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JIROの独断的日記
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2004年07月06日(火) 「公明が「陰の主役」に 学会票で自民の勝敗左右」議会制民主主義の基本を理解していない日本人

◆記事:公明が「陰の主役」に 学会票で自民の勝敗左右

 

参院選の各世論調査で自民党の不振が伝えられる中、公明党は接戦の1人区を中心に支持母体・創価学会の支援により連立政権での影響力を強めようと躍起だ。自民党の勝敗を左右しかねない「陰の主役」(自民党筋)になりつつある。

 自民党の安倍晋三幹事長は5日夜、小泉純一郎首相(党総裁)らと党本部で選挙情勢を分析、創価学会の全面協力で当選圏内に入りそうな山形、滋賀、奈良、長崎、佐賀など10選挙区をピックアップし、公明党の冬柴鉄三幹事長に協力を要請。冬柴氏は直ちに党県本部に支援を指示した。
 投票率が上がらなければ、日本で最も手堅い選挙マシンの創価学会の組織票は大きな魅力。東北や九州地方などの自民党の選挙区候補は「背に腹は代えられない」と比例代表の公明党候補への投票を呼び掛けているとされるが、公明党内からは「われわれに見返りが少ない」と不満の声も漏れてくる。(共同通信)


◆コメント:特定の宗教団体が、選挙で国の方向を決める力を持っていることは問題だ。

 

日本では、選挙のたびに、「票固め」「組織票」などという言葉が平然と語られており、誰も問題視しないが、民主主義の基本に立ち戻って考えると、非常に誤った慣行である。

 そもそも、議会制民主主義は、国民が主権者なのだが、全員で議会を開くことは物理的、制度的に不可能であるから、各有権者が、自ら思想を持ち、自由意思に基づいて、自分の政治的思想に近い候補者に、無記名で投票し、投票に関しては、他の誰からも干渉や圧力を受けてはならないのである。

 しかし、周知の通り、上に引用した記事に有るように、たとえば、創価学会は公明党の支持母体であり、日本最大の「投票マシーン」となっている。これはおかしい。信教の自由は憲法で保障されているが、同一の宗教を信仰していても、本来、理念、思想はひとりとして、全く同じということはないはずである。それを、創価学会にいれば、公明党に入れると決められている、ということは、思想信条の自由を自ら放棄しているのも同然である。

 たまたま、一番有名な創価学会をあげたが、およそ組織票などというものは、個人は自由意思の主体であるが故に平等なのだ、という、近代民主主義社会の基本を踏みにじるものである。組織票ということは、開票する前から、どの政党におよそ何票入るかが事前にわかっているということであり、これもまた、民主主義の根幹をなす選挙制度における、秘密投票の原則を逸脱しているが、新聞やテレビや、世論は、何の不思議も抱かない。

 選挙における投票行動は、個人の思想・信条、論理的考察のみによって、決定されなければならないのだ。日本人は今だにそれが解らず、ムラ(村)の論理、つまり他人と同じように行動しないと、村八分にされる、という集団主義から抜け切れていない。そんなことで国の未来が決まって良い訳がない。


2003年07月06日(日) 「たばこ注意文言」 身体に悪いのはタバコだけじゃないのですが・・・。
2002年07月06日(土) 人生

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