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JIROの独断的日記
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2010年07月06日(火) 「月内の経緯報告要求=ゆうパック遅延問題で―総務相」←「報告」より早く届けさせろ、バカ。

◆記事:月内の経緯報告要求=ゆうパック遅延問題で―総務相(7月6日20時1分配信 時事通信)

郵便事業会社(日本郵便)の宅配便「ゆうパック」の大規模な集配遅延問題で、原口一博総務相は6日午前、

同社の鍋倉真一社長を総務省に呼び、郵便事業株式会社法に基づき、準備状況を含む問題発生の経緯、

公表が遅れた原因などについて今月末までに報告するよう求めた。総務省は報告を精査し、

業務改善命令などの処分が必要かどうか検討する方針だ。


◆コメント:どいつもこいつも、トップはポーズばかりだ。

原口総務相はアホではないか?

本当に報告書を読まないと、ゆうパックの配達が遅れた原因が分からないならば、白痴である。

遅れた原因は、国民は皆、既に分かっている。

よりによって、ペリカン便とゆうパックの統合を、仕事が忙しい、お中元の時期に行ったからである。

センスが無いにもほどがある。


郵政事業を民営化する、ということは、郵便局が商売人になる、ということだ。公的事業のときよりも、

サービスは良くなるべきなのに、逆の現象が起きている。

郵便事業会社の鍋倉真一社長は、「商売」をしたことがない。元総務審議官。

旧郵政省の役人が天下りで、「民間企業」の社長になったのである。

商売の競争の世界に身を置いたことの無い元キャリア官僚、鍋倉社長の頭の中で渦巻いているのは、

どうやって今回の件で、上手く逃げて立ち回るか、であって、彼の頭の中には、

お客様からご指定の日時に届けますと言ってお預かりした荷物を約束通りの日時に届けられず申し訳ない。

などという意識は(一応申し訳ないといっているが、言語があるだけだ)いまだに全く無いだろう。

同社長の発言を読むと、「自分が責任を取る」という意識が希薄であることは、あまりにも明らか。

毎日新聞の記事。
◆<ゆうパック遅配>準備不足の「見切り統合」 訓練1回(7月6日7時25分配信 毎日新聞)

集配の遅れが続いている日本郵政グループの郵便事業会社の宅配便「ゆうパック」をめぐる問題で、

ゆうパックとペリカン便の統合に伴う業務マニュアルが現場の一部に届いたのは直前の6月半ば以降だったことが5日、分かった。

宅配便の遅れは同日現在で32万個に増え、郵便事業会社は社員の「不慣れ」を強調するが、「準備不足」を指摘する声が強まっている。

郵便事業会社の東京都内の支店に勤める男性社員が、ペリカン便と統合後のゆうパックの作業手順を書いた

140ページにわたるマニュアルを受け取ったのは統合直前の6月半ばだった。

「訓練も1回だけ。わずか2週間で習得するのは無理。押し切った経営陣が現場に責任を転嫁するのはおかしい」。

男性はぶちまけた。都内の別の集配拠点の社員によると、マニュアルが届いたのは6月下旬だ

郵便事業会社は集配拠点で混乱が続いていると強調する。だが、拠点から荷物が配送され、各戸に届ける支店でも混乱していると男性は指摘。

「荷物の受領書などを発行する支店内の新システムは、7月1日の新サービス開始まで動かず、触れることもなかった」

(途中省略)

配達の遅れは、早期統合という経営課題を最優先させた結果、起こったとも映る。

だが、鍋倉真一社長は4日の会見で「いろんな研修や予行演習は行ったが、やや不慣れの人間が多かった」と現場の責任を強調

拠点での混乱が明白となった2日の時点で「土日の対応で正常化できる」(鍋倉社長)と判断したが、

結果的に「経営側の準備不足と甘い見通しによる見切り発車」(都内の支店に勤める社員)の感は否めない。

(以下省略。色太文字は引用者による。)

鍋倉社長の言い訳が如何にも役人上がりだ。
いろんな研修や予行演習は行ったが、やや不慣れの人間が多かった

異なる企業が合併し、システムを統合するのに事前に触ったこともないで、混乱は起きないだろう、

と考える人間がいることは、もはや、神秘的ですらある。

現場が不慣れなのは、分かりきっていることだった。

それでも、どうしても中元商戦の最中に合併するなら、数ヶ月前から猛訓練を重ねるのが常識。

鍋倉社長は「現場の責任を強調している」というが、現場に不慣れな従業員が多いまま本番を迎えてしまったのは、

取りも直さず、最高責任者たる社長の采配がなっていないからである。
「現場の混乱=社長の責任」

ということすらこの、元郵政役人は分かっていないのである。

その会社で起きたことの全ての責任は自分にあるのだ、という意識を全く持っていないのである。

こういう人間をトップに据えた、民主党政権による人事ミスの責任は重い。


原口総務相は、今回の配達遅延に付いて報告書を今月中に提出するように鍋倉社長に要求した、

とのことだが、そんなことをしたら、この、元役人である社長は、

「如何にして自分の責任を現場に転嫁し、体裁の良い報告書に仕上げるか」で頭が一杯になるだろう。

そうなったら、配達の遅延自体は、鍋倉社長にとって、二義的なことになるのだ。

総務大臣が報告書の提出を命じたのは、選挙前のポーズであることが分からないほど、

有権者はバカではない。余計に配達を遅らせる結果をもたらす。更に、
業務改善命令などの処分が必要かどうか検討する方針だ。

ときた。検討するまでもないだろう。バカも休み休み言え。

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