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JIROの独断的日記
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2009年11月27日(金) 【音楽】ボレロ記念日(11月22日)、忘れていました。

◆ドバイショックでドル安ですが・・・。

今日(11月27日)は、東京の株式市場では日経平均株価が301円も下がり、

為替は、昨日よりも更に円高になりました。

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ政府系不動産開発会社が

25日に債務の支払い猶予を申し出たのがきっかけです。

昨年のリーマンショックに比べれば、ドバイの会社の債務はずっとすくないのですが、

特にヨーロッパの金融機関はかなり、この会社に融資したり投資していたのです。

下手をすると、貸倒になりますから、資本を取り崩さなければならず、融資・投資していた、

金融機関の経営基盤を腐食します。どうしても去年のリーマンショックを連想するので、

株もドルも売られました。しかし、ドバイ・ショックが今日来るとは予想しませんでしたが、

昨日、円高・株安は続くだろう、と言う話を書いたので、これはもう少し様子を見ます。


◆【音楽】毎年11月22日は「ボレロ記念日」なのに、今年は忘れておりました。

11月22日の日記を見ると、恥ずかしながら「精神不安定なので」云々と書いております。

やはり、ちょっと不安定だったのでしょう。この日を忘れてしまうのですから。

11月22日は、モーリス・ラベルの代表作のひとつ「ボレロ」が1928(昭和3)年に初演された日です。

昨年が初演から80年、今年が81年目です。

もう飽きた、と仰有る方も多いでしょうが、それでも聴くと結構興奮してくるのが、

ボレロの魅力です。ボレロに限らず人間は同じリズムや音型の反復を聴いていると、

段々興奮してくるのですね(何故かは、脳科学者に訊いて下さい)。

毎年年末には皆さん第九を聴くのですから、11月22日には(ことしは遅れてしまいましたが)

モーリス・ラベルの「ボレロ」を聴きましょう。


◆4種類の演奏を用意しましたので、お好きなのを(勿論全部聴いて頂ければ嬉しいですが)どうぞ。

一つでは面白くないので、聴き比べると良いのですが、さすがに4回連続で

お聴きになったら飽きるでしょうから、お好きなのをお好きなようにお聴き下さい。


最初は、アバド=ロンドン交響楽団です。

クライマックスでオーケストラのメンバーが興奮のあまり叫び声をあげています。

スタジオ録音ですから取りなおしもできたのですが、

アバドは、自然と湧き上がった声だから構わない、と修正しませんでした。


クラウディオ・アバド=ロンドン交響楽団です。



Abado LSO Bolero



次は、レコード屋さんの広告風に書くと、「蘇った伝説の名演」。

マルティノンというフランスの名指揮者で、この人がラベルを演るといったら、

パリ管弦楽団が普通なのですが、これは、アメリカのシカゴ交響楽団を指揮した録音です。

マルティノンはシカゴ交響楽団の音楽監督でした。それで「ボレロ」も録音したはずなのに、

何だか知りませんけど長いことその録音した音源がどこにしまったのかわからなくなってしまったのか

とにかく、去年初めてCD化されて、評判になったものです。


マルティノン=シカゴ交響楽団です。



ジャン・マルティノン、シカゴ交響楽団



次は、カラヤン=ベルリン・フィルです。来日公演で「ボレロ」を演ったときに、

ボレロの中でも難しいので有名なトロンボーンソロが完全に失敗し、最初の音を外すだけではなく、

その後も動揺のため、ヘロヘロになってしまったことがあります。試用期間のトロンボーン奏者で、

残念ながら、正式採用にならなかったようですが、話に尾ひれが付いておりまして、このトロンボーン奏者は、

その後自殺したとか、なんとか、まことしやかな噂がありますが、ウソです。

それはともかく、これは、勿論完璧です。


ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団です。


Karajan Berliner Philharmoniker



最後は、日本人指揮者西本智実さんが、2002年5月、ロシア・ボリショイ交響楽団"ミレニウム"の指揮者に就任し、

翌年、2003年1月に演奏したものです。何しろ美人なので、人気先行型指揮者と陰口をたたく人がいますが、

このCDを聴くと、ボレロに限らず、非常に上手にオーケストラの「弾く気」を引き出していると思います。

CDは、ボレロです。


西本智実 ロシア・ボリショイ交響楽団"ミレニウム"



西本智実 ロシア・ボリショイ交響楽団"ミレニウム"



ボレロのトロンボーンソロは大変難しいですが(最高音域からのソロで、

すこし加減を間違えると一音上か下の音が出てしまうのです)、

ボレロが名演になるかどうか、かなりの部分は、最初から最後まで2小節で一回のリズムパターンを171回繰り返す

打楽器(スネアドラム=小太鼓)奏者にかかっています。

あんなリズム簡単だと思う方は、この演奏を聴きながら、両手で自分のひざを小太鼓奏者に合わせて

叩いてみると、どれほど集中しなければ正確なリズムとテンポを維持できないか、良くお分かり頂けると思います。


というわけで、遅ればせながら、今年も「ボレロ記念日」でした。

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2008年11月27日(木) ムンバイに限らず、テロリストってのは大馬鹿野郎だ。
2007年11月27日(火) 「イラク廃止法案、参院委で可決」←これが当然なのだ。
2006年11月27日(月) 全国知事会 安倍首相、「志を捨てたのか」←郵政造反組に「志を変え」るように強要したのは誰かな?
2005年11月27日(日) 「悪者探しは景気悪化招く 耐震偽造問題で武部氏」←感動的なバカさ加減。
2004年11月27日(土) 人を感動させる音を出す楽器を作ることは、人を殺す武器を作るよりも遙かに難しい。
2003年11月27日(木) 「高速道9342キロ全線整備・国交省方針」←小泉さん、何も改革されていないのですが・・・。
2002年11月27日(水) 心の病は身体の病である。

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