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JIROの独断的日記
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2009年01月26日(月) 「<米副大統領>米兵犠牲者増加を警告 アフガン増派で」←お、たまにはいいこと言う奴がいるじゃねえか。

◆記事:<米副大統領>米兵犠牲者増加を警告 アフガン増派で(1月26日19時14分配信 毎日新聞)

バイデン米副大統領は25日、米CBSテレビに出演し、対テロ戦争の主戦場がアフガニスタンに移行するにつれ、

米兵死者数が「増加するだろう」と述べた。イラクでの米兵死者が減少傾向にある中、

アフガンで米兵の犠牲が急増すればオバマ政権批判につながりかねないだけに、事前に警告し、予防線を張る狙いがある。

国防総省はアフガンへの約3万人の増派を打ち出している。バイデン氏はアフガン増派により旧支配勢力タリバンなど「敵との交戦が激化するだろう」と指摘。

「多くの米兵の犠牲者が出るということか」との司会者の質問に「そうだ。(犠牲者は)上昇するだろう」と語った。

また、イラク情勢について「米軍増派は機能した。しかし、イラク国内での政治的な和解が必要だ」と述べ、政治プロセスの進展の遅れに懸念を示した。


◆コメント:この一件だけで判断するのは早計だが、バイデン副大統領の主張は正しい。

昨日の日記で、私は、オバマ大統領がアフガン増派を明言していることを批判した。

アメリカのアフガン侵攻は911テロのすぐ後から。昨年7月の時点で、30,000人の米兵がアフガンに駐留しているが、

一向にテロが収まる気配はない。7年間、これでもかと兵隊をアフガニスタンに送り込んで、おさまらないのだから、

いい加減撤退するべきだ。

アフガン駐留米兵の死者数は、2007年には117人だったが、2008年には155人に増加している。

2001年アフガン侵攻開始以来の米兵の死者数は合計で、630人にもなる。(因みに2003年に始まったイラク戦争における米兵の死者数は、

2008年までで、何と4,221人に達している。


また、アフガンやイラクから帰国した米兵の30万人がPTSDを発症している、という米国防総省に近いシンクタンク、ランド研究所の調査結果を、

2008年4月19日(土)「しんぶん赤旗」が報じている。

さらに、2008年5月19日(月)「しんぶん赤旗」は、帰還兵の自殺、戦死上回る?との記事を載せている。

「赤旗」が信用できぬ、というなら、元の情報ソースを、ブルームバーグというアメリカのメディアで読むことが出来る

Post-War Suicides May Exceed Combat Deaths, U.S. Says

The number of suicides among veterans of wars in Iraq and Afghanistan may exceed the combat death toll because of inadequate mental health care,

the U.S. government's top psychiatric researcher said.

(イラクとアフガニスタンからの帰還兵の自殺者数は、適切なメンタル・ケアを受けないが為に、戦闘そのものによる死者数を上回る可能性があると、米国政府の精神科専門医が報告している)

自分は安全なホワイトハウスの椅子にふんぞり返って、3万人の兵隊に「アフガニスタンへ行ってこい」と命ずるのは簡単だが、

行かされる兵隊はたまったものではない。アフガンで命を落とさなくても、戦闘によるあまりの精神的重圧により、PTSDを発症したり、

戦闘時の記憶が蘇る事に耐えられず自殺するハメになるかも知れないのである。

バイデン副大統領の経歴・人物の詳細は、まだ調べが付かないが、彼の主張は、正しい。

これ以上アフガンに米兵を派遣したところで、テロが収束する見通しが立っているわけでもなく、

徒に、死者、負傷者、心的外傷を受ける兵、それによって帰国後自殺する兵を増やす可能性を高めるべきではない。

難しい話ではない。明らかだ。

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