認識し、興味を持つようになり、今朝になって「いっしょにいく」と言い出した。そして、ロビーで流れる予告編を見て、期待を膨らませていた様子。『崖の上のポニョ』も『旭山動物園物語』も劇場で観たので、今日も当然そういう流れを想像していたのだろう。だから、舞台袖からのぞくという事態に「はなしがちがーう」と困惑し、涙の抗議をしたのだった。さすがに、3歳児に「舞台挨拶 関係者立ち会い」と言っても通じない。

夜、ダンナの実家で誕生日祝いの晩ご飯を食べているときにも、わたしが舞台挨拶の話をダンナの両親にしているのを聞いて、悔しさを思い出し、また泣いた。「そんなに観たかったのか!!」と一同いじらしくなり、「よし、今度、ママと一緒に行こっか」「いや、じいじが連れて行ってあげるよ」と競い合って慰めた。

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