2008年12月16日(火)  だからファミレスはやめられない 

締切前で、2日続けてファミレスでランチ。昨日はココスへ。ココスの窓際のテーブルで食事を待っていると、隣のテーブルのおばさまが突然店内に響き渡る大声を張り上げ、携帯電話で話し始めた。「今ね、ガオスにいるの! ガオス!」と席からガラス戸越しに見える外の看板「COCOS」を見ながら叫ぶ。その大声に店中の客が「ちゃうで! ココスやで!」と突っ込みを入れたに違いない。電話の相手はどうやらこちらに向かって、彼女と落ち合おうとしているらしい。果たしてガオスを見つけられるのか。「ガオスって言ってたけどココスだよな」と気づくには、あまりにも遠過ぎる。ここはやはりお節介だけど「すみません。ガオスではなくココスですよ」と教えたほうがいいのだろうか。万が一「ガオス」が二人だけに通じる愛称だとしたら、余計なお世話だ。などと思いめぐらせていると、再び隣のおばさまの携帯電話が鳴った。「そう。ココスよ。わかった?」。どうやら相手は彼女の居場所を突き止められたらしい。2度の通話の間に彼女に話しかけた人はなかったけれど、「ガオス」と呼んだことなどなかったかのように「ココス」と言ってのけた彼女は、いつ本名に気づいたのだろう。

しばらくファミレスに足を運んでいなかったのだけど、やはりファミレスにはネタがあるなと今日はデニーズへ。わたしが来る前から隣のテーブルにいて、わたしが去ってからもそこにいたのは、わたしと同世代の女性三人組。女性週刊誌の見出しのような話題を次々とテーブルに取り出してはかき回すおしゃべりは果てることなく、「なぜミスチルは今年紅白に出るのか?」に始まり、ミスチルだけで10分語る。「きっとNHKのえらい人が頭を下げたのよ」と一人が言い、あとの二人が深くうなずき、別な一人が「ミスチルって他のバンドとギターとベースの位置が違うのよ」と言い、「どう違うの?」と聞かれて、「普通はギターが右が左なんだけど、その反対側がベースなんだけど、ミスチルは逆なのよ」。結局どっちが右でどっちが左かはわからなかったけれど、紅白で確認する楽しみが出来た。

2日にわたるファミレスランチで有川浩(ありかわひろ)さんの『阪急電車』を読んだ。阪急電車の各駅を舞台にした短編連作集。片道ではなく往復になっていて、行きの電車の登場人物のその後を折り返しの電車で見せてくれる。大阪出身のわたしにはおなじみの路線であり、人生と線路を重ねているところも共感度大。各編の登場人物のつながり方も実にうまく、小物使いも気が利いている。作者のサービス精神があちこちに感じられて、読んでいて気持ちよかった。何より、どの人物も毒を含めて愛せる、というより、毒ゆえに愛おしく感じられて、もっとこの人の作品を読みたくなった。今年読めた本は3桁には届かず80冊ほどだったけれど、年の暮れに年間ベストの上位に挙げたい一冊に出会えた。

今日の子守話は、ちょうちょの話。保育園のお迎えの帰り、「なんのお話がいい?」と聞くと、「ママちょうちょとたまちゃんちょうちょ」をリクエストされた。みんなが飛ぶならリボンかなあとちょうちょの羽根色の黄色いリボンを思い浮かべた。

子守話30 ママちょうちょとたまちゃんちょうちょ

ママがきいろいリボンをかってきました。ぐるぐるまきのながいながいリボンです。はしっこをきって、ちょうちょむすびにすると、きいろいちょうちょみたいになりました。ちょうちょのリボンをかみのけにつけると、たまちゃんはちょうちょになったきぶんです。そっとりょうてをはばたかせてみると、からだがふわりとうきました。それをみていたママも、ちょうちょのリボンをかみにつけて、たまちゃんのまねをしました。

たまちゃんとママは、ぐるぐるまきのきいろいリボンをもって、ひらひらとそとにとんでいきました。そして、おともだちをみつけると、リボンをきって、ちょうちょのリボンをつくってあげました。いつもじめんばっかりみているダックスフントはおおよろこび。おいかけてきたかいぬしも、いっしょにそらをとびました。

ひがくれて、かぜがつよくなってきました。ちょうちょむすびにしたリボンがほどけてしまい、たまちゃんたちはじめんにドスンとしりもちをつきました。玉ちゃんとママはみんなからあつめたばらばらのリボンをむすびなおし、おおきなちょうちょむすびをつくりました。いちにのさん、でそらになげると、おおきなちょうちょのリボンは、ちからづよくはばたいて、そらのかなたにきえてしまいました。

2007年12月16日(日)  以心伝心クリスマスギフト
2006年12月16日(土)  マタニティオレンジ43 作詞作曲兼ボーカル兼ダンサー
2002年12月16日(月)  シナリオ作家協会の忘年会
2001年12月16日(日)  こだま

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