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JIROの独断的日記
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2004年01月26日(月) 「米『大量破壊兵器ない可能性』国務長官が後退発言 」←小泉さんの米国支持の根拠は大量破壊兵器でしたね?たしか?

◆記事1:米「大量破壊兵器ない可能性」国務長官が後退発言

【ロンドン=共同】英BBC放送は24日、パウエル米国務長官がイラクの大量破壊兵器に関する従来の立場を後退させ、昨年3月のイラク戦争開戦前に旧フセイン政権が保有していなかった可能性があるとの見方を示したと伝えた。


◆記事2:<米国務長官>イラクの兵器隠ぺい「証拠」提示 国連安保理(昨年2月6日の記事)

【ニューヨーク上村幸治】国連安全保障理事会で5日に開かれた外相級協議で、パウエル米国務長官はイラクによる大量破壊兵器の開発を示す新証拠として、衛星写真や会話録音記録などを提示した。また、イラクとテロ組織アルカイダの関係にも言及したが、イラクのドウリ国連大使は、報告後の演説で「証拠はでっち上げだ。イラクは大量破壊兵器を所有していない」と反論した。各国外相の演説では、フランス、ロシア、中国といった安保理常任理事国が査察を継続するよう訴え、イラク攻撃に対する慎重な姿勢を変えなかった。

パウエル長官はこの日の報告で「サダム・フセイン(イラク大統領)が兵器を隠している『否定できない証拠』があると指摘し、軍幹部兵士の会話を盗聴録音したテープを公開した。「すべて持ち去った」「何も残していない」などと語っている部分を取り上げ、彼らが禁じられた改造車両や神経ガスを隠したことがわかったと指摘した。


◆記事3:陸自本隊、今夕に派遣命令 神崎公明代表が容認−イラク支援

小泉純一郎首相は26日昼、イラク南部のサマワに陸上自衛隊の本隊を派遣することについて首相官邸で公明党の神崎武法代表と会談した。首相が「派遣の環境が整った」と述べたのに対し、神崎代表は「首相の判断を尊重する」と述べ、陸自本隊の派遣を容認する方針を伝えた。これを受けて、石破茂防衛庁長官は衆院予算委終了後の同日夕、陸自本隊とその物資を運ぶ海上自衛隊に対し、派遣命令を出す。


◆コメント:ちょっとまてよ。パウエルの発言を何故トップで扱わないのだ。
自衛隊のイラク派遣はもはや、既成事実化してる、しかし、だからといって仕方が無い、と考えてはならない。1月16日に述べたが、Sollen「本来あるべき姿」を考えねばならない。


◆マスコミは何をぼんやりしているのか?

記事1の重大性がわからないのか。自衛隊を派遣するのはイラク復興支援特別措置法に基づいている。この法律は、小泉首相が、昨年3月20日に始まった、アメリカによるイラクへの武力攻撃を「支持する」と述べたのが発端である。

小泉首相がアメリカを支持した唯一の理由は「イラクが大量破壊兵器を保持しており、それを破壊しようという、アメリカの主張は正しい」というものだった。

つまりは、あれも、これも、「イラクが大量破壊兵器を持っている証拠がある」というアメリカの主張が大前提になっている。昨年、2月5日、その「証拠」を国連で確信に満ちて、挙げたパウエル国務長官本人が、実は、あれは間違いだったかもしれない、といっているのである。実際今日まで大量破壊兵器は何一つ、見つかっていないのである。

論理的に考えれば、これによって、日本はアメリカを支持する理由はなくなった。従って、イラク復興支援特別措置法も撤廃するべきであるし、自衛隊をイラクへ派遣することなどもってのほかである。

繰り返すが、もう自衛隊派遣は始まってしまったから、なしくずし的に、陸自本隊も派遣する、という暴挙を、公器たるマスコミが叩かなくてどうするのだ。国民もこういうインチキを見逃しては、いけない。


2003年01月26日(日) 「間髪をいれず・・・」の正しい読み方

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