2002年03月08日(金)  言葉の探偵、『天国の特別な子ども』を見つける。

友達の男の子から頼まれた「詩の捜索」をメールでもやってみる。「ある詩を探しているんだけど、心当たりある人いますか。10年くらい前、朝の番組で紹介(たぶんテレ朝)。障害をもった子供の親たちの会の会報に掲載されたらしい。作者はイギリス人でフツーの女性。天国?で天使たちが、生まれてきたある子供の行き先について話し合うという内容です」と送ったところ、「テレ朝には聞いた?」とミナちゃんから。「友達が心の中で大切にしまっていた詩だから、人の記憶をたどって探したい」と返信すると、「『クイックレスポンスが一番大事』って思っちゃって、こころの余裕がなくなってる自分に気が付いたよ」と返事。続いてNちゃんから「ダウン症って別名:エンジェル病って言うんだよね。ダウン症の子供って、とっても心が綺麗で天使の様ってところからついてるらしいけど。そのあたりから探すと分かるのかな?」とアドバイス。「お母さんから子どもの頃によく似た話を聞いた」という情報も。そしてMちゃんから「Edena Massimilla(エドナ・マシミラ)の『Heaven's Very Special Child(天国の特別な子ども)』じゃない?Edenaは米ペンシルバニア州にあるマクガイア・ホーム(障害児療育施設)のシスターのはず。この詩は日本の障害をもつ子の両親へのメッセージらしいけど」と原詩と訳詩(大江裕子訳 『先天異常の医学』木田盈四郎著 中公新書より)が送られてくる。これから生まれる命の行き先を話し合う天使たちが天の神様に向かって「この子は特別の赤ちゃんで、たくさんの愛情が必要」だから「この子の生涯がしあわせなものとなるように この子のためにすばらしい両親をさがしてあげて下さい」と訴える。読んでみて、きっとこれだと思った。依頼人にメールを転送すると「ビンゴ!」。この詩を届けたい人がいるらしい。お騒がせした友人たちも「いい詩だね」「わたしもこころが豊かになったよ」「言葉って難しいけど感動もさせれるから凄いよねぇ」と言ってくれる。こうして『言葉の探偵』の初捜索は無事終了。

HEAVEN'S VERY SPECIAL CHILD

A meeting was held quite far from Earth!
It's time again for another birth.
Said the Angels to the LORD above,
This Special Child will need much love.

His progress may be very slow,
Accomplishments he may not show.
And he'll require extra care
From the folks he meets down there.

He may not run or laugh or play,
His thoughts may seem quite far away,
In many ways he won't adapt,
And he'll be known as handicapped.

So let's be careful where he's sent,
We want his life to be content.
Please LORD, find the parents who
Will do a special job for you.

They will not realize right away
The leading role they're asked to play,
But with this child sent from above
Comes stronger faith and richer love.

And soon they'll know the privilege given
In caring for their gift from Heaven.
Their precious charge, so meek and mild,
Is HEAVEN'S VERY SPECIAL CHILD.

天国の特別な子ども

地球からはるか離れたところで話し合いが開かれました。
また新たな命が生まれます。
天上の神に向かって、天使たちは言いました。
この特別な子どもには、たくさんの愛が必要です。

この子の成長はとてもゆっくりかもしれません。
成果は目に見えないかもしれません。
だから、地上で出会う人々に
人一倍目をかけてもらわなくてはなりません。

この子は、走ったり笑ったり遊んだりしないかもしれません。
この子の考えていることは、わかってもらえないかもしれません。
何をやってもつまずき、
障害児として認められることになります。

ですから、この子の行き先は慎重に選ばなくてはなりません。
幸せな人生を送れるように。
ですから神様、あなたのために
特別な任務を果たせる両親を探しましょう。

両親はすぐには気づかないかもしれません。
自分たちに求められている特別な役割に。
けれども天から遣わされた彼らの子によって
二人の信仰は強まり、愛は深まるでしょう。

やがて両親は悟るでしょう。
天国から贈られたこの子を育てることは
神様の思し召しなのだと。
優しく穏やかな、彼らの尊い授かりものこそ
天国の特別な子どもなのだと。

By Edna Massionilla
December 1981
The Optomist- newsletter for PROUD
Parents Regional Outreach for Understanding Down's Inc.
訳:今井雅子

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