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JIROの独断的日記
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2006年04月28日(金) 「ヴァルトビューネDVD」続報、「スクリーマーズ〜サーカス・マーチ名曲集」やたらと上手い吹奏楽。

◆「ヴァルトビューネ」DVD、喜んで頂けたようです。

先日、ベルリンフィルが毎年行う野外コンサート、「ヴァルトビューネ」(ピクニック・コンサート)のことを書きました。

その中で、1993年に小澤征爾さんが振ったヴァルトビューネ1993 ロシアン・ナイトは楽しいですよ、とお薦めしたのですが、実際に買って聴いた(見た)という方から、大変楽しかったと感想を頂きました。有難うございました。

実際楽しいですよ。くるみ割り人形、剣の舞の他、私は忘れていたのですがボロディンの「だったん人の踊り」という曲があります。これはどこかで聴いたことがある、と言う方が殆どだと思います。

曲の中頃、オーボエが吹くメロディーを聴いて「美しい」と感じる人はとても多いでしょう。

これを聴くと、私は「切なさ、懐かしさ、郷愁」という言葉をいつも連想します。勿論、きくひとそれぞれ、勝手なイメージで聴けば良いのです。

とにかくベルリンフィルは皆名手ですけど、この時はシュレンベルガーという人だと思うのですが、背筋がゾクゾクするほど美しい。



クラシックでDVDというとオペラを考える方が多いでしょうが、コンサートも「見る」ものなんですよ。

フィギュアスケートのおかげで、日本人全員が、トゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」というアリアの名前とメロディーを覚えました。

だけどね。あれはオペラのほんの一部のそのまた一部、全体の百分の一ぐらいなんですから。

「トゥーランドット」全曲聴くか見るかしてご覧なさい。つまらんよ。たまらないよ。耐えられないよ。私はオペラは好きじゃないですね。バレエの方がいいですよ。

ロンドンにいましたから、ロイヤル・バレエで熊川哲也氏がプリンシパルだった頃に、「ジゼル」(という有名なバレエ)を始めとして何度も見ました。吉田都さん(今も現役)も見ました。あれは美しい。

人間の身体の動きの美しさ、ということです。

話が逸れましたが、そういうわけで、ヴァルトビューネ1993 ロシアン・ナイトはますます自信を持ってお薦め出来ます。

他の指揮者もどれも、皆楽しいです。


◆「スクリーマーズ〜サーカス・マーチ名曲集」(イーストマン・ウインド・アンサンブル)

私は、この日記では、アメリカに関しては圧倒的に批判的な記事が多いですが、アメリカにも良いものは沢山有ることぐらい分かっています。

私がそれを実感する最も手っ取り早い方法は、やはり、音楽です。

今日御紹介するのは、イーストマン音楽学校というアメリカ有数の名門音楽学校の吹奏楽団が、サーカスの時に演奏する景気が良い音楽ばかりを集めたものです。

私はアメリカが嫌いになりそうだと、心の平衡を保つために、このCDを聴くことがあります。スクリーマーズ〜サーカス・マーチ名曲集です。

「サーカス」「マーチ」「吹奏楽」というとバカにする人がいるでしょうが、まあ聴いてみなさいって。あまりの上手さに驚きます。

録音は何と1950年代ですから、私の生まれる前なのに、CDの音質は信じられないほど良好です。

リンクを貼った国内版のページだと試聴できないので、全く中身は同じですが、こちらの輸入盤のページに飛んで下さい。そこでは試聴できます。

この試聴用音源、いくら何でももう少し音質を何とかしてほしいけど、それはともかく、手始めに、トラックナンバー7“The Circus Bee”を聴いてください。

吹奏楽では当たり前ですが弦楽器は(例外的にコントラバスを含む場合がありますが)いないので、必然的に管楽器は吹きっぱなしになります。

最初からラッパが軽快な速いメロディーをすらすら吹いていますがこの音はトランペットに似ていますが、ちょっと柔らかいでしょう?コルネットという楽器で吹いています。試聴用音源の終わりでちょこっとしか聞こえませんが、コルネットの速い動きに呆気にとられていると、トロンボーンのこれもまた、とても速いパッセージが出てきて驚きます。

「えっ!トロンボーンって、こんな速いの、吹けるの?」と思われることでしょう。


◆この指揮者はフレデリック・フェネルという人です。

イーストマン音楽学校(音楽学院)はれっきとしたクラシックの音楽学校で、何もイーストマン・ウィンドアンサンブルはサーカス音楽ばかりを吹いていたわけではありません。

大変レパートリーが広いのですが、この吹奏楽団を作ってずっと指揮者を務めていたのがフレデリック・フェネルという、吹奏楽の世界では知らない人がいないぐらいの有名人です。

一昨年無くなりましたが、晩年、日本の佼成吹奏楽団の指揮者をしてくれていました。夢のような話でした。


◆すこし凹んだときなど、最適。

本当に気持ちが落ち込んだときというのは、何をしてもダメで、音楽を聴く気持ちにすらならないものです。

すこし回復しても、いきなり明るい曲を聴いてはダメらしいですね。

音楽療法では「同質性の原則」というらしいけど、暗い気持ちの時は暗い曲から聴き始めて、次第に明るくしてゆく。

気持ちが暗いのに、明るい音楽でドンチャン演られると余計に落ち込むからです。

しかし、大抵そこまで落ち込む事はない。日常のちょっとしたことで元気が無いというときなど、この「スクリーマーズ」は大変気持ちを明るくしてくれます。

単に明るいのではなく、きちんとした音楽性に裏付けられた、コントロールされた演奏だからです。

アメリカ人がよく口にする、“Are you happy?”という言葉が聞こえてきそうな音楽です。


2005年04月28日(木) 「今度は、中国が謝罪する番だ」(ウォールストリートジャーナル 4月25日付 社説
2004年04月28日(水) 自衛隊派遣の政府方針を支持しないのが「反日分子」ならば、国民の半分ぐらいは反日分子ですな。
2003年04月28日(月) 「有名人」であることだけで候補者を当選させてしまう人々。

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