2006年03月08日(水)  innerchild vol.11『PANGEA(パンゲア)』

昨年観た『遙(ニライ)』がすばらしかったinnerchildの『PANGEA(パンゲア)』を観る。第11回公演とあるが、第4回公演の再演。先日、舞台芸術のフリーペーパープチクリの発行に関わっている友人の山下プロデューサーに会ったときに「今度『パンゲア』を観ます」と話したら、「初演を観ましたが、あれは観とくべきですよ」と言われ、楽しみにしていた。

劇場は青山円形劇場。チア仲間の宮村陽子がいた劇団MOTHERの公演を、よくここで来た。舞台を客席が円く取り囲むせいか、テント張りの芝居小屋で観るような臨場感がある。円いステージには砂が敷き詰められ、裸足の登場人物がその上を歩くと、微妙に地形を変えていく。神話の住人のような衣裳や、手に捧げ持った器からこぼれ落ちる砂も、幻想的、神秘的な空気を醸し出している。前回公演『遙』のときも思ったけれど、精神世界を漂っているような不思議で心地いい浮遊感があり、今回は裸足で地面から十センチほど浮いているような感覚を味わった。

解離性同一性障害、いわゆる多重人格を扱ったストーリーで、多重人格の中に存在する人格がそれぞれ登場人物となって現れる。ひそかにファンの杉浦理史が出演していて、うれしい。救いのない苦痛に満ちたテーマではあり、聞いていて胸が苦しくなる台詞もあったけれど、ひとつに統合しようとする「人格たち」の葛藤が目に見える形で表現されている新しさに目を見開いた。G-upの赤沼かがみさんが案内してくださる公演にハズレなし。

お芝居に行くと思いがけない知り合いに会うことが多いけれど、今日は後ろの席にサードステージの吉住さん、隣の席に『ブレスト』ドラマと絵本『子ぎつねヘレンの10のおくりもの』でお世話になっている文芸社の松山さん。吉住さんはちょうど昨日、わたしの日記の『白い部屋の嘘つきチェリー』(サードステージの小宮山実花さん出演)の感想を読んだばかりだったそう。今日は太田緑・ロランスさんが出演。

innerchild vol.11『PANGEA(パンゲア)』
青山円形劇場


作・演出 小手伸也

古澤龍児 菊岡理紗 土屋雄 三宅法仁 宍倉靖二 小手伸也 真柄佳奈子前田剛(BQMAP) 町田カナ(reset-N) 杉浦理史(bird's-eye view) 伊藤修子(拙者ムニエル) 吉田晋一(カムカムミニキーナ) 太田緑・ロランス(サードステージ) 狩野和馬(InnocentSphere) 中谷千絵(天然工房) 櫻井無樹(千夜二夜) 秋山ひとみ 冨樫舞

2005年9月22日(木)  innerchild vol.10『遙<ニライ>』

2004年03月08日(月)  勝地涼君初舞台『渋谷から遠く離れて』
2002年03月08日(金)  言葉の探偵、『天国の特別な子ども』を見つける。

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