2006年12月16日(土)  マタニティオレンジ43 作詞作曲兼ボーカル兼ダンサー

作詞家とは名乗っていないけれど、まれに作詞の仕事が舞い込む。市村正親さんがアンデルセンの世界を一人芝居で演じたNHKの夏の特番『真夜中のアンデルセン』の劇中歌3曲、冷凍食品の保存温度であるマイナス18度以下を啓蒙する『冷凍マイナス18号』ソング、ダノンBEヨーグルトの『おなかすっきり体操』ソング……と、これまでは5年間で5曲のペース。ところがこの夏以降ペースがぐんと上がって、毎日のように新曲が誕生。だけど、放送もされないし、CDにもならない。たった一人のために詞を作り、曲をつけ、歌ってみせ、大サービスで踊りまでつけている。

最初に生まれた歌は、たまが生まれる少し前。男の子か女の子かわからず「たま」と呼びかけていたおなかの子に向かって、おなかをさすりながら「たまちゃんたーまたま、たーまたまのたまちゃん♪」と名前を連呼する胎教ソングを聞かせていた。曲調はシンプルな子守唄調。生まれてからは「たまちゃんにーこにこ いい子にしてる♪」「たまちゃんごーくごく ミルク飲む♪」「たまちゃんうーとうと おやすみなさい♪」「たまちゃんすーやすや いい夢見てる」などの活用形が生まれた。

次にできたのが、お風呂ソング。お湯を怖がるたまを明るく楽しい気持ちにさせようとスタッカートを効かせ、「お・ふ・ろ! お・ふ・ろ! お・ふ・ろ〜にいたしましょう〜♪ おふろ! おふろ! おふろ!」とお風呂を連呼。洗うときは「あ・た・ま! あ・た・ま! あ・た・ま〜をピカピカに♪」などと変化する。歌いながら洗ってやると、気が紛れるのか、あまりぐずらない。お風呂入れが不安なわたし自身を励ます歌でもあった。

新しい遊びが生まれると、新曲も生まれる。最近では、脇の下を支えて寝転んだわたしの太ももの上に立たせ、上体を左右に揺らすサーフィン遊びがお気に入り。「ゆらっこ〜ゆらっこ〜ゆらっこサーフィン♪ 右へ左へゆらゆらしちゃう〜♪ ときどきお空を飛んだり(ここで高い高いをする) ときどき地上に降りたり(ここで太ももに着地) またまたお空を飛んだり ぐるぐる回ったり〜(高い高いのまま空中で左右に振る)♪」と歌いながら遊ぶと、たいそうゴキゲン。のっている日は声を上げて笑ってくれる。ギャラより印税より、その笑顔が何よりうれしい。

赤ちゃんには未知の能力を引き出す力があり、今まで家で歌ったことなんかなかったママを一日中歌わせ、パパやじいじばあばまで踊らせる。ご近所仲間のK氏は長期出張の間に一才の愛娘がパパを忘れてしまわないようにと、彼女のお気に入りの童謡をお気に入りの振り付けで歌い踊ったビデオを置き土産に旅立った。踊る姿どころか歌う姿も想像できない方なので、恐るべし、赤ちゃんパワーである。だが、渾身のビデオはすぐに封印されてしまった。画面の中の小さなパパを見ると、「パパがいない」ことを思い出して娘が悲しくなり、それを見てママまで悲しくなり、泣けるビデオになってしまったのだそう。


2002年12月16日(月)  シナリオ作家協会の忘年会
2001年12月16日(日)  こだま

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