2009年04月28日(火)  『ぼくとママの黄色い自転車』完成披露試写

新宿バルト9にて、今井雅子脚本の6本目の映画『ぼくとママの黄色い自転車』の完成披露試写。上映前に主人公の沖田一家(父・一志役の阿部サダヲさん、母・琴美役の鈴木京香さん、息子・大志役の武井証くん)と井口喜一プロデューサーが登壇して、舞台挨拶。今回はロケ最終日の新横浜駅にお邪魔しただけで、ほとんど撮影には立ち会えなかったので、出演者の皆さんから撮影秘話や作品への印象を聞けるいい機会となった。

武井くんとは新横浜駅でちらっと挨拶したのだけど、愛らしくて利発で、インタビューの受け答えでは、「この映画を観て、やさしい人がふえますように」などとオトナをキューンとさせることを言う。どうしたらこんないい子になるの? 

阿部さんは京香さんとの夫婦役について、「自分でいいのかな」と謙遜し、「新宿歩いていても、いますよね。お前で、それかよ」と自らを不釣り合いなカップルをたとえて笑いを取っていたけれど、これがなかなかスクリーンでも舞台で並んでもお似合い。まず京香さんが決まり、相手役に阿部さんを起用した理由は「年上女房っぽいイメージがあって、秘密を抱えてうじうじと悩む姿が似合いそうと思った」と井口プロデューサー。長身の京香さんに合わせて、阿部さんは「はじめて雪舟というものをやらせていただきました」とのこと。

「この作品、小学校回ってもいいですよね。『飛べイカロスの翼』という作品を昔小学校で観て、すごく印象に残っているんですけど、あれも確かさだまさしさんが主題歌でした」と阿部さん。さだまさしさんが書き下ろした主題歌「抱きしめて」は、聴くだけで心の垢が取れそうな繊細で優しい曲。

京香さんは子どもと離れる決断を迫られる母親という難しい役を「ぜひ挑戦したい」と引き受けてくださったそう。ひとつひとつ言葉を選びながら語る姿に、「自分だったらどうするか」を問いかけながら琴美という人物を作り上げてくださったのだなと想像した。原作にある琴美の「奇跡」の一瞬を映画でも丁寧に描いているが、会場で配られたパンフによると、原作『僕の行く道』作者の新堂冬樹さんは初号試写で号泣して以来、京香さんの顔を見るとパブロフの犬状態で涙が出てしまうのだとか。

舞台挨拶最後は、大志の従姉(琴美の妹・西田尚美さん演じる里美の娘)役の安部美央ちゃんが、大志とともに旅に出る犬のアンを抱いて登場し、記念撮影。アンの目線をもらうのが難しく、「アン! こっちこっち! アンちゃん!」の呼びかけに応じたり応じなかったりが和やかな笑いを誘っていた。アンと武井くんを見ているだけで、微笑ましくて頬が緩んでしまう。

本編は初号試写(>>>2008年10月31日(金))ですでに観ていて二度目なので、前回よりは落ち着いて観られた。小豆島いいとこだなあ、公開の頃に行きたいなあなどと一観客の目で楽しむ。わたしのひそかなお気に入りは、母国語・関西弁が出てくる明石の場面。由美役の梅原真子ちゃんの小生意気さが、観ていて楽しい。全編関西が舞台の映画をやりたいなあと思った。

主題歌「抱きしめて」が流れるエンドロールの窓の中で展開するエピローグも、好きなシーン。赤いポストに出して、おうちのポストに届く手紙のアナログなチカラを信じたいわたしにとっては、この作品で「郵便」や「郵便局」が活躍していることもうれしい。電子メールも便利だけど、切手貼って投函して相手に届くまでの時間差のドキドキを味わえる手紙が、やっぱり好き。

益田祐美子さんの紹介でご一緒した(>>>2009年01月21日(水) キスかキフか? 非常時に強い女と自転車の会)小豆島ヘルシーランド株式会社社長の柳生好彦さんと株式会社ソフトウェア・ジャパンの女社長、高山里美さんの相合い傘クレジット(「企画協力」の下にお二人の名前が並ぶ)を確認でき、お二人にも再会できた。

『ぼくとママの黄色い自転車』は、8月22日公開で、ただいま前売り券発売中。公開日は奇しくも娘の3歳の誕生日なのだけど、今日の日記を書き終えて、5年前の4月28日の日記のタイトルが「黄色い自転車」だった偶然に気づいてびっくり。最近埃をかぶっているわが家の黄色い自転車、映画の宣伝も兼ねて乗ろうかな。

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